一般的に「ビジネスローンは審査が甘い」と言われていますが、審査が行われる以上は審査に落ちてもしまうこともあり、必ずしも誰しもが借りることができるわけではありません。
ビジネスローンの審査難易度は各社違いがあり、同じような金利でも審査が甘いところや厳しいところが存在します。
審査が甘いビジネスローンはどのように選べばよいのでしょうか?
この記事では、審査が甘いビジネスローンの選び方を4つのポイントに分けて解説していきます。
銀行融資に落ちてしまった人でも、ビジネスローンで確実に資金調達ができるよう、審査が甘いビジネスローンの特徴をよく理解しておくようにしましょう。
ビジネスローンの審査は甘い?
ビジネスローンは審査が行われる以上は一概に審査が甘いとは言えません。
審査とは「融資対象に対してどの程度のリスクを取ることができるのか」を測るものです。
そのため、金利が高ければ高いリスクをとっていると言えます。
銀行や日本政策金融公庫とビジネスローンの金利を比較してみましょう。
融資 | 金利の相場 |
---|---|
銀行のプロパー融資 | 1%〜4% |
制度融資 | 1%〜3% |
日本政策金融公庫 | 1%〜3% |
ビジネスローン | 5%〜18% |
このようにビジネスローンの金利は他のローンと比較して圧倒的に金利が高くなっていることは事実です。
その分、多くのリスクを引き受けることができるので、銀行や日本政策金融公庫の審査に通過できない人でもビジネスローンであれば審査に通過できる可能性があります。
もちろん、審査が行われる以上は「甘い」ということはできません。
しかし、ビジネスローンが銀行や日本政策金融公庫ではカバーできない人もカバーしていることは事実だと言えるでしょう。
「審査が甘い」の広告に注意
「審査が甘いビジネスローン」という言葉で注意しなければならないのは、ビジネスローン自ら「審査が甘い」「必ず融資」などと広告をしているケースです。
基本的に、このような広告を打っているビジネスローンは全て違法業者だと思って間違いありません。
「審査が甘い」と広告することは違法行為だからです。
「審査が甘い」と謳っているビジネスローンの注意点をまずは理解しておきましょう。
「審査が甘い」の広告は違法
インターネットや街頭看板などに「審査が甘い」と広告を打たれているビジネスローンを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
「審査が甘い」とか「必ず借りれる」などと謳っているローンは全て違法な業者による融資であると認識する必要があります。
貸金業法では広告規制ということが定められており、条文には以下の事項が禁止事項として掲げられています。貸金業法第16条2には広告の禁止行為として以下のように明記されています。
借入れが容易であることを過度に強調することにより、資金需要者等の借入意欲をそそるような表示又は説明
参考:貸金業法第16条2
「審査が甘い」と広告することは、まさに「借入が容易であることを過度に強調すること」に当たります。
「審査が甘い」「必ず借りれる」などの文言を見たら、その時点で違法行為であると認識してください。
「審査が甘い」と謳う違法業者に注意
審査が甘いと広告する業者はまず違法業者だと考えて間違いありません。
違法業者は、どこからもお金を借りることができない人を「審査が甘い」と誘引してお金を貸し付けます。
そして、利息の支払いだけで元本の返済には手が回らないほどの高金利を設定し、半永久的に利息だけを取り続けることを目的としているため、甘い文言でなんとかお金を貸し付けようとします。
「審査が甘い」という広告は違法業者の典型的な手口ですので絶対に引っかからないようにしてください。
ビジネスローンの審査基準
ビジネスローンの審査は、基本的にはコンピューターがスコアリングという方法で行い、申込企業を点数化し、点数に基づいて融資の可否や借入金額や金利を決定します。
審査は様々な角度から行われますが、主に重要になる点は以下の3つのポイントです。
- 申込事業者の決算書
- 申込事業者の資産内容
- 代表者の個人資産・個人信用情報
ビジネスローン審査における3つの重要指標について詳しく解説していきます。
申込事業者の決算書
ビジネスローンの審査では申込を行った事業者の決算状態を最も重点的に審査します。
利益が出ているか、回収に値するだけの資産があるかということを決算書から確認するのがビジネスローンの主な審査です。
回収に値するだけの利益や資産があるのかどうかということを重点的に確認され、回収が危ういと判断された場合には審査に落ちることもあります。
なお、ビジネスローンの審査は決算書の内容をコンピューターに打ち込み、コンピューターが審査結果を自動判定するスコアリングという手法で審査をしているため、審査が早く完了します。
申込事業者の資産内容
ビジネスローンに申込を行う事業者はそもそも銀行からお金を借りることができない赤字企業であることが少なくありません。
そのため、審査では申込事業者の資産内容が重視されます。
不動産や売掛債権など、回収に充てることができる資産があるかどうかが審査で重視されます。
赤字決算であったとしても有力な資産があるのであれば、ビジネスローンで融資したお金が「回収可能」と判断されるので審査に通過することができる可能性があるでしょう。
代表者の個人資産・個人信用情報
代表者の個人資産もビジネスローン審査では重要です。
ビジネスローンでは代表者が連帯保証人になることがあるので、もしも会社が融資金を返済することができない場合には連帯保証人である代表者が個人保証をしなければなりません。
この際に、代表者個人に預金や不動産などの資産があると、ビジネスローンの返済が履行される可能性が高くなるので審査で有利です。
ビジネスローンの審査では代表者の個人審査の有無も重視されると理解しておきましょう。
また、同じ理由で代表者の個人信用情報も重視されます。
信用情報に問題がある人はビジネスローンの審査に通過できない
ビジネスローンの審査ではほぼ必ず代表者の個人信用情報を確認します。
特に「決算書不要」などと謳っているビジネスローンは、審査でどこを見ているかと言えば代表者の個人信用情報です。
このようなローンは赤字や債務超過でも代表者の個人信用情報に問題がなければ審査に通過できます。
反対に、決算書の内容がどんなに良好だったとしても、個人信用情報に問題がある、いわゆる「ブラック」の人が代表者の会社はビジネスローンの審査に通過することはできません。
審査の甘いビジネスローンの4つの見分け方
審査の甘いビジネスローンを選ぶ際には以下の4つのポイントが重要になります。
- 上限金利高いローンを選ぶ
- 中規模のビジネスローンを選ぶ
- 個人信用情報に自信があるなら個人事業主専用のビジネスローンを選ぶ
- 不動産担保ローンの取り扱いがあるノンバンクを選ぶ
安全な会社を選択しつつも、上記のポイントを満たすノンバンクに申し込むことができれば審査通過の可能性は非常に高くなります。
審査の甘いビジネスローンの4つの見分け方について詳しく見ていきましょう。
上限金利の高いローンを選ぶ
ビジネスローンの金利は総じて銀行融資よりも高いですが、より審査通過の可能性をあげたいのであれば、上限金利の高いビジネスローンを選択しましょう。
ビジネスローンの中には10%程度の金利になっている商品がありますが、これはビジネスローンとしては金利が高い部類です。
上限金利が15%〜18%程度の法定上限金利ギリギリに設定されている商品があるので、そのような商品を選択するとよいでしょう。
金利の高さは債権者が許容できるリスクの高さです。
金利が高いほど、ビジネスローンは高いリスクを許容することができるので審査に通過しやすくなります。
審査の甘いビジネスローンを借りたいのであれば、金利が高いビジネスローンを選ぶとよいでしょう。
中規模のビジネスローンを選ぶ
大手消費者金融やクレジットカード会社がビジネスローンの取り扱いを行なっていますが、審査の甘いビジネスローンを借りたいのであれば中規模のノンバンクが取り扱うビジネスローンを選択した方がよいでしょう。
大手は申し込み件数が多いので、わざわざ高いリスクを取らなくても優良顧客だけで十分に利益を確保することができます。
しかし、中規模の消費者金融は申込件数が少ないので比較的リスクの高い人に対しても融資を行わなくては融資先がありませんし、利益を確保することもできません。
大手よりも中規模以下のノンバンクの方が審査に通過しやすい傾向があります。
ただし、名前を聞いたことがない業者は闇金でないかどうかを確認することを怠らないようにしてください。
個人信用情報に自信があるなら個人事業主専用のビジネスローンを選ぶ
個人信用情報に自信があるのであれば、個人事業主専用のビジネスローンを選択するようにしましょう。
個人事業主専用のビジネスローンの審査は、当該個人事業主の個人信用情報に対して行われます。
このようなローンの場合には、確定申告の決算書が多少赤字であったとしても個人信用情報に問題がなければ審査に通過することができる可能性があります。
決算の内容から銀行融資を断られたとしても、個人信用情報に問題がない人は個人事業主専用のビジネスローンに申込をしてみましょう。
不動産担保ローンの取り扱いがあるノンバンクを選ぶ
不動産担保ローンの取り扱いがあるノンバンクに申し込んでみるというのも、比較的ビジネスローンの審査に通過しやすい方法です。
不動産担保ローンの取り扱いがあるビジネスローンというのは、決算内容だけでなく当該企業の資産の状況などにウェイトを置いて審査を行う傾向が強いので、業況の悪い企業でも審査に通過できる可能性が高いといえます。
無担保ローンだけでなく不動産担保ローンの取り扱いも行なっているビジネスローンへの申込を検討してみるとよいでしょう。
ノンバンクのビジネスローン5選
上記の審査の甘いビジネスローンの条件を満たしている商品は以下の5つです。
- AGビジネスサポート「事業者ローン」
- プロミス「自営者ローン」
- アイフルビジネスファイナンス
- オリックスVIPローンカードBUSINESS
- アコム「ビジネスサポートカードローン」
AGビジネスサポート|事業者ローン
融資限度額 | 1,000万円 |
金利 | 3.1%~18.0% |
融資スピード | 最短即日 |
融資対象 | 法人または個人事業主 |
大手消費者金融のアイフルグループのビジネスローン専門の会社です。
原則、来店不要で非対面契約ができます。
ビジネスローンは個人事業主向けのものが多いですが、本ローンは法人に対しても融資しているので、急いで資金が必要な法人の方もおすすめです。
運営元が国内大手の消費者金融であるアイフルですので、「ビジネスローンには抵抗がある」という人も安心して利用できます。
個人信用情報だけでなく、事業者の決算内容も確認しているので、あまりにも業況が悪い場合には審査に通過できないこともあります。
プロミス|自営者カードローン
融資限度額 | 300万円 |
金利 | 6.3%~17.8% |
融資スピード | 最短即日 |
融資対象 | 年齢20歳以上、65歳以下の自営者の方 |
大手消費者金融であるプロミスの自営業者専用のカードローンです。
無人契約機などで最短即日で非対面で契約できるため、急いで資金が必要な方におすすめです。
特徴としては「申込者の生活費にも使用できる」という点です。
ほとんどのビジネスローンが事業資金にしか使用できませんが、プロミスの自営者カードローンの資金使途は「生計費および事業費に限ります。」と明記されているので使い道の幅が非常に広い点が他のローンとの違いだといえるでしょう。
なお、利用できるのは個人事業主だけで法人名義で自営者ローンを借りることは不可能です。
そのため審査では代表者の個人信用情報が重視されます。
ビジネスパートナー|スモールビジネスローン
融資限度額 | 500万円 |
金利 | 9.98% 〜 18.0% |
融資スピード | 最短即日 |
融資対象 | 法人・個人事業主 |
ビジネスローンを専門に取り扱っており、不動産担保ローンの取り扱いがある業者から借りるのであれば
ビジネスパートナーの「スモールビジネスローン」がおすすめです。
ビジネスローン専門の会社が取り扱うローンで、ローンカードが発行されるケースは非常に珍しいと言えます。
ビジネスパートナーのビジネスローンであれば、ローンカードを使用してセブン銀行ATMから好きなタイミングでお金を引き出せます。
また、ビジネスローンの専門業者は対面契約が基本になりますが、ビジネスパートナーは郵送契約にも対応しているので非対面で契約することが可能です。
審査が比較的緩いと言われているビジネスローン専門の会社から融資を受けたいという方はビジネスパートナーのスモールビジネスローンを利用することがおすすめです。
オリックス|オリックスVIPローンカードBUSINESS
融資限度額 | 500万円 |
金利 | 6.0%~17.8% |
融資スピード | 最短即日 |
融資対象 | 20歳~69歳までの方で、以下のいずれかに該当する方 ・ 業歴1年以上の個人事業主の方 ・ 法人格を有する事業の代表者の方 |
事業の業況が悪くても個人信用情報に自信があるのであればオリックスVIPローンカードBUSINESSがおすすめです。
オリックスVIPローンカードBUSINESSは個人事業主と法人代表者個人専用のローンで、審査は個人信用情報メインに行われます。
そのため、事業の内容が赤字や債務超過でも個人信用情報に問題さえなければ審査に通貨できる可能性が高いローンです。
個人事業主だけでなく法人代表者が個人名で契約できるという点が非常に特徴的だと言えます。
ただし法人名義での借入はできないので法人が借りたい場合には注意しましょう。
アコム|ビジネスサポートカードローン
融資限度額 | 300万円 |
金利 | 12.0%~18.0% |
融資スピード | 最短即日 |
融資対象 | 業歴1年以上の個人事業主 |
日本最大の消費者金融であるアコムの自営業者専用のカードローンです。
すでにアコムのカードローンを利用している方も、個人事業主であればビジネスサポートカードローンへ切り替えることができます。
ビジネスサポートカードローンは総量規制の対象外ですので、アコムのカードローンを総量規制の関係上でこれ以上借りることができなくなってしまった方には適しています。
審査は主に個人信用情報に対して行われるので、個人信用情報に問題のない個人事業主の方であれば審査に通過できる可能性があるでしょう。
融資対象は個人事業主のみですので法人名義で本ローンを利用することは不可能です。
銀行のビジネスローン5選
銀行のビジネスローンもプロパー融資や信用保証協会の事業資金融資と比較して審査に通過しやすい傾向にあります。
おすすめの銀行ビジネスローンは次の5つです。
- GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
- PayPay銀行「ビジネスローン」
- りそなビジネスローン「活動力」
- 三菱UFJ銀行「融活力」
- 東京スター銀行「スタービジネスカードローン」
GMOあおぞらネット銀行|あんしんワイド
融資限度額 | 1,000万円 |
金利 | 0.9%〜14.0% |
融資スピード | 2週間程度 |
融資対象 | 法人 |
融資枠を作成し、枠の範囲内で借入を行うビジネスローンです。
最大の特徴は開業1年未満でも借りられるという点です。
「直近3カ月以上連続した取引(銀行口座の入出金明細)等のデータ」をもとに審査を行うので、本ローンでは決算書提出は必要ありません。
法人専用のローンですので個人事業主は利用できないという点に注意しましょう。
融資までには2週間程度と比較的長い時間がかかるので、急いでお金が必要な事業者の方は資金が間に合わない可能性があります。
PayPay銀行|ビジネスローン
融資限度額 | 1,000万円 |
金利 | 1.8%~13.8% |
融資スピード | 1〜2週間程度 |
融資対象 | 法人・個人事業主 |
「YouTuberでも借りられる」というキャッチで売り出しているビジネスローンです。
こちらも決算書は不要ですので、開業1年未満でも借りることができます。
また審査は個人信用情報に対して行われるので、信用情報にさえ問題がなければYouTuberのような一般的には「不安定」と思われるような業種の個人事業主や法人でも利用することできます。
上限金利が13.8%と、代表者の個人信用情報をメインに審査を行うビジネスローンの中では低金利の部類に入ります。
「できる限り低いコストでお金を借りたい」という人にPayPay銀行のビジネスローンは向いています。
りそなビジネスローン|活動力
融資限度額 | 500万円 |
金利 | 年6.0%、年10.0%、年14.0%のいずれか |
融資スピード | 1〜2週間程度 |
融資対象 | 法人・個人事業主 |
りそな銀行のビジネスローン「活動力」は消費者金融のアイフルの保証をつけて取り扱うローンです。
そのため、基本的には代表者の個人信用情報が審査され、代表者の信用情報に問題がなければ審査に通過できる可能性があります。
りそなビジネスローンの活動力は決算書2期分の提出が必要になりますが、「1回目の決算期が到来していない場合は不要」と明記されているので、開業1年未満でも利用できるビジネスローンです。
金利は年6.0%、年10.0%、年14.0%のいずれかが適用され、最も高い金利でも14.0%ですので、ビジネスローンの中では金利は低めだと言えます。
また、メール・電話および郵送で申し込みや契約ができるので、銀行のローンでありながら来店不要という点はメリットです。
三菱UFJ銀行|Biz LENDING
融資金額 | 1,000万円 |
金利 | 15%未満 |
融資スピード | 最短2日 |
融資対象 | 以下の条件を満たす法人
① 三菱 UFJ 銀行に、一定期間以上入出金履歴がある口座(普通預金・当座預金)を |
オンラインで申し込みと契約ができ、オンラインで借入ができる三菱UFJ銀行の新しいビジネスローンです。
AIを活用した審査を行っているので決算書は不要なので、業況に問題がある事業者の方も融資を受けられる可能性があります。
さらに融資までには最短2日という銀行としては非常に早いスピードで融資を実行してくれるので、急ぎで資金が必要な事業者の方にもおすすめです。
すでに三菱UFJ銀行に口座があり、借入がない法人のみが利用できます。
また、融資対象は法人のみですので、個人事業主は本ローンを借りることはできません。
「銀行からビジネスローンを借りたいが、銀行へ行くのが面倒」「銀行融資は時間がかかるのが嫌」という方は、三菱UFJ銀行のBiz LENDINGであれば、非対面かつ最短2日で融資を受けることが可能です。
東京スター銀行|スタービジネスカードローン
融資限度額 | 1,000万円 |
金利 | 4.5%~14.5% |
融資スピード | 1週間〜2週間程度 |
融資対象 | 法人代表者・個人事業主 |
銀行のビジネスローンとしては珍しく、法人代表者が契約できるローンです。
法人は契約することはできません。そのため、審査対象になるのは代表者の個人信用情報となり、決算状況が悪くても代表者の個人信用情報に問題がなければ審査に通過できる可能性があります。
上限金利も14.5%と、ビジネスローンとしては低めですので、比較的低コストで資金調達できます。
来店不要で非対面契約ができるので、手軽に契約できるのもメリットだといえるでしょう。
ただし融資までには1週間以上の時間がかかってしまうことも多いようです。
急いでお金が必要な場合には「融資が必要なタイミングまでに間に合うか」ということを必ず確認した上で利用するようにしてください。
ビジネスローンの審査に落ちてもファクタリングも活用できる
審査が甘いと言われるビジネスローンであっても審査に落ちてしまう可能性もゼロではありません。
ビジネスローンの審査に通過することができない人がどうしても急いでお金が必要になる場合には、ファクタリングを利用することも検討しましょう。
ファクタリングは売掛金などの売掛債権の売却で、借入ではありません。
そして審査の対象は申込企業ではなく、売掛先企業です。
そのため、自社に信用がなくても最短即日で資金調達することができる可能性があります。
即日資金調達可能
2社間ファクタリングは最短即日で資金調達することができます。
ビジネスローンと同じように、申込日当日にお金を調達することができるので、「ビジネスローンの審査には落ちてしまったけど、どうしても急いでお金が必要」という方にファクタリングは非常に活用できます。
ビジネスローン以外にも、即日資金調達することができる有効な手段としてファクタリングは重宝します。
売掛先企業の信用で審査を受けることができる
ファクタリングの大きなメリットが審査対象となるのは自社ではなく売掛先企業だという点でしょう。
ファクタリングでファクタリング会社へ支払義務を負っているのは売掛先企業ですので、売掛先企業に信頼さえあれば自社に信用がなくても審査に通過できる可能性があります。
ビジネスローンの審査に落ちてしまった信用状況の悪い企業でも、ファクタリングであれば審査に通過して資金調達することができる可能性があるので、ファクタリングはビジネスローンに代わる有力な資金調達チャネルの1つになり得るのです。
審査の甘いビジネスローンによくある質問
- 信用情報ブラックでも審査に通過できますか?
- 審査で個人信用情報をチェックするビジネスローンは審査の際にブラックであることば知られてしまうので審査通過が厳しくなります。
一方、確定申告書から事業内容を審査するビジネスローンは個人信用情報を確認しないためブラックでも審査に通過できる可能性があります。
法人に対しても融資をしているビジネスローンは個人信用情報を照会しない傾向があるので、ブラックの人はそのようなビジネスローンへ申込をしてみましょう。
- 個人のカードローン審査に落ちても個人事業主向けローンを借りれるのでしょうか?
- 個人向けローンと個人事業主向けのビジネスローンの審査基準は異なるので個人のカードローン審査に落ちてもビジネスローン審査に通過できる可能性があります。
特に総量規制オーバーで個人ローンの審査に通過できない人が総量規制対象外のビジネスローンであれば審査に通過できるというのは珍しい話ではありません。
個人向けカードローン審査に落ちた人もビジネスローンを積極的に利用するようにしましょう。
- ビジネスローンは何本まで借りることができますか?
- 基本的にはいくら多くても他の借入と合わせて3本までで、4本目以上は難しいと考えておきましょう。
あまりにも借入件数が多いと借金の返済を借金から行うことになるので、融資を受けることが難しくなります。
基本的には会社のキャッシュフローから返済できるだけの件数しか借りることができませんが、目安としては3件程度までと理解しておきましょう。
- 他社のビジネスローンを延滞中です。他社で借りることはできるでしょうか?
- 法人の場合には延滞してもその情報が個人信用情報などに記録されることはないので他社の審査を問題なく通過できることもあります。
一方、個人事業主が審査で個人信用情報を確認するローンを延滞した場合は、その延滞情報が個人信用情報に記録されることがあります。
この場合は審査に通らないこともあるので、延滞が発生する前には他のローンへ申し込んだ方が無難でしょう。
まとめ
審査が甘いと謳っているビジネスローンは違法業者の可能性が極めて高いので、絶対に取引してはなりません。
審査基準は各社異なりますし、ビジネスローンも厳格に審査を行っているので、一概に「審査が甘い」というビジネスローン存在しません。
しかし、以下のポイントを満たしているビジネスローンは銀行や日本政策金融公庫の事業資金融資よりも高いリスクを取っているので、銀行や日本政策金融公庫の審査に通過できない人でもお金を借りられる可能性があります。
- 上限金利高いビジネスローン
- 中規模のビジネスローン
- 個人事業主専用のビジネスローン
- 不動産担保ローンの取り扱いがあるノンバンクのビジネスローン
ビジネスローンは金利が高く、主に代表者の個人信用情報をメインに審査を行うので、決算状況が悪く銀行や日本政策金融公庫の審査に通過できない人でも資金調達できる可能性があります。
「審査が甘い」と広告する行為は違法です。
違法業者には十分注意して、安全なビジネスローンからスピーディーにお金を借りることができるよう優良業者への申し込みを検討しましょう。