現在、ファクタリングサービスを取り扱う業者は国内に100社近くあり、いずれもスピードや手数料などで比較しがちですが、他にも会社選びで注目すべきポイントがあります。

今回は、「次の売上回収までのつなぎ資金を調達したい」「とにかく明日までに現金が必要!」といった中小企業、個人事業主の資金調達目的に合ったファクタリング会社の選び方を解説します。

すでにファクタリングの利用を決めていて、安全かつ安心の優良ファクタリング会社の情報を知りたい場合は、「優良ファクタリング会社おすすめ15選」をご確認ください。

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自社の資金調達目的に合ったファクタリング会社の選び方

「どのファクタリング会社が、自社にとってベストパートナーとなり得るか」は、単に手数料が安い、口コミ評判が良いといった情報だけでは見極めることができません。

100社近いファクタリング会社の中から、自社の資金調達目的に合った1社を見つけるには、選び方の基準を理解する必要があります。

中小企業・個人は「独立系ファクタリング会社」がおすすめ

ファクタリング会社の中には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

  • 銀行系ファクタリング会社・・・メガバンクや地方銀行の系列・グループ会社
  • ノンバンク系ファクタリング会社・・・証券会社や消費者金融会社の系列・グループ会社
  • 独立系ファクタリング会社・・・銀行やノンバンクの系列・グループとは独立した中小のファクタリング会社

3つのうち、中小企業や個人事業主の資金調達に合ったファクタリング会社は、「独立系」です。

独立系は、最短即日の圧倒的なスピード感があり、中小企業や個人相手の取引実績が豊富なため、数十万円の小口取引から数千万円規模の大口取引まで、幅広く対応しています。

銀行系やノンバンク系は、高額の債権を低手数料で現金化できる資金力があり、医療報酬債権ファクタリングや国際ファクタリングなど、豊富なファクタリングサービスを提供しています。

一方で、利用者と買取債権の信用力を重視し、なおかつ審査も融資並みに厳しいため、現金が振り込まれるまでに時間がかかってしまいます。

したがって、銀行系やノンバンク系は数千万円、数億円の債権を現金化するような大手企業、レセプトを早期資金化したい医療機関におすすめです。

 

 

スピード・秘密厳守なら2社間ファクタリングがおすすめ

2社間ファクタリングの特徴

  • 債権譲渡に関して売掛先の同意が不要
  • 即日~3日以内の資金調達が可能
  • ファクタリング手数料10~20%
  • 債権譲渡登記を行う(登記無しでOKな場合もある)
  • 債権回収は利用者が通常どおり行う(集金業務委託契約を結ぶ)

2社間ファクタリングとは、売掛先の承諾が必要なく、利用者とファクタリング会社の2社間での合意のもと、売掛債権を売買するファクタリング契約です。

ファクタリングの利用者は、「売掛先に資金繰りに困っていることが知られると、築き上げてきた信頼関係が崩れてしまうかもしれない」という問題を抱えているケースが少なくありません。

2社間ファクタリングは売掛先が契約に一切関与しないため、信用不安を心配する必要がなく、しかもファクタリング会社の審査を通過すれば、最短即日の現金化も可能です。

ただし、2社間ファクタリングはファクタリング会社の貸し倒れリスク、未回収リスクが大きいため、手数料が債権額面の10~20%と高めに設定されており、審査も3社間と比べると厳しくなっています。

また、2社間ファクタリングは、法務局での債権譲渡登記が必須です。

債権譲渡登記できない個人事業主は2社間の利用が不可とするケースもあれば、相談次第では個人でも登記無しで2社間が利用できるケースもあります。

手数料を抑えるなら3社間ファクタリングがおすすめ

3社間ファクタリングの特徴

  • 債権譲渡に関して売掛先の同意が必要
  • 短期間での資金調達は難しい
  • ファクタリング手数料1~5%
  • ファクタリング会社が直接売掛先から債権回収を行う
  • 債権譲渡登記は必須ではない

3社間ファクタリングとは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社間の合意のうえ、売掛債権を売買するファクタリング契約です。

「売掛先の承諾が必須」という条件、なおかつ売掛先の承諾が得られるまでに時間がかかるため、最短即日の資金化が難しいというデメリットがあるものの、ファクタリング手数料は債権額面の1~5%と低めに設定されています。

したがって、売掛先との関係悪化の懸念がなく、少ない調達コストでファクタリングを利用したいという場合におすすめです。

さらに、売掛先からの売掛金の回収はファクタリング会社が引き継ぐため、利用者にとっては債権回収業務の外注化ができるというメリットも得られます。

3社間ファクタリングは売掛先から債権譲渡の承諾を得るため、債権譲渡登記を必要としない場合もあります。

債権譲渡登記ができない個人事業主は、3社間ファクタリングの利用に限るというファクタリング会社も少なくありません。

対面式か非対面式か

ファクタリングの契約は、経営者とファクタリング会社の担当者が対面で契約を結ぶ「対面式」と、申込みから現金振込までが郵送やオンラインで完結する「非対面式」の2パターンです。

対面式は、面談の時間を確保、担当者が来社するための交通費を負担する必要がありますが、書類では伝わらない経営者の人柄や事業の将来性などが評価され、交渉次第では当初よりも手数料を下げられる可能性があります。

一方の非対面式は、現在取り扱っているファクタリング会社が急増している契約方式です。

土日祝日でも入金までの手続きが可能な場合があり、本業で忙しく、面談の時間を確保できない経営者におすすめします。

担当者の来社待ち、交通費の負担もないため、資金調達のスピードが早く、手数料も低めに設定されています。

ファクタリング以外のサービスの有無

ファクタリング会社の中には、ファクタリング以外にも、財務コンサルティングサービスバックオフィス業務代行サービスなど、事業の資金繰りをサポートするサービスを提供しているところがあります。

それらサービスを利用することにより、直接的には利益を生まない事務作業に貴重なリソースを割くことなく、本業に取り組むことができます。

優良ファクタリング会社おすすめ15選

当サイトが厳選した、優良ファクタリング会社のおすすめ15社をご紹介します。

OLTA(オルタ)|独立系

契約方式 非対面式
提供サービス 2社間ファクタリング
手数料 2~9%
入金スピード 即日~3日以内
債権買取額 制限なし

OLTA(オルタ)は2017年にサービスを開始した比較的新しい参入ながら、豊富な資金力と大手のパートナー企業を持つファクタリング会社です。

オンライン完結、非対面の2社間ファクタリング「クラウドファクタリング」を提供、債権譲渡登記が不要なので、法人・個人にかかわらず売掛先に知られることなく債権の資金化ができます。

さらに、オンライン完結型なので、2社間ファクタリングであっても手数料2~9%と非常にリーズナブルです。

使い続けるごとに優待を受けられる独自のシステムもあるため、借入に代わる資金調達してファクタリングを検討されている方におすすめします。

ビートレーディング|独立系

契約方式 対面式
提供サービス 2社間、3社間、診療報酬、介護報酬、Beトレペイメント
手数料 【3社間】2%~

【2社間】5%~

入金スピード 【3社間】2~3日以内

【2社間】即日~

債権買取額 10万~7億円(過去の実績から)

ビートレーディングは東京、仙台、大阪、福岡に4店舗を構える、ファクタリング業界のリーディングカンパニー的存在です。

業界最安の手数料、10万~7億円の買取実績、さらに月間400件以上の取引実績は信頼性の高さを表しており、初めてファクタリングを利用する方は同社を選んでおけば間違いありません。

ただし、初回契約は原則、来社・訪問のどちらかを選ぶ必要があります。

即日の資金化を希望する場合は、契約当日の15時までに契約完了できるよう、事前に必要書類を揃えておきましょう。

ベストファクター|独立系

契約方式 対面式
提供サービス 2社間、3社間、診療報酬、介護報酬
手数料 【3社間】2%~

【2社間】5%~

入金スピード 【3社間】2~3日以内

【2社間】即日~

債権買取額 25万~3,000万円

ベストファクターは業界最安基準の手数料、小口から大口まで幅広い債権買取額、2社間ファクタリングの豊富な買取実績のあるファクタリング会社です。

回収前の売掛債権があれば、業種を問わず利用でき、ファクタリング利用者は、無償の財務コンサルティングサービス、バックオフィス業務代行サービスが受けられます。

さらに、同社はファクタリングの情報発信を積極的に行っており、初めて利用する方でもファクタリングというサービスや業者選びについての理解が得られるでしょう。

アクセルファクター|独立系

契約方式 対面式or非対面式
提供サービス 2社間、3社間、診療報酬、介護報酬
手数料

100万円以下:10%〜/500万円以下:5%〜/1,000万円以下:2%〜

入金スピード 【3社間】2~3日以内

【2社間】即日~

債権買取額 30万円~

アクセルファクターは、柔軟審査とスピーディーな入金に定評のあるファクタリング会社です。

「原則即日で対応」をモットーに、ファクタリング依頼の約半数以上が即日での対応という取引実績が目を引きます。

さらに、「スピードが命」を抱えているだけあって、緊急性が依頼の場合は面談が省略され、メールやFAX等による書類確認・審査が可能です。

必要書類が足りず、当日中に揃えられない場合でも、同社に相談すれば代用書類を提案するなど、スピード感を失わないよう柔軟に対応しています。

FREENANCE(フリーナンス)|独立系

契約方式 非対面式
提供サービス 2社間ファクタリング(要・振込専用口座)
手数料

3〜10%

入金スピード 即日
債権買取額 1万~1,000万円

フリーナンスは、「あんしん補償」と「即日払い」という2種類のサービスでフリーランスや個人事業主を支援しています。

「即日払い」は売掛債権の早期資金化サービスで、実質的な2社間ファクタリングです。

利用者は事前にフリーナンスの「振込専用口座」を開設する必要があります。

専用口座を入金先として指定することで、「利用者の使い込みリスク」を回避できるため、2社間ファクタリングでありながら、3社間並みの低手数料を実現しています。

ただし、フリーナンスを利用するには、サイトに登録、専用口座開設、専用口座指定の請求書を発行というプロセスが必要となるため、初回から最短即日の現金化はできません。

PMG|独立系

契約方式 対面式or非対面式
提供サービス 2社間、3社間
手数料

2%~

入金スピード 即日
債権買取額 要確認

PMGは銀行などの後ろ盾がない独立系ファクタリング会社でありながら、資本金9,000万円、全国に3拠点という規模で、資金調達力はトップクラスです。

リピーター率98%、2019年の成約件数は3,000件突破と、買取件数も年々右肩上がりできています。

さらに、GMOリサーチのサイト比較イメージでは、顧客満足度、対応スピード満足度、スタッフ対応満足度がナンバーワンの3冠を獲得、信頼性は言うまでもありません。

基本的に契約は来店or訪問による対面式ですが、希望があればリモートによる面談も可能としています。

 

 

日本中小企業金融サポート機構|独立系

契約方式 非対面式
提供サービス 2社間、3社間
手数料

2%~

入金スピード 2日~
債権買取額 100万円以下OK

日本中小企業金融サポート機構は、その名からわかるように営利を目的とした企業ではなく、非営利の一般社団法人です。
同機構の独自サービスである「郵送ファクタリング」は、書類の送付で申込みから契約までが完結、非対面で債権の資金化ができます。

また、非営利活動団体であるため、手数料も相場よりもやや低めに設定されています。

同機構のサイトでは手数料診断フォームが無料で利用できますので、まずは自社の債権を売却したらいくら現金化できるか、シミュレーションされることをおすすめします。

ウィット|独立系

契約方式 非対面式
提供サービス 2社間
手数料

2%~

入金スピード 即日~
債権買取額 500万円以下

ウィットは、個人事業主でも利用できる小口専門・非対面式のサービスを強みとするファクタリング会社です。

少なくないファクタリング会社が、個人事業主の利用NG、債権額面100万円から買取といった条件を課しているなか、同社は小規模事業者が数十万円から利用できるファクタリングサービスを提供しています。

さらに、同社でファクタリングを利用すれば、事業再生を支援する無償のコンサルティングも受けられます。

30万円を95%で買い取った実績もあり、「現金化したい債権が少額なのだが、大丈夫だろうか?」という小規模事業者であっても、同社であれば柔軟に対応してくれるでしょう。

 

 

 

ファクタリングのTRY|独立系

契約方式 非対面式
提供サービス 2社間
手数料

5%~

入金スピード 即日~
債権買取額 要確認

TRY(トライ)は、スピード重視で非対面式の2社間ファクタリングを提供するファクタリング会社です。

メールやFAXで必要書類を提出し、整合性が確認されれば、すぐに資金化が完了するスピード感を強みとしています。

気になる手数料は、2社間で5%~と相場より低めに設定しており、事前にメールや電話で相談すると、手数料根拠を含めた詳細な説明が受けられます。

さらに、赤字決算、債務超過、税金滞納でも柔軟に対応、資金繰りに悩む中小企業・個人事業主の心強い味方となってくれるでしょう。

西日本ファクター|独立系

契約方式 対面式or非対面式
提供サービス 2社間、3社間、診療報酬、介護報酬
手数料

2.8%~

入金スピード 即日~
債権買取額 3,000万円まで

西日本ファクターは、その名の通り九州、中国、関西エリアの中小企業・個人事業主の資金調達、資金繰りを支援するファクタリング会社です。

エリア特化という強みを活かし、手数料2.8%~と相場より低めの設定、簡単手続きで1,000万円まで最短即日で資金化を可能としています。

さらに、同社は非対面の「クラウド契約」を導入しており、請求書を撮影して送信、整合性が確認されれば、すぐに資金が完了します。

面談が必要な場合でも、同社は福岡、熊本、大阪に拠点があるため、西日本エリアの利用者であれば、担当者の来社交通費の負担が抑えられます。

 

UFJファクター|銀行系

契約方式 対面式
提供サービス 買取ファクタリング(3社間)、保証ファクタリング、国際ファクタリング等
手数料

要確認

入金スピード 要確認
債権買取額 1億円~

UFJファクターは、メガバンクの一角である三菱UFJ銀行系列のファクタリング会社です。

買取ファクタリングのみならず、保証ファクタリング、国際ファクタリングなど、銀行系ならではの手広いファクタリングサービスが揃っています。

同社の債権買取は残高合計1億円以上、ファクタリングの審査基準もプロパー融資並みの厳しさなので、基本的に大手企業の資金調達、キャッシュフローの改善に活用されています。

三菱UFJ銀行から事業融資を受けている、法人口座などの取引履歴があるなど、条件によってはファクタリングで優遇措置が受けられる可能性があります。

 

 

みずほファクター|銀行系

契約方式 対面式
提供サービス 買取ファクタリング(3社間)、国際ファクタリング等
手数料

要確認

入金スピード 要確認
債権買取額 200万円~

メガバンクの一角である、みずほ銀行系列のファクタリング会社で、「債権流動化」サービスとして、3社間ファクタリングを取り扱っています。

同社の債権流動化サービスは、譲渡対象債権となる販売先1社ごとに、与信審査のうえ買取極度を設定され、その極度額の範囲内で、反復的にファクタリングが利用できます。

銀行系の例に漏れず、審査基準はプロパー融資並みに厳しく、資金化までに時間がかかるため、中小企業や個人事業主にとっては利用のハードルが高くなっています。

浜銀ファイナンス|銀行系

浜銀ファイナンス代金回収システム

契約方式 対面式
提供サービス 買取ファクタリング(3社間)
手数料

要確認

入金スピード 要確認
債権買取額 要確認

浜銀ファイナンスは、横浜銀行グループの総合リース会社です。

メイン事業は各種機械設備のリース・割賦業務ですが、それ以外に代金回収業務やファクタリング業務、損害保険代理店業務を提供しています。

ファクタリングサービスは、横浜銀行や浜銀ファイナンスと取引のある事業者向けですが、地銀ならではの柔軟で地域、業種の資金事情に精通した対応に期待できます。

手数料や入金スピードなどの詳しい情報は、ファクタリングの問い合わせ窓口に連絡しましょう。

ビジネクスト|ノンバンク系

契約方式 対面式
提供サービス 買取ファクタリング(3社間)
手数料

月率2.0%以下(前払手数料1.2%、事務手数料0.8%)

入金スピード 1週間程度
債権買取額 上限1億円まで

ビジネクストは大手消費者金融会社アイフルの子会社で、事業者向けローンをメインとしながら、ローンの利用者向けにファクタリングサービスも提供しています。

貸金業登録済みの会社なので、取引の安全性・信頼性は言うまでもありません。

同社が取り扱っているのは3社間ファクタリングで、売掛先の承認と債権譲渡登記が必須です。

必要書類も決算書二期分、取引証明、銀行通帳、納税証明となっているため、資料集めに手間と時間がかかります。

オリックス|ノンバンク系

契約方式 対面式
提供サービス 3社間、診療・介護・調剤報酬債権
手数料

要確認

入金スピード 要確認
債権買取額 要確認

オリックスは日本の大手総合リース企業で、幅広い金融サービスを取り扱っているなか、3社間ファクタリングも提供しています。

基本的には大手企業がメインの顧客となりますが、財務が健全で、オリックス系列会社との取引のある中小企業であれば、柔軟に対応してくれるようです。

同社に資金調達や資金繰り関連の相談をすれば、ファクタリングに限らず、他の金融サービスと比較しながら、課題解決の一手を検討できるでしょう。

安全なファクタリング会社を選ぶ際の注意点

当サイトがおすすめする優良ファクタリング会社をご紹介しました。

これらの中から、自社の資金調達や資金繰りの課題を解決してくれそうな会社を選べば、大きなトラブルもなく目的を達することができるでしょう。

ただし、ファクタリング会社の中には、違法な契約を持ちかける悪質な業者も存在しています。

ここでは、安全なファクタリング会社を選ぶ際に注意すべきポイントをご紹介します。

手数料は相場から大きく外れていないか

2社間ファクタリング、3社間ファクタリングの手数料相場は以下のとおりです。

  • 2社間ファクタリング・・・債権額面に対し10~20%
  • 3社間ファクタリング・・・債権額面に対し1~5%

ファクタリングは、信用力の高い売掛債権を譲渡する、同じファクタリング会社を継続して利用するなどの条件により、手数料を低く抑えることができます。

しかし、初回の2社間ファクタリングで最初から1ケタの手数料を提示されたり、逆に30%を超える手数料を提示されたら、契約についてはいったん保留としておくべきでしょう。

ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社が負うリスクに応じて設定されるものです。

手数料が低すぎるor高すぎる場合は、その根拠を問う必要があります。

償還請求権の有無

ファクタリングにおける償還請求権とは、売掛先が業績不振や倒産等で売掛金の支払いができなかった場合に、ファクタリング会社が利用者に買い戻しを請求できる権利のことです。

手形割引の場合は、手形所持人に遡求権(償還請求権)がありますが、ファクタリングは2社間・3社間にかかわらず、償還請求権がありません(ノンリコース契約)。

万が一、売掛先の支払不能(デフォルト)で売掛金が支払われなくとも、利用者に買い戻し義務はなく、リスクはファクタリング会社が負担します。

ファクタリング会社はリスクを引き受ける代わりに、利息制限法を超えるファクタリング手数料を設定することができるのです。

しかし、過去の事例では、通常のファクタリング手数料を設定しておきながら、償還請求権がある取引を持ちかけていたファクタリング業者も存在しています。

ファクタリング業者がデフォルトのリスクを一切負わないのであれば、手数料の妥当性に欠けると言わざるを得ません。

償還請求権の有無を巡っては、ファクタリング利用者に債権の買戻義務(ファクタリング業者に償還請求権がある)があり、ファクタリング業者は実質的な貸付を行っていたと判断された判例もあります。

担保や保証人を要求されないか

ファクタリングは融資ではないため、担保や保証人が不要です。

しかしながら、債権を担保にして実質的な貸付を行ったり、売掛金が回収できなかった場合の措置として保証人を要求したりなど、本来のファクタリングとはかけ離れた取引を持ちかける業者も存在しています。

ファクタリング業者に「担保や保証人を付けたら手数料を安くする」などと言われても、絶対に応じないようにしましょう。

買取代金は契約時に一括で支払われるか

ファクタリングでは、ファクタリング業者が買い取った債権の買取代金は、一括で支払われなければなりません。

買取代金の一部をファクタリング業者がいったん預かる形にして、利用者から売掛金が支払われた後、預かっている残りの買取代金を渡すという取引は、「債権保全を目的とした実質的な貸付」の可能性が非常に高いです。

債権の全部を買取対象としているか

ファクタリングでは、債権を分割して売買するのではなく、譲渡された全額を買取対象としなければなりません。

ファクタリング業者が債権の一部のみを買取対象として、残りを売掛金を回収するまで預かる形にした場合は、これも「債権保全を目的とした実質的な貸金」と見なされる可能性があります。

 

ファクタリング会社選びに関するQ&A

ファクタリング会社選びに関して、よくある質問とその回答をQ&Aにまとめました。

Q.起業したばかりの会社はファクタリングの審査で不利になりますか?
A.なりません。ファクタリングの審査では、利用者自身の信用力よりも、売掛債権や売掛先の会社の信用力が重視されます。回収前の売掛債権があれば、起業して間もない会社でも利用できます。ただし、ファクタリング会社によっては、債権買取額や年商で利用条件を設けているところもあります。
Q.支払期限を過ぎた債権も買い取ってくれるファクタリング会社ありますか?
A.ありません。ファクタリング会社が買い取る債権は、支払期限前であることが絶対条件です。支払期限が切れた債権を回収する場合は、売掛先に督促をしたり、サービサーを利用したりしましょう。
Q.ファクタリング利用後、売掛先が倒産してしまった場合はどうなりますか?
A.ファクタリングは、利用者に買い戻しの義務がないノンリコース(償還請求権がない)契約であるため、万が一、売掛先の倒産で売掛金が回収不能になっても、利用者に保証を求めることはありません。 >>「償還請求権」について詳しく見る
Q.債権譲渡登記をすると、売掛先にファクタリングの利用がバレませんか?
A.債権譲渡登記の事実を知るには、法務局に登記事項証明書(登記簿謄本)を請求する必要があります。
しかし、一般的に当該書類が請求されること自体が少なく、どの債権を譲渡したのかまでは開示されないため、実質的にバレるということはほとんどありません。債権譲渡登記を希望しない場合は、ファクタリング会社に相談すると、登記無しで契約できる場合もあります。
Q.ファクタリングの審査に必要な書類を教えて下さい。
A.利用者の身分証明書、売上発生を証明する請求書、見積書、基本契約書、売掛先との継続した取引を証明するための通帳コピーが必要です。また、契約時には納税証明書、印鑑証明書、登記簿謄本などが求められます。詳しくは利用を検討しているファクタリング会社に問い合わせましょう。

ファクタリングは会社選びが最重要

ファクタリング会社選びのポイントと、当サイトがおすすめする優良業者をご紹介しました。

資金調達や資金繰りに役立つファクタリングは、手数料やスピードも大切ですが、何より自社の大切な債権を譲渡するに値する、安全で安心なファクタリング会社を選ぶことが最重要です。

ファクタリング会社を選ぶ際は、利用条件や契約内容はもちろん、自社と同業種、同規模の会社との取引実績はあるか、実際の手数料はどれくらいになるかも確認のうえ、自社にとってベストパートナーとなりうる相手先を見つけましょう。