ローカルワークスの会社情報
ローカルワークスは2014年2月に設立されたベンチャー企業で、東京都品川区に本社を置き、「ローカルワークスペイメント」という、建設事業者向けオンラインファイナンスサービスを提供しています。
会社のミッションとして「テクノロジーとアイデアで建設業をアップデートする」を掲げており、日本の建設業界向けB to Bサービスや、B to Cサービスを展開しています。主要株主として多くの大手ベンチャーキャピタルが出資をしており、例えば日本生命関連のニッセイ・キャピタル株式会社や、三井住友銀行関連のSMBCベンチャーキャピタル株式会社がローカルワークスに出資しています。第三者割当増資等を行ってきた結果、現在の資本金は3億6千万円以上に成長しています。
ローカルワークスは建設事業者向けのファイナンス事業以外にも、定額リフォームに関する消費者向けサイト「リフォマ」の運営や、建築業界の企業をマッチングする「ローカルワークス サーチ」事業を行っており、建築業界が抱える様々な課題に対し、ユニークなアイデアで積極的に取り組んでいます。
経済雑誌の東洋経済「すごいベンチャー100」に特集されるなど、成功しているベンチャー企業としてマスコミからの注目度も非常に高く、新聞大手の日経新聞や日刊工業新聞に掲載されており、テレビでも報道番組からバラエティ番組まで様々な番組で紹介されています。
ベンチャー企業の身軽さを活かし社会ニーズに迅速に応える活動もしており、2019年に甚大な被害が発生した台風19号の際には被災者向けコールセンターを立ち上げ、リフォームが必要な被災者に日本全国の施工業者を紹介することで、被災地の復興支援を実施しています。
ローカルワークスのファイナンスサービスの特徴
ローカルワークスは、「ローカルワークスペイメント」という建設事業者向けオンラインファイナンス事業を展開しており、ローカルワークスがサービス利用者(下請)と発注者との間に入ることで利用者が売掛金を資金化できるため、一種のファクタリングサービスの特徴を持ったサービスとなっています。
ベンチャー企業ということもあり、柔軟な手続きでの対応を行っており、利用者は書類提出不要でオンライン手続きだけで利用することができます。しかも入金や請求等の手続きはスマホで簡単に行うことができ、非常に便利なサービスとなっています。
ローカルワークスペイメントの売掛金支払には、受注から完工までの間に支払を受ける「前払い」サービスと、完工から入金期日までの間に支払をうける「即払い」サービスの二種類があります。「前払い」サービスでは受注額の40%までを上限として、最大受注日の翌日から支払を受けることが可能で、手数料は4%となっています。「即払い」サービスでは、上限額の設定はなく、手数料3%で利用することが可能です。
売掛金の「前払い」「即払い」以外にも、取り引き先からの代金支払いを全額保証する「売掛債権保証」サービスや、請求書の発行・封入・発送作業を代行する「請求書発行」サービス等、建設業界向けのユニークなサービスを提供しています。「売掛債権保証」サービスの手数料は1.5%、また「請求書発行」サービスの手数料は1件800円と良心的な利率設定になっています。
ローカルワークスペイメントは建設業界に特化したサービスとなっており、最短で受注翌日から売掛金の一部を資金化することができ、オンライン手続きで簡単に実行できるほか、価格設定においても良心的なサービスを提供していると言えるでしょう。
ローカルワークスから発注元へ請求が行く仕組みになっているので、発注元に知られず請求書を現金化することはできません。 下請けの立場からすると、これは少し不便です。元請けにはこちらの資金繰りを気取られたくない、というのが本音です。 ファクタリング手数料等々は確かに安いのですが、活用できる場面が限定的ということもあり、そこはマイナス評価とさせていただきます。