ファクタリング会社によっては、売却できる売掛債権の最低額を定めているケースも多いです。ファクタリングを利用したい企業の中には、少額かつ即日で資金を調達したいケースも多いでしょう。

ファクタリング会社によっては、売掛債権額の下限を設定していないケースもあります。また、1万円〜など少額の売掛債権から利用できるファクタリング会社も多いです。

今回は、少額利用できる即日対応のファクタリング会社を12社紹介します。本記事を読めば、少額の売掛債権でも最短当日で必要な資金をスムーズに確保できます。ファクタリングで必要な資金を迅速に調達し、資金繰りを改善しましょう。

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少額で利用できる即日対応のおすすめファクタリング会社12選【個人事業主も可】

少額で利用できる即日対応のファクタリング会社として、以下の12社を紹介します。

  • QuQuMo
  • ラボル
  • ビートレーディング
  • ベストファクター
  • アクセルファクター
  • ペイトナーファクタリング
  • OLTA
  • 日本中小企業金融サポート機構
  • フリーナンス
  • ファクタリングのTRY
  • えんナビ
  • うりかけ堂

上記の中から、自社のニーズにあったファクタリング会社を選びましょう。

QuQuMo

種類 2社間ファクタリング
手数料 1%〜14.8%
入金スピード 最短2時間
買取可能額 下限・上限なし
手続き方法 オンライン
公式サイト https://ququmo.net/

QuQuMoは、買取可能額の下限が設定されていないファクタリング会社です。上限も設定されていないため、日々の事業支出から高額な設備投資まで幅広い資金ニーズに対応できます。

申し込みから入金まで、スピーディーにすべてオンラインで完結できる点も大きな魅力です。スマホ・PCから手続きができるため、場所に縛られず出先からでも資金調達を進められます。

買取手数料は1%〜と、業界でもトップクラスに安い利率となっています。余計なコストを抑えて、より多くの資金を調達できる点がメリットです。

ラボル

ラボル(labol)

種類 2社間ファクタリング
手数料 一律10%
入金スピード 最短60分
買取可能額 1万円〜 上限なし
手続き方法 オンライン
公式サイト https://labol.co.jp/

ラボルは、最低買取額1万円からと少額で利用できるフリーランス向けのファクタリング会社です。24時間365日の振込対応を行っており、土日祝日でも資金調達できる入金スピードは高い評価を受けています。

2024年3月時点で、Googleでの口コミが4.6以上と高い数値を記録している点も特徴です。個々の事業者に対して丁寧にヒアリングしながら、資金繰りの相談に応じている点が好評のようです。

売掛債権の金額にかかわらず、買取手数料は一律10%で対応しています。わざわざ見積もりをとらなくても、買取金額を簡単に計算できる点は大きな魅力です。

ビートレーディング

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 診療報酬買取ファクタリング
  • 注文書買取ファクタリング
手数料
  • 2社間ファクタリング:4%〜12%
  • 3社間ファクタリング:2%〜9%
入金スピード 最短2時間
買取可能額 下限・上限なし
手続き方法 オンライン・LINE
公式サイト https://betrading.jp/

ビートレーディングは買取額の下限が設定されていないファクタリング会社です。少額で利用できる上に、申し込みに必要な書類も請求書・通帳のコピーと2点だけで済みます。

手続きがオンラインで簡単に済むため、申し込みから最短2時間で入金される点も魅力です。今日中に必要な資金を確保したいなど、急ぎの場合でも問題なく対応できます。

豊富な取引実績があり、月間で1,000件のファクタリング支援実績があります。幅広い業者の相談を受けているため、顧客の状況に応じて最適なファクタリングのプランを提案してくれる点も特徴です。

ベストファクター

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 注文書ファクタリング
手数料 2%〜20%
入金スピード 最短即日
買取可能額 30万円〜1億円
手続き方法 オンライン・電話・メール
公式サイト https://bestfactor.jp/

ベストファクターは、最低30万円から売掛債権の買取が可能なファクタリング会社です。最高で1億円の買取にも対応しており、少額から高額まで幅広い資金ニーズに対応できます。

手数料も2%〜と低利率で利用でき、必要な資金をより多く調達できる点も魅力です。身分証明書・請求書・通用コピーの3点で申し込めるため、資料の準備に時間がかからず、すぐに手続きできます。

受注段階で発行される注文書の買取に対応した「注文書ファクタリング」を提供している点も特徴です。請求書が発行されるまでに時間がかかるなど、通常のファクタリングを利用できない場合でも迅速に資金調達できます。

アクセルファクター

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料
  • 2社間:3%~10%
  • 3社間:1%~8%
入金スピード 最短即日
買取可能額 30万円~1億円
手続き方法 対面・オンライン・郵送
公式サイト https://accelfacter.co.jp/

アクセルファクターは、最低30万円の売掛債権から利用できるファクタリング会社です。審査通過率は93%を誇り、多くの事業者に対して柔軟な審査体制でファクタリングサービスを提供しています。

年間の相談件数は15,000件・買取申し込み額は290億円と、数多くの事業者にファクタリングを提供した実績があります。各業界に精通したスタッフが対応してくれるため、事業者の状況に応じたファクタリングプランを提案してくれるのもポイントです。

買取可能額と審査結果が同時にわかり、見積もりを依頼した後にすぐ申し込み手続きできる点も魅力です。手続き自体も専任の担当者がマンツーマンで対応するため、スピーディーにやり取りが進み、最短即日で入金されます。

ペイトナーファクタリング

 

種類  2社間ファクタリング
手数料 一律10%
入金スピード 最短10分
買取可能額 1万円〜25万円(初回のみ)
手続き方法 オンライン
公式サイト https://paytner.co.jp/factoring

ペイトナーファクタリングは、最低1万円の売掛債権で利用できるファクタリング会社です。オンラインで請求書をアップロードするだけで手続きが完結し、申し込みから入金まで最短10分で完了します。

初期費用・月額費用などの余計な費用はかからず、サービス利用料だけでファクタリングを利用できる点も魅力です。サービス利用料は売掛債権の金額にかかわらず一律10%であり、調達できる金額も簡単に計算できます。

日本経済新聞・読売新聞など、大手メディアで掲載された実績が多数ある点も特徴です。多くの顧客から評判が高く、充実したサポートなど満足度の高いファクタリングサービスを受けられます。

OLTA

種類 2社間ファクタリング
手数料 2%〜9%
入金スピード 最短即日
買取可能額 下限・上限なし
手続き方法 オンライン
公式サイト https://www.olta.co.jp/

OLTAは、買取額の下限が設定されていないファクタリング会社です。売掛債権の一部買取にも対応しており、請求書の金額内で必要な分だけ資金を調達できます。

2社間ファクタリングを採用しており、取引先に資金調達の事実を知られない点も魅力です。既存の取引に悪影響を与えず、取引先との良好な関係を維持できます。

AI審査を導入して低コスト化を実現しているため、手数料は2%〜と低水準で利用できます。手数料の上限も9%と低く設定されており、余計なコストをかけずにより多くの資金を調達できる点がメリットです。

日本中小企業金融サポート機構

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 1.5%〜10%
入金スピード 最短即日
買取可能額 上限・下限なし
手続き方法 オンライン・電話・郵送
公式サイト https://chushokigyo-support.or.jp/

日本中小企業金融サポート機構は、買取可能額の下限を設けていないファクタリング会社です。手数料も1.5%〜と低利率であり、少額の売掛債権でもより多くの資金を調達できます。

日本中小企業金融サポート機構は、経営革新等支援機関に認定されている点が特徴です。税務・金融・企業財務に関する専門的知識・実務経験を持つ組織に認定される資格で、財務面で専門的なサポートを受けられます。ファクタリングだけでなく、補助金・融資など幅広い資金調達を支援してくれる点が魅力です。

フリーナンス

種類 2社間ファクタリング
手数料 3%~10%
入金スピード 最短即日
買取可能額 上限/下限なし
手続き方法 オンライン
公式サイト https://freenance.net/sokujitsu_b

フリーナンスは、買取額に下限を設定していないフリーランス向けのファクタリング会社です。会員登録後に請求書をアップし、必要な情報を入力するだけでファクタリングの手続きを完了できます。入金も申し込みから最短即日で完了され、直近の支払い原資が足りないなど急な資金需要でも問題なく利用できます。

フリーナンスは、ファクタリング以外にも以下のフリーランス向けサービスを数多く提供している点が特徴です。

  • フリーナンス口座
  • あんしん補償
  • バーチャルオフィス
  • フリーナンス決済リンク

月額770円で、銀座・福岡にバーチャルオフィスとして事業用の住所を保有できるサービスを提供しています。事業用口座を作成するなどオフィス住所が必要な場合に、賃貸にかかるコストを抑えられる点がメリットです。

ファクタリングのTRY

ファクタリングのTRY

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 3%〜
入金スピード 最短即日
買取可能額 10万円〜5,000万円
手続き方法 Webサイト・メール・電話・FAX
公式サイト https://www.factoring-try-sko.co.jp/

ファクタリングのTRYは、最低10万円の売掛債権から利用できるファクタリング会社です。上限も5,000万円まで対応しており、新事業への投資など高額な資金が必要な場合も問題なく利用できます。

アフターフォローに定評があり、ファクタリングのTRY独自のコンサルティングサービスを提供している点が特徴です。ファクタリング利用後の資金繰りに関するアドバイスなど、経営の安定化に関するサポートを提供してくれます。

また、BtoBにおける事業者のマッチングサービスも実施しています。発注者を斡旋してくれるため、新規案件の獲得もスムーズに行え、事業の拡大に結びつけられるのがメリットです。

えんナビ

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 5%〜
入金スピード 最短即日
買取可能額 50万円~5,000万円
手続き方法 オンライン・電話・郵送
公式サイト https://ennavi.tokyo/

えんナビは、最低50万円の売掛債権から利用できるファクタリング会社です。簡単な情報を入力するだけで買取額がわかる「簡易査定」機能を利用でき、見積もりをとる手間がかからない魅力があります。

土日祝日も手続きに対応しており、休日に関係なくファクタリングを利用できる点も特徴です。平日に時間がとれず、休日でしか申し込みができない忙しい経営者でも問題なく資金調達できます。

入金スピードも速く、申し込みから最短即日で必要な資金を確保できます。取引先に直近で支払う買掛金の原資が足りない場合でも、迅速に補填が可能です。

うりかけ堂

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 2%〜
入金スピード 最短2時間
買取可能額 30万円〜5,000万円
手続き方法 オンライン・電話・LINE
公式サイト https://urikakedo.com/

うりかけ堂は、最低30万円の売掛債権から対応しているファクタリング会社です。オンライン契約であれば申し込みから最短2時間で入金されるため、すぐに必要な資金を確保できます。

審査通過率は98%となっており、柔軟な審査体制を築いている点が特徴です。税金滞納などがあり、ファクタリングの審査に不安がある場合でも相談に応じてくれます。手数料は2%〜と低水準で利用でき、余計なコストをかけずにファクタリングを利用できる点も魅力です。

ファクタリングがおすすめな人の特徴

ファクタリングがおすすめな人の特徴として、以下の3点があげられます。

  • 直近の支払いに充てる資金がない
  • 赤字決算・債務超過などで融資を受けられない
  • 売掛金の支払い期日が長く資金繰りが悪い

上記の特徴にあてはまる方は、ファクタリングを利用しましょう。

直近の支払いに充てる資金がない

直近の支払いに充てる資金がない場合、即日対応のファクタリング会社がおすすめです。特に、取引先への買掛金・従業員の給与など期限が迫った支払いがある場合は、早急に資金を確保しなければなりません。

上記の状況下において、金融機関からの融資では審査に時間がかかって間に合わないケースが多々あります。即日対応のファクタリングであれば、最短で当日中に必要な資金を調達でき、期日までの支払いに対応できます。

赤字決算・債務超過などで融資を受けられない

赤字決算・債務超過などがある場合も、ファクタリングの利用がおすすめです。融資審査では利用者の財務状況を重視するため、赤字・債務超過があると事業に将来性があっても審査落ちするケースがほとんどです。

しかし、ファクタリングの場合は企業の財務状況ではなく、売掛債権・取引先の信用力を重視して審査が行われます。そのため、赤字決算・債務超過であっても優良な取引先の売掛債権があれば資金調達が可能です。

売掛金の支払い期日が長く資金繰りが悪い

売掛金の支払い期日が長く資金繰りが悪い場合、ファクタリングの利用がおすすめです。商品・サービスの提供から代金回収までの期間が長期化すると、運転資金が目減りして資金繰りに苦労しやすいです。特に、大手企業との取引では支払いサイトが60日〜90日と長期に設定されるケースも珍しくありません。

上記のような状況では、売上は順調に推移していても入金までのタイムラグにより、日々の運転資金が不足してしまいます。人件費・仕入れ代金などの支払いは待ってくれないため、資金が不足すると企業経営を継続できなくなる可能性が高いです。

ファクタリングを利用すれば、支払い期日の到来していない売掛金を即座に現金化でき、資金繰りの改善に直結します。特に季節性のある事業・成長期にある企業にとって、有効な資金調達手段です。

少額・即日で利用できるファクタリング会社を選ぶポイント

少額かつ即日で利用できるファクタリング会社を選ぶポイントとして、以下の3点があげられます。

  • 買取可能額の下限が低く設定されているか
  • オンラインで手続きが完結するか
  • 債権譲渡登記をしなくても契約できるか
  • 個人事業主・フリーランスの利用にも対応しているか

上記のポイントを意識して、自社のニーズにあったファクタリング会社を選びましょう。

買取可能額の下限が低く設定されているか

ファクタリング会社を選ぶ際、買取可能額の下限が低く設定されているか確認しましょう。ファクタリング会社によっては、売掛債権の買取下限額を100万円以上など高額に設定しているケースもあります。上記のように高額な下限額が設定されていると、少額の資金需要に対応できない場合があります。

よって、事業規模が小さい・一時的な運転資金として少額で十分な企業は、より低い金額から利用できる会社を選びましょう。最近では、10万円〜30万円といった少額からファクタリングを提供する会社も増えており、小規模事業者のニーズに対応しています。

また、ファクタリング会社によっては買取可能額の下限を設定しておらず、1万から利用が可能です。低額からの利用が可能な会社を選べば、必要以上の金額を調達せずに済み、手数料負担を抑えられます。

オンラインで手続きが完結するか

オンラインで手続きが完結できるかも、ファクタリング会社を選ぶ際にチェックしたいポイントです。ファクタリング会社によっては手続きに対面での面談・書類の郵送が必要になり、資金調達に時間がかかるケースがあります。

オンラインで手続きを完結できるファクタリング会社であれば、スマホ・PCから24時間いつでも申し込みが可能です。請求書などの必要書類もデータでアップロードできます。

オンラインであれば、営業時間・地理的な制約を受けずにスピーディーな資金調達を実現できる点がメリットです。また、申し込みから審査・契約締結・入金までの一連のプロセスがペーパーレスで完了し、事務負担も大幅に軽減されます。

債権譲渡登記をしなくても契約できるか

ファクタリング会社を選ぶ際は、債権譲渡登記をしなくても契約できるか確認しましょう。債権譲渡登記は、売掛債権が「いつ」「誰に」「誰から」譲渡されたかを法的に記録できる制度です。

売掛債権の二重譲渡を防ぐなどの目的で利用されますが、登記手続きの手間がかかる点がデメリットです。特に、即日での資金調達を必要とする場合、債権譲渡登記が必要なファクタリング会社では基本的に対応できません。

債権譲渡登記を必要としないファクタリング会社を選べば、手続きにかかる時間が大幅に短縮されます。結果として、債権譲渡登記がある場合と比べて早く資金を調達できます。

個人事業主・フリーランスの利用にも対応しているか

個人事業主・フリーランスの場合は、ファクタリング会社がサービスの対象事業者としているかも確認しましょう。ファクタリング会社によっては、サービスの提供を法人に限定しているケースもあります。

上記の場合、個人事業主・フリーランスはファクタリングサービスを利用できません。ファクタリング会社のホームページで、対象事業者を事前に確認しておきましょう。最近では、ラボル・フリーナンスのような個人事業主・フリーランスに特化したファクタリング会社も出てきています。

避けるべき少額・即日対応のファクタリング会社

少額かつ即日対応のファクタリング会社でも、利用を避けた方が良い以下のような特徴を持つ会社もあります。

  • 審査なし・審査が甘いとうたう会社
  • 請求書のみで利用できる会社
  • 債権譲渡登記が必要となる会社

少額ですぐに資金を調達したい場合は、上記の特徴にあてはまるファクタリング会社は利用しないようにしましょう。

審査なし・審査が甘いとうたう会社

「審査なし」「審査が甘い」とうたうファクタリング会社は、一見すると魅力的に映りますが利用はおすすめしません。信頼できるファクタリング会社は取引先の支払い能力・取引の実在性を慎重に審査し、回収リスクを必ず確認します。

審査を行わない会社の場合、回収リスクを補填するために高額な手数料を請求される可能性が高くなります。審査が緩い点を過度に強調する会社は利用者に不利な契約条件を押しつける可能性があり、警戒が必要です。

請求書のみで利用できる会社

請求書だけで取引可能とうたうファクタリング会社には、注意が必要です。請求書の確認だけでは偽造されているなどの可能性を排除できず、売掛債権の実在性を明確に確認できません。健全なファクタリング会社では、請求書に加えて取引先からの入金が確認できる通帳のコピーなど複数書類を確認するのが一般的です。

請求書だけでファクタリングを利用できる会社は適切な回収リスクの管理を行っていない可能性が高く、取引の安全性が懸念されます。上記のような会社では、手数料が不透明であったり、契約条件を突然変更されたりなど利用者が不利益を被るケースもあります。請求書のみで利用できるファクタリング会社は、安全性の観点から利用しないようにしましょう。

債権譲渡登記が必要となる会社

即日かつ少額でファクタリングによる資金調達を行いたい場合、債権譲渡登記を必須とする会社は避けましょう。登記手続きには一定の時間が必要となり、即日での資金調達に対応できなくなる可能性があります。また、登記費用を請求されるケースもあり、少額取引では相対的なコスト負担が大きくなってしまいます。

さらに、債権譲渡登記を行えば取引先に対し、ファクタリングの利用が公になってしまう点もデメリットです。資金繰りに苦しんでいると取引先に思われれば、取引関係に悪い影響を与える可能性もあります。少額かつ即日でファクタリングによる資金調達を実施したい場合は、債権譲渡登記がないファクタリング会社を選びましょう。

ファクタリング会社で即日入金を実現するポイント

ファクタリング会社で即日入金を実現するポイントとして、以下の4つがあげられます。

  • 2社間ファクタリングで契約する
  • 信用力の高い売掛債権で利用する
  • 必要書類をすべてそろえておく
  • 複数回利用する場合は同一のファクタリング会社にする

ファクタリングですぐに資金を調達したい場合は、上記のポイントを意識しましょう。

2社間ファクタリングで契約する

即日入金を実現するためには、2社間ファクタリングを選択するのが効果的です。2社間ファクタリングとは利用企業とファクタリング会社で直接契約を結ぶ方式で、取引先への通知が不要となります。手続き全体にかかる時間が少ないため、最短即日で資金調達ができます。

一方の3社間ファクタリングは、利用企業・取引先・ファクタリング会社の3社で契約する方式です。3社間ファクタリングでは取引先への通知手続きに時間がかかり、即日入金の実現が基本的に困難です。すぐに資金が欲しい場合は、2社間ファクタリングを採用するファクタリング会社を利用しましょう。

信用力の高い売掛債権で利用する

即日入金の実現には、信用力の高い売掛債権でファクタリングを利用しましょう。ファクタリング会社は、主に売掛債権の実在性・売掛先の支払い能力を審査します。

信用力の高い企業に対する売掛債権であれば、審査がスムーズに進んで即日入金の可能性が高まるでしょう。具体的には、支払い能力が高いと判断されやすい上場企業・大手企業・官公庁などへの売掛債権が該当します。また、信用力の高い売掛債権であればファクタリング会社の回収リスクも低くなり、より有利な条件での契約が可能になるケースもあります。

ただし、取引先との取引継続期間も審査通過には重要な要素です。新規取引先よりも、長期的な関係のある取引先の売掛債権の方が審査は通りやすいです。

必要書類をすべてそろえておく

即日入金を実現するためには、必要書類の事前準備が重要です。一般的にファクタリングの利用で必要となる書類には、以下があげられます。

  • 本人確認書類(免許証・マイナンバーカードなど)
  • 請求書・発注書・納品書
  • 取引先との契約書
  • 登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 決算書類
  • 銀行通帳のコピー

上記の書類を事前に用意しておけば、スムーズに審査手続きまで進められ、即日で資金を調達できる可能性が高まります。逆に、提出書類に漏れがあると審査が遅れる原因となり、手続きが完了するまでに時間がかかってしまいます。必要書類はファクタリング会社によって異なるため、事前にホームページで確認しておきましょう。

複数回利用する場合は同一のファクタリング会社にする

継続的にファクタリングを利用する場合、同一のファクタリング会社を利用すれば即日入金を実現できる可能性が高まります。過去の取引実績・信用情報がファクタリング会社に蓄積され、審査がよりスムーズになるためです。

再度ファクタリングの取引をする際は初回利用時に提出した書類の再提出が不要になるケースも多く、手続きの簡素化が図れます。また、取引実績に応じて手数料の優遇・買取可能額の引き上げなど好条件をえられる可能性も高いです。継続的に取引していれば、ファクタリング会社との信頼関係が構築されて急な資金需要にも柔軟に対応してもらえる可能性も高まります。

少額で利用できるファクタリング会社を利用する際の注意点

少額で利用できるファクタリング会社を利用する際の注意点として、以下の2つがあげられます。

  • 少額で利用する場合は買取手数料が高くなりやすい
  • あまりに少額な売掛債権は審査に落ちやすくなる

上記のポイントに注意して、ファクタリング会社で申し込み手続きを進めましょう。

少額で利用する場合は買取手数料が高くなりやすい

ファクタリングを利用する際、一般的に少額の売掛債権は手数料が高くなる傾向にあります。ファクタリング会社側の審査・事務処理にかかるコストが、取引金額の大小に関わらず一定程度発生するためです。

例えば、売掛債権の金額にかかわらずファクタリング会社の事務作業量・コストはほぼ変わりません。かかったコストを回収するため、少額の売掛債権では手数料率が高めに設定されて実質的な費用負担が大きくなるケースがあります。

利用前に複数のファクタリング会社から見積もりをとり、手数料率を比較検討するのが重要です。複数のファクタリング会社から一番手数料が安いところを選べば、より多くの資金を調達できます。

あまりに少額な売掛債権は審査に落ちやすくなる

あまりに少額な売掛債権は審査に落ちやすくなるため、注意しましょう。ファクタリング会社は、取引の採算性・事務コストを考慮して審査基準を設定しています。

極端に少額な売掛債権はファクタリング会社が得られる利益も少なく、審査に通りにくい傾向があります。多くのファクタリング会社では実質的な最低取引金額の基準を設けており、下回る売掛債権は受付していないケースが多いです。上記の状況を避けるためには、買取可能額の下限設定が低めのファクタリング会社を選択しましょう。

少額・即日で利用できるファクタリング会社に関するよくある質問

少額・即日で利用できるファクタリング会社に関するよくある質問として、以下の3つがあげられます。

  • 即日かつ土日にも対応できる個人事業主向けのファクタリング会社はある?
  • 審査が緩い個人事業主向けのファクタリング会社はある?
  • 100パーセント審査に通るファクタリングは存在する?

ファクタリングの利用に疑問点がある場合は、上記質問への回答を参考にしましょう。

即日かつ土日にも対応できる個人事業主向けのファクタリング会社はある?

即日かつ土日にも対応できる個人事業主向けのファクタリング会社は、数は少ないですが存在します。例えば、今回紹介したファクタリング会社の中では、えんナビ・ラボルが対応しています。

ただし、多くのファクタリング会社は申し込み受付が土日対応しているものの、入金対応は平日に限られるケースがほとんどです。即日入金が平日に限られる理由は、銀行振込システムの稼働時間に制限があるためです。ちなみに、オンラインでの申し込み受付については、24時間365日対応のファクタリング会社も増えてきています。

審査が緩い個人事業主向けのファクタリング会社はある?

審査が緩いファクタリング会社を探すのは、おすすめしません。なぜなら、過度に審査基準が緩い会社は回収リスクを補填するために、高額な手数料を請求する可能性が高いからです。

審査に不安がある場合は、審査通過率の高いファクタリング会社を選びましょう。審査通過率の高いファクタリング会社は柔軟な審査体制を築いているため、税金滞納などの問題を抱えていても相談に応じてくれます。例えば、うりかけ堂は審査通過率が98%と高い数値を誇っており、多くの事業者にファクタリングサービスを提供した実績があります。

ただし、上記のような会社は審査基準が緩い訳ではなく、適切なリスク評価に基づき審査する点には留意してください。審査では売掛債権の信用性をチェックされるため、必要な書類はもれなく用意しておきましょう。

100パーセント審査に通るファクタリングは存在する?

結論から言えば、100パーセント審査に通るファクタリングは存在しません。ファクタリング会社が売掛債権を回収できなくなるリスクがあり、売掛先の支払い能力などを厳しくチェックする必要があるためです。

健全なファクタリング会社では、取引先の支払い能力・売掛債権の実在性を慎重に審査します。審査なしや審査100%通過をうたう会社は、上記のリスクを極めて高い手数料・厳しい契約条件で補おうとします。

ファクタリングの審査が不安な場合は、信用力の高い売掛債権を用意しておきましょう。特に、支払い能力の高い大手企業の売掛債権がある場合は、審査をスムーズに通過できる可能性が高いです。

ファクタリングで日々の事業支出に充てる資金を素早く確保しよう

事業資金の調達手段として注目されるファクタリングですが、利用する際は慎重にファクタリング会社を選びましょう。信頼できる会社は適切な審査プロセスを設けながらも、オンライン完結の手続きなど顧客の利便性を第一に考えたサービスを提供しています。ただし、「審査なし」「100%審査に通過できる」などとうたうファクタリング会社は要注意です。

また、少額でのファクタリング取引は手数料が割高になる傾向があります。複数社の見積もりを比較検討して、最も安い手数料を提示するファクタリング会社を選択するのが賢明です。

2社間ファクタリングを選び、必要書類を事前に準備して申し込めば、即日で資金調達できる可能性が高まります。ファクタリングで日々の事業支出に充てる資金を素早く確保し、経営の安定性を高めましょう。