請求書の支払い遅延とは?
法人や個人事業主における請求書の支払い遅延とは、支払い期日を過ぎても請求代金を支払えない状況です。請求書の支払いが遅れると取引先に入金されず、相手企業のキャッシュフローに悪影響を与える可能性があります。また、請求書の支払い遅延が続くと取引条件の見直し・取引先からの信用低下を招くケースも多いです。
結果として、今後の取引継続に支障をきたす恐れがあるうえ、遅延損害金が発生して法的措置をとられるリスクも高くなります。上記のリスクを防ぐためには、請求書の内容確認・社内承認プロセスを効率化し、期限内の支払いを徹底しなければなりません。万が一、支払いが遅れる場合は、事前に取引先へ連絡するなどの誠意を持った対応が信頼維持につながります。
請求書の支払いが遅くなると生じる問題
請求書の支払いが遅くなると生じる問題として、大きく以下の2つがあげられます。
- 取引先からの信用を失う
- 差し押さえなどの法的措置をとられる
上記のように大きなリスクを抱えるため、請求書の支払いは必ず期日通りに行いましょう。
取引先からの信用を失う
請求書の支払いが遅延すると、取引先からの信用を失う可能性が高まります。取引先からの信用を失うと今後の継続した取引が難しくなり、ビジネスチャンスを逃すリスクが高いです。仮に取引を打ち切られれば自社の資金繰りが悪化する恐れがあるうえ、信用が低下して新たな取引先の獲得が困難になります。
差し押さえなどの法的措置をとられる
請求書の支払い遅延が続くと、取引先から法的措置をとられるリスクが高まります。請求書の金額が長く支払われない場合、取引先は内容証明郵便で督促状を送付して正式に支払いを求めるのが一般的です。
催促状を送付しても支払いが行われない場合、取引先は支払い督促の申し立て・訴訟の提起など法的手続きに移る可能性が高いです。特に、訴訟に発展すると裁判所の判決次第では強制執行が行われる可能性があります。
強制執行では銀行口座や不動産などの資産が差し押さえられるため、企業の経営継続に深刻な悪影響を及ぼします。また、法的措置をとられれば、企業の社会的信用が大きく損なわれるリスクも高いです。
請求書の支払いが遅くならないよう準備すべきこと
請求書の支払いが遅くならないよう準備すべきこととして、以下の2つがあげられます。
- 普段から資金繰りの管理を徹底する
- 支払い期日の見直しを取引先と交渉する
上記の対策を普段から実施して、請求書の支払い遅延を未然に防ぎましょう。
普段から資金繰りの管理を徹底する
請求書の支払い遅延を防ぐためには日頃からの資金繰り管理が重要で、まずは資金繰り表を作成して入出金の予定を明確に把握しましょう。資金繰り表の作成により、将来の資金不足を予測して早期に資金調達などの対策を講じられます。
また、未回収債権の早期回収に努めたうえで、在庫管理の適正化・無駄な経費の削減による資金繰り改善も実施しましょう。加えて、金融機関との良好な関係を築き、必要に応じて即座に融資を受けられる体制を整えておくのも有効です。
支払い期日の見直しを取引先と交渉する
取引先との良好な関係を維持しつつ、支払い期日の見直しを交渉するのも請求書の支払い遅延を防ぐ有効な手段です。まず、自社の資金繰り状況を把握して「どの程度の支払い期日延長が必要か」を明確にします。
次に、取引先に対して具体的な提案を行って双方に最適な条件を模索しましょう。支払い期日の延長は取引先の資金繰りにも影響を与える可能性があるため、交渉を行う際は慎重な対応が求められます。交渉が成立した場合は新たな条件を契約書として文書化し、合意した期日通りに請求書の支払いを行いましょう。
個人事業主・法人が支払いを先延ばしせずに資金繰りを改善する方法3選
個人事業主・法人に対応した、支払いを先延ばしせずに資金繰りを改善する方法として、以下の3つを紹介します。
取引先との支払い期日の交渉が難しい場合は、上記3つの中から自社で利用しやすい資金調達方法を選びましょう。
銀行融資
銀行融資は、企業・個人事業主が金融機関から資金の借入を行う一般的な資金調達方法です。銀行融資は低金利で長期的な資金調達が可能であり、設備投資・運転資金など多様な用途に対応しています。
しかし、審査が厳格で財務状況・事業計画を示す書類の提出が求められ、融資実行までに1ヶ月以上の時間がかかる場合があります。また、事業での実績も厳しく審査されるため、創業したばかりの企業は融資を利用できないケースが多いです。
ビジネスローン
ビジネスローンは金融機関・ノンバンクが提供する事業者向けの融資商品で、融資と比較して審査が緩やかで迅速な資金調達が可能です。審査通過が前提ではありますが、最短で即日の入金に対応するビジネスローンも存在します。
ただし、銀行融資と比較して金利が高めに設定されているケースが多く、後々の返済負担が大きくなる可能性があります。また、融資額の上限が銀行融資と比較して低い場合が多いため、高額な請求書の支払いがある際は注意が必要です。
ファクタリング
ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に売却し、早期に資金を調達する方法です。銀行融資・ビジネスローンとは異なり借入ではないため、返済義務が生じず信用情報にも影響を与えません。
また、銀行融資では担保・保証人を求められるケースが多いですが、ファクタリングでは不要で審査も比較的スムーズに進む点がメリットです。ただし、銀行融資の金利と比較して手数料が高めに設定されるケースが多いため、頻繁に利用すると自社の利益を圧迫する可能性があります。また、3社間ファクタリングの場合は取引先への通知が必要となるため、既存取引に影響する可能性がある点に注意しましょう。
請求書カード払いなら支払いを最大60日間延長できる!
今まで紹介した資金調達方法とは異なり、請求書カード払いであれば請求書の支払い期日を最大60日間延長できます。請求書カード払いは請求書をカード決済できるサービスで、クレジットカードの口座引き落とし日まで支払いを延長できる仕組みです。
例えば、月末締め翌月末引き落としの場合、月初に請求書カード払いを利用すれば翌月の末日まで支払いを実質的に延長できます。請求書カード払いは請求書・クレジットカードの情報を登録すればすぐに利用でき、急な出費・資金不足にも対応しやすいです。
さらに、クレジットカードで請求書を決済するため、決済金額分のポイント還元を受けられる点もメリットです。ただし、手数料など請求書カード払いの利用条件は各サービス会社によって異なるため、事前にホームページで確認しておきましょう。
請求書カード払い・ファクタリングの違い
請求書カード払い・ファクタリングの違いについて、主に以下の3点から解説します。
上記の違いを把握したうえで、自社の都合にあった方法を選びましょう。
サービス内容
請求書カード払いは、取引先への支払いをクレジットカードで行って請求書の支払い期日を延ばせるサービスです。請求書をクレジットカード決済して支払いを最大60日程度先延ばしできるため、資金繰りの柔軟性が向上します。
一方、ファクタリングは自社が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却し、早期に現金化するサービスです。ファクタリングを利用すれば取引先から売掛債権の入金を待たずに資金を得られるため、資金繰りの改善に役立ちます。つまり、請求書カード払いは「請求書の支払いの先延ばし」、ファクタリングは「売掛金の早期回収」で資金繰りをサポートする点が大きな違いです。
手数料
請求書カード払いの手数料はサービス提供会社によりますが、一般的に支払い金額の3%~5%程度です。一方、ファクタリングの手数料は、契約形態・取引条件によって異なります。
2社間ファクタリングの場合、手数料は5%~20%と高めに設定されるケースが多いです。一方、3社間ファクタリングでは、手数料が1%~9%程度と比較的低く抑えられる傾向があります。ただし、3社間ファクタリングは取引先への通知が必要となるため、利用のハードルが2社間ファクタリングよりも高くなります。
審査の有無
請求書カード払いは基本的に審査が不要で、クレジットカードを保有していれば利用可能なサービスが多いです。そのため、請求書カード払いは手続きが簡単で特別な書類を準備する必要もなく即座にサービスを利用できる点が特徴です。
一方、ファクタリングは利用前に審査が必要となり、主に取引先の信用力・取引実績などが評価されます。ただし、求められる書類は本人確認書類・請求書・銀行通帳のコピーなどで少なく、一般的に銀行融資よりは簡単に審査手続きを進められます。
支払い先延ばしにおける請求書カード払いのメリット
支払い先延ばしにおける請求書カード払いのメリットは、以下の6つです。
- 借入ではないため総量規制の影響を受けない
- 手続きがオンラインで簡単に完了する
- 請求書の支払いを一元管理できる
- 取引先に知られずにサービスを利用できる
- 手数料が比較的安く利用できる
- クレジットカードのポイント・マイルが貯まる
上記のメリットに魅力を感じる場合は、請求書カード払いを利用しましょう。
借入ではないため総量規制の影響を受けない
請求書カード払いはクレジットカードを利用して取引先への支払いを行う方法であり、借入ではないため総量規制の影響を受けません。総量規制とは、個人の借入総額が年収の3分の1を超えてはならないとする貸金業法で定められた制度です。そのため、請求書カード払いを利用しても借入額に影響を及ぼさず、新たに融資を考えている場合でも問題なく資金調達できます。
手続きがオンラインで簡単に完了する
請求書カード払いサービスの多くは、オンラインで手続きを完結できる点がメリットです。銀行融資・ファクタリングとは異なり、書類提出・審査が不要でアカウント登録後に請求書とクレジットカード情報を入力するだけで利用できます。
そのため、請求書カード払いであれば特別な書類準備も必要なく迅速に資金繰り対応が可能で、業務効率化にも寄与します。特に、時間・リソースが限られている中小企業・個人事業主にとって、手間をかけずにサービスを利用できる点は大きな利点です。
請求書の支払いを一元管理できる
請求書カード払いを活用すれば、複数の取引先への請求書支払いを1つのクレジットカードに集約できる点がメリットです。そのため、各取引先ごとに異なる支払い方法・期日を管理する手間が省けて、経理業務の効率化が図れます。また、クレジットカードの利用明細を活用すれば、支出の把握・経費精算が容易になって財務管理の精度向上にもつながります。
取引先に知られずにサービスを利用できる
請求書カード払いは、取引先に通知されずに利用できる点が大きなメリットです。請求書カード払いでは、サービス提供会社が利用者に代わって取引先へ支払いを行います。利用者の名義で振込できるため、取引先は通常の銀行振込と同様に入金を受けとれます。
取引先にサービスの利用を知られる心配がなく、既存の取引に悪影響を与えずに自社の資金繰りを柔軟に調整できる点がメリットです。例えば、支払いドットコムでは取引先へ振込する際の名義を利用者を含めて自由に設定できます。
手数料が比較的安く利用できる
請求書カード払いの手数料は、他の資金調達手段と比較して低めに設定されている点がメリットです。請求書カード払いの手数料はサービス提供会社によって違いはあるものの、一般的には支払い金額の3%〜5%程度が発生します。
例えば、支払いドットコムでは手数料が請求金額にかかわらず一律4%で設定されています。一方で、ファクタリングの手数料相場は5%〜20%であり、請求書カード払いの方が低コストで利用できる点が魅力です。
クレジットカードのポイント・マイルが貯まる
請求書カード払いを利用すると、クレジットカードで決済した請求金額に応じてポイント・マイルを獲得できます。そのため、日常の経費と同様に請求書の支払いでもポイントを効率的に貯めることが可能です。
貯まったポイント・マイルは商品交換・旅行、さらにはクレジットカード利用代金の支払いに充当するなどさまざまな形で活用できます。請求書のクレジットカード決済で貯まったポイントを支払いに充てれば、実質的なコスト削減にもつながります。
支払い先延ばしで請求書カード払いを利用する際の注意点
支払い先延ばしで請求書カード払いを利用する際の注意点として、以下の3点があげられます。
- サービスによって利用できるクレジットカードが異なる
- クレジットカードの利用限度額までしか利用できない
- サービス・利用するクレジットカードによって先延ばしできる日数が違う
請求書カード払いを利用する場合は、上記のポイントに注意しましょう。
サービスによって利用できるクレジットカードが異なる
請求書カード払いサービスは、各社によって対応しているクレジットカードのブランドが異なる点に注意が必要です。例えば、JCB請求書カード払いではJCBブランドのクレジットカードにしか対応していません。一方で、支払いドットコムではVISA・Mastercard・セゾンカードと幅広いブランドに対応しているなどの違いがあります。
また、デビットカード・プリペイドカードなどチャージ型のクレジットカードに対応していない請求書カード払いも存在します。そのため、請求書カード払いを利用する際は自身が保有するクレジットカードのブランドに対応しているかを事前に確認しておきましょう。
クレジットカードの利用限度額までしか利用できない
請求書カード払いはクレジットカードの利用枠を活用するため、利用限度額が実質的な支払い上限です。例えば、利用限度額が100万円の場合、既に70万円を利用していると残りの30万円分しか請求書カード払いに充てられません。
上記の制約があるため、クレジットカードの利用限度額を超える高額な請求書の支払いが難しくなります。したがって、利用状況を常に把握し、高額な支払いがある場合は必要に応じて利用限度額を増額するなどの対応が必要です。
サービス・利用するクレジットカードによって先延ばしできる日数が違う
請求書カード払いで支払いを延長できる期間は「サービス提供会社」「利用するクレジットカード」で異なります。例えば、支払いドットコムでは支払い期日を最長で60日延長可能ですが、JCB請求書カード払いでは約40日までしか先延ばしできません。
また、クレジットカードが月末締め・翌月末引き落としの場合、月末に決済すると約30日間しか先延ばしできないケースもあります。「各サービスの先延ばしできる日数」「クレジットカードの締め日・口座引き落とし日」を、事前に確認しておきましょう。
請求書の支払いを先延ばししたい場合は「支払いドットコム」がおすすめ

請求書の支払いを先延ばししたいと考えている方には、支払いドットコムの利用をおすすめします。支払いドットコムは、クレジットカードを活用して支払い期日を延長できる請求書カード払いサービスで、以下の特徴があります。
- 支払いドットコムで使えるカードはVISA・Mastercard・セゾンカード
- 支払いドットコムは個人事業主・個人のクレジットカードでも利用可能
- 支払いドットコムはサービス内容の評判が良い
上記3つの特徴を、以下にて詳しく解説します。
支払いドットコムで使えるカードはVISA・Mastercard・セゾンカード
支払いドットコムは、国内で発行されたVISA・Mastercard・セゾンカードと幅広いブランドに対応している点が特徴です。上記ブランドのクレジットカードを持っていれば、新規カード発行の手続きをせず即座にサービスを利用開始できます。
なお、JCB・AmericanExpressのブランドについてもセゾンカード発行のものであれば利用可能です。ただし、他社発行のJCB・AmericanExpressは利用できず、プリペイドカード・デビットカードは対象外となっているため注意が必要です。
支払いドットコムは個人事業主・個人のクレジットカードでも利用可能
支払いドットコムは、法人だけでなく個人事業主でも利用できる点が大きな特徴です。また、個人事業主で事業用のクレジットカードを持っていない場合は個人名義のものでもサービスを利用できます。
事業用のクレジットカードを新規に発行する必要もなく即座にサービスを利用できるため、急な出費・支払いにも対応しやすくなります。また、支払いドットコムでは審査・書類提出が不要でオンラインで簡単に手続きが完了する点も大きなメリットです。
支払いドットコムはサービス内容の評判が良い
支払いドットコムのサービス内容は以下のように、多くの利用者から高い評価を得ています。
そこを支払い.comでカード払いできるところしたならマイル貯まって幸せになれますね…
引用:X
支払い.comどんな銀行振込支払いでも普段使ってるクレカで決済できるサービス。ファクタリングの亜種という感じ?社長や財務に関わる人間は、急場しのぎの技として知ってて損はない。慢性的に使うとマズいけど。
引用:X
季節の変わり目にメーカーさんから「去年の在庫ありますよ」って連絡を頂くことも多く「そんな即売れ間違いない○○がその価格で?全て仕入れます!」と返信したあと現金そんなにあったけ。と必死で確認。熟考の結果、去年は支払い.comさんのクーポン使ってめちゃ助かりました。また3%で使いたいなぁ
引用:X
他にも、公式サイトでは「800万円の支払いをすぐに受け付けていただき、何とか案件を乗り切れました」とサービスの迅速さに対しての好評が掲載されています。また、別の利用者は「ファクタリングよりも手数料が圧倒的に安く驚いた」とコストパフォーマンスの高さを評価しています。上記のようにサービス内容に関して良い評判が多いため、初めてでも安心して利用できる点が大きなメリットです。
支払い先延ばしに関するよくある質問
支払い先延ばしに関するよくある質問として、以下の6つを紹介します。
- クレカ(クレジットカード)の支払い先延ばしはどうやる?
- 楽天カード・JCB・ソフトバンク・auの支払い先延ばしはできる?
- 支払いサイトを延長するメリットは?
- 支払いドットコムの仕組みは?
- 支払いドットコムは現金化できる?
- 支払いドットコムが使えない原因は?
支払い先延ばしに関して疑問がある場合は、上記質問への回答を参考にしてください。
クレカ(クレジットカード)の支払い先延ばしはどうやる?
クレジットカードの支払いを先延ばしする方法として、以下の手段があります。
クレジットカードの支払いを先延ばしする方法 |
概要 |
分割払い・リボ払いへの変更 |
分割払い・リボ払いに変更して月々の支払い額を抑え、支払いの先延ばしが可能 |
クレジットカード会社への連絡 |
クレジットカード会社へ連絡して支払い猶予・再引き落としの相談を行う |
ボーナス払いへの変更 |
ボーナス払いに変更にして支払いを先延ばしする |
分割払い・リボ払いへ変更する場合は手数料・利息が発生するため、総支払い額が増加する点に注意が必要です。また、一部のカード会社ではクレジットカードの支払いをボーナス払いに変更して先延ばしできます。例えば、ビューカードでは1万円以上のショッピング利用分をボーナス一括払いに変更でき、最大で6ヶ月間の支払い先延ばしが可能です。
参考:ビューカードでボーナス払いはできますか?また、利用条件やお支払い月を教えてください|ビューカード
楽天カード・JCB・ソフトバンク・auの支払い先延ばしはできる?
楽天カード・JCB・ソフトバンク・auの支払い先延ばしに関する対応は以下の通りです。
会社名 |
支払い先延ばしに関する対応 |
楽天カード |
分割払い・リボ払いへの変更で支払いの先延ばしが可能 |
JCBカード |
「ショッピングスキップ払い」で支払いの先延ばしが可能 |
ソフトバンク・au(携帯キャリア) |
各キャリアのサポート窓口に連絡して分割払いなどの相談を行う |
なお、JCBカードが提供する「ショッピングスキップ払い」は、1回払いの支払い月をあとから指定の月へ最長6ヶ月先延ばしにできるサービスです。各社の対応は異なるため、具体的な手続き・条件については各社の公式サイト・カスタマーサービスに直接問い合わせましょう。
支払いサイトを延長するメリットは?
支払いサイトとは取引の締め日から代金を支払うまでの期間で、延長すると決済までの時間的余裕が生まれてキャッシュフローが安定します。また、支払いを遅らせれば、手元資金を他の必要な経費・投資に充てられるなど資金繰りの柔軟性が向上する点もメリットです。ただし、支払いサイトの延長は取引先との合意が必要であり、過度な要求は取引関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
支払いドットコムの仕組みは?
支払いドットコムは利用者がクレジットカードを用いて請求書の支払いを行い、支払い期日を実質的に延長できるサービスです。具体的には、利用者が支払いドットコムのWebサイト上で振込先の情報と請求金額を入力し、クレジットカードで決済を行います。
その後、支払いドットコムがユーザーに代わって取引先へ指定金額の振込を行う流れです。利用者はクレジットカードの引き落とし日まで実際の支払いを延長でき、資金繰りを調整しやすくなります。
支払いドットコムは現金化できる?
支払いドットコムはクレジットカードを利用して請求書の支払いを行うサービスであり、現金化に該当する行為は規約で禁止されています。また、クレジットカードの現金化行為はカード会社の利用規約でも禁止されているケースが多いです。
カード会社の利用規約に違反した場合、クレジットカードの利用停止・強制解約などのペナルティが科される可能性があります。そのため、支払いドットコムを利用した現金化は絶対に避けましょう。
支払いドットコムが使えない原因は?
支払いドットコムが利用できない主な原因として、以下の点が考えられます。
支払いドットコムが利用できない主な原因 |
概要 |
クレジットカードの利用限度額を超えている |
支払いドットコムに登録したクレジットカードの利用枠を超える支払いはできない |
対応していないカードブランドを使用している |
対応するブランドは国内発行のVISA・Mastercard・セゾンカードのみ |
海外口座への振込を行おうとしている |
日本国内の銀行口座への振込にのみ対応 |
例えば、クレジットカードの限度額が100万円で既に80万円を使用している場合、20万円以上の支払いには対応できません。また、支払いドットコムではセゾンカード以外のJCB・AmericanExpressや海外発行のクレジットカードなどは利用できません。
請求書カード払いで支払い先延ばしを行い資金繰りを改善しよう
支払いを先延ばしにする方法として注目されているサービスが、請求書をクレジットカードで決済できる請求書カード払いです。借入ではないため総量規制の影響を受けず、オンラインで手軽に利用できて支払いを最大60日延長できます。
なかでも、支払いドットコムはVISA・Mastercard・セゾンカードと幅広いブランドに対応していて個人事業主でも利用が可能です。また、請求書カード払いは取引先に知られず使えて、ファクタリングなど他の資金調達手段と比較しても手数料が安価です。資金繰りに悩む方は請求書カード払いで支払いを先延ばしして、早期に財務状況を改善しましょう。