ビジネスローンで有名なビジネクストは親会社であるアイフルの名前を冠した「アイフルビジネスファイナンス」という社名へ変更しました。
ビジネネクストは以前から企業の緊急の資金繰りに対して強い味方となってきたビジネスローンでしたが、商品内容は社名が変わっても以前のままです。
旧ビジネクストのアイフルビジネスファイナンスのビジネスローンの特徴、借入・返済方法、審査基準などについて徹底解説を行なっていきます。
ビジネスローンは銀行融資に通過できない時や急いでお金が必要な時の重要な資金調達チャネルです。
いざという時のために最大手のアイフルビジネスファイナンスの特徴について把握しておきましょう。
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンの商品概要
融資対象者 | 法人または個人事業主 申込時年齢 満20歳〜満69歳まで |
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融資額 | 50万円〜1,000万円(証書貸付) 1万円〜1,000万円(カードローン) 新規取引時は上限500万円 |
契約利率(実質年率) | 3.1%〜18.0%(証書貸付) 5.0%〜18.0%(カードローン) |
担保 | 不要 |
保証人 | 原則不要 法人の場合、代表者が連帯保証 |
返済方式 | 元利均等返済:最長5年(60回以内)(証書貸付) 元金一括返済:最長1年(12回以内)(証書貸付) 元金定率リボルビング返済(カードローン) |
返済期間・回数 | 最長5年(60回以内) |
遅延損害金(実質年率) | 20.0% |
必要書類 | <<法人>> ・代表者の本人確認書類 ・決算書 その他必要に応じた書類<<個人事業主>> ・本人確認書類 ・確定申告書 ・所定の事業内容確認書 ※その他必要に応じた書類 |
契約時締結費用 | 収入印紙代 |
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンは、一括融資の証書貸付とカードローン方式があります。
証書貸付かカードローンかによって金利や借入金額が微妙に異なるので注意しましょう。
アイフルビジネスファイナンス株式会社(ビジネクスト)の特徴
アイフルビジネスファイナンス株式会社(ビジネクスト)のビジネスローンには主に以下の5つの特徴があります。
- 1000万円まで借入可能
- 最短即日融資
- 資金使途自由
- セブン銀行・東京スター銀行・アイフルの提携ATMで返済可能
- 来店不要で契約可能
借入金額が高額であること、コンビニATMからも返済できる点などが大きなメリットです。
アイフルビジネスファイナンス株式会社の特徴についてまずは詳しく理解しておきましょう。
1000万円まで借入可能
アイフルビジネスファイナンスは1,000万円まで借りることができるのが特徴です。
無担保のビジネスローンの多くが300万円〜500万円が融資限度額となっていますが、アイフルビジネスファイナンスは限度額1,000万円まで対応しているため、他のビジネスローンよりも高額に対応していると言えるでしょう。
アイフルビジネスファイナンスは1,000万円まで対応しているので、中規模企業の急な資金繰りにも対応できることがあり、小規模企業や個人事業主以外の事業者も活用できるのが大きな特徴です。
最短即日融資
アイフルビジネスファイナンスは最短で即日の融資に対応しています。
申込日当日にお金を借りることができるので
- 取引先から急に入金が遅れると連絡が入った
- 手形・小切手の期日なのに現金がない
というような急に資金が必要になる場面でも活用することができます。
銀行融資が申込から入金まで2週間程度かかってしまうことに比較すると、入金スピードはアイフルビジネスファイナンスの大きな特徴です。
急ぎの資金繰りにもアイフルビジネスファイナンスは活用することができます。
資金使途自由
アイフルビジネスファイナンスは借りたお金を事業資金であれば何にでも使うことができます。
申込前に資金使途の確認をすることがないので何にでも使用することが可能です。
銀行融資であれば審査の際に資金使途については厳格に確認され、必要もない資金を借りることはできません。
アイフルビジネスファイナンスであれば借りたお金を何にでも使用することができるので、運転資金、借金返済資金、税金支払など自由に利用することができます。
セブン銀行・東京スター銀行・アイフルの提携ATMで返済可能
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンはカードローンタイプもあり、カードローンタイプの場合にはセブン銀行・東京スター銀行・アイフルのATMから返済することが可能です。
外出先や買い物時などいつでも返済することができるので、アイフルビジネスファイナンスは返済しやすいビジネスローンだと言えます。
ノンバンクのビジネスローンは、わざわざノンバンクの口座まで毎月振り込まなければならないケースが多いことを考えれば、アイフルビジネスファイナンスは非常に返しやすいローンです。
来店不要で契約可能
アイフルビジネスファイナンスは来店不要、非対面で契約することができます。
忙しい月末などにわざわざ店頭窓口へ訪問する必要がないので、契約手続に時間がかかりません。
また、審査通過後は高い確率で当日中にお金を借りることができます。
銀行融資や日本政策金融公庫の事業資金は来店必須。ビジネスローンの中にも対面契約が必要な商品が多い中で、アイフルビジネスファイナンスは非対面契約可能ですのでより確実に即日融資を受けることができます。
アイフルビジネスファイナンス株式会社(ビジネクスト)の借入方法
アイフルビジネスファイナンス株式会社の借入方法は2種類あります。
「一括融資を希望する場合には証書貸付」、「いざという時に枠を作っておきたい人はカードローン」で借入をすることができます。
それぞれの借入方法について詳しく見ていきましょう。
証書貸付は一括融資
まとまったお金を一括で借りたい場合には証書貸付で融資が実行されます。
証書貸付と個人の住宅ローンや自動車ローンで融資されるのと同じく、契約書を根拠とした貸付で、契約書に記載された内容通りに融資が行われ、毎月均等に返済を行なっていく方法です。
アイフルビジネスファイナンスはまとまったお金を一括で証書貸付によって借りることが可能です。
カードローンは随時借入可能
アイフルビジネスファイナンスは証書貸付だけでなく、カードローン融資も行っています。
カードローンは限度額の範囲内で発行されたローンカードを使用してセブン銀行や東京スター銀行やアイフルATMから随時借りることができます。
すぐにお金が必要でない人も、いざという時のためにカードローンを作っておくことでいつでもATMから借入をすることができます。
基本的にローンカードの発行は大手企業でないと取り扱うことができないので中小の消費者金融が取り扱うビジネスローンではカードの発行はありません。
アイフルビジネスファイナンスはローンカードの発行があり、ここは大手企業であるアイフルのビジネスローンならではのメリットです。
アイフルビジネスファイナンス株式会社(ビジネクスト)の返済方法
アイフルビジネスファイナンス株式会社の返済方法は借入方法によって異なります。
また、その借入方法でも借入期間は最長5年と決まっているという点にも注意しましょう。
アイフルビジネスファイナンス株式会社の返済方法について詳しく解説していきます。
証書貸付の返済方法は元利均等返済か元金一括返済
証書貸付で借りた場合には分割返済か一括返済になります。
一括返済を希望する場合は借入期間1年以内にしなればならず、短期運転資金やつなぎ資金として活用することができるでしょう。
分割返済の場合には5年以内の元利金等返済で、利息と元金の合計額が均等になるように、毎月返済していきます。
返済期間は5年以内であれば任意に設定することができるので、自分が返済しやすい金額になるように返済期間を決めましょう。
カードローンの返済方法は元金定率リボルビング返済
カードローンの返済方法は元金定率リボルビング方式です。
元金定率リボルビング方式とは、借入元金を返済回数で除した金額と毎月の利息を返済してく方法です。
例えば、300万円を5年間で返済していく場合には、毎月5万円ずつの元金と利息を支払っていきます。
返済期間は最長5年
証書貸付もカードローンもアイフルビジネスファイナンスは5年以内しか借りることができません。
銀行融資や日本政策金融公庫では運転資金でも10年程度の長期返済に対応している商品があることを鑑みれば、アイフルビジネスファイナンスの返済期間は短めだと言えるでしょう。
アイフルビジネスファイナンス株式会社(ビジネクスト)の審査基準
アイフルビジネスファイナンス株式会社の審査に通過するためには以下の4つの点が重要になります。
- 決算内容
- 企業と代表者の資産
- 代表者の信用
- 事業計画も重要
他のビジネスローン審査でも重視されるポイントに加えて、アイフルビジネスファイナンスでは事業計画も重要になります。
審査落ちしないために審査のポイントも詳しく理解しておきましょう。
決算内容
審査で最も重視されるのは決算内容です。
審査が銀行よりも甘いアイフルビジネスファイナンスでは赤字や債務超過でも借りられないわけではありません。
しかし、資金繰りが悪く「すぐにでも資金ショートしてしまいそう」というような返済が危ぶまれる企業は審査に落ちてしまうことがあります。
基本的に利益が出ている状態や、自己資本がある場合には審査に通過できる可能性が高いと考えて問題ないでしょう。
企業と代表者の資産
アイフルビジネスファイナンスのようなビジネスローンは、会社のキャッシュフローから返済することができない場合の回収方法についても審査しています。
この際には企業や代表者の資産状況がチェックされます。
仮に企業に現金で返済するだけのキャッシュフローがないと判断された場合でも、回収に充てることができるだけの資産が代表者や会社にあれば審査に通過することができる場合があります。
会社や代表者個人に不動産、預金、有価証券などの資産があれば審査に有利になるでしょう。
代表者の信用
会社の業況が悪くても代表者に信用があればお金を借りることができる場合があります。
法人がお金を借りる場合には代表者が連帯保証人となるので、もしも返済できない場合には代表者個人に返済義務が生じるためです。
代表者にさえ信用があれば問題なく回収することができるので、代表者がアイフルにとって信頼できる人物であれば審査通過の可能性があるでしょう。
事業計画も重要
アイフルビジネスファイナンスの審査の特徴として、事業計画書や資金繰り表の提出が求められることがあります。
個人事業主専用のビジネスローンなどでは、このような書類の提出が必要ありません。
つまり、アイフルビジネスファイナンスは事業の計画などもしっかりと審査することが分かります。
銀行や日本政策金融公庫の審査と同じように、会社が今後どうなるのかという見込みを厳格に審査するという、他のビジネスローンにはない特徴があります。
そのため、しっかりとした計画書を作成すれば、審査に通過できる可能性は高くなるでしょう。
アイフルビジネスファイナンス株式会社(ビジネクスト)に関してよくある質問
- 創業1年未満のベンチャー企業でも借入可能ですか?
- 借入不可能です。
基本的に決算書や確定申告書がない限りは申し込んでもその時点で審査に落とされてしまいます。
アイフルビジネスファイナンスに申し込むのは最初の確定申告書や決算書が作成できてからとして、それ以前にお金を借りたいのであれば銀行や日本政策金融公庫の創業融資を利用するようにしてください。
- 1億円など高額借入をすることはできますか?
- 無担保のビジネスローンでは不可能です。
またアイフルビジネスは不動産担保ローンでも5,000万円までしか対応していないので、1億円などの高額を借りたい場合には、銀行かその他のノンバンクのビジネスローンに申し込みましょう。
なお、不動産担保ローンは不動産評価額以下までしか借りることができません。
1億円借りたいのであれば最低でも1億円以上の評価額の不動産を所有している必要があるということも理解しておきましょう。
- 他社の事業向けカードローンとの違いを教えてください
- アイフルビジネスファイナンスのカードローンは、利用できるATMが多く、高額借入に対応しているのが大きな特徴です。
また、アイフルという信頼できる大手企業が提供しているのもメリットですので「安心できる企業からお金を借りたい」という人もアイフルビジネスファイナンスを利用するとよいでしょう。
まとめ
アイフルビジネスファイナンスは以前のビジネクストで、親会社のアイフルの名前を冠した社名へと変更しました。
商品内容は以前のビジネクストと変わらず、以下のような特徴があります。
- 1000万円まで借入可能
- 最短即日融資
- 資金使途自由
- セブン銀行・東京スター銀行・アイフルの提携ATMで返済可能
- 来店不要で契約可能
決算内容などが重視されますが、事業計画書や資金繰り表などの将来的な見通しも審査では重視されます。
急ぎの時には強い味方になるビジネスローンですので、急いで資金が必要になった時には利用を検討してみるとよいでしょう。