SHIFT KESSAIの会社情報
SHIFT KESSAIは、株式会社SHIFTとMF KESSAI株式会社によって共同運営されているIT業界向け資金繰りサービスです。2018年に両社が業務提携を行う形でスタートしました。このサービスはIT業界、とりわけソフトウェア開発事業者の資金繰り改善を目標としています。
ソフトウェア開発業界では受注から入金までの期間が長く、その間の開発コストをいかに捻出するかが長年の課題とされてきました。特に日本のIT業界では、重層的な下請け・階層構造を取っている場合が多々見られます。加えて企業規模や開発実績が十分でない場合、金融機関からの融資が困難という問題が立ちはだかります。
SHIFT KESSAIはこうした諸問題を解決するために生み出された資金調達手段です。ソフトウェア製品及びサービスの品質保証を行っているSHIFTと、企業間後払い決済サービス「MF KESSAI」を運営しているMF KESSAI、各社の特徴を活かしたサービス内容になっています。
審査ではMF KESSAIによる財務与信だけでなく、SHIFTが品質保証事業を通して蓄積してきた「開発与信」が用いられます。金融機関では入手が難しい情報を使うことで、より開発現場の実態に即した与信審査ができるという仕組みです。
SHIFT KESSAIはソフトウェア業界の専門性と金融業界の信用力、2つの相乗効果を武器にサービスを拡大してきました。また運営会社であるSHIFTとMF KESSAIの親会社マネーフォワードは、それぞれ東証1部と東証マザーズの上場企業です。この2社が持つ信頼性も強みの一つに挙げられます。
SHIFT KESSAIの会社情報のファクタリングの特徴
分類としては3社間ファクタリングに当たります。SHIFT KESSAIから売掛先に売掛金の請求をする際、債権が譲渡された旨が通知されます。請求はSHIFT KESSAIが代行するため、利用企業から売掛先に連絡する必要はありません。
利率は審査結果によって異なりますが、3~9%が基本です。SHIFT KESSAIによると業界内の平均利率は4.1%で、「比較的低水準の利率で資金繰りの改善が可能」と述べています。
入金のタイミングは申込みから1日~1週間程度です。IT業界は建設業と同様大口案件が多いため、入金サイトが長い傾向にあります。しかしSHIFT KESSAIならば入金まで50日を要する売掛金でも、最短翌日に資金化を行うことができます。
最大買取金額は設定されていません。利用企業の状況に応じて相談に乗ってくれるため、追加投資の際に多額の資金が必要な場合でも資金需要を満たすことが可能です。
利用はIT関連企業であることが条件です。他業種からの申込みはできません。IT企業ならば所定の審査はあるものの、業績悪化で銀行融資を断られた場合でも利用は可能です。
なお運営会社であるMF KESSAIが提供しているもう一つの資金調達サービス「MF KESSAI アーリーペイメント」ならば、IT業界に限定しない幅広い企業からの申込みを付け付けています。
少額の請求書でも買い取ってもらえますが、合計で100万円を超えないといけないのは少し使い勝手が悪かったです。それ以外は良いサービスでした。