ファクタリングを利用したいけれども、ファクタリング会社を選ぶのに悩む企業も多いでしょう。法人向けにファクタリングサービスを提供する会社は数多く存在し、入金スピード・手数料などの取引条件も異なります。各会社の特徴をよく理解して、自社のニーズにマッチしたファクタリング会社を選ぶのが重要です。

今回は、法人向けファクタリング会社を15選を紹介します。本記事を読めば、自社にマッチしたファクタリング会社を選んでスムーズな資金調達が可能です。賢くファクタリングで資金調達を行い、早期に資金繰りを改善させましょう。

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ファクタリングとは

ファクタリングとは、企業が保有する売上債権をファクタリング会社に売却して資金を調達できるサービスです。売掛債権とは、取引先に対して商品・サービスの代金を後から請求する権利を指します。

ファクタリングを利用すれば、企業は売掛債権の入金期日を待たずに現金を入手できるのがメリットです。企業は売掛金の現金化を早期に行えるため、運転資金の確保・手元資金の有効活用が可能になります。

ファクタリングの仕組みには「買取型」「保証型」の2つがある

ファクタリングの仕組みは、以下のように「買取型」「保証型」の2つに分けられます。

ファクタリングの種類 概要
買取型ファクタリング ファクタリング会社が売掛金の買取を行い、手数料を差し引いた金額を利用者に支払うサービス。売掛金の所有権は企業からファクタリング会社に移転し、代金の回収業務もファクタリング会社が負う。企業は早期に資金を手にできるが、ファクタリング会社に手数料を支払う必要がある。
保証型ファクタリング 期日を過ぎても取引先からの入金がなかった場合、ファクタリング会社が売掛金の回収を保証してくれるサービス。取引先の倒産などで売掛債権が期日までに入金されない場合、売掛金から手数料を差し引いた金額をもらえる仕組み。

買取型ファクタリングは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却して資金を調達するサービスです。保証型ファクタリングは、取引先の支払が困難となった場合に売掛金を保証して未回収リスクを防ぐサービスとなっています。両者はサービス内容が異なるため、目的に応じて適切なファクタリングを利用しましょう。

ファクタリングには「2社間」「3社間」の2種類がある

ファクタリングには、「2社間」「3社間」の2種類の契約方式があります。

ファクタリングの契約形態 特徴
2社間ファクタリング 企業・ファクタリング会社の2社間で契約する方式。
3社間ファクタリング 企業・ファクタリング会社・取引先(売掛先)の3社間で契約する方式。

2社間ファクタリングでは企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却し、資金を受け取ります。取引先から売掛債権の入金があった後に、ファクタリング会社へ支払う流れです。利用者・ファクタリング会社だけで契約するため、取引先に資金調達の事実を知られない点がメリットです。

3社間ファクタリングでは、売掛債権をファクタリング会社に売却して資金を得るまでの流れは2社間ファクタリングと同じになります。売掛債権の支払は、取引先から直接ファクタリング会社に行います。取引先にファクタリング利用を知られてしまいますが、未回収リスクが軽減されるため手数料が低く設定されている点が特徴です。

ファクタリングの入金スピード・手数料

ファクタリングの大きなメリットは、売掛金の早期現金化が可能な点です。通常、企業が売掛金を回収するまでには1か月〜2か月以上かかります。

ファクタリングを利用すれば、売掛債権を売却した時点で資金をスピーディーに得られる点がメリットです。最短即日での入金に対応するファクタリング会社もあるため、資金繰りへの影響を最小限に抑えて柔軟な経営判断が可能になります。ファクタリング会社に支払う手数料の相場は、以下の通りです。

ファクタリングの種類 手数料の相場
2社間ファクタリング(面談) 10%〜20%
2社間ファクタリング(オンライン) 2%〜12%
3社間ファクタリング 1%〜9%

ファクタリング会社により異なりますが、買取を行う売掛債権額が大きいほど手数料率は低くなる傾向にあります。

【即日も可能】法人におすすめのファクタリング会社15選

法人におすすめのファクタリング会社として、以下の15選を紹介します。

  • アクセルファクター
  • ベストファクター
  • OLTA(オルタ)
  • ビートレーディング
  • ジャパンマネジメント
  • トップマネジメント
  • GMO BtoB 早払い
  • クイックマネジメント
  • QuQuMo(ククモ)
  • PMG
  • マネーフォワードアーリーペイメント
  • 日本中小企業金融サポート機構
  • PAYTODAY
  • 電子請求書早払い
  • 請求クイック

法人向けのファクタリングサービスは多数あり、各々で特色があります。事業規模・資金ニーズに合わせて、最適なファクタリング会社を選びましょう。

アクセルファクター

種類 ・2社間ファクタリング

・3社間ファクタリング

手数料 ・2社間:3%~10%

・3社間:1%~8%

入金スピード 最短即日
買取可能額 30万円~1億円
手続き方法 対面・オンライン・郵送
公式サイト https://accelfacter.co.jp/

アクセルファクターは、業界最高水準の低手数料・スピーディーな資金化を強みとするファクタリング会社です。手数料は2%から利用可能で、最短即日の入金に対応しています。利用者の5割以上が即日入金で利用できているため、なるべく早く資金調達をしたい方におすすめです。

契約方法は対面・郵送・オンラインの3種類に対応しています。オンラインで簡単に手続きを済ませたいなど、自分の都合に合わせて自由に契約方法を選べる点が大きな魅力です。

年間相談件数は15,000件を超え、買取申込額は290億円と豊富なファクタリング実績があります。専属の担当者がマンツーマンで対応してくれるため、ファクタリングが初めての方も安心して利用可能です。サービス内容を詳しく知りたい方は、「アクセルファクターの口コミ」をチェックしましょう。

ベストファクター

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 注文書ファクタリング
手数料 2%〜20%
入金スピード 最短即日
買取可能額 30万円〜1億円
手続き方法 オンライン・電話・メール
公式サイト https://bestfactor.jp/

ベストファクターは豊富な取扱い実績と全国に広がる強固なネットワークを持つファクタリング会社です。柔軟な審査対応を売りにしており、平均買取率は92.2%の実績を誇ります。高い確率でファクタリングを利用できるため、審査が不安な事業者でも安心して利用できるのは大きな魅力です。

ベストファクターに直接電話をすれば、正確な買取金額を教えてくれます。見積もりを取得して他社と比較したい方にもおすすめです。

ベストファクターは、受注した段階で発行される注文書の買取に対応した「注文書ファクタリング」を提供している点も特徴です。請求書が発行されるまでに時間がかかり、資金繰りが厳しいなどのケースで有効活用できます。実際にサービスを受けた利用者の感想を知りたい方は、「ベストファクターの口コミ」を確認してください。

OLTA(オルタ)

種類 2社間ファクタリング
買取可能額 下限・上限なし
手数料 2%〜9%
入金スピード 最短即日
手続き方法 オンライン
公式サイト https://www.olta.co.jp/

OLTA(オルタ)はテクノロジーを活用した革新的なファクタリングサービスを提供しています。WEBから簡単に申し込み〜契約・入金までを完結できる点が特徴です。必要書類もオンラインでのアップロードに対応しているため、手続きの手間をかけずにファクタリングを利用できます。

累計で事業者数10,000社・申し込み金額1,000億円の実績があり、幅広い業界へファクタリングを提供しています。電話窓口を設けており、ファクタリングに関する疑問点を無料で相談できる点も魅力です。

審査にはAIを導入しており、迅速な審査とともに手数料2%からと低水準でファクタリングを利用可能です。なるべく多くの資金を調達したい事業者にもおすすめできます。OLTA(オルタ)の口コミ」では他社との比較情報を見られるため、ぜひチェックしておきましょう。

ビートレーディング

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 診療報酬買取ファクタリング
  • 注文書買取ファクタリング
買取可能額 下限・上限なし
手数料 2社間ファクタリング:4%〜12%
3社間ファクタリング:2%〜9%
入金スピード 最短2時間
手続き方法 オンライン・LINE
公式サイト https://betrading.jp/

ビートレーディングは、入金スピードに定評があるファクタリング会社です。申し込みから入金まで最短2時間で完結するため、必要な資金を迅速に手に入れられます。

メール以外にもLINEでの手続きに対応しており、気軽に問い合わせ・申し込みできる点も特徴です。審査手続きなどはもちろん、ファクタリングに関する悩み相談なども受け付けています。

ビートレーディングに所属するファクタリングの専門的な知識を持つスタッフが、相談に対応してくれます。ファクタリング利用が初めてで疑問点が多くある方も、不安を解消しながらサービスを利用できる点は大きな魅力です。独自の調査レポートを見たい方は「ビートレーディングの口コミ」をチェックしましょう。

ジャパンマネジメント

種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 医療/介護報酬ファクタリング
手数料 3%〜20%
入金スピード 最短即日
買取可能額 20万円〜5,000万円
手続き方法 オンライン
公式サイト https://www.japan-management.com/

ジャパンマネジメントは、国内屈指の大手ファクタリング会社です。福岡・東京の2カ所にオフィスを構え、北海道から沖縄まで全国の申し込みに対応しています。オフィスに直接行けない方でも出張での手続きに対応しているため、移動の手間を省きながら簡単に利用できます。

ファクタリングでは、以下3種類の取引形式に対応している点も特徴です。

  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 医療・介護報酬ファクタリング

手数料を抑えたいなら3社間ファクタリングなど、目的に応じてサービスを選べる魅力があります。

最低買取金額が20万円からと、少額の資金調達に対応している点も特徴です。小口の売掛債権が多い中小企業でも、利用のハードルが低く相談しやすいのが魅力です。評判が知りたいなら「ジャパンマネジメントの口コミ」で、実際に利用したユーザーの口コミを確認しましょう。

トップマネジメント

トップマネジメント

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
  • 注文書ファクタリング
手数料 3.5%~12.5%
入金スピード 最短即日
買取可能額 3億円まで
手続き方法 オンライン
公式サイト https://top-management.co.jp/

トップマネジメントは、幅広い資金調達を提供しているファクタリング会社です。通常のファクタリングはもちろん、広告・IT企業専門の資金調達サービス「ペイブリッジ」など幅広い方法で資金調達を行えます。他にも、下記の資金調達方法を利用可能です。

  • 注文書ファクタリング
  • 電ふぁく
  • ゼロファク

自分のニーズに合った方法で、適切に資金調達できる点が魅力です。助成金申請・ファクタリングを同時にスタートできる「ゼロファク」は手数料が最大10%優遇され、より多くの資金を調達できます。トップマネジメントのほかの利用事例を知りたい方は、「トップマネジメントの口コミ」を確認しましょう。

GMO BtoB 早払い

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 発注書ファクタリング
手数料 1.0%〜
入金スピード 最短2営業日
買取可能額 100万円〜1億円
手続き方法 オンライン・対面
公式サイト https://www.gmo-pg.com/lpc/hayabarai/

GMO BtoB 早払いは、GMOインターネットグループが提供するファクタリングサービスです。東証プライム市場に上場するGMOペイメントゲートウェイ株式会社が運営しており、万全のサポート体制が整っているため安心して利用できます。

くわえて、発注書ファクタリングを提供している点も特徴です。受注時点で資金調達ができるため、取引機会を逃さず機会損失を最小限に抑えられます

初回の審査で決定された限度額内であれば、利用者は何回でも資金調達できる点も魅力です。そのため、定期的に資金調達を行う機会がある場合は、申し込み手続きなどを省略してスムーズに必要な現金を確保できます。GMO BtoB 早払いの口コミ」では、具体的な手続き手順も解説しています。

クイックマネジメント

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 5%~20%
入金スピード 最短30分
買取可能額 ~5000万円(下限なし)
手続き方法 電話・オンライン・FAX・メール
公式サイト https://quick-management.jp/

クイックマネジメントは申し込みから最短30分での入金対応を売りにしており、資金の早期調達が可能です。売掛債権売却の見積もりなども無料相談で提供してくれるため、いくら資金化できるか知りたい方も気軽に利用できます。

必要書類をFAX・メールで送付するだけで、簡単に手続きを行える点も特徴です。時間が無い経営者でも、スキマ時間を利用して申し込めます。

クイックマネジメントのファクタリングは買取可能額5,000万円までと、下限を設けていません。一定額以上でないとファクタリングを利用できないなどの心配がなく、安心して資金調達ができます。実際に利用したユーザーの感想を知りたい場合は、「クイックマネジメントの口コミ」をチェックしましょう。

QuQuMo(ククモ)

種類 2社間ファクタリング
手数料 1%〜14.8%
入金スピード 最短2時間
買取可能額 下限・上限なし
手続き方法 オンライン
公式サイト https://ququmo.net/

QuQuMoはIT×ファイナンスをコンセプトに掲げる、革新的なファクタリングサービスです。スマホ・PCを使ってオンラインから簡単に申し込みができ、素早い債権査定・入金を実現しています。申し込みから最短2時間で資金を入手できるため、直近の支払原資が不足しているなどのケースで便利に利用可能です。

申し込みは、請求書・通帳の2点のみで手続きができます。事業計画書など作成に時間がかかる書類の準備が必要ないため、資金調達の手間を省ける点がメリットです。

オンライン取引でコストカットを実現しており、手数料1%からと低水準でファクタリングを利用できます。2社間ファクタリングを採用しているため、取引先に知られるリスクがない点も魅力です。QuQuMo(ククモ)の口コミ」では、他社との比較情報も掲載しています。

PMG

取引の種類
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 非公開
入金スピード 最短即日
買取可能額 ~2億円(それ以上は要相談)
手続き方法 オンライン・FAX
公式サイト https://p-m-g.tokyo/

PMGは資金調達額の大きさに魅力があるファクタリング会社です。最大2億円までの売掛債権買取に対応しており、新規事業で高額な設備投資が必要な場合などにも向いています。

ファクタリングは、2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの2種類に対応しています。2社間ファクタリングは売掛先への通知を必要としないため、最短即日での入金が可能です。

また、PMGは幅広い財務支援サービスを提供しています。財務コンサルティングサービスも行っており、資金調達だけでなく財務の健全化を図りたい企業にもおすすめです。サービス内容を詳しく知りたい方は「PMGの口コミ」をチェックしてみてください。

マネーフォワードアーリーペイメント

種類 2社間ファクタリング
手数料 1%〜10%
入金スピード 最短2営業日
買取可能額 数万円〜数億円
手続き方法 オンライン・電話・メール
公式サイト https://mfkessai.co.jp/ep/top

マネーフォワードアーリーペイメントは、金融系ウェブサービスを提供するマネーフォワードのファクタリングサービスです。買取可能額が数万円〜数億円と幅広く、少額から高額な資金調達まで幅広い需要に対応できます。

申し込み前にファクタリングの活用方法について、問い合わせフォームから相談できる点も特徴です。ファクタリングの疑問点を解消してから安心して利用できます。

請求書が発行されていない、発注時点での売掛債権買取に対応している点も魅力です。手数料も1%〜と低水準で利用でき、なるべく多く資金を調達したい方にもおすすめできます。

日本中小企業金融サポート機構

種類 
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
手数料 1.5%〜10%
入金スピード 最短即日
買取可能額 上限・下限なし
手続き方法 オンライン・電話・郵送
公式サイト https://chushokigyo-support.or.jp/

日本中小企業金融サポート機構は、中小企業の資金繰り支援を目的とした一般社団法人です。過度な営利追求をしていないため、手数料1.5%〜と低水準でファクタリングを利用できます。

中小企業に特化したさまざまな金融支援メニューを用意している点も特徴です。具体的には、ファクタリング以外に以下のサービスを提供しています。

  • 融資先金融機関の紹介
  • 助成金・補助金の申請サポート
  • M&Aの実施サポート
  • リースバック
  • クラウドファンディング
  • 発注先・受注先の紹介

利用者にマッチした金融機関の紹介・補助金申請サポートなども提供しており、幅広い方法で資金調達を実施できます。日本中小企業金融サポート機構の口コミ」で、詳しい契約手順をチェックしましょう。

PAYTODAY

種類 2社間ファクタリング
手数料 1%〜9.5%
入金スピード 最短30分
買取可能額 10万円〜上限なし
手続き方法 オンライン
公式サイト https://paytoday.jp/

PAYTODAYは、AIを活用した革新的なファクタリングサービスを提供しています。ファクタリングの審査にAIを導入しているため、面談不要かつオンラインで手続きを完結できます。審査スピードが速く、申し込みから最短30分で入金される点も魅力です。

買取金額は10万円から対応しており、少額の資金調達でも利用できます。買取金額に上限が設定されていないため、新規設備投資など高額な資金が必要な場合も問題なく利用可能です。

AIによる審査で人手を介さずに効率的な業務処理ができ、低コスト化を実現しています。手数料が1%からと安いため、より多くの資金を調達できる点も魅力です。詳しいサービス内容を知りたい場合は「PAYTODAYの口コミ」をチェックしましょう。

電子請求書早払い

取引の種類 2社間ファクタリング
手数料 1%〜6%
入金スピード 最短2営業日
買取可能額 10万円〜1億円
申し込み方法 メール・電話
公式サイト https://www.infomart.co.jp/hayabarai/

電子請求書早払いはB to Bプラットフォームを運営するインフォマートのファクタリングサービスです。GMOペイメントゲートウェイと共同で運営しており、両社とも東証プライム市場の上場企業です。専任の担当者が手続きに対応するなどサポート体制も充実しているため、安心して利用できます。

買取可能額は最大1億円となっており、高額の資金調達に対応可能です。初期・月額費用はすべて無料なため、余計なコストをかけずより多くの資金を調達できます。

請求書を事前に提出しておき、ファクタリングの利用枠を確保しておける点も特徴です。今すぐに資金調達が必要なくても、万が一の事態に備えておけます。電子請求書早払いの口コミ」では、他社との比較情報を掲載しています。

請求クイック

取引の種類 2社間ファクタリング
手数料 0.5%〜3.8%
入金スピード 最短2営業日
買取可能額 30万円〜
申し込み方法 オンライン
公式サイト https://seikyuquick.sbi-bs.co.jp/functions/invoice-purchase/

請求クイックは、請求書発行・仕訳・ファクタリングまで1つのシステムで利用できるクラウドシステムです。請求書の収集・入金確認・仕訳の計上などの業務もシステム1台で完結できるため、経理作業の効率化も図れます。

手数料は、業界でも最安水準の0.5%から利用可能です。専任の担当サポートがついてくれるため、ファクタリングが初めてでもスムーズに手続きができます。

請求クイックで発行した請求書を選択して申請ボタンを押すだけでファクタリングの申し込みが可能です。手続きが非常に簡単であるため、本業が忙しい方でもスキマ時間を利用してファクタリングを利用できます。

ファクタリング会社の種類

ファクタリング会社には、大きく分けて以下3つのタイプがあります。

  • 銀行系ファクタリング会社
  • ノンバンク系ファクタリング会社
  • 独立系ファクタリング会社

各々で特徴が異なるため、企業の事業内容・資金ニーズに合わせて適切な会社を選びましょう。

銀行系ファクタリング会社

銀行系ファクタリング会社とは、メガバンク・地方銀行などの金融機関が運営・出資する会社です金融機関の一部門・関連会社としてファクタリング事業を行っています。

銀行系ファクタリング会社は、安全性・信頼性が高いのが最大の特長です。金融機関ならではの経営基盤の安定性から、長期的な取引に安心感があります。

ただし、審査が厳しい傾向にある上に資金化できるまで2週間以上かかるケースも珍しくありません。すぐに資金が必要な場合は、銀行系以外のファクタリング会社を利用しましょう。

ノンバンク系ファクタリング会社

ノンバンク系は、消費者金融など銀行以外の金融機関が運営するファクタリング会社です。大手から中小まで、さまざまな規模のファクタリング会社があります。

特段目立った特徴はなく、銀行系・独立系の中間的な位置づけにあたるファクタリング会社です。手数料・資金化までのスピードなども両社の間をとったサービス内容となっています。ノンバンク系ファクタリング会社では3社間ファクタリングを基本としているため、取引先に知られたくない場合は注意が必要です。

独立系ファクタリング会社

独立系ファクタリング会社とは、金融事業の一環でなく完全に独立してファクタリングサービスを提供する会社です。ファクタリングサービスを専門に提供する会社がほとんどで、サービス内容が充実しています。

特に資金化までのスピードが速く、最短即日入金に対応する会社が多いです。10万円からなど少額の資金調達にも対応しているため、中小企業によく利用されているファクタリング会社です。

法人がファクタリング会社を選ぶポイント

法人がファクタリング会社を選ぶポイントは、大きく以下の5つです。

  • 手数料が適切か
  • 資金調達のスピードが速いか
  • 買取可能額が希望金額に達しているか
  • 償還請求権があるか
  • 信頼できる運営元か

法人がファクタリング会社を選ぶ際には、自社のニーズにマッチした最適な会社を見極める必要があります。

手数料が適切か

資金繰りの改善効果を高めるためにも、手数料が低いファクタリング会社を選びましょう。ファクタリング会社の手数料相場は、以下の通りです。

ファクタリングの種類 手数料の相場
2社間ファクタリング(面談) 10%〜20%
2社間ファクタリング(オンライン) 2%〜12%
3社間ファクタリング 1%〜9%

ただし、上記はあくまで一般的な相場であり、実際の手数料はファクタリング会社によって異なります。手数料は各ファクタリング会社のホームページ等に記載されているため、利用前に確認しておきましょう。手数料が明記されており、上限が低いファクタリング会社を選べばより多くの資金を調達できます。

手数料を考慮した上で、必要な資金を調達できるファクタリング会社を選びましょう。相場から外れた法外な手数料を見積もりで提示されている場合は、悪質業者の可能性が高いため注意が必要です。

なお、手数料を抑えたい場合は3社間ファクタリングを利用しましょう。3社間ファクタリングの利用には、売掛先の承諾を得る必要があります。2社間ファクタリングよりも貸し倒れのリスクが低いと判断されやすく、手数料を安く設定している会社が多いためです。

資金調達のスピードが速いか

法人がファクタリング会社を選ぶ際は、資金調達のスピードが速いところを選びましょう。2社間ファクタリングであれば、最短即日入金に対応しているケースも多いです。3社間ファクタリングは債権譲渡通知の手続きがあるため、入金に数日以上かかるケースもあります。

資金をなるべく早く調達したい場合は、2社間ファクタリングがおすすめです。ただし、手続きで面談が設定されている場合は即日入金が難しいケースもあります。

オンラインで手続きが完結するファクタリング会社では、面談を不要としている場合が多いです。資金調達スピードを重視する場合は、オンラインでの手続きに対応したファクタリングを利用しましょう。

ファクタリング会社によっては初回審査・継続利用で入金までのスピードが異なるケースがあります。継続利用は即日入金に対応しても初回審査では数日後になるケースもあるため、ホームページで事前に確認しておきましょう。最終的には、手数料・資金調達スピードのバランスで判断するのがおすすめです。

買取可能額が希望金額に達しているか

買取可能額の範囲が保有している売掛債権額とあっているかどうかも、ファクタリング会社を選ぶ上で重要です。買取可能額の下限額・上限額はファクタリング会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

買取可能額の上限が希望額より低い場合は、当然ながら必要な資金を調達できません。ファクタリング会社の中には、利用できる上限額が数十万円など少額の買取にしか対応していないケースもあります。高額な設備投資などを考えている場合は、買取上限額が高いファクタリング会社を選びましょう。

償還請求権があるか

ファクタリング会社を選ぶ際は、償還請求権があるかも確認しておきましょう。償還請求権とは、売却された売掛債権が回収不能となった場合に利用者へ金額の弁済を要求できる権利です。

ファクタリング会社では、基本的に償還請求権を設定していません。償還請求権を設定するには、貸金業登録が必要であるためです。

しかし、一部の違法業者では償還請求権を定めてファクタリングサービスを提供しているケースもあります。ファクタリング会社を選ぶ際は、契約に償還請求権があるかを入念にチェックしておきましょう。

信頼できる運営元か

最後に、ファクタリング会社の運営母体が信頼できるかどうかも重要なポイントです。信頼できる運営元かどうかは、以下のポイントをファクタリング会社のホームページで確認して判断しましょう。

  • 大企業・上場企業やそのグループ会社かどうか
  • ファクタリングの取引実績を公開しているか
  • 会社の住所・連絡先・代表者名などの会社概要が明記されているか
  • 比較サイトなどで口コミ・評価が高いか

実態が怪しい会社を利用した場合、法外な手数料を要求されるなどトラブルに巻き込まれる可能性もあります。ファクタリング会社を選ぶ際は、ネットの口コミ・評価なども確認して問題なくサービスを提供できているか確認しましょう。

法人がファクタリング会社を選ぶときの注意点

法人がファクタリング会社を選ぶときの注意点として、以下の3つが挙げられます。

  • 悪質なファクタリング会社を利用しない
  • 手数料を考慮して希望金額を決定する
  • 債権譲渡登記があると取引先にファクタリング利用を知られる

ファクタリングは便利な資金調達方法ですが、サービスの質は会社によって差があります。利用する際は注意点をしっかりと確認し、トラブルに巻き込まれないよう気を付けましょう。

悪質なファクタリング会社を利用しない

ファクタリングビジネスに参入する業者が増えていますが、中には悪質な業者も存在するため注意が必要です。悪質業者を利用した場合は過剰な手数料を請求されたり、買取条件を一方的に変更されたりとトラブルが発生するリスクがあります。特に以下の項目に該当するファクタリング会社は、悪質業者である可能性があるため注意が必要です。

  • 会社住所・事務所が存在しない
  • 固定電話がなく携帯番号のみが連絡先として記載されている
  • 契約書の控えをもらえない
  • 融資など別の金融商品を強引に紹介される
  • 異常に契約を急かしてくる

ファクタリングを利用する際は運営実績をしっかりと確認し、評判の良い優良業者を選ぶのが重要です。今回紹介しているファクタリング会社は適切な運営を行っているため、安心して契約できます。

債権譲渡登記があると取引先にファクタリング利用を知られる

債権譲渡登記があると取引先にファクタリング利用を知られるため、注意が必要です。企業がファクタリングを利用する際、債権譲渡登記を行うケースも多くあります。債権譲渡登記を行うと、売掛債権が譲渡された事実が登記情報として登録されます。

登記情報は誰でも閲覧できるため、取引先にファクタリング利用を知られる可能性がある点がデメリットです。取引先にファクタリング利用を知られれば、資金難であると判断されて既存取引に悪影響を及ぼす可能性があります。取引先にファクタリング利用を知られたくない場合は、債権譲渡登記が行われるかも事前に確認しておきましょう。

ファクタリング会社の比較サイトは「ファクタリングの口コミ」がおすすめ

ファクタリング会社を比較・検討する際、専門の比較サイトを活用するのが賢明な選択肢です。中でも「ファクタリングの口コミ」は利用者の生の声が参考になり、おすすめの比較サイトです。

ファクタリングの口コミ」では、ファクタリングを実際に利用した企業の口コミを幅広く掲載しています。利用者が会社のサービス内容・対応・手数料水準などをありのまま評価しているため、会社の実態を具体的に把握できる点が魅力です。サービス内容を詳細に把握できれば、自分にマッチしたファクタリング会社を選びやすくなります。

単なる会社概要だけでなく、運営が独自に調査した取材レポートを掲載している点も特徴です。ファクタリングの口コミ」でしか把握できない情報も掲載されているため、自分に合ったファクタリング会社探しを効率化できます。ファクタリング会社探しで悩んでいる方は「ファクタリングの口コミ」を利用しましょう。

法人がファクタリングを利用するメリット

法人がファクタリングを利用するメリットは、以下の6つです。

  • 最短即日で資金調達できる
  • 赤字決算でも利用可能
  • 資金繰りを効率的に改善できる
  • 売掛金が未回収になるリスクを防げる
  • 取引先に資金調達の事実を知られない
  • 創業初期でもスムーズに資金調達できる

法人がファクタリングを利用するメリットは多岐にわたります。上記のメリットに魅力を感じる場合は、ファクタリングの利用がおすすめです。

最短即日で資金調達できる

ファクタリングの最大の魅力は、スピーディーな資金調達が可能な点です。申し込み後、最短で即日の入金対応をしてくれるファクタリング会社が増えています。

売掛債権の入金期日まで待たずに短期間で現金化できるため、資金繰りの状況に応じて柔軟に対応しやすい点が魅力です。納期のズレなどにより請求書発行が伸びて一時的な資金ショートに陥りそうな場合も、即座に対応できます。

赤字決算でも利用可能

ファクタリングサービスでは、融資審査のように財務状況を厳しく審査するわけではありません。売掛債権に着目して審査を行うため、企業が赤字決算であっても利用は可能です。

金融機関からの借入が難しい場合でも、売掛債権さえ問題なければファクタリングでスムーズに資金調達ができます。赤字決算などで金融機関からの借入が難しく、緊急で資金が必要な場合はファクタリングを利用しましょう。

資金繰りを効率的に改善できる

ファクタリングを利用して売掛債権を現金化すれば、資金繰りを効率的に改善できます。企業が取引先から入金を受けるまでの期間は、1か月〜2か月以上と長くかかるのが一般的です。ファクタリングを利用すれば売掛債権を売却した時点で現金化できるため、柔軟に資金繰りの状況に対応できます。

また、資金繰りの相談を受け付けているファクタリング会社も多く存在します。ファクタリングによる資金調達だけでなく財務面のアドバイスも同時に受けられるため、効率的に資金繰りを改善可能です。

売掛金が未回収になるリスクを防げる

売掛金が未回収になるリスクを防げる点も、ファクタリングのメリットです。ファクタリングでは、売掛債権の所有権がファクタリング会社に移転します。

償還請求権のないファクタリング会社を選べば、取引先が売掛金を滞納しても弁済するリスクを負う必要がありません。滞納があった売掛金の回収業務をファクタリング会社が行ってくれるため、トラブル対応の手間も軽減されます。

取引先に資金調達の事実を知られない

2社間ファクタリングを利用すれば、取引先に資金調達の事実を知られないメリットがあります。2社間ファクタリングは利用者・ファクタリング会社の2社だけで契約するため、取引先への債権譲渡通知が不要です。取引先に自社がファクタリングを利用しているのを知られずに済み、既存取引に悪影響を及ぼさない点が魅力です。

ただし、3社間ファクタリングの場合は取引先に債権譲渡の事実を通知しなければなりません。取引先にファクタリング利用を知られたくない場合は、2社間ファクタリングを利用しましょう。

創業初期でもスムーズに資金調達できる

創業初期でもスムーズに資金調達できる点は、ファクタリングの大きなメリットです。創業間もない企業は事業実績などが十分でなく、返済能力が低いと判断されて金融機関から資金の借入ができないケースがあります。新規開業者を対象とした融資制度もありますが、事業計画書などの準備が必要で手続きに手間がかかるのがデメリットです。

ファクタリングの場合は、売掛債権を売却してすぐに資金を調達できます。創業して間もない企業でも売掛債権さえ問題なければ、スムーズに資金調達が可能です。創業初期で事業拡大のための運転資金を調達したい場合は、ファクタリングを利用しましょう。

資金調達のスピードを重視する場合は2社間ファクタリングがおすすめ

資金調達のスピードが何よりも重要な企業は、2社間ファクタリングがおすすめです。2社間ファクタリングとは、企業・ファクタリング会社の2社間だけで完結する形態のサービスを指します。

2社間ファクタリング最大の利点は、手続きが非常にシンプルで迅速である点です。通常、2社間ファクタリングの利用手順は以下の通りとなります。

  1. ファクタリングの申し込み手続き
  2. 企業が売掛債権をファクタリング会社に売却・譲渡
  3. ファクタリング会社が企業に手数料を引いた金額を入金

3社間ファクタリングの場合は、上記の手順に加えて取引先に債権譲渡通知を行わなければなりません。よって、3社間ファクタリングは入金までに数日~1週間ほどかかります。

2社間ファクタリングでは上記手順がストレートに進行するため、最短即日入金で素早く資金調達が可能です。手数料は3社間ファクタリングと比較して高い傾向にありますが、資金調達のスピード重視であれば2社間ファクタリングがおすすめです。

法人向けファクタリングの審査項目

ファクタリング会社は売掛債権の買取を行う際、リスクを適切に判断するためいくつかの審査項目を設けています。主な審査ポイントは次の4つです。

  • 法人の設立日
  • 取引先(売掛先)の信用・支払能力
  • 売掛債権の真偽
  • 売掛債権の支払期日

ファクタリング申し込み前に、上記ポイントを事前に確認しておきます。

法人の設立日

ファクタリングの審査では、企業の設立日をチェックする場合があります。ファクタリング会社によっては、事業開始から1年未満など設立間もない企業は申し込み不可としているケースもあるため注意が必要です。

ただし、ほとんどのファクタリング会社では売掛債権に関する審査をメインに実施しています。設立間もない企業でも利用できるファクタリング会社は多くあるため、事前にホームページで申し込み条件などを確認しておきましょう。

取引先(売掛先)の信用・支払能力

ファクタリング会社が最も重視するのが、企業の取引先の信用力・支払能力です。取引先の信用力が高く確実に売掛債権を支払えると判断されれば、ファクタリングの審査が通りやすくなります。

逆に、取引先の資金繰りが厳しいなどで支払不能となるリスクが高ければ、売掛債権を売却できない可能性もあります。不安な方は、事前に帝国データバンクなどのリサーチ会社を通して取引先の信用情報を確認しておきましょう。

売掛債権の真偽

ファクタリングの審査では、売掛債権の存在・内容の真偽も確認されます。売掛債権が存在していなかったり、二重譲渡されていたりなどの不正が疑われる場合は当然ながら売却できません。

審査では契約書・請求書の写しなどの書類を提出し、債権の正当性を証明する必要があります。既に他のファクタリングで譲渡した売掛債権を再度譲渡するのは二重譲渡となり、詐欺罪に問われる可能性もあるため注意が必要です。

売掛債権の支払期日

ファクタリングの審査では、売掛債権の支払期日も重要です。一般的に、支払期日が近づくほど審査に通りやすい傾向があります。

売掛債権の支払期日が長い場合、売掛先が支払資金を別の用途に使ってしまうなどの問題が発生しやすくなるのが懸念点です。支払期日が長い売掛債権はファクタリング会社にとって未回収となるリスクが高まるため、審査落ちする可能性が大きくなります。ファクタリングの審査を通過させたい場合は、なるべく支払期日の近い売掛債権を売却しましょう。

法人がファクタリング審査を通過するコツ

法人がファクタリング審査を通過するコツとして、以下の3つが挙げられます。

  • 取引の年数が長い売掛先を選定する
  • 売掛金が大きい債権を選ぶ
  • 支払期日が短い売掛債権を選ぶ

審査では主に売掛債権の信頼性・回収可能性がチェックされます。上記のコツを確認し、審査を無事通過してスムーズに資金調達しましょう。

取引の年数が長い売掛先を選定する

ファクタリングを利用する場合は、取引の年数が長い売掛先を選定しましょう。ファクタリング審査では取引先の信用力が重視されます。取引年数が長く継続的かつ安定した取引実績がある売掛先ほど、支払能力が高いと見なされます。

逆に新規で取引期間が短い先は、未回収リスクが高いと判断される可能性があり注意が必要です。できるだけ、長年の実績がある取引先の売掛債権を選んで申し込むのが賢明です。

売掛金が大きい債権を選ぶ

債権の金額が大きいほど、ファクタリングの審査で有利に働きます。ファクタリング会社は、売掛債権の買取額が大きいほど得られる手数料も多額になるためです。

審査などの手間・コストは小口・大口に関わらず一定であるため、ファクタリング会社は金額の大きい売掛債権を優遇する傾向があります。資金調達を高い確率で成功させたい場合は、取引規模の大きい売掛債権を売却しましょう。

支払期日が短い売掛債権を選ぶ

支払期日が短い売掛債権は、ファクタリングの審査で有利となります。先述の通り、支払期日が長くなるほど回収不能となるリスクが高まるためです。

また、支払期日が長い売掛債権は、リスク分を加味して手数料があがってしまう可能性があります。ファクタリングを行う際は、支払期日が近い売掛債権を選んで申し込むのがおすすめです。

ファクタリングの審査で必要な書類

ファクタリングの利用に際しては、ファクタリング会社による審査が行われます。審査では取引先(売掛先)・売掛債権の信頼性などが確認されるため、以下のような書類の提出が必要です。

  • 身分証明書
  • 印鑑証明
  • 請求書などの売掛債権を証明できる書類
  • 取引先との契約書
  • 法人登記簿謄本
  • 決算書類
  • 入金を確認できる通帳

上記の他にも、ファクタリング会社によっては追加で書類を求められる場合があります。審査に漏れのないよう、事前に必要書類を確認して期限に遅れないよう全て揃えましょう。書類に不備があれば審査に通らず、資金調達に支障をきたす恐れがあります。

ただし、ファクタリング会社によっては身分証明書・請求書の2点だけで申し込みできるケースもあります。用意する時間がない方は、必要書類が少ないファクタリング会社を選ぶのがおすすめです。

法人がファクタリングを利用する流れ・手順

法人がファクタリングを利用する際の具体的な流れ・手順は、契約方式によって異なります。以下に示す2種類の契約方式ごとに、ファクタリングの利用手順を見ていきましょう。

  • 2社間ファクタリングの場合
  • 3社間ファクタリングの場合

ファクタリング会社によって独自の手続きを設けているケースもあるため、事前にホームページを確認しておきましょう。

2社間ファクタリングの場合

2社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社の2社だけで完結する契約方式です。2社間ファクタリングを利用する流れ・手順は次の通りです。

  1. ファクタリング会社に申し込みを行う
  2. ファクタリング会社が審査を実施
  3. 審査を通過すればファクタリング会社と契約
  4. 利用者はファクタリング会社に売掛債権を売却する
  5. ファクタリング会社が売掛金から手数料を差し引いた金額を入金
  6. 取引先から入金された売掛金をファクタリング会社に支払う

2社間では利用者・ファクタリング会社のみの関係で完結するため、手続きが非常にシンプルです。取引先への通知も不要なため、資金調達までのスピードが早いのが大きな魅力です。

3社間ファクタリングの場合

3社間ファクタリングは利用者・ファクタリング会社・取引先(売掛先)の3社が契約する方式です。手順は以下の通りです。

  1. ファクタリング会社に申し込みを行う
  2. ファクタリング会社が審査を実施
  3. 審査を通過すればファクタリング会社と契約
  4. 取引先(売掛先)に債権譲渡通知を行い、承諾を得る
  5. 売掛債権をファクタリング会社に売却
  6. ファクタリング会社が売掛金から手数料を差し引いた金額を入金
  7. 取引先(売掛先)がファクタリング会社に直接売掛金を支払う

3社間では取引先への債権譲渡の通知が必須となります。売掛金は取引先が直接ファクタリング会社に支払う形です。手続きは複雑になりますが、手数料が2社間ファクタリングに比べて安いメリットがあります。

法人がファクタリングを利用するのに適したケース

法人がファクタリングを利用するのに適したケースとして、以下の4つが挙げられます。

  • すぐに資金調達する必要があるとき
  • 売掛債権の支払期日が長いとき
  • 取引先に資金調達を知られたくないとき
  • 銀行融資の審査に落ちたとき

ファクタリングの利用を考えている場合は、上記のケースを参考にしてください。

すぐに資金調達する必要があるとき

迅速な資金調達が必要な状況では、ファクタリングが威力を発揮します。例えば、直近の支払が間に合わない・災害など不測の事態で損失が出た場合などです。

ファクタリングであれば、申し込みから最短即日で入金されます。金融機関からの融資に比べ、スピーディーな資金調達ができるのがファクタリングの大きな魅力です。

売掛債権の支払期日が長いとき

売掛債権の支払期日が長い場合、ファクタリングが資金繰りの改善に役立ちます。企業が売掛債権を回収するまでには2〜3か月を要するケースも珍しくありません。売掛債権の支払期日が長いほど支出が収入を上回る状況が発生しやすく、資金ショートする可能性が高くなります。

ファクタリングを利用すれば、売掛債権の支払期日を待たずに最短即日で資金を調達できます。支払期日の長い債権を現金化して自己資金を手厚くしておけば、急な出費が続いた場合も安定した事業経営が可能です。

取引先に資金調達を知られたくないとき

信用力の低下を避けたい企業は、2社間ファクタリングの利用が便利です。取引先に債権の譲渡を通知せずに済むため、自社がファクタリングを利用しているのを知られずに済みます。

資金調達の事実を取引先に知られると資金難を疑われ、既存の取引を打ち切られるなど悪影響を与える懸念があります。周囲に資金調達を知られたくない企業は、2社間ファクタリングを利用しましょう。

銀行融資の審査に落ちたとき

企業が金融機関からの融資を断られた場合、ファクタリングが代替の選択肢になります。ファクタリングでは利用企業の財務状況より、売掛債権を重視して審査が行われるためです。

赤字であるなど経営状況が厳しい場合、返済能力に疑念を抱かれて融資審査に落ちてしまいます。ファクタリングは売掛債権さえ問題なければ、経営状況に関わらず資金調達が可能です。したがって、銀行からの融資が難しい場合はファクタリングを利用しましょう。

法人向けファクタリングでよくある質問

法人向けファクタリングでよくある質問として、以下の6つを紹介します。

  • 100%審査に通るファクタリングは存在する?
  • ファクタリング会社の営業電話はとっても大丈夫?
  • 医療法人・訪問看護向けのファクタリングはある?
  • ファクタリングは違法?法律的根拠を知りたい
  • ファクタリングは与信管理に利用できる?
  • ファクタリング会社は貸金業登録が必要?

法人向けファクタリングで疑問点がある場合は、上記質問への回答を参考にしてください。

100%審査に通るファクタリングは存在する?

完全な審査通過を保証するファクタリングはありません。ファクタリング会社は売掛債権の信頼性・回収可能性を慎重に審査しており、場合によっては売却できないケースがあります。

ただし、信用力の高い売掛債権であれば高確率で査定を通過できます。ファクタリング会社によって審査基準も異なるため、相見積もりをとるのもおすすめです。

ファクタリング会社の営業電話はとっても大丈夫?

ファクタリング会社の営業電話の中には、信頼性の低い業者もいるため注意が必要です。ファクタリングは金融機関のように業者登録が必要ないため、買取資金があれば誰でも開業できます。

法外な手数料を要求されるなどのトラブルに巻き込まれる可能性もあり、営業電話に対しても慎重に対応しましょう。営業電話だけで契約はせず、ファクタリング会社の実態を調査してから検討するのが重要です。

医療法人・訪問看護向けのファクタリングはある?

医療法人・訪問看護で資金調達が必要な場合は、診療報酬・介護報酬ファクタリングを利用しましょう。診療報酬・介護報酬ファクタリングとは、医療法人・訪問看護で発生する診療報酬・介護報酬をファクタリング会社に売却して入金を早期化する資金調達方法です。

診療報酬・介護報酬は国保連が支払うため、回収できる可能性が高いと判断されて審査が通りやすい点が特徴です。ただし、診療報酬・介護報酬に対応したファクタリング会社は数が限られている点に注意が必要です。診療報酬・介護報酬ファクタリングは、独立系に加えてノンバンク系のファクタリング会社が多くサービスを提供しています。

ファクタリングは違法?法律的根拠を知りたい

ファクタリングは法的に問題のない正式なサービスです。根拠となる法律には、以下の民法が挙げられます。

(売買)

第555条 売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

 

引用:民法 | e-Gov法令検索 

 

(債権の譲渡性)

第466条 債権は、譲り渡すことができる。

 

引用:民法 | e-Gov法令検索 

ファクタリングは債権を譲渡した対価として金銭を得るため、民法で規定される「売買契約」「債権譲渡」に該当します。ただし、償還請求権が入っている契約はファクタリング会社が貸金業登録していなければ違法です。契約の際は、償還請求権が入っていないかどうか慎重に確認しましょう。

ファクタリングは与信管理に利用できる?

ファクタリングは取引先の与信管理にも活用できます。与信管理とは、商取引において売掛金が未回収となるリスクを事前に検討する行為です。

ファクタリングの審査では未回収となるリスクを避けるため、取引先(売掛先)の支払能力・信用を重点的にチェックします。ファクタリングの審査に通過すれば取引先に支払能力があると証明でき、取引を継続しても問題ないと判断可能です。

ファクタリング会社は貸金業登録が必要?

原則として、ファクタリング会社は貸金業登録が不要です。金融庁の見解では、ファクタリングは「債権の譲渡」に該当し、金銭の貸し借りではないため貸金業法の規制対象外とされています。

「ファクタリングの法的性質は、売買契約に基づく債権譲渡であり、金銭の貸し借りではないので、2社間ファクタリング、3社間ファクタリングを行う上で貸金業の登録は必要ありません。」

 

引用:金融サービス利用者相談室:金融庁

ただし、ファクタリング会社が別途で融資などの貸付業務を行う場合は、貸金業登録が義務付けられます。

ファクタリングを利用して法人の資金繰りを早期に改善しよう

ファクタリングは企業が保有する売掛債権を現金化できるサービスです。即日入金が可能なケースも多く、融資を受けるのが難しい企業でも利用できるのがメリットです。

ファクタリング会社によって提供するサービス内容は異なります。手数料・資金調達スピードなどのポイントをチェックして、自社の希望金額をスムーズに調達できるファクタリング会社を選びましょう。

ファクタリングは赤字決算でも利用できるなど資金調達のしやすさに大きなメリットがあり、有効に活用すれば資金繰りが大きく改善されます。自社のニーズにフィットする優良なファクタリング会社を選び、資金繰りを早期に改善させましょう。