オリックスの会社情報
オリックス株式会社は大阪府に本社を構える総合リース会社です。東京オリンピックが開催された1964年4月17日に設立、オリエント・リースの会社名でリース業務を始めました。創業以来50年以上も本業のリースはもちろん、銀行や不動産、ベンチャーキャピタル、プロ野球リーグへの参入など多数の事業を取り扱っており、グループ全体であらゆる金融サービスを提供しています。現在では国内企業の純利益ランキングでは常に上位にランクインし、国内有数の利益規模を持つ企業にまで成長を遂げています。
ファクタリング事業を立ち上げたのは、多様化する顧客のニーズを満たすという背景があります。それから2010年には医療報酬債権のファクタリングを立ち上げ、続く2011年には医療ファクタリングの規模を拡大するなど、より一層のファクタリングサービス拡充を図ってきました。
オリックスは日本各地に支店を持っているため、ファクタリングの利用は容易です。海外でもファクタリングを始めとするリース以外の金融事業の拡大を目指しており、国内と変わらぬ積極的な活用が可能になっています。
オリックスの最大の強みとしては、事業規模を活かした「総合力」が第一に挙げられます。リースや融資、事業投資など、多彩な選択肢から解決策を選べるというのは、大手総合リース会社ならではの強みと言えるでしょう。
「すべてのはじまりは金融から」と社史にあるように、金融の知識・経験では優位に立っている会社です。ファクタリングでも専門スタッフが対応に当たり、迅速な資金化を行っています。
オリックスのファクタリングの特徴
ファクタリングでは、3社間ファクタリングを主に取り扱っています。
オリックスが特に力を入れているのが医療ファクタリングです。
病院で発生する診療報酬債権、介護事業所で発生する介護報酬債権、薬局で発生する調剤報酬債権の3種類を全てカバーしたファクタリングです。
医療ファクタリングでは診療所はもちろん調剤薬局を営む個人事業主にも対応しているため、幅広い利用ができます。
オリックスでは2011年以降、医療ファクタリングの利用制限が大幅に緩和されました。
2010年以前では月額債権が1500万円以上であることが利用条件でしたが、2011年以降では制限を月額300万円に引き下げられました。さらに、必要な業歴を3年以上から1年以上に引き下げるなど、小規模事業者に手厚い内容に改善されました。
最低契約期間は1年と条件はあるものの、手数料は1%~と低めに設定されており、大手系ならではの低い利率を提供しています。
医療機器のレンタルサービスを実施している点も、リース会社としての強みに挙げられます。ファクタリングの理由に「設備投資」を挙げる事業者は少なくありません。多彩なサービスを受けられるのは、ファクタリングを専門に扱う会社にはない利点です。
ファクタリング以外には手形買取や、売掛債権担保融資(ABL)といったサービスを提供しています。ファクタリングが売掛債権を売却するのに対して、ABLは売掛債権を担保に金融機関から融資をしてもらうというサービスです。ABLは利率などの面でメリットがある一方、債権の所有権が該当機関に移るため、無断でファクタリングを行うのは不可能といったデメリットもあります。
オリックスなので、審査は普通のファクタリング会社に比べれば難航しました。融資を断られた時点で、潔くファクタリング専門の会社を探すべきでした。手数料は安かったので、その点には満足しています。