法人・個人事業主問わず事業の経営において、資金繰りの改善は避けて通れない重要な経営課題となっています。月末の支払いの集中や売掛金の回収遅れにより、一時的な資金不足に悩まされるケースが後を絶ちません。

現在、資金繰りの課題を解決する新たな選択肢として、請求書カード払いサービス「支払いドットコム」が注目を集めています。今回の記事では、支払いドットコムの基本的な仕組み・口コミ・評判・具体的な活用方法までを詳しくまとめました

本記事を読めば、「支払いドットコムをどう活用すれば自社の資金繰りが改善できるのか」という具体的な道筋が見えてきます。また、自社に最適な請求書カード払いサービスを選ぶための判断材料も得られるでしょう。

まずは支払いドットコムの基本的な特徴から理解を深め、効果的な活用方法を探っていきましょう。

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支払いドットコムとは

支払いドットコムとは、クレディセゾンとUPSIDERが共同運営する請求書カード払いサービスです。以下のポイントから、支払いドットコムの概要について解説します。

  • 支払いドットコムの仕組み
  • 対応クレジットカードブランド
  • 支払いドットコムの運営元

支払いドットコムの基本的な概要を理解し、どのように自社の資金繰り改善に活用できるかを検討しましょう。

支払いドットコムの仕組み

請求書の支払いをクレジットカード払いへ切り替え、最長60日まで支払いを延長できるのが支払いドットコムの仕組みです。

支払い申請をすると支払いドットコムが取引先へ銀行振込し、振込金額と手数料4%を後ほどクレジットカードで決済する方式です。クレジットカードの支払い日が来たら、ほかの利用分と合わせて口座から引き落とされます。

振込名義は利用者が指定でき、取引先に支払いドットコムの利用が知られない形で資金繰りの課題を解決できます。

対応クレジットカードブランド

支払いドットコムの対応クレジットカードブランドは、以下のとおりです。

ブランド 利用可能なカード
VISA セゾンカード・他社発行分
Mastercard セゾンカード・他社発行分
JCB セゾンカードのみ
アメリカン・エキスプレス セゾンカードのみ

デビットカードやプリペイドカードも、セゾンカード発行のものであれば利用可能な仕組みを採用しています。ただし、デビットカードやプリペイドカードは即引き落としが行われ、支払い延長はできませんので注意しましょう。

また、銀聯やDiscoverなどの国際ブランドや海外発行のクレジットカードには対応していない点にも留意が必要です。

支払いドットコムの運営元

支払いドットコムは、UPSIDERとクレディセゾンが共同運営する請求書カード払いとして2022年4月にスタートしました。2024年9月時点で累計決済額が700億円を突破し、過去2年間でユーザー数は18倍以上に増加と高い人気を誇ります。

株式会社UPSIDERは、「挑戦者を支える世界的な金融プラットフォームを創る」をミッションに掲げるフィンテック企業です。株式会社クレディセゾンは、東京証券取引所プライム市場に上場している大手カード会社です。

両社の強みを活かした共同運営で、支払いドットコムは資金繰り改善を必要とする企業に安定性の高いサービスを提供しています。支払いドットコムは2024年9月時点で累計6万社以上の導入実績があり、多くの企業から支持を得ています。

参考:株式会社UPSIDER「リアルユーザーの声!支払い.com導入で事業がこう変わった5つの事例 #支払い.comユーザーストーリー

支払いドットコムのメリット9選!

支払いドットコムのメリット9選は、以下のとおりです。

  • 最大60日間の支払い延長ができる
  • 審査・書類提出が必要ない
  • 最短60秒で手続きが完了して即日利用できる
  • クレジットカードのポイント還元が受けられる
  • 法人・個人事業主どちらにも対応している
  • 自社名義での支払いができる
  • クレディセゾンとUPSIDERによる共同運営で信頼性が高い
  • 導入企業数2万社以上の実績がある
  • 複数のクレジットカードの組み合わせに対応している

支払いドットコムの多くのメリットを、自社でどのように活用するのか十分に検討しましょう。

最大60日間の支払い延長ができる

支払いドットコムは、請求書の支払いを最大60日まで延長できる請求書カード払いサービスです。支払いドットコムが取引先への支払いを代行し、利用者は実際の支払いをクレジットカードの引き落とし日まで延長できます。

給与・税金・家賃などさまざまな用途の支払いに対応しており、口座振込の支払いにも利用できるのが大きな魅力です。なお、利用するクレジットカードによって支払い延長できる期限が異なる点に留意しましょう。

審査・書類提出が必要ない

支払いドットコムは審査や書類提出なしで即座に利用でき、クレジットカードを所持していれば誰でも簡単に登録できます。個人事業主にも対応しており、くわえて赤字企業や税金滞納中の企業でも利用できるのが特徴のひとつです。

借入やファクタリングとは異なり、クレジットカード決済を活用して支払いを代行する仕組みのため、審査や担保は必要ありません。準備が不要で手続きがスピーディーなため、支払い期限が迫った場面でも即座に対応できるのも大きな魅力です。

最短60秒で手続きが完了して即日利用できる

支払いドットコムは最短60秒でオンライン登録が完了し、その日のうちに利用できる請求書カード払いサービスです。公式サイトからの登録申請は、企業名・氏名・電話番号・メールアドレスなど基本情報の入力だけで完了します。

支払い情報の登録・振込先の登録・クレジットカード登録・振込日の指定といった一連の手続きもわずか1分ほどしかかかりません。借入やファクタリングで必要となる本人確認書類・決算書・請求書の提出が不要なため、手続きの手間を大幅に削減できます。

クレジットカードのポイント還元が受けられる

支払いドットコムで請求書支払いをクレジットカード決済へ切り替えると、利用に応じたポイント還元を受けられます。クレジットカードの利用分に対してポイントが付与されるため、実質的な手数料を抑えられるのは大きなメリットです。

たとえば、UPSIDERカードの場合は1%?1.5%のポイント還元を受けられるため、実質的な手数料は約3%前後となります。支払いドットコムを利用する場合は、ポイント還元率の高いクレジットカードをあらかじめ契約しておくのがおすすめです。

法人・個人事業主どちらにも対応している

支払いドットコムは、法人から個人事業主まで幅広い事業形態に対応しており、事業規模に関係なく利用できます。現在も従業員1,000名を超える大規模法人から、個人事業主・フリーランスまで多くの事業者が実際に活用しています。

登録に必要な情報は、事業形態・クレジットカードの有無・企業名・氏名・電話番号・メールアドレスだけです。なお、個人事業主の場合は企業名の入力が不要なため、よりスピーディーに登録ができて手間もかかりません。

また、事業規模による制限はなく支払い能力の審査も行われないため、赤字企業や税金滞納中の企業でも利用できます。

自社名義での支払いができる

支払いドットコムでは振込名義を自由に設定できるため、取引先に知られず通常の取引と同様の支払いが可能です。

支払いドットコムが取引先への支払いを代行する場合、取引先への通知も一切発生せず、通常の銀行振込と同様の形で処理されます。そのため、資金繰り改善のための支払い延長であっても、取引先との信頼関係を損なうリスクを回避できます。

クレディセゾンとUPSIDERによる共同運営で信頼性が高い

支払いドットコムは、東証プライム上場のクレディセゾンと法人決済のスペシャリストUPSIDERによる高い信頼性を誇ります。クレディセゾンは資本金759億円を有する大手カード会社で、UPSIDERは成長企業として注目を集めています。

両社は前払式支払手段発行者として関東財務局に登録しており、日本資金決済業協会にも加盟しているため安心です。また、UPSIDERは伊藤忠テクノロジーベンチャーズや新生銀行などからの出資を受けた実績もあります。

実績面でも2024年9月時点で累計決済額が700億円を突破し、前年同期比で1,700%という急成長を遂げています。多くの企業から支持されている支払いドットコムで、安心・安全に資金繰り改善を実現しましょう。

導入企業数2万社以上の実績がある

支払いドットコムは2024年9月時点で導入企業数が6万社を突破し、急速な成長を遂げているサービスです。

個人事業主から1,000名を超える大規模法人まで幅広く、業種を問わず支払いドットコムは利用されています。とくに新規上場企業の20%以上が利用しており、成長企業からの支持が厚いというのが支払いドットコムの大きな特徴です。

また、開始からわずか1年半で黒字化を達成し、前年比400%以上の成長率を記録するなど急速な事業拡大を実現しています。導入企業数や成長の推移から、支払いドットコムは多くの企業から高い評価を受けている請求書カード払いだと伺えます。

参考:株式会社UPSIDER「株式会社UPSIDER、導入企業数35,000社・カード累計決済額2,500億円を突破

複数のクレジットカードの組み合わせに対応している

1件の支払いに対して、最大5枚までのクレジットカードを組み合わせて利用できるのが支払いドットコムのメリットです。そのため、クレジットカードごとに支払う金額を自由に設定でき、高額な支払いにも柔軟に対応できます。

複数カード払い機能により、1枚では限度額が不足する場合でも、複数のクレジットカードの利用枠を合算して支払いを行えます。複数カード払い機能を利用しても手数料は4%のまま変わらず、追加料金は一切発生しません。

クレジットカードの登録は5枚まで可能で、支払い時にはそのなかから必要な枚数を選んで利用できます。

支払いドットコムのデメリット

支払いドットコムのデメリットは、以下のとおりです

  • クレジットカードの限度額が上限になる
  • 1万円未満の少額利用には対応していない
  • JCBは利用できない
  • 手数料が4%と高め

利用する前に支払いドットコムのデメリットを理解しておき、どのように自社で活用できるかを検討しましょう。

クレジットカードの限度額が上限になる

支払いドットコムは、クレジットカードの利用限度額が支払い可能額の上限となるのが大きなデメリットです。支払いドットコム自体には上限額の設定はありませんが、登録したクレジットカードの利用可能枠が実質的な上限となります。

たとえば、利用限度額が150万円の場合、すでに100万円分の利用がある場合は残りの50万円分しか利用できません。ただし、支払いドットコムでは最大5枚までクレジットカードを登録して併用が可能なため、デメリットを大幅に緩和できます。

1万円未満の少額利用には対応していない

支払いドットコムでは、1回の支払いにつき1万円以上という利用条件が設定されており、少額取引には対応していません。また、複数の請求書をまとめて支払う場合でも、1回の振込金額が1万円以上になるように調整する必要があります。

そのため、少額の支払いが多い個人事業主にとって、支払いドットコムの利用シーンはかなり限られる可能性があります。ただし、いくつかの請求書を合算して1万円以上にするなど、工夫の仕方によっては個人事業主でも十分に活用が可能です。

JCBは利用できない

JCBブランドについて、クレディセゾン発行のクレジットカード以外は支払いドットコムでは利用できません。そのため、JCBカードメインの事業者は、VISAやMastercardのクレジットカードを用意する必要があります。

なお、制限は支払いドットコムのシステム上の仕様であり、JCBカード自体に問題があるわけではありません。支払いドットコムを利用するときは、事前に保有しているクレジットカードのブランドを確認しましょう。

手数料が4%と高め

支払いドットコムの手数料は一律4%に設定されており、一般的な請求書カード払いと比較すると高めです。たとえば、DGFT請求書カード払いやINVOYは3%、ラボルカード払いは3%~3.5%の手数料で利用が可能です。

ただし、一般的な銀行融資・ビジネスローン・カードローンと比較すると、資金調達コストが安くなる可能性があります。くわえて、クレジットカードのポイントやマイルが貯まるのを考慮すると、実質的な手数料は3%~3.5%程度まで抑えられます。

振込金額に比例して手数料の負担も大きくなるため、支払いドットコムのメリットとのバランスを考慮して利用を検討しましょう。

支払いドットコムの口コミ・評判

支払いドットコムの口コミ・評判を、以下の3つの観点からまとめました

  • 支払いドットコムのよい口コミ・評判
  • 支払いドットコムの悪い口コミ・評判
  • 支払いドットコムの口コミ・評判まとめ

実際に利用したユーザーの口コミ・評判から、支払いドットコムの実態を知り、自社での活用を検討しましょう。

支払いドットコムのよい口コミ・評判

クレディセゾン(@kaori_saison)とUPSIDER(@upsider_inc)が共同運営している「支払い.com」が面白い。オンラインファクタリングよりもずっと安い手数料4%で支払いを60日後に先延ばしできるだけでなく、銀行振込の請求もクレカで払えるからカードのポイント還元も受けられる。実質手数料3%くらい…笑

 

引用:X(旧Twitter)より

とりあえず支払いドットコムで社会保険料を先延ばしに...マジで企業の味方の支払いドットコム...40万は先延ばしできた...

 

だけど1事業1番売上あった事業閉鎖するから苦しくなるけど仕方ない...

 

引用:X(旧Twitter)より

今更だけど、UPSIDERさんすごいな。

 

カード自体管理含めとても使いやすいし、Coworkerが便利すぎるし、支払い.com? は私たちのようなハードウェアもあるスタートアップのペインをドンピシャで解決してくれる。

 

次々と新製品・機能をローンチしていっていて、見習わなければ。

 

引用:X(旧Twitter)より

恥ずかしながら23歳くらいの時に、個人の信用情報が傷つきまくってるんですよ、僕。

そんな中、救世主が現れました。

 

それが…

 

・UPSIDER

・支払い.com

 

この2つ。

UPSIDERは法人口座の入出金情報で与信が決まる疑似クレカみたいなもの。マジで神。

支払い.comは請求書をカード払いできるサービス。これも割と神。

 

この2つの神器を知って、できることの幅が体感3倍くらいに増えた気がしてます。

広告をバンバン回します。頑張ります。

 

引用:X(旧Twitter)より

クレカで入金するのがかなりよい!って話し。資金繰りが大変な立ち上げ時期に外注費やその他振込みをクレカで決済→法人名義で相手先に振込めるのでポイントが貯まるのとクレカの引落までキャッシュを確保できる。この2つがかなり助かる!SAISONカードとUPSIDREなので持ってて損は無いです。支払い.com!

 

引用:X(旧Twitter)より

支払いドットコムの悪い口コミ・評判

電話番号調べたら支払いドットコム?って所からめっちゃ電話くるけど私なんにもしてませんよ?

 

てか支払いドットコムとは

 

引用:X(旧Twitter)より

ZOZO TOWNで一度でも購入した経験がある場合、後払いドットコムから支払い未納がかかってくるようになります。

 

見覚えのない支払いドットコムからの電話の場合は電話の音声を録音して消費者生活センターにお問い合わせしましょう。

 

引用:X(旧Twitter)より

支払いドットコムの口コミ・評判まとめ

支払いドットコムのよい口コミ・評判まとめは、以下のとおりです。

  • クレジットカード決済による資金繰り改善・ポイント還元が可能
  • ファクタリングなどと比較し、4%という低い手数料で支払いを60日後まで先延ばし可能
  • 社会保険料などの銀行振込の支払いもクレジットカード決済が可能
  • スタートアップ企業の資金繰りの課題を解決
  • 管理機能や利便性が高い

一方、ネガティブな口コミ・評判はほとんど見られず、支払いドットコムはビジネス面での利点が高く評価されていました。とくに、社会保険料などの支払いにも対応している点が、スタートアップ企業から大きな支持を得ています。

支払いドットコムの使い方・利用の流れ

支払いドットコムの使い方・利用の流れは、以下のとおりです。

  1. 公式サイトでアカウント登録・ログイン
  2. 振込情報・クレジットカード情報を入力
  3. 支払いを実行
  4. カード会社の支払い日に口座から引き落とし

どのように利用するのかをアカウント登録前に理解し、支払いドットコムでスムーズに支払いを延長しましょう。

1.公式サイトでアカウント登録・ログイン

支払いドットコムを利用するには、公式サイトにて60秒で簡単に手続きが完了するアカウント登録を行いましょう

アカウント登録では、事業形態・クレジットカードの有無・企業名・氏名・電話番号・メールアドレス・パスワードを入力します。登録時の審査や書類提出は一切不要で、入力後はすぐにサービスの利用が可能です。

登録が完了すると認証メールが届きますので、メール内のリンクをクリックして公式サイトで認証を行います。認証後は自動的に支払いドットコムのトップページが表示され、すぐにログインしてサービスを利用できる状態となります。

なお、登録したメールアドレスやパスワードは、マイページへのログイン時に必要となりますので大切に保管しておきましょう。

2.振込情報・クレジットカード情報を入力

支払いドットコムにログインしたら、「振込情報の登録へ進む」ボタンをタップして振込情報の登録を開始します。振込先の口座情報と金額を入力し、続いてクレジットカード情報を入力してください。

振込情報の登録では、振込金額・振込依頼人名義・金融機関名・支店名・口座種別・口座番号・口座名義などの入力が必要です。など、振込人の名義は自由に設定できるため、支払いドットコムを利用している事実は取引先に知られません。

次にクレジットカード情報を入力すると、振込金額と手数料4%の合計額がクレジットカードで決済されます。入力が完了したら「申し込み内容を確認」をタップし、内容に間違いがないか確認して「確定」をタップすれば手続きは完了です。

3.支払いを実行

指定した振込日に支払いドットコムが取引先へ振込を実行し、振込完了後は登録したメールアドレスに完了通知が届きます。振込のタイミングはセゾンカード・UPSIDERカードが翌営業日、ほかのクレジットカードは2営業日後となっています。

4.カード会社の支払い日に口座から引き落とし

カード会社が定める引き落とし日に、振込金額と手数料4%の合計額が口座から自動的に引き落とされます。引き落とし日はクレジットカードの種類によって異なるため、自身のクレジットカードの締め日と支払い日を確認しておきましょう。

また、引き落とし日に残高が足りなくて延滞にならないよう、十分に注意しておく必要があります。

支払いドットコムを利用するときの注意点

支払いドットコムを利用するときの注意点は、以下のとおりです。

  • 保有しているクレジットカードが対応しているか確認する
  • 利用限度額を把握しておく
  • 支払い方法は一括のみ
  • 自社宛の振込・現金化は禁止されている
  • 支払い期限が過ぎた請求書には対応していない
  • 振込には数営業日の時間がかかる

利用前に注意点を理解しておき、トラブルを回避してスムーズに支払いの延長を行いましょう。

保有しているクレジットカードが対応しているか確認する

保有しているクレジットカードが、支払いドットコムに対応しているかどうかを利用前に確認しておきましょう。支払いドットコムが対応しているクレジットカードを、以下の表にまとめました。

カードブランド 利用可否 特徴
VISA 利用可 国際的な決済ネットワークを持つ主要ブランド
Mastercard 利用可 VISAと並ぶ世界的な決済対応ブランド
JCB セゾンカード発行分のみ可 日本発のカードブランドだが利用に制限あり
American Express セゾンカード発行分のみ可 高級カードで知られるが利用に制限あり

なお、海外発行のクレジットカードや楽天カードに支払いドットコムは対応していませんので注意しましょう。くわえて、デビットカードやプリペイドカードは即時決済となり、支払い延長ができない点も気をつけるべきです。

対応したクレジットカードを保有していない場合は、翌営業日の振込が可能なセゾンカードやUPSIDERカードがおすすめです。

利用限度額を把握しておく

支払いドットコムの利用限度額は、登録したクレジットカードの利用可能枠に依存しているため注意しましょう。

ただし、支払いドットコムは複数のクレジットカードの組み合わせにより、より大きな金額の支払いにも対応できます。なお、普段使いにも困らないよう、余裕を持ってクレジットカードの利用枠を管理してください。

支払い方法は一括のみ

支払いドットコムのクレジットカード決済は一括払いのみ対応しており、分割払いやリボ払いは利用できません。

ただし、一括払いでの決済完了後、カード会社によってはリボ払いや分割払いへの変更が可能な場合があります。たとえば、セゾンカードではあとからリボ払いへの変更サービスを提供しており、資金繰りに余裕を生み出せます。

自社宛の振込・現金化は禁止されている

支払いドットコムでは、自社宛の振込や現金化を目的とした利用は規約で明確に禁止されています。また、「クレジットカード料金の支払い」「金融サービスへの支払い」「銀行融資の返済」なども禁止対象です。

規約違反が発覚した場合、支払いドットコムの利用分の一括返済や強制解約処分となる可能性があるため注意しましょう。くわえて、現金化はほとんどのカード会社の利用規約でも禁止されている点にも留意しておく必要があります。

支払い期限が過ぎた請求書には対応していない

支払いドットコムでは、支払い期限が過ぎた請求書への対応は一切していないため、余裕を持って申請するようにしましょう。支払い期限を効率的に管理するためのツールを、以下の表にまとめました。

サービス名 特徴
支払い.comの請求書管理サービス
  • 請求書をアップロードするだけで支払期日を自動で把握
  • 支払期日を最長60日まで延長可能
  • クレジットカードでの支払いに対応し、資金繰り改善に貢献
法人"ビリングONE"
  • 複数の請求書を1枚にまとめて一括管理
  • 支払期日が異なる通信費や公共料金などをNTTファイナンスが立て替え
  • 会計システムと連携し、仕訳処理も自動化
奉行Edge 受領請求書DXクラウド
  • 請求書の受領から支払いまでをデジタル化
  • AI-OCRによる自動読み取りで支払予定表を作成
  • インボイス制度やデジタルインボイスに対応

効率的に請求書を管理して支払い期限に余裕を持ち、必要なときに支払いドットコムを賢く活用しましょう。

振込には数営業日の時間がかかる

支払いドットコムは土日祝日の営業をしておらず、振込の完了までに中1営業日の時間が必要なため、余裕を持って申請しましょう。たとえば、10日に振込を希望する場合は、8日までに申請を完了する必要があります。

なお、振込予約は午前中に送金が実行されますが、月末と月初は手続きが集中するため、ステータス更新が遅れる可能性があります。急いで振込を行いたい場合は、土日祝日を除いて2営業日かかるのを念頭に余裕を持って申請しましょう。

支払いドットコムと類似した請求書カード払い3選

支払いドットコムと類似した請求書カード払い3選は、以下のとおりです。

  • labol(ラボル)カード払い | 最短60分で取引先に振込!手数料業界最安級3%~3.5%
  • 三井住友請求書支払い代行サービス | 大手カード会社の信頼性で、手数料3%の安心価格
  • DGFT請求書カード払い | 高セキュリティの決済システムで、海外カードにも対応

自社に最適な請求書カード払いサービスをを見つけ、支払いを延長してキャッシュフローの改善に役立てましょう。

labol(ラボル)カード払い | 最短60分で取引先に振込!手数料業界最安級3%~3.5%

labolカード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3%~3.5%
入金タイミング 最短60分
サービス対象 法人・個人事業主・フリーランス
運営元 ・株式会社ラボル

・株式会社オリエントコーポレーション

公式サイト https://labol.co.jp/lp/bpsp

ラボルカード払いは株式会社ラボルが運営する後払い決済サービスで、最大60日間の支払い延長が可能です。手数料は3%~3.5%と業界最安水準で審査なしにすぐに利用でき、申請後に最短60分で取引先に入金されます。

利用できるカードはVISA・Mastercard・JCBで、24時間365日いつでもオンラインで申し込みが可能です。2024年10月からはUCカードとの業務提携で個人事業主への支払いにも対応し、より幅広く利用できるようになりました。

急ぎの支払いにも対応した請求書カード払いを探しているなら、ラボルカード払いは最適な選択肢です。

三井住友請求書支払い代行サービス | 大手カード会社の信頼性で、手数料3%の安心価格

三井住友請求書支払い代行サービス

支払い延長期間 最大約40日後まで
手数料 3%
入金タイミング カード決済後5営業日以降
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 三井住友カード株式会社
公式サイト https://www.smbc-card.com/camp/shiharaidaiko/index.html

三井住友カードの請求書支払い代行サービスは、業界最安水準の手数料3%で利用できる請求書カード払いサービスです。

最大約40日の支払い延長が可能で、利用できるのは国内発行のVISA・Mastercardブランドのクレジットカードです。なお、三井住友カードの利用者は最短当日から、ほかのクレジットカード利用者は最短2営業日後から利用が開始できます。

納付書やコンビニ払いの支払い用紙は、法人格を持つ企業の発行する請求書のみが対象となっています。知名度の高い大手の請求書カード払いを利用したいなら、三井住友カードの請求書支払い代行サービスは有力な選択肢です。

DGFT請求書カード払い | 高セキュリティの決済システムで、海外カードにも対応

DGFT請求書カード払い

支払い延長期間 最長60日
手数料 3%
入金タイミング 最短3営業日以内
サービス対象 法人・個人事業主
運営元 ・株式会社デジタルガレージ
公式サイト https://lp.dginvoice.jp/

DGFT請求書カード払いは、株式会社デジタルガレージグループが運営する請求書支払い代行サービスです。

本人認証サービス3Dセキュア2.0を導入し、なりすましなどの不正利用を防止する強固なセキュリティが特徴です。決済システムにはDGフィナンシャルテクノロジーが運営するVeriTrans4Gを採用し、高い安全性を実現しています。

DGFT請求書カード払いが対応しているクレジットカードブランドを、以下の表にまとめました。

ブランド 主な特徴
VISA 世界最大の利用可能店舗数・高いセキュリティ対策・豊富なキャッシュレス決済対応
Mastercard グローバルな利用網・タッチ決済の積極導入・多彩な付帯保険サービス
JCB 国内店舗での高い利用率・手厚い国内向けサービス・日本人向けの海外優待
Diners Club 高級志向の特典・プライオリティパス付帯・空港ラウンジ利用特典が充実

Diners Club限定ですが、海外発行のクレジットカードが使用できるのもDGFT請求書カード払いの特徴です。セキュリティ面で信頼性が高く、幅広いカードブランドに対応しているDGFT請求書カード払いはおすすめの選択肢のひとつです。

支払いドットコムに関するよくある質問

支払いドットコムに関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • 支払いドットコムで楽天カードは使えない?
  • 支払いドットコムの電話番号を教えて

支払いドットコムにアカウント登録する前に不安や疑問を解消し、賢く支払期間を延長しましょう。

支払いドットコムで楽天カードは使えない?

支払いドットコムでは、楽天カードや海外発行のクレジットカードは一切利用できません

支払いドットコムの電話番号を教えて

支払いドットコムの電話サポート窓口情報を、以下の表にまとめました。

受付時間 平日9:00~17:30
問い合わせ先 050-3196-4421

なお、メールでの問い合わせの場合は、回答までに1営業日~2営業日程度かかる可能性があります。

支払いドットコムを活用して資金繰りを改善しよう!

クレディセゾンとUPSIDERが共同運営する支払いドットコムは、請求書の支払いを最長60日まで延長できるサービスです。審査や書類提出は不要で、公式サイトでの60秒の簡単登録ですぐに利用を開始できるのが大きな特徴です。

手数料は一律4%ですが、クレジットカードのポイント還元を活用すれば、実質手数料負担を約3%まで抑えられます。振込名義は自由に設定でき、取引先に知られず資金繰り改善を実現できるのも大きな魅力のひとつです。

法人から個人事業主まで幅広く対応し、2024年9月時点で累計決済額700億円、導入企業6万社を突破する実績を誇ります。一方で、支払い期限が過ぎた請求書には対応していないため、計画的な活用を心がけるのが重要です。支払いドットコムのメリット・デメリットを十分に理解したうえで、自社の資金繰り改善に効果的に活用しましょう。