キャッシュフローの悪化に悩み、日々の支払いに追われて事業継続に不安を感じている事業者も多いでしょう。クレジットカードで請求書の支払いができる請求書支払い代行サービスなら、最大60日の支払い延長で資金繰り改善が可能です。

今回の記事では、請求書支払い代行サービスの仕組み・メリット・デメリット・おすすめサービス16選をまとめました。また、手数料の相場・利用時の注意点・よくある質問などについても詳しく解説します。

本記事を読めば請求書支払い代行サービスの概要を理解し、自社に最適なサービスを選べる知識が身につきます。請求書支払い代行サービスで支払い期間を延長して資金繰りを改善し、事業の継続と売上の拡大を目指しましょう。

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請求書支払い代行サービスとは

請求書支払い代行サービスとは、請求書の支払いをクレジットカードで決済して支払いを延長できる新しい仕組みです。事業者が支払いを代行するため、取引先がカード決済を受け付けていなくても導入できるのが特徴です。

請求書支払い代行サービスを利用すると40日~60日の支払い延長ができ、事業資金にゆとりを生み出せます。既存のクレジットカードを使用でき、取引先に請求書支払い代行サービスの利用を通知せずに支払えるのがメリットです。

手数料はファクタリングと比較して低めで、振込名義も指定できるため取引先への事前連絡も不要です。仕入れ代金・賃料・光熱費など、さまざまな請求書の支払いをクレジットカード決済し、資金繰り改善を実現できます。

請求書支払い代行サービスのメリット

請求書支払い代行サービスのメリットは、以下のとおりです。

  • 支払い期限を最大60日延長できる
  • クレジットカードのポイントがたまる
  • 振込名義を変えられる
  • 審査が不要で即日利用が可能
  • 支払い業務の効率化が図れる

請求書支払い代行サービスのメリットを理解し、上手に活用して資金繰りを改善しましょう。

支払い期限を最大60日延長できる

請求書支払い代行サービスを利用すれば、支払い期限を40日~60日延長できるのが最大のメリットです。銀行振込における即時引き落としと異なり、クレジットカードでの支払いに切り替えるため入金サイクルを大幅に延ばせます。

請求書支払い代行サービスで支払いを延長できれば手元に資金が残り、キャッシュフローと資金繰りの改善が可能です。日常的な仕入れ費用・広告費・外注費などの支出から、賃料・サービス利用料など定期的な支払いまで柔軟に対応できます。

クレジットカードのポイントがたまる

請求書支払い代行サービスはクレジットカードのポイントを獲得できるため、実質的な資金調達コストが軽減されます。たとえば、クレジットカードのポイント還元率が1%の場合、手数料3%から差し引くと実質的な資金調達コストは2%です。

請求書支払い代行サービスを利用するなら、資金調達コストが軽減できるポイント還元率の高いクレジットカードを利用しましょう。代表的なクレジットカードのポイント還元率を、以下の表にまとめました

カード名 年会費 基本還元率 最大還元率 特徴
UPSIDER 無料 1.0% 1.5% 経費精算の自動化機能付き
セゾンプラチナビジネスアメックス 2万2,000円 1.0% 1.125% JALマイル交換が有利
マネーフォワードビジネスカード 無料 1.0% 3.0% マネーフォワード関連サービスでの還元率が高い
楽天ビジネスカード 5,500円 1.0% 3.0% 楽天市場での還元率が高い
オリコEX Gold for Biz 3,300円 1.1% 1.1% コストパフォーマンスに優れる

振込名義を変えられる

請求書支払い代行サービスは振込時の名義を自由に指定できるため、取引先に利用を知られずにすみます。そのため、経営状態や財政状況の悪化を疑われず、取引先との関係に悪影響を与えないのがメリットのひとつです。

申請時に指定でき、取引先への事前連絡も不要となっているため、従来の支払い方法からの切り替えもスムーズに進められます。くわえて、審査がなくアカウントの登録も簡単ですので、余計な書類などを準備する手間もかかりません。

審査が不要で即日利用が可能

多くの請求書支払い代行サービスは審査が不要であり、最短60秒でその日のうちに利用開始が可能です。

クレジットカードを所有していれば書類提出や事業証明は不要で、PCやスマホからオンラインで簡単に登録できます。Visa・Mastercard・JCBなど主要ブランドに対応しており、普段使用しているカードを利用できるのも魅力です。

登録完了から実際の支払いまでの時間も短く、多くの請求書支払い代行サービスで1週間以内に振込が行われます。ただし、請求書支払い代行サービスによって振込の期間が異なるため、あらかじめ公式サイトで確認しておきましょう。

支払い業務の効率化が図れる

請求書支払い代行サービスを導入すれば、請求書の支払いをオンラインで行えるため支払い業務を効率化できます。また、支払いをクレジットカードに一本化すれば経理業務の負担が減り、コストや人件費の削減にもつながります。

支払い業務・経理業務の負担減によって社内リソースを確保できれば、より本業に集中して取り組めるのもメリットのひとつです。中小企業にとって貴重な人的リソースを最大限活用するため、請求書支払い代行サービスサービスの導入を検討しましょう。

請求書支払い代行サービスのデメリット

請求書支払い代行サービスのデメリットは、以下のとおりです。

  • 手数料が発生する
  • クレジットカードの利用限度を超えた決済はできない
  • 支払いが遅れると信用情報に傷がつく
  • 個人事業主不可のサービスがある
  • 長期的な資金繰り対策には向いていない

請求書支払い代行サービスのデメリットを事前に理解し、どのように利用すれば資金繰りが改善できるか検討しましょう。

手数料が発生する

請求書支払い代行サービスでは、利用額に対して3%前後の手数料が発生するのが大きなデメリットです。また、1万円未満の利用では一律300円の手数料が必要となるケースもあり、少額決済では割高になる可能性があります。

3%前後の手数料を金利として計算すると、およそ18%とビジネスローンやカードローンと同様の水準です。請求書支払い代行サービスの手数料を金利に換算する計算式は、以下のとおりです。

3%(手数料)×12か月÷2か月(60日)=18%(金利)

ファクタリングよりはリーズナブルとはいえ、資金調達コストと資金繰り改善効果を考慮し、計画的に利用しましょう。

クレジットカードの利用限度を超えた決済はできない

クレジットカードの利用限度を超えた決済はできないのは、請求書支払い代行サービスの大きな制約となっています。請求書支払い代行サービスで決済できる金額は、クレジットカードの利用限度額に設定された範囲のみとなります。

利用限度額を超えた決済を試みても、基本的にはエラーとなり使用できませんのであらかじめ確認しておきましょう。また、利用限度額が迫っているとサブスクリプションなどの継続的な支払いができず、業務に支障をきたすおそれがあります。

クレジットカードの利用限度額と現在の利用額を定期的に確認し、業務や支払いに支障をきたさないように注意しましょう。

支払いが遅れると信用情報に傷がつく

請求書支払い代行サービスで支払いが遅れると信用情報に傷がつくため、引き落とし時の口座残高に注意しましょう。

クレジットカードの支払い遅延は信用情報機関に記録され、法人カードや借入の審査に影響を及ぼします。最低でも5年間は事故情報が残るため、借入などを予定している場合は事業継続に大きな支障をきたす可能性があります。

また、取引先との信頼関係を損なわないためにも、支払い期日は必ず厳守するようにしてください。

個人事業主不可のサービスがある

請求書支払い代行サービスでは、法人にのみ対応しており個人事業主不可のケースがあるため注意が必要です。

個人事業主・フリーランス向けのサービスは限られており、多くの事業者が法人のみを対象としています。また、個人事業主宛の振り込みには利用できない請求書支払い代行サービスが大半という点にも留意しましょう。

個人事業主は事前に各サービスの利用条件を確認し、対応している請求書支払い代行サービスを探すのが大切です。

長期的な資金繰り対策には向いていない

請求書支払い代行サービスは、支払い期日の延長は最長で60日程度に限られており、長期的な資金繰り対策としては適していません

また、手数料が積み重なれば経営の悪化リスクが高まるため、出口戦略をしっかりと計画しておく必要があります。くわえて、すべての支払いが請求書支払い代行サービスを利用できるわけではないため、キャッシュフローを大きく改善できません。

資金繰りが長期的に苦しい場合は、請求書支払い代行サービス以外の資金調達方法を検討する必要があります。「売上を上げる」「コスト削減」「利益率を上げる」「不採算事業からの撤退」など、根本的な経営改善策を講じましょう。

請求書支払い代行サービスの選び方

請求書支払い代行サービスの選び方のポイントは、以下のとおりです。

  • 手数料
  • 振込スピード
  • 信頼性
  • 延長期間
  • 対応している国際ブランド

手数料以外にも使い勝手を左右するポイントがありますので、自分に適した請求書支払い代行サービスを選びましょう。

手数料

請求書支払い代行サービスの手数料は3%前後と大きな差はありませんが、少しでも安いサービスを選びましょう。また、特定のクレジットカードを利用している場合に手数料が安くなる請求書支払い代行サービスもおすすめです。

多くの請求書支払い代行サービスは、一定の金額以下の支払いには3%以上の定額の手数料がかかる場合がほとんどです。少額の支払いが多いなら、1万円以下の支払いで定額の手数料の金額が低いサービスを選びましょう。

振込スピード

請求書支払い代行サービスを選ぶうえで、振込スピードは非常に重要なポイントのひとつです。請求書支払い代行サービスによって60分から6営業日まで大きく異なるため、あらかじめ十分に確認しておきましょう。

急ぎの支払いが多い場合は、できるだけ振込スピードの速い請求書支払い代行サービスがおすすめです。また、請求書支払い代行サービスによっては土日祝日も振込に対応しているため、緊急時にもスピーディーな入金が可能です。

信頼性

金銭に関わる請求書支払い代行サービスの選定において、信頼性はもっとも重要な判断基準のひとつです。信頼性を判断するポイントについて、以下の表にまとめました

チェックポイント 概要
決済システムの安定性 システムの稼働率・メンテナンス体制・障害対応の実績
カスタマーサポート 問い合わせ対応時間・サポート体制・緊急時の連絡手段
導入実績 利用企業数・業界での評価・口コミ評価
運営企業の知名度 東証上場の有無・資本金・事業年数・グループ企業の規模
口コミ・評判 SNSでの評価・メディア掲載実績・ユーザーレビューの評価

上場していたり知名度が高かったりする企業は信頼性も高く、安心して利用できるのでおすすめです。

延長期間

設定されている支払いの延長期間によって、請求書支払い代行サービスを選ぶのもひとつの選択肢です。

支払い延長期間は40日~60日までに設定されているケースが大半で、利用する請求書支払い代行サービスによって異なります。なかには、最大120日の支払い延長ができる請求書支払い代行サービスもありますので、利用前に確認しておきましょう。

対応している国際ブランド

請求書支払い代行サービスでは、対応しているクレジットカードの国際ブランドが異なります。そのため、自分が所有しているクレジットカードの国際ブランドにあわせて請求書支払い代行サービスを選びましょう。

主要な国際ブランドであるVisa・Mastercard・JCBは、多くの請求書支払い代行サービスで利用できます。一方、アメリカン・エキスプレスやDiners Clubなどの国際ブランドは対応している請求書支払い代行サービスが限られます

おすすめの請求書支払い代行サービス16選を徹底比較!

おすすめの請求書支払い代行サービス16選は、以下のとおりです。

  • 支払い.com | 手続きはオンラインで60秒!
  • DGFT請求書カード払い | 業界最安水準!3%の手数料が魅力
  • INVOYカード払い | 審査不要で即日利用が可能
  • labolカード払い | 最短60分で振込完了
  • 三井住友請求書支払い代行サービス | 会員なら手数料2.7%の低コスト
  • 1click後払い | 年間取扱実績約950億円の実力派
  • オリコ請求書カード払い(OBS) | キャンペーン中は手数料無料
  • JCB請求書カード払い | 3Dセキュアで安心の支払い
  • マネーフォワード請求書カード払い | 累計決済金額70億円を突破
  • Biz Forward 請求書カード払い | メガバンク系の信頼性抜群
  • NP掛け払い 請求書カード払い | 進捗状況を簡単に確認
  • オクラス | 平日なら即日振込に対応
  • BlueBank | 最大120日の支払い延長が可能
  • 弥生 請求書カード払い | キャンペーン中は2.7%の低コスト
  • TRABOX | AI-OCRで99%の精度を実現
  • 請求書カード払い by GMO | 年間10兆円の取引実績を誇る

自分に最適な請求書支払い代行サービスを選択し、上手に活用して資金繰りの改善と事業の継続を実現しましょう。

支払い.com | 手続きはオンラインで60秒!

支払い延長期間 最長60日
手数料 4%
入金タイミング 最短即日
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 ・株式会社クレディセゾン
・株式会社UPSIDER
公式サイト https://shi-harai.com/

支払い.comは、クレディセゾンとUPSIDERが共同運営する知名度の高い請求書支払い代行サービスです。「最長60日の支払い延長」「一律4%の手数料」「即日利用が可能」などが特徴で、1万5,000社以上が導入しています。

手続きはオンラインで60秒程度で完了し、審査や書類提出が不要なため、急な支払いにも対応が可能です。法人だけでなく個人事業主にも対応しており、振込名義を自由に設定できるため取引先に利用を知られず資金繰りを改善できます。

安心・安全に請求書支払い代行サービスを活用したいなら、知名度と実績のある支払い.comの利用がおすすめです。

DGFT請求書カード払い | 業界最安水準!3%の手数料が魅力

DGFT請求書カード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3%
入金タイミング 最短3営業日以内
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 ・株式会社デジタルガレージ
公式サイト https://lp.dginvoice.jp/

DGFT請求書カード払いは、東証プライム上場企業であるデジタルガレージが運営する信頼性の高いサービスです。手数料は一律3%となっており、支払い期日を最大60日間延長できるため、キャッシュフローの改善に効果的です。

JCB・VISA・Mastercard以外に、請求書支払い代行サービスとして唯一Diners Clubに対応しています。AI-OCR機能により請求書の金額を自動で読み取ってくれるため、申請手続きが簡単なのが大きな特徴です。

ただし、振込までに3営業日かかり、アメックスが使用できないといった制約も考慮する必要があります。Diners Clubブランドのクレジットカードを保有しているなら、DGFT請求書カード払いは有力な選択肢です。

INVOYカード払い | 審査不要で即日利用が可能

INVOYカード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3%
入金タイミング 3営業日以内
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 ・FINUX株式会社
・ライフカード株式会社
公式サイト https://go.invoy.jp/

INVOYカード払いは、FINUX株式会社が提供する手数料3%の業界最安水準の請求書支払い代行サービスです。ただし、請求金額が10万円以下の場合は定額で3,000円の手数料がかかる点には留意しましょう。

法人・個人事業主に対応しており、登録時に審査や書類提出は求められず、オンライン手続きだけで即日利用が可能です。対応カードブランドはVISA・Mastercard・JCBの3種類となっており、振込は3営業日以内に完了します。

リーズナブルな手数料で請求書支払い代行サービスを利用したいなら、INVOYカード払いを検討してみましょう。

labolカード払い | 最短60分で振込完了

labolカード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3%~3.5%
入金タイミング 最短60分
サービス対象 法人・個人事業主・フリーランス
運営元 ・株式会社ラボル
・株式会社オリエントコーポレーション
公式サイト https://labol.co.jp/lp/bpsp

labolカード払いは、オリエントコーポレーションとラボルが共同運営する信頼性の高い請求書支払い代行サービスです。VISAとMastercardは3%、JCBは3.5%という業界最安水準の手数料で最長60日間の支払い延長が可能です。

最短60分での振込に対応しており、24時間365日いつでも利用できる利便性の高さから大きな人気を得ています。法人・個人事業主・フリーランスのいずれもにも対応しており、事前審査が不要な点も大きな魅力です。

緊急の支払いに悩んでいる状況において、最短60分で振込ができるlabolカード払いは心強い味方です。

三井住友請求書支払い代行サービス | 会員なら手数料2.7%の低コスト

三井住友請求書支払い代行サービス

支払い延長期間 最大約40日後まで
手数料 3%
入金タイミング カード決済後5営業日以降
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 三井住友カード株式会社
公式サイト https://www.smbc-card.com/camp/shiharaidaiko/index.html

三井住友請求書支払い代行サービスは、三井住友カードとNTTコムウェアが共同で提供する信頼性の高い支払い代行サービスです。業界最安水準の3%、三井住友カード会員なら2.7%と非常にリーズナブルな手数料を実現しました。

利用開始はオンラインで60秒程度で完了し、審査や書類提出は不要なため、急な支払いにも対応できます。VISA・Mastercardに対応しており、法人だけでなく個人事業主も利用できるのもうれしいポイントです。

三井住友カードを保有しているなら、手数料が業界最安クラスになる三井住友請求書支払い代行サービスの利用がおすすめです。

1click後払い | 年間取扱実績約950億円の実力派

1click後払い

支払い延長期間 最大60日間
手数料 一律3.8%(最低手数料5,000円)
入金タイミング 最短3営業日
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 株式会社ROBOT PAYMENT
公式サイト https://robotpayment.co.jp/service/1click_atobarai

1click後払いは最長60日の支払い延長が可能な、ROBOT PAYMENTが提供する請求書支払い代行サービスです。

年間取扱実績約950億円の実績を持つ東証グロース上場企業が運営しており、手数料は3.8%に設定されています。ただし、最低手数料が5,000円に設定されているため、13万円以上の支払いでないとやや割高となるのがデメリットです。

VISA・Mastercard・JCBの3つのカードブランドに対応しており、振込は最短3営業日で完了します。最短3営業日の設定となっているため、余裕を持って早めに手続きを済ませておくのが大切です。

オリコ請求書カード払い(OBS) | キャンペーン中は手数料無料

オリコ請求書カード払い(OBS)

支払い延長期間 最長60日間
手数料 ・1万円超:無料(2025年3月31日まで)
・1万円以下:330円(税込)
入金タイミング 振込期日に代行支払い
サービス対象 法人
運営元 株式会社オリエントコーポレーション
公式サイト https://www.orico.co.jp/merchant/ms/obs-230417/

オリコ請求書カード払いは、オリエントコーポレーションが提供する手数料3%の請求書支払い代行サービスです。最低手数料も330円と比較的リーズナブルに設定されており、小口の支払いにも対応できる機動力が魅力です。

利用開始はオンラインで簡単に完了し、事前審査や書類提出は不要なため、急な支払いにも対応できます。2025年1月現在、オリコが発行する対象カードでの利用で手数料が無料になるキャンペーンも実施中です。

オリコが発行する対象カードを保有しているなら、手数料無料キャンペーンを利用できるオリコ請求書カード払いを検討しましょう。

JCB請求書カード払い | 3Dセキュアで安心の支払い

JCB請求書カード払い

支払い延長期間 最長40日
手数料 2.98%(キャンペーン中1.98%)
入金タイミング 非公開
サービス対象 法人
運営元 ・株式会社ジェーシービー(JCB)
・株式会社デジタルガレージ
公式サイト https://www.jcb.co.jp/promotion/corporate/jcb-invoice/

JCB請求書カード払いは、JCBとデジタルガレージが共同運営する信頼性の高い請求書支払い代行サービスです。手数料は業界最安水準の2.98%、最低手数料は300円と非常にリーズナブルな設定が大きな魅力です。

3Dセキュアと2段階認証を採用しており、高いセキュリティを誇るため安心・安全に利用できます。ただし、利用できるのはJCBグループのカード発行会社が提供するカードのみとなっている点に留意しましょう。

JCBグループのカードを保有しているなら、リーズナブルな手数料で利用できるJCB請求書カード払いはおすすめの選択肢です。

マネーフォワード請求書カード払い | 累計決済金額70億円を突破

マネーフォワード請求書カード払い

支払い延長期間 最大60日後まで
手数料 ・通常:2.4%(税抜)
・10万円以下の場合:一律3,000円(税抜)
入金タイミング ・5日/10日/15日/20日/25日/末日から選択可能
・カード決済から最短2営業日後
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 マネーフォワード
公式サイト https://mfkessai.co.jp/invoice-card-pay/top

マネーフォワード請求書カード払いは、累計決済金額70億円以上の実績を誇る請求書支払い代行サービスです。

外部投資家からの調達実績のある法人は手数料が2.4%、それ以外の法人・個人事業主は2.7%に設定されています。10万円以下の利用の場合は一律3,000円のため、大きな支払い以外には利用しづらいのがデメリットです。支払い期日は最大60日間延長可能で、VISA・Mastercard・JCBの3つのカードブランドに対応しています。

個人事業主発行の請求書でも、法人ならマネーフォワード請求書カード払いの利用が可能なのも大きな特徴です。個人事業主と取引のある中小企業は、マネーフォワード請求書カード払いの利用を検討しましょう。

Biz Forward 請求書カード払い | メガバンク系の信頼性抜群

Biz Forward 請求書カード払い

支払い延長期間 最大60日後まで
手数料 ・通常:2.8%(税抜)
・10万円以下の場合:一律3,000円(税抜)
入金タイミング ・5日/10日/15日/20日/25日/末日から選択可能
・カード決済から最短2営業日後
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 Biz Forward(ビズフォワード)
公式サイト https://bizforward.co.jp/invoice-card-pay/top

Biz Forward 請求書カード払いは、業界最安水準の2.8%の手数料が特徴の請求書支払い代行サービスです。10万円以下の請求書の申込みでは手数料が3,000円となるため、大口の支払いが多い事業者に向いています。

オンラインから3分程度で利用開始手続きができ、求められるのは請求書データのみで、審査や追加書類は不要です。VISA・Mastercard・JCBの3つのカードブランドに対応しており、振込は最短2営業日で完了します。

法人であれば、支払い先が個人事業主の場合でも利用できるのがBiz Forward 請求書カード払いの最大の魅力です。個人事業主との取引が多い法人は、資金繰り改善にBiz Forward 請求書カード払いを活用するのがおすすめです。

NP掛け払い 請求書カード払い | 進捗状況を簡単に確認

NP掛け払い 請求書カード払い

支払い延長期間 最大60日後まで
手数料 3%(税抜)
入金タイミング 最短3営業日後
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 株式会社ネットプロテクションズ
公式サイト https://np-kakebarai.com/buyer-pay/invoice-card/

NP掛け払い 請求書カード払いは、手数料が3%とリーズナブルに利用できる請求書支払い代行サービスです。

利用開始はオンラインで完結し、決算書などの書類提出は不要で翌営業日から利用できるスピード対応が魅力です。ただし、現在はVISA・Mastercardの2つのカードブランドのみ対応しており、JCBは調整中となっています

NP掛け払い 請求書カード払いの大きな特徴は、カード支払い申請後の進捗状況や過去の利用履歴を確認できる点です。また、外注費・備品・移転費・家賃・光熱費など幅広い支払いに対応しており、利用者から高評価を得ています。

オクラス | 平日なら即日振込に対応

オクラス Okurasu

支払い延長期間 最大53日後まで
手数料 3.9%
入金タイミング 最短即日
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 株式会社Payment Technology
公式サイト https://seikyusho-cloud.jp/okurasu/

オクラスは最長53日間の支払い延長が可能な、Payment Technologyが提供する請求書支払い代行サービスです。

手数料が3.9%とやや割高ですが、平日8時30分から16時までなら支払い先に即振込が可能なのが大きなメリットです。請求書をアップロードするだけで簡単に手続きが完了し、余計な手間をかけずに支払いを延長できます。

請求書クラウドの一部として提供されているため、利用中の企業は手続きなしですぐに支払い延長が可能です。急ぎで支払いが必要な場面の多い事業者は、請求書支払い代行サービス「オクラス」で急場をしのぎましょう。

BlueBank | 最大120日の支払い延長が可能

BlueBank

支払い延長期間 最大120日後まで
※分割回数(1~3回)によって異なる
手数料 ・1回払い:3.5%
・分割払い:3.5%~6.8%
入金タイミング 最短即日
サービス対象 ・日本国内法人
※個人事業主は対象外
運営元 BlueBank株式会社
公式サイト https://bluebank.app/paylater/

BlueBankは最長120日間の支払い延長が可能で、手数料が3.5%からの法人向けの請求書支払い代行サービスです。手数料は1回払いなら3.5%、分割払いなら3.5%~6.8%とやや割高になるので注意しましょう。

請求書のアップロードから支払いまでの手続きは専用アプリ上で完了し、即日振込に対応しているのが魅力です。また、口座残高や入出金情報をリアルタイムで一元管理できる機能を備えており、1,000以上の金融機関と連携しています。さらに、経営支援ツールとして資金繰りシミュレーションや専門家への経営相談機能を提供しているのも特徴です。

なお、現在は個人事業主に対応しておらず、法人の代表取締役・代表社員のみが会員登録可能となっています。できる限り長く支払いを延長したい事業者は、最長120日間に設定できるBlueBankが選択肢の最有力候補です。

弥生請求書カード払い | キャンペーン中は2.7%の低コスト

弥生請求書カード払い

支払い延長期間 最大60日後まで
手数料 3.5%(キャンペーン適用時2.7%)
入金タイミング 最短即日~3営業日以内
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 弥生株式会社
公式サイト https://www.yayoi-kk.co.jp/lp/invoicecard/

弥生請求書カード払いは、弥生会計などで知名度の高い弥生株式会社が提供する請求書支払い代行サービスです。手数料は通常3.5%ですが、2025年1月20日までのキャンペーン期間中は業界最低水準の2.7%で利用できます。

サービス利用に財務審査は不要で、業種・事業者情報・入金に利用する口座情報を登録するだけです。請求書をサービス画面からアップロードし、振込実施日や振込先口座などの必要情報を登録すれば最短即日で支払いが実施されます。

取引先への振込は事前に指定した口座名義で行われるため、サービスを利用した事実は取引先に知られません。安心・安全な取引をしたいなら、知名度と信頼性の高い弥生請求書カード払いがもっともおすすめの選択肢のひとつです。

TRABOX | AI-OCRで99%の精度を実現

TRABOX トラボックス

支払い延長期間 最大60日後まで
手数料 ・通常:2.8%(税抜)
・5万円未満の場合:一律1,400円
※初回2か月は2.5%
入金タイミング 最短翌営業日
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 トラボックス株式会社
公式サイト https://payment.trabox.ne.jp/bpsp

TRABOXはAI-OCRを導入し、請求書の受領から決済までを一元化できる総合的な請求書支払い代行サービスです。高精度AI-OCRにより99%の精度で請求書をデータ化し、業務効率を大幅に向上させています。

手数料は業界最安水準の2.8%で、初回2か月は2.5%の特別料金が適用されるためリーズナブルなのがうれしいポイントです。付随するサービスである請求書管理の基本料金は月額498円からで、30枚までの請求書読み取りが含まれています。

支払い延長以外にも、請求書の自動データ化による入力作業の削減や、振込データ・会計ソフトへの連携機能を備えています。初回2か月は請求書管理機能を無料で試せるため、支払い業務の効率化を目指す事業者におすすめです。

請求書カード払い by GMO | 年間10兆円の取引実績を誇る

支払い延長期間 最大60日後まで
手数料 非公開
入金タイミング 非公開
サービス対象 ・日本国内法人
運営元 GMOペイメントゲートウェイ株式会社
公式サイト https://www.gmo-pg.com/service/invoicecardpay/

請求書カード払い by GMOは、GMOペイメントゲートウェイが提供する信頼性の高い請求書支払い代行サービスです。GMOペイメントゲートウェイは、年間10兆円を超える取引実績と10万件以上の売掛債権審査実績を持つ企業です。

5万円以上の場合は3%、5万円未満の場合は一律1,500円とリーズナブルな手数料の設定となっています。利用開始は、会員登録・請求書情報の入力・クレジットカード番号の登録の3ステップで完了するため手間がかかりません。対応カードブランドはVISA・Mastercard以外に、アメックスへの対応もしているのがうれしいポイントです。

知名度と信頼性の高い請求書支払い代行サービスを探しているなら、請求書カード払い by GMOの利用を検討しましょう。

請求書支払い代行サービスの利用の流れ

請求書支払い代行サービスの利用の流れは、以下のとおりです。

  1. アカウント登録とログイン
  2. 請求書の登録
  3. 支払い設定
  4. 振込完了
  5. クレジットカードから引き落とし

あらかじめ利用の流れを把握しておき、資金繰りに悩んでいるときにスムーズな手続きができるようにしましょう。

1.アカウント登録とログイン

請求書支払い代行サービスを利用するなら、まずはアカウント登録を完了してログインしましょう。

請求書支払い代行サービスは、対応するクレジットカードを所有する事業者であれば、審査不要で即日利用を開始できます。請求書支払い代行サービスの多くはオンライン上での手続きに対応しており、店舗などへ足を運ぶ必要はありません。

なかには必要書類の提出を求められる場合もありますが、多くの請求書支払い代行サービスは基本情報の登録のみで審査は不要です

2.請求書の登録

請求書支払い代行サービスでは、取引先から受け取った請求書の情報をオンラインで登録しましょう。

取引先情報・請求書情報・振込予定日・取引先口座情報などを登録しておけば、次回以降はプルダウンで選択できるようになります。請求書の原本を添付する必要はなく、請求内容をオンラインで登録すれば手続きが完了します。

3.支払い設定

請求書支払い代行サービスの専用ページで、利用するクレジットカードの登録を行い、支払い設定をすませましょう。なお、「登録削除」「新しいカードを登録」といった手順で、クレジットカード情報はあとからでも変更可能です。

4.振込完了

振込完了後に取引先の口座で入金が反映され、指定した振込名義で支払いが完了し、利用者に通知が届きます。振込が行われる期間は請求書支払い代行サービスによって異なるため、登録前に確認しておきましょう。

5.クレジットカードから引き落とし

請求書支払い代行サービスが代行した支払い金額が、口座からクレジットカードの引き落とし日に引き落とされます。口座残高が足りないと支払いが延滞となり、信用情報に傷がつく可能性があるため注意しましょう。

請求書支払い代行サービスを利用するときの注意点

請求書支払い代行サービスを利用するときの注意点は、以下のとおりです。

  • 利用限度額を把握しておく
  • 振込スケジュールは綿密に立てる
  • 利用コストを押さえておく
  • 出口戦略を計画する

利用する前に注意点について把握しておき、請求書支払い代行サービスを賢く活用しましょう。

利用限度額を把握しておく

請求書支払い代行サービスは利用限度額内でしか取引ができないため、取引規模に見あった限度額を確保しておきましょう。とくに、決済金額が大きい場合は、クレジットカードの上限に引っかかってサービスを利用できなくなるリスクがあります。

請求書支払い代行サービスに使用するクレジットカードは、利用限度額の大きなビジネスカードがおすすめです。

振込スケジュールは綿密に立てる

振込に数営業日かかる請求書支払い代行サービスも多いため、早めに手続きを行って振込希望日を設定しましょう。もし入金が遅れると取引先との関係に影響を与えるため、余裕をもったスケジュール設定が重要です。

なお、入金スピードは請求書支払い代行サービスによって大きく異なるので、事前に確認してから登録しましょう。

利用コストを押さえておく

請求書支払い代行サービスの手数料は3%前後に設定されており、金利に換算すると年利18%程度となります。ビジネスローンやカードローンと同水準の資金調達コストがかかるため、どの程度の負担になるかを十分に検討しておきましょう。

ただし、請求書支払い代行サービスの導入により業務工程が減り、残業代などの人件費が削減できる可能性もあります。くわえて、クレジットカードで還元されるポイントで手数料が軽減される側面もあるため、総合的に判断するのが大切です。

出口戦略を計画する

請求書支払い代行サービスは一時的な資金繰り対策として有効ですが、長期的な経営戦略の一環として位置づける必要があります。請求書支払い代行サービスは手数料負担が発生するため、資金繰りの根本的な解決手段とはならないからです。

売上の向上・利益率の改善・コスト削減など、資金繰りを根本的に解決するための戦略を検討しましょう。

請求書支払い代行サービスに関するよくある質問

請求書支払い代行サービスに関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • アメックスが利用できる請求書支払い代行サービスは?
  • 請求書支払い代行サービスの手数料相場は?
  • BPSPサービスとはなんですか?
  • 請求書支払い代行と請求書カード払いは一緒?

契約前に気になる疑問や不安を解消しておき、トラブルを回避して請求書支払い代行サービスで資金繰り改善を目指しましょう。

アメックスが利用できる請求書支払い代行サービスは?

アメックスが利用できる請求書支払い代行サービスを、以下の表にまとめました

サービス名 利用可能なアメックスカード 手数料 支払い延長期間
支払い.com セゾンカードのアメックスブランドのみ 4% 最大60日間
請求書カード払い by GMO アメックスビジネスカード(ビジネスグリーン・プラチナ・ゴールド) ・5万円以上は3%
・5万円未満は1,500円
最大60日間
請求QUICK すべてのアメックスカード 2.24% 最大60日間

請求書支払い代行サービスの手数料相場は?

請求書支払い代行サービスの手数料は、取引金額に対して3%~4%程度が一般的な相場となっています。

BPSPサービスとはなんですか?

BPSP(Business Payment Solution Provider)は、企業間の現金取引においてキャッシュレス決済を可能にする仕組みです。日本語では「請求書支払い代行サービス」「請求書カード払い」と呼ばれ、最大60日の支払い延長が可能です。

請求書支払い代行と請求書カード払いは一緒?

請求書支払い代行サービスと請求書カード払いは呼び方が異なりますが、同じ仕組みで運営されているサービスです。どちらも取引先からの請求書をクレジットカードで決済し、サービス会社が利用者名義で取引先へ銀行振込を行うシステムです。

請求書支払い代行サービスを利用して資金繰りを改善しよう!

請求書支払い代行サービスは、請求書の支払いをクレジットカードで決済し、最大60日間の支払い延長を実現できる仕組みです。サービス会社が支払いを代行するため、取引先がカード決済を導入していなくても利用できる資金繰り改善方法のひとつです。

手数料は3%前後と比較的低めで、振込名義も指定できるため取引先への事前連絡も必要ありません。ただし、クレジットカードの利用限度を超えた決済はできず、支払いが遅れると信用情報に影響を及ぼす可能性があります。

自社の経営状況に合わせて適切な請求書支払い代行サービスを選び、資金繰り改善の手段として活用しましょう。