支払いが最大60日間先延ばしできる請求書カード払いについて、どれくらいの手数料なのか気になる経営者は多いでしょう。請求書カード払いの手数料の相場は3%~4%ですが、中には2%台で提供されているサービスもあります

今回の記事では、請求書カード払いサービスの手数料の比較やメリット・デメリット・利用の仕方などをまとめました本記事を読めば、請求書カード払いの手数料相場を理解し、よりリーズナブルに支払いを先延ばしできます。

手数料が安く自社の支払いニーズに合致した請求書カード払いを見つけ、資金繰りの改善を実現しましょう。

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請求書カード払いとは?その仕組みを解説

請求書カード払いとは、クレジットカードを利用して、通常は銀行振込で支払う請求書の代金を支払う決済サービスです。請求書カード払いなら銀行の窓口やATMに行く手間が省ける上に、インターネット環境があればどこからでも支払いが可能になります。

そして、請求書カード払いが注目される理由は、支払いを最大40日~60日延長して資金繰りを改善できるからです。

請求書カード払いの仕組みは、以下の通りです。

  1. 請求書カード払いサービスの公式サイトでアカウントを作成する
  2. 請求書情報・支払金額などを入力する
  3. クレジットカード情報を入力し、支払手続きを行う
  4. サービス事業者がカード会社を通じて決済を実行する
  5. 決済が完了すると、サービス事業者から請求書発行者へ入金される
  6. 利用者はカード会社から後日請求を受ける

支払いを延長できるため、請求書カード払いを利用すれば資金繰りを改善し、手元資金に余裕を持たせられます。

ほかの支払い・決済方法との違い

請求書カード払いとほかの資金調達・支払い方法との違いを、以下の表にまとめました。

項目 請求書カード払い ファクタリング 請求書払い(銀行振込) BtoBクレジットカード決済
概要 銀行振込が必要な請求書をクレジットカードで支払い、

支払期日を延長するサービス

将来受け取る予定の売掛金(請求書)を

期日前に売却し、資金を調達する方法

請求書に記載された期日までに、指定の銀行口座へ現金で振り込む一般的な支払い方法 BtoB取引において、販売者がカード決済端末やオンライン決済システムを

導入しており、直接カードで支払う方法

主な目的 支払いサイトの延長による資金繰り改善 売掛金の早期資金化による資金繰り改善 支払い義務の履行 支払いの効率化、ポイント獲得
取引先への通知 不要 2社間ファクタリングは不要、

3社間ファクタリングは必要

不要 不要
手数料・コスト 利用金額に対する手数料が発生 売却する売掛債権に対する手数料が発生 振込手数料 購入者は原則無料
債権譲渡 なし あり なし なし

ファクタリング

ファクタリングは、売り手企業が売掛債権をファクタリング会社に売却し、支払期日よりも早く資金を調達する仕組みです。

一方、請求書カード払いは請求書の買い手企業が、代金をクレジットカードで支払うサービスです。請求書カード払いを利用すれば、クレジットカードの引き落とし日まで支払いを先延ばしできるため、キャッシュフロー改善につながります。

つまり、ファクタリングは売り手企業の資金調達方法であるのに対し、請求書カード払いは買い手企業が支払い猶予を得るためのサービスです。

請求書払い

請求書払いと請求書カード払いの最も大きな違いは、支払期日が延長できるかどうかです。

請求書払いは、請求書に記載された金額を指定された銀行口座へ支払期日までに振り込む方法です。企業間の決済で最も一般的な方法ですが、支払期日は基本的に固定されており、期日までに資金を用意する必要があります。

一方、請求書払いにおける支払い手段を、銀行振込からクレジットカード決済に置き換えるのが請求書カード払いです。請求書カード払いはクレジットカードの支払いサイクルを利用し、実質的な支払期日を先延ばしできます。

BtoBクレジットカード決済

BtoBクレジットカード決済と請求書カード払いは、システムの導入が必要かどうかという点が大きく異なります

BtoBクレジットカード決済では、売り手企業がクレジットカード決済を受け付けるためのシステム導入やカード会社との契約が必須です。通常、売上金額に応じた決済手数料も売り手企業が負担し、入金はカード会社から後日一括で行われるため、入金までに時間を要します。

対して請求書カード払いは、既存の請求書による銀行振込取引にそのまま適用できるのが大きな特徴です。買い手企業が請求書カード払いを利用し、サービス提供会社が代行して売り手企業へ振込を行うため、システムの導入は不要です。

請求書カード払いの利用の流れ

サービスによってやや異なりますが、一般的な請求書カード払いを利用する流れは以下の通りです。

  1. 取引先から通常通り請求書を受け取る
  2. 利用したい請求書カード払いサービスを選び、会員登録を行う
  3. サービスサイトやアプリ上で、支払いたい請求書の内容を入力する
  4. クレジットカード情報の入力と支払いを実行する
  5. サービス事業者から売り手の銀行口座へ代金が振り込まれる
  6. クレジットカード会社から請求金額と手数料が引き落としされる

大半の請求書カード払いサービスは会員登録後すぐに利用できますが、中には審査が必要なケースもあります

ズバリ回答!請求書カード払いの手数料は高いの?

請求書カード払いの手数料をファクタリングやビジネスローンと比較し、以下の表にまとめました。

サービス名 手数料率 2か月(60日)の金利換算での比較
請求書カード払い 3%~4% 年率18%~24%程度
ファクタリング 5%~20% 年率30%~120%程度
ビジネスローン 実質年率3%~18% 年率3%~18%程度

ただし、請求書カード払いはクレジットカードのポイント還元があるため、金利換算でもう少しリーズナブルになる可能性もありますファクタリングよりは大幅に手数料が安く、ビジネスローンと比較してもポイント還元を入れると同程度の資金調達コストです。

主要9選!請求書カード払いサービスの手数料比較

以下に、主要な請求書カード払いサービスの手数料比較表と、それぞれのサービスに関する情報をまとめました。

サービス名 手数料 入金タイミング 支払い延長期間 利用対象者
支払い.com 4.0% 最短翌日 最長60日 法人・個人事業主
フリーウェイ請求書カード払い 2.7% 最短即日 最長60日 法人・個人事業主
マネーフォワード請求書カード払い 2.7% 5日/10日/15日/20日/25日/末日 最長60日 法人・個人事業主
DGFT請求書カード払い 3.0% 3営業日以内 最長60日 法人・個人事業主
INVOYカード払い 3.0% 最短即日 最長60日 法人・個人事業主
NP掛け払い請求書カード払い 3.0% 最短3営業日以内 最長60日 法人・個人事業主
三井住友カード 請求書支払い代行サービス 3.0% 最短5営業日以内 最長40日 法人・個人事業主
ラボル カード払い 3.0%〜3.5% 最短即日 最長60日 法人・個人事業主・フリーランス
弥生 請求書カード払い 3.5% 最短即日 最長60日 法人・個人事業主

サービスの特色や利用する上での注意点なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

支払い.com|手数料率4.0%

支払い延長期間 最長60日
手数料 4.0%
入金タイミング 最短翌日
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard・SAISON CARD
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 東証プライム上場のクレディセゾン
  • UPSIDER
公式サイト https://shi-harai.com/

支払い.comは導入企業が6万社を突破した実績を誇り、手数料が一律4.0%で利用できる請求書カード払いサービスです。運営は株式会社クレディセゾンと法人決済サービスの株式会社UPSIDERが共同で行っており、信頼性が高く安心して利用できます。

また、「強固なセキュリティシステムである3Dセキュアに対応」「1万円からの少額利用も可能」などが特徴です。金額の大小に関わらず幅広い請求書の支払いに対応できるため、多様な経費の精算などにも柔軟に活用できる汎用性の高さも魅力です。

さらに、支払い.comは主要なクレジットカードブランドを幅広くカバーしており、お手持ちの複数のカードを賢く活用できます。例えば、「高還元率カードで効率的にポイントを貯める」「利用可能額に余裕のあるカードを使う」など、状況に応じた選択が可能です。

フリーウェイ請求書カード払い|手数料率2.7%

支払い延長期間 最長60日
手数料 2.7%

(手数料が600円を下回る場合は一律600円)

入金タイミング 最短即日
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 株式会社フリーウェイジャパン
公式サイト https://freeway-card.com/

フリーウェイ請求書カード払いは、決済手数料が2.7%と業界でもトップクラスの低水準なのが最大の魅力です。最低手数料も600円と非常に安く設定されており、少額の請求書でも利用できる点が高い評価を得ています。

創業30年以上の実績を持つフリーウェイジャパンが運営しており、信頼性と人気が高いのが特徴です。

また、フリーウェイ請求書カード払いでは書類審査などの面倒な手続きが一切不要なため、スピーディーに利用を開始できます。さらに、最短即日で請求書の入金が完了するため、急ぎで資金が必要な場合にも頼りになるサービスです。

マネーフォワード請求書カード払い|手数料率2.7%

支払い延長期間 最長60日
手数料 2.7%

(利用金額が10万円以下の場合は一律3,000円)

入金タイミング 5日/10日/15日/20日/25日/末日
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • マネーフォワードケッサイ株式会社
公式サイト https://mfkessai.co.jp/invoice-card-pay/lp01

マネーフォワード請求書カード払いは、業界最安クラスの手数料2.7%で利用できる請求書カード払いです。東証プライム上場企業「マネーフォワード」の100%子会社が運営しており、信頼性が高いため安心して利用できます。

カード決済完了後、取引先への振込実行日を5日・10日・15日・20日・25日・末日の中から選択できるのが大きな特徴です。また、最低手数料が3,000円に設定されているため、大口の支払いが多い中小企業に向いています。

手数料を抑えつつ、ある程度時間に余裕を持って支払いを行いたい企業にとっては、有力な選択肢です。

DGFT請求書カード払い|手数料率3.0%

DGFT請求書カード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3.0%

(利用金額が1万円以下の場合は一律300円)

入金タイミング 3営業日以内
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard・Diners Club
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 株式会社デジタルガレージ
公式サイト https://lp.dginvoice.jp/

DGFT請求書カード払いは、請求書支払いの手数料が3%とリーズナブルで、コストを抑えたい企業向けのサービスです。また、最低手数料も300円に設定されているため、小口の支払いが多い個人事業主に高い人気を誇ります。

DGFT請求書カード払いの特徴は、請求書カード払いの中で唯一、ダイナースクラブを利用できる点です。ダイナースクラブ以外にも、JCB・VISA・Mastercardなどの主要ブランドにも対応しています。

また、会員登録時には財務審査が必要となりますが、手続きがスムーズに進めば最短即日での利用開始も可能です。

INVOYカード払い|手数料率3.0%

INVOY

支払い延長期間 最長60日
手数料 3.0%

(利用金額が1万円以下の場合は一律300円)

入金タイミング 最短即日
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • FINUX株式会社
公式サイト https://go.invoy.jp/lp/settlement/pay/basic_v2/

INVOYカード払いは、最大60日の支払い先延ばしに対応した、手数料率3.0%で利用できる請求書カード払いサービスです。最低手数料は300円に設定されているため、個人事業主やフリーランスにとっても利用しやすく大きな支持を得ています。

INVOYカード払いは、利用手続きを全てオンラインで完結でき、財務審査なしで利用開始できます。煩雑な書類提出や面談などが不要なため、手軽に早く請求書カード払いを試してみたい企業にとって、利用しやすいサービスです。

また、外注費・家賃・光熱費・仕入れ代金など、あらゆる種類の事業費の請求書に対応できる汎用性の高さも魅力です。請求書の種類を選ばずに幅広く利用できるため、さまざまな支払いをカードに集約し、資金繰りの管理を効率化したい場合に役立ちます。

NP掛け払い請求書カード払い|手数料率3.0%

NP掛け払い 請求書カード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3.0%

(利用金額が1万円以下の場合は一律300円)

入金タイミング 最短3営業日以内
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 株式会社デジタルガレージ
  • 株式会社ネットプロテクションズ
公式サイト https://np-kakebarai.com/buyer-pay/invoice-card/

NP掛け払い請求書カード払いはJCB・VISA・Mastercardに対応した、手数料率3%で利用できる請求書カード払いサービスです。提出書類の準備や審査が不要で、インターネットから申し込み手続きをすればすぐに利用開始できる手軽さが最大の特徴です。

また、支払い状況を管理画面でリアルタイムに確認できるため、業務を効率化したい企業に向いています。全ての取引履歴が自動で記録されるため、支払履歴の確認や経費精算・帳簿付けといった作業を大幅に効率化できます。

三井住友カード 請求書支払い代行サービス|手数料率3.0%

三井住友請求書支払い代行サービス

支払い延長期間 最長40日
手数料 3.0%

(利用金額が1万円以下の場合は一律300円)

入金タイミング 最短5営業日以内
使えるクレジットカード VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 三井住友カード株式会社
公式サイト https://www.smbc-card.com/camp/shiharaidaiko/index.html

三井住友カード 請求書支払い代行サービスは、支払いを最大40日先延ばしにできる手数料3%の請求書カード払いです。

三井住友カード 請求書支払い代行サービスの大きな特徴は、大手クレジットカード会社である三井住友カードが直接運営している点にあります。そのため、長年の実績と信頼に基づいた、安心感の高いサービスを利用できるのが強みです。

また、既に三井住友カードを保有している場合は、最短当日中にサービスを利用開始できます。急ぎで請求書の支払いをカード払いにしたい場合でも、迅速に手続きを進められるのは大きなメリットです。

labol(ラボル)カード払い|手数料率3.0%〜3.5%

labolカード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3.0%〜3.5%

(VISA・Mastercard:3%、JCB:3.5%)

入金タイミング 最短即日
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 株式会社ラボル
公式サイト https://labol.co.jp/lp/bpsp-enterprise

ラボルカード払いは、フリーランスや個人事業主、中小企業を対象とした請求書カード払いサービスです。受け取った請求書をクレジットカードで支払い、支払期日を最大60日間延長して資金繰りの改善をサポートします。

ラボルカード払いは最短即日で請求元への振込が可能な上、土日祝日も審査や入金に対応しています。また、振込金額は1万円から対応しており、小口の支払が多い個人事業主やフリーランスにとって利用しやすいサービスです。

なお、使用するクレジットカードのブランドによって手数料が変動する点には留意しておきましょう。

弥生 請求書カード払い|手数料率3.5%

弥生請求書カード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3.5%
入金タイミング 最短即日
使えるクレジットカード JCB・VISA・Mastercard
サービス対象 法人・個人事業主
運営元
  • 弥生株式会社
公式サイト https://www.yayoi-kk.co.jp/lp/invoicecard/

弥生 請求書カード払いは、中小企業向けの会計ソフトなどで高い知名度を誇る弥生株式会社が提供する請求書カード払いサービスです。手数料率は3.5%とやや高めですが、手数料に消費税がかからないのが大きな特徴です。

また、財務審査なしで利用できるため、決算状況などを気にせず手軽にサービスの利用を開始できます。くわえて、社会保険料の支払いに対応しているのも、弥生 請求書カード払いの大きな魅力です。

請求書カード払いを利用するメリット

請求書カード払いを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 支払期日を遅らせられる
  • 即日支払いできる請求書カード払いサービスもある
  • 借金せずに資金繰りを改善できる
  • 経費処理を効率化できる
  • クレジットカードのポイントが貯まる
  • 取引先がカード決済非対応でも利用できる
  • 取引先に知られるリスクがない
  • スムーズに利用できる

請求書カード払いを利用するメリットを理解し、資金繰り改善のため計画的かつ賢く活用しましょう。

支払期日を遅らせられる

請求書カード払いの最大のメリットは、支払期日を最長40日~60日間先延ばしにできる点です。特に、月末などで複数の支払いが同時期に重なり、一時的に手元の資金が不足しそうな場合などに有効です。

ただし、請求書カード払いはあくまで一時的な資金繰り調整の手段であり、依存しすぎると経営リスクが増します。長期的な資金不足により支払いを先延ばしし続けると、手数料負担が積み重なり、かえって資金繰りを悪化させる可能性があります。

即日支払いできる請求書カード払いサービスもある

入金タイミングは即日から数営業日が一般的となっており、請求書カード払いサービスによってはその日のうちに振込が完了します。

今回紹介したサービスの中で即日支払いに対応している請求書カード払いサービスは、以下の4つです。

  • フリーウェイ請求書カード払い
  • INVOYカード払い
  • ラボル カード払い
  • 弥生 請求書カード払い

ただし、即日支払いできるサービスは多くないため、急な支払いの可能性があるなら、事前に入金スピードを確認しておきましょう。

また、急な支払いが発生しそうな場合は、即日振込が可能な請求書カード払いサービスにあらかじめ登録しておくのがおすすめです。請求書カード払いは登録費や年会費などのコストがかからないため、いくつか登録して支払期日や手数料で使い分けるのも賢い方法です。

なお、振込のタイミングが最短即日となっていても、必ずその日のうちに支払いが完了するわけではありません。「午前中に手続きする」「数日程度の余裕を持っておく」など、計画的に支払いを行うのが大切です。

借金せずに資金繰りを改善できる

請求書カード払いは、一般的にイメージされる借金である固定負債とは異なり、流動負債に計上されます。流動負債は買掛金などと同じ区分で一般的な借金のイメージとは異なり、金利がかからず毎月の返済も必要ありません。

固定負債と流動負債の違いについて、以下の表にまとめました。

区分 内容 主な勘定科目例
流動負債 決算日から1年以内に

返済・支払が必要な負債

買掛金・未払金・短期借入金・未払費用・預り金など
固定負債 決算日から1年を超えて

返済・支払が予定されている負債

長期借入金・社債・退職給付引当金など

経費処理を効率化できる

請求書カード払いを導入すれば、決済をクレジットカードに一本化して経費処理を大幅に効率化できます。「支払履歴の一括管理」「支払業務の効率化による人件費削減」など、生産性向上とコストカットが実現可能です。

そのため、請求書カード払いにかかる手数料を考慮しても、コストを上回る効果を得られる可能性があります。自社の支払業務の内容を改めて分析し、生産性向上やコスト削減につながるかどうかを検討しましょう。

クレジットカードのポイントが貯まる

請求書カード払いを利用するメリットの一つは、クレジットカードのポイントやマイルが貯まる点です。

日々の買い物や仕入れでカードを使うのと同じように、請求書の支払額に応じてポイントが付与されます。特に、金額の大きな請求書を支払う際には、一度にまとまったポイントやマイルを獲得できる絶好の機会となるでしょう。

貯まったポイントは、カード利用料金への充当や特典交換に活用でき、事業のコスト削減や福利厚生に役立てられます。また、利用するクレジットカードのポイント還元率によっては、請求書カード払いの手数料をある程度相殺して負担を軽減できます。

請求書カード払いを利用するなら、できるだけポイント還元率の高いクレジットカードを使用しましょう。

取引先がカード決済非対応でも利用できる

請求書カード払いは、取引先がクレジットカード決済に対応していない場合でも利用可能です。なぜなら、請求書カード払いはサービス事業者が利用者に代わり、取引先へ銀行振込で支払いを行う仕組みだからです。

そのため、取引先にとっては今まで通り銀行振込で入金されるのと変わらず、大きな影響はありません。カード決済の導入と異なり、審査や提出書類がなくスピーディーに導入できる点もメリットです。

取引先に知られるリスクがない

請求書カード払いなら振込人名義を自社に設定できるため、サービスの利用を取引先に知られる心配がありません。そのため、経営状態・財務状況の悪化を取引先に疑われず、これまでの信頼関係を維持できます。

取引先に経営状態の悪化を疑われたくない場合は、請求書カード払いや2社間ファクタリングなどで資金繰り改善を目指しましょう。

スムーズに利用できる

請求書カード払いはオンラインで手続きができるため、利用開始がスムーズで手間がかからないのが大きなメリットです。面倒な書類提出や対面での面談が不要な場合が多く、請求書カード払いによっては財務審査なしで利用を開始できます。

融資やファクタリングと比較すると、申し込みから利用できるようになるまでのハードルが格段に低いのが特徴です。

請求書カード払いを利用するデメリット・注意点

請求書カード払いは多くのメリットがある一方で、利用する上で知っておくべきデメリットや注意点も存在します。

  • 長期的な資金繰りには不向き
  • 高額な請求書には対応できない
  • クレジットカードの支払い遅れは信用情報に傷が付く

請求書カード払いのデメリットをあらかじめ理解しておき、賢く利用して資金繰り改善を目指しましょう。

長期的な資金繰りには不向き

請求書カード払いはあくまで一時的な資金繰り改善策であり、長期的な資金課題の解決には向きません。請求書カード払いは、請求書の支払期日をクレジットカードの引き落とし日まで延長する短期的なつなぎ資金としての役割が大きいからです。

漫然と利用を続ければ手数料負担が積み重なり、かえって資金繰りを圧迫するリスクが高まります。もし長期的な資金不足に陥っている場合は、銀行融資やビジネスローンといったより抜本的な資金調達方法を検討すべきです。

高額な請求書には対応できない

請求書カード払いで利用できる金額は、使用するクレジットカードの利用限度額に依存します。

個人のカードだけでなく、法人カードやビジネスカードであっても、利用限度額には上限が設定されています。そのため、請求書カード払いで利用するクレジットカードの利用限度額を、あらかじめ確認しておきましょう。

また、大きな金額の支払いが必要な場合は、複数のクレジットカードを利用できる請求書カード払いがおすすめです。

クレジットカードの支払い遅れは信用情報に傷が付く

請求書カード払いを利用する際は、クレジットカードの支払い遅れに十分気を付けてください。

請求書カード払いの決済は通常のクレジットカード利用と同じ扱いで、引き落とし日に口座残高が不足すると延滞が発生します。延滞情報は個人または法人の信用情報機関に記録され、企業の信用情報に傷が付く結果となります。

信用情報に傷が付くと、新たなクレジットカードの発行や銀行融資の審査に通りにくくなる可能性があるため注意してください。請求書カード払いを利用する際は、支払期日と引き落とし口座の残高を必ず確認し、計画的に利用しましょう。

知らないと損!請求書カード払いのお得な利用術

知らないと損な、請求書カード払いのお得な利用術は以下の通りです。

  • ポイント還元率が高いクレジットカードで利用する
  • キャンペーン中の請求書カード払いサービスを利用する
  • 複数のサービスを比較検討する

お得な利用方法をあらかじめ把握しておき、資金繰りを少しでも楽にしてキャッシュに余裕を持たせましょう。

ポイント還元率が高いクレジットカードで利用する

請求書カード払いをよりお得に利用するためのポイントは、ポイント還元率が高いクレジットカードを選びましょう。

請求書カード払いの支払いも、通常のカード利用と同様にポイントやマイル付与の対象となります。還元率の高いカードを使えば、支払額が大きいほどより多くのポイントの獲得が可能です。

発生する手数料を考慮しても、獲得できるポイント還元額が手数料を上回る場合もあり、実質的なコスト負担の軽減につながります。普段お使いの法人カードやビジネスカード、個人のクレジットカードの中から、最もポイントが貯まりやすいカードを選んで利用しましょう。

キャンペーン中の請求書カード払いサービスを利用する

多くの請求書カード払いサービスは、新規顧客獲得や利用促進のためにお得なキャンペーンを随時実施しています。その内容は、手数料の割引やポイント還元率のアップ、特定の支払いに対するボーナスポイント付与などさまざまです。

例えば弥生 請求書カード払い」では、通常手数料3.5%のところ、2.7%で利用できるキャンペーンを実施しています。仮に100万円の請求書に適用した場合、通常3万5,000円の手数料が2万7,000円となり、8,000円ものコスト削減につながります。

サービスを検討する際は、最新のキャンペーン情報をチェックし、お得に賢く資金繰りを改善しましょう。

複数のサービスを比較検討する

請求書カード払いを利用する際は、複数のサービスの手数料率を比較検討しましょう。なぜなら、手数料率はサービス会社によって大きく異なり、わずかな差でも利用頻度や金額によっては大きな違いが生じるからです。

仮に、手数料率が1%の違いでも、100万円の支払いなら1万円の差となります。利用額が大きいほど、手数料の差額はさらに大きくなります。

特に「高額な支払いを予定している」「頻繁にサービスを利用する」といった場合は、手数料率のわずかな違いにも注目しましょう。結果的に手数料負担を最小限に抑える鍵となります。

手数料だけじゃない!請求書カード払いサービスを選ぶ際の注意点

請求書カード払いサービスを選ぶ際の注意点は、以下の通りです。

  • 支払い延長期間
  • 入金スピード
  • 対応しているカードブランドの種類
  • 申し込みのしやすさ
  • サービス提供会社の信頼性

あらかじめ注意点を理解しておき、自社に最適な請求書カード払いを利用して賢くキャッシュフローを改善しましょう。

支払い延長期間

請求書カード払いの支払い延長期間は、企業の資金繰りの柔軟性や経営計画に大きな影響を与えます。支払い延長期間は通常40日~60日に設定されており、支払いを先延ばして手元の資金を温存できるのが大きなメリットです。

支払いの延長期間が長ければ長いほど、企業はキャッシュフローを改善しやすくなります。例えば、売掛金の入金まで安定して事業運営を続けられますし、急な仕入れや設備投資といった突発的な資金需要にも対応可能です。さらに、計画的な資金管理が可能になり、繁忙期など支出が集中する時期にも余裕を持って対処できます。

なお、実際に利用できる延長期間は、利用するクレジットカードの支払いサイトや支払日によっても変わってくる点に注意が必要です。請求書カード払いサービスを選ぶ際には、支払いサイトや支払日も考慮しましょう。

入金スピード

資金繰りが厳しい状況では、取引先への入金がスピーディーに行われるかどうかも重要な要素です。入金が遅れると、元の支払期日に間に合わず、資金繰り問題をかえって悪化させる恐れがあります。

請求書カード払いのサービスの入金スピードは即日~数営業日までと大きく異なりますが、即日~5営業日が標準的と考えておきましょう。

特に、支払期日が近い請求書や急ぎの支払いに利用する場合は、入金スピードが速いサービスを選ぶべきです。

対応しているカードブランドの種類

請求書カード払いサービスを選ぶ際は、対応しているクレジットカードブランドの種類を確認しましょう。せっかく手数料が低くても、普段利用しているクレジットカードに対応していなければ新規カード発行が必要となるからです。

大半はVisa・Mastercard・JCBに対応していますが、アメックスやダイナースクラブを利用できる請求書カード払いは限られます。今回紹介した請求書カード払いサービスで、ダイナースクラブに対応しているのはDGFT請求書カード払いのみです。

また、海外で発行されたクレジットカードは、多くのサービスで利用できない点にも注意が必要です。

事前に公式サイトで対応ブランドを確認し、自分が保有しているクレジットカードが使える請求書カード払いを利用しましょう。

申し込みのしやすさ

請求書カード払いサービスをストレスなく利用開始するためには、申し込み手続きの簡便さも比較検討すべきポイントです。

請求書カード払いサービスの手続きはオンラインのみで完結し、申し込み書や確認書類の郵送は不要です。時間や場所を選ばず、いつでも申し込めるため、急ぎで利用したい場合に大きなメリットとなります。

また、請求書カード払いによっては審査がなく、その日のうちに利用開始できるのも大きな魅力のひとつです。スムーズな利用開始を目指すなら、どのような手続きが必要か、申し込みから利用開始までにかかる期間を事前に確認しておきましょう。

サービス提供会社の信頼性

請求書カード払いを利用する際は、大切な事業資金や機密情報を預ける性質上、提供会社の信頼性が最も重視すべきポイントです。

もしサービス提供会社の信頼性が低いと、サービスの継続性が危ぶまれます。最悪の場合、倒産やサービス廃止により、支払いが滞ったり、登録情報が失われたりといった重大な問題につながりかねません。

信頼性を判断するには、会社の設立年数・運営実績(取引件数・取扱金額など)・資本金・情報セキュリティ対策などを確認しましょう。特に、一部上場企業や規模の大きな企業が提供するサービスは経営基盤が安定しており、安心して利用しやすい目安となります。

請求書カード払いは手数料を抑えて賢く利用しよう

請求書カード払いとは、カード決済を利用して支払いを最大40日~60日先延ばしにできるサービスです。審査のない請求書カード払いサービスが大半で、手軽に申し込めるため資金繰り改善策として注目を集めています。

請求書カード払いは資金繰りを改善する有効な手段ですが、手数料が発生するためサービスは慎重に選びましょう。また、手数料以外にも審査の有無・入金スピード・運営会社の信頼性などを事前に確認する必要があります。

手数料のリーズナブルな請求書カード払いサービスを比較検討し、手元資金を残してキャッシュフローの改善に役立てましょう。