個人が借りることができる「使い道自由」なフリーローン。様々な用途に利用することができ、申し込みや借入の手続きも簡単で人気の融資商品です。

しかし、フリーローンはカードローンと比較して使い道に制限があり、審査基準も若干異なるので注意が必要です。

また、個人事業主に対しては厳しい審査が行われるので注意しましょう。

フリーローンの概要や注意点、審査基準について詳しく解説していきます。

フリーローンとは

フリーローンとは、名前の通りに使い道が自由な融資で、主な特徴としては以下のような点をあげることができます。

  • 使い道が自由
  • 無担保・無保証で融資
  • 融資までに時間がかからない
  • 証書貸付で融資される

使い道が自由なだけてなく、無担保無保証で利用することができるなどの利便性の高い特徴もあります。

フリーローンの特徴について、詳しく解説していきます。

使い道が自由

フリーローンはその名前の通り、使い道が自由なローンです。

銀行などのローンは住宅ローンは住宅専用、自動車ローンは自動車専用など、商品に応じて使い道が決まっているのが基本です。

しかし、フリーローンでは「〇〇のお金を使いたい」と希望することによって、銀行が認めれば自由な使い道を指定することができます。

あらかじめ使い道が限定されておらず、自由な用途に融資金を利用することができるのが、フリーローンの大きな特徴の1つだと言えるでしょう。

無担保・無保証で融資

また、フリーローンは原則、無担保・無保証で融資を行います。

担保を用意することができない人でも融資を受けることができますし、連帯保証人を要求されることもありません。

逆に言えば、いくら有力な担保や保証人を用意することができる人だとしても、本人に信用がなければフリーローンの審査には通過できません。

フリーローンは申込者本人の信用に対して融資が行われます。

融資までに時間がかからない

フリーローンは融資までに時間がかかりません。

審査結果は最短1営業日程度で通知され、早ければ1週間以内にはお金を借りることができます。

急いでお金が必要な時には、フリーローンは比較的素早くお金を借りることができる方法だと言えるでしょう。

「車が故障して急いで修理代金が必要」「冷蔵庫が壊れて生活できないからすぐに買い替えたい」などという急いで資金が必要な状況で審査の回答が早いフリーローンは活用できます。

証書貸付で融資される

フリーローンは証書貸付で融資されます。

証書貸付とは必要資金を一括で融資され、その後は毎月、均等に返済を行なっていく方法です。

カードローンのように追加の借入ができないので、本当に必要な資金だけを借りることができ、借りすぎることはありません。

必要資金だけを一括融資で借りることができるのもフリーローンの特徴の1つです。

フリーローンの審査基準

フリーローンでは借入の前に審査が行われますが、審査基準はカードローンと比較して厳しくなることがあります。

個人信用情報だけでなく使い道が妥当かどうかという点も審査されるので、カードローン審査に通過できる人も審査に通過できないこともあります。

フリーローンの審査のポイントを詳しく見ていきましょう。

年収と比較して借入額が妥当か

フリーローンは基本的には年収の3分の1までしか借りることができません。

ノンバンクのフリーローンはそもそも総量規制対象ですので、法律のルールによって年収の3分の1までしか借入が不可能です。

また、銀行のフリーローンは総量規制対象外ですが、基本的には年収の3分の1までしか融資を行っていません。

年収から鑑みて借入希望額に無理がないかどうかは、フリーローンの大切な審査基準だと言えます。

個人信用情報に問題ないか

フリーローンの審査基準で最も重要なのが個人信用情報だと言えます。

個人信用情報とは、個人の与信取引に関するあらゆる情報が記録されている情報で、国内3社の個人信用情報機関が情報を保管しています。

借入やクレカや割賦契約などの契約内容はもちろん、借入残高や支払状況に至るまで保管されています。

ここで、過去の金融取引のトラブルである、いわゆるブラックという情報が見つかったり、支払いに遅れが多いことが発覚した場合は審査通過が難しくなります。

信用情報に問題なく、年収から鑑みて借入額に問題ないのであれば、審査に通過できる可能性は高いと言えるでしょう。

個人事業主は審査に通過するのが難しい

個人事業主はフリーローン審査に通過するのが最も難しい属性の1つだと言えます。

個人事業主は、そもそも事業と生活が一体化しているため、フリーローンで借りたお金を事業に使ってしまう可能性が高いと言えます。

また、多くの個人事業主が節税目的で生活費を経費計上し、所得を非常に少なくしているため、「年収の3分の1以内」という基準で審査が行われることによって、個人事業主が借りることができる金額は極めて少なくなってしまうためです。

このように、個人事業主はフリーローン審査に通過することが非常に難しい属性だと言えます。

フリーローンの使い道の注意点

フリーローンは借りたお金の使い道について注意する必要があります。

  • 申し込み時に申告した使い道にしか使えない
  • 事業資金には使えない

フリーとは言うものの、使い道には制限があり、事業資金に使えないのはもちろん、カードローンのように完全自由にも使うことができません。

フリーローンの使い道に関する注意点について詳しく解説していきます。

申し込み時に申告した使い道にしか使えない

フリーローンがカードローンと決定的に異なる点は、「フリーローンは申込時に申告した使い道にしか、借りたお金を使うことができない」という点です。

例えば、申込時に「家電購入」と申告した場合には、電気屋さんの見積書が必要になり、見積書の金額の範囲内までしか借りることができません。

また、融資実行後も領収書の提出が必要になるなど、借りたお金を申告した使い道にしか使えないように設計されています。

一方、カードローンは、一度枠さえ作ってしまえば何に使っても問題ありませんし、お金の流れを確認されることもありません。

フリーローンは「自分でお金の使い道を自由に指定することは可能」ですが、「事前に銀行が認めた使い道にしか使えない」という大きな特徴があり、ここが完全使い道自由のカードローンとの決定的な違いです。

事業資金には使えない

フリーローンは使い道を自由に設定することはできますが、唯一事業資金だけには使うことができません。

フリーローンは消費資金ですので、個人の消費目的にしか借りたお金を利用することができないためです。

ここはカードローンと同じです。

個人事業主は生活と事業が一体化しているため、生活費と事業の支出を完全に区分することは困難です。

例えば、自宅兼職場の電気代について「どこからどこまでが、生活費としての支出なのか、事業の経費なのか」ということを明確に区分することは不可能です。

結果的に消費資金として貸し付けたお金が、禁じられている事業資金として利用されてしまうリスクがあるため、個人事業主はフリーローンやカードローンの審査に通過することが難しくなっています。

いずれにせよ、フリーローンは事業資金には絶対に使用することができないという点は頭に入れておきましょう。

個人事業主が資金調達するなら

個人事業主はフリーローンの審査に通過することが難しい属性です。

個人事業主が資金調達するのであれば、以下の3つの方法で資金調達するのが無難でしょう。

  • 銀行や日本政策金融公庫の事業資金
  • ビジネスローン
  • ファクタリング

それぞれの資金調達手段の違いについて詳しく解説していきます。

銀行や日本政策金融公庫の事業資金

個人事業主が事業のためのお金を借りるのであれば、まずは銀行や日本政策金融公庫へ相談すべきです。

これらの金融機関は金利が低く、事業資金を調達するための正規の手段だと言えます。

審査に時間はかかり、厳しい審査も行われますが、まずはこれらの方法で資金調達を試みるようにしましょう。

利益が出ており「返済可能」「必要な資金」と判断されれば、融資を受けることができる可能性は決して低くないと言えます。

ただし、銀行や日本政策金融公庫の事業資金の審査は審査担当者の人間の目線で時間をかけて審査するので、申込から融資までには2週間程度の時間がかかってしまうので早めに申込を行いましょう。

ビジネスローン

ノンバンクなどが提供しているビジネスローンも個人事業主は利用することができます。

ビジネスローンは銀行や日本政策金融公庫よりも審査がかなり緩いので、銀行や日本政策金融公庫の審査に落ちた人でも審査に通過できる可能性があります。

また、何よりも融資までの時間が早いというのがメリットで、申込から融資まで最短即日という商品も少なくありません。

個人事業主であれば事業資金にも消費資金にも利用することができるという商品も多いので、個人のカードローンの代わりとして利用してもよいでしょう。

銀行や日本政策金融公庫の審査に通らない時や、急いでお金が必要な時に、ビジネスローンは大いに活用できます。

ファクタリング

ファクタリングも資金調達手段として活用できます。

ファクタリングとは、個人事業主や法人が保有している売掛債権をファクタリング会社へ売却し、売掛債権の期日よりも先に資金を手に入れる方法です。

手元に売掛金などの売掛債権さえ保有していれば資金調達できる可能性があります。

ファクタリングで主な審査対象となるのは、自社ではなく売掛先企業ですので、自社に信用がなく、ビジネスローンの審査にすら通過できなくても、売掛先に信用があれば審査に通過できます

また、自社とファクタリング会社だけで契約する2社間ファクタリングであれば、最短即日で資金調達することもできるので、急いでいる時も最適です。

なお、ファクタリング会社の中には個人事業主への取り扱いをしていない業者もあるので注意しましょう。

フリーローンについてよくある質問

生活費にフリーローンは利用できますか?
基本的には利用できません。
フリーローンが利用できるのは、特定の使い道が決まっていて、資金の行方を厳格に管理できるものだけです。
生活費は支払先が複数で精緻に資金の行方を管理することができないので、フリーローンが生活費のお金を借りることは不可能だと考えた方がよいでしょう。
銀行のフリーローンでも年収の3分の1までしか借りることができませんか?
銀行のローンは総量規制対象外ですので、年収の3分の1を超える借入をすることは理論上は可能です。
しかし、銀行も今は消費者金融と同様に「使い道が自由な無担保ローンは年収の3分の1まで」という自主規制を敷いている場合が多いので、基本的には年収の3分の1までと考えた方がよいでしょう。
ただし、銀行が「この使い道なら、年収の3分の1を超えても問題ないだろう」と判断されれば、年収の3分の1を超える借入も可能です。
原則不可能、審査によっては認められることもあると認識しておきましょう。
カードローンとフリーローンの使い分け方法について教えてください
カードローンもフリーローンも使い道が自由ですが、フリーローンは申込時に申告した使い道にしか使えません。
そのため、フリーローンはあらかじめ「この目的のためにお金を借りたい」と、特定の使い道と金額が決まっている場合に利用しましょう。
一方、カードローンは枠を最初に作成し、その後は枠の範囲内であれば、何にいくら使っても自由です。
「生活費に使いたい」「いざという時にとりあえず持っておきたい」など、特定の使い道が決まっていない場合や、複数の使い道に使用したい時に利用するとよいでしょう。
なお、フリーローンもカードローンも事業資金だけには利用することができないので注意しましょう。

まとめ

フリーローンは以下の特徴があります。

  • 使い道が自由
  • 無担保・無保証で融資
  • 融資までに時間がかからない
  • 証書貸付で融資される

使い道は自由ですが、事業資金には利用することができません。

また、カードローンよりも審査は厳しいので個人事業主は審査に通過できないこともしばしばです。

個人事業主が資金調達するのであれば、銀行や日本政策金融公庫の事業資金やビジネスローンを利用した方がよいでしょう。

また、ファクタリングも個人事業主の有力な資金調達手段となるので、売掛債権を保有している場合には、ファクタリングの活用も検討しましょう。