ヤマトクレジットファイナンスの会社情報
ヤマトクレジットファイナンス株式会社は、ヤマトホールディングス傘下のグループ企業として主に金融サービスを提供しています。元々は1974年に株式会社マップ大阪として設立され、社名変更と会社合併を繰り返したのち、2005年にヤマト運輸の連結子会社としてヤマトグループに参画しました。2012年に現在のヤマトクレジットファイナンスに社名が変更された後は、グループの物流金融サービスを担う金融会社としての位置づけを明確にしています。
クレジット事業では、法人企業及び個人消費者向けに分割払いサービスを提供しています。ヤマトグループ参画前から培ってきた豊富な経験を活かし、宝石や貴金属といった高額商品から動物のペットに至るまで、多彩な品目が取扱可能です。
もう一つの基幹事業がヤマト運輸との相乗効果を活かした「物流金融事業」です。企業間の決済代行サービス「クロネコ掛け払い」や、通信販売の代金支払いをコンビニや郵便局で行える「クロネコ代金後払いサービス」など、ヤマトグループの物流機能を用いた付加価値の高いサービスが特徴です。
企業の支払いを保証するサービスも行っており、その一つが「クロネコ輸出ファクタリングサービス」になります。輸出債権の回収をヤマトクレジットファイナンスが引き受け、債権の回収を100%保障してくれます。
親会社であるヤマトホールディングスはヤマト運輸の持株会社として知られています。創業は1919年にさかのぼり、長きに渡って日本の運輸業の中核を担ってきました。2018年における宅配便の国内市場シェアは全体の42%に及び、2位の佐川急便を大きく引き離し国内トップに位置しています。
ヤマトクレジットファイナンスのファクタリングの特徴
輸出債権の回収を保証する「クロネコ輸出ファクタリングサービス」を行っています。海外の販売先企業(輸入企業)からの代金回収が倒産や不払いなどの理由で不可能となった場合、その代金の支払いを保障してくれるサービスです。
取引先の信用調査から債権回収・管理に至るまで、全ての工程をアウトソーシング可能です。このためリスクヘッジだけでなく、事務手続きの軽減といった利点もあります。さらに同種のサービスを提供しているメガバンクでは中小企業の利用が難しいことがありますが、このサービスでは少額の輸出取引でも保証対象に含まれます。
対象国となるのはヤマトグループの海外拠点が置かれている国です。ヤマトグループでは現在25の国と地域において事業を展開しており、北米や欧州、アジアに強い海外ネットワークを築いています。
決済可能な通貨には、日本円と米ドルの他に、ユーロやポンド、香港ドルなどが含まれます。
費用は3000円の初期登録手数料と5500円の審査料の他に、債権譲渡金額に対して3~5%のサービス利用手数料が発生します。ただしこれはあくまで標準価格であって、最終的な条件は所定の審査を経て決定されます。
なおサービスの利用には取引先に対して債権譲渡の通知と承諾が必要です。加えてヤマトグループの国際運輸を利用することも利用条件になります。
サービス利用の手数料は十分に許容できるレベルです。海外関連業務のアウトソースによってコスト削減が見込めますし、トータルで見ると費用的な負担は低く抑えられています。