個人事業主は個人向けローンの審査には通過することが最も難しい属性です。

個人事業主は業況が不安定で小規模という点と、多くの個人事業主が節税のため所得を小さくしてしまっているためです。

また、生活と事業が混同し、やはり規模が小さいため、個人事業主は事業資金も借りにくく、個人事業主は最も資金調達の選択肢が狭いと言っても過言ではありません。

このような個人事業主の資金調達に強い味方になるのがビジネスローンです。

ビジネスローンであれば、所得を低くしている個人事業主も赤字になっている個人事業主も借入をすることができる可能性がありますが、選び方には注意点もあります。

この記事では個人事業主がビジネスローンを選ぶ際の注意点と即日融資に強いビジネスローン3社を解説していきます。

スムーズかつ安全にビジネスローンで資金調達することができるようになりましょう。

個人事業主がビジネスローンを借りるメリット

個人事業主がビジネスローンを借りるメリット

個人事業主の方がビジネスローンを利用することには以下の5つのメリットがあります。

  • 総量規制対象外
  • 最短即日融資
  • 審査が甘い
  • 税金滞納でも審査に通る
  • すぐに借りなくても枠だけ作成可能

個人ローンも事業資金も借りにくい属性の個人事業主ですが、ビジネスローンであれば個人で借りにくい原因と事業者としても借りにくい原因の両方を解決してくれるのが特徴です。

個人事業主がビジネスローンを利用する5つのメリットについて詳しく解説していきます。

総量規制対象外

ビジネスローンは総量規制対象外ですので、年収の3分の1を超える借入も可能です。

個人事業主は節税のために生活費も経費に混ぜ込み所得を低くしているのが実際には当たり前になっています。

そのため、それなりに良い生活をしている人でも所得が100万円とか200万円になっていることは珍しいことではありません。

しかし申告所得が低いと個人ローンを借りることは非常に困難になり、例えば所得100万円の個人事業主が総量規制対象のローンを借りることができる金額はわずか33万円です。

ビジネスローンであれば総量規制対象外ですので、個人ローンを借りにくい属性である個人事業主の方でも比較的高額の借入を期待することができるでしょう。

最短即日融資

ビジネスローンは最短即日融資に対応しています。

多くのビジネスローンで当日中に審査回答があり、WEB完結契約を行い即融資というスピード感で融資が行われています。

例えば、月末の朝に取引先から「申し訳ないが、今日入金予定の代金の支払いを1週間延ばしてほしい」などと突然言われ自社も支払いに困ってしまった場合でも、ビジネスローンであれば申込日当日にお金を借りることができるので急な資金繰りに間に合う可能性があります。

銀行融資であれば、申し込みから融資までに最短でも1週間程度、平均的には2週間程度の時間がかかってしまうので、この点は銀行融資と比較した場合の大きなメリットです。

ビジネスローンは最短即日融資に対応しているので、急いでお金が必要なタイミングに最適なローンだといえます。

審査が甘い

ビジネスローンは審査が銀行融資と比較して非常に甘い傾向があります。

銀行融資の審査に落ちた多くの企業がビジネスローンへ申し込みを行い、実際に審査に通過することができています。

例えば銀行融資では営業赤字と債務超過が重なっている業況が非常に悪い企業では絶対に審査に通過することはできませんが、ビジネスローンであれば審査に通過できることも珍しくありません。

銀行融資の審査に落ちて「どこからもお金を借りることができない」という企業でもビジネスローンであれば資金調達することができます

税金滞納でも審査に通る

多くのビジネスローンが税金を滞納していても融資に応じてもらうことができます。

基本的にビジネスローン審査では納税証明書の提出を求めないので、ビジネスローンは税金を期日通りに納めているかどうかのチェックすら行わないのが基本になっているためです。

銀行融資では、必ずと言っていいほど納税証明書の提出を求められるので、1日でも税金を滞納してしまうと審査に通過することはできません。

また、個人事業主は個人の納税証明書の提出を求められるので、自動車税や固定資産税や住民税など、本来であれば事業とは無関係な税金の滞納まで厳しくチェックされてしまいます。

ビジネスローンは税金滞納でも借りることができるので、税金支払代金だけビジネスローンで借りておき、滞納を解消した後に金利の低い銀行融資で借入を行いビジネスローンを返済するという便利な活用方法もあります。

すぐに借りなくても枠だけ作成可能

ビジネスローンはすぐに借入をする必要はありません。

事前に借入枠だけ作成しておき、いざという時のために備えておくという活用方法もあります。

多くのビジネスローンが極度内当座貸越という方式で融資され、事前に「〇〇万円まで借入可能」という枠だけ作成しておき、その後は枠の範囲内で自由に借入を行うことができます。

ビジネスローンの借入枠を持っているだけでは年会費も利息もかかりません。

いざという時にはATMからすぐに借入ができるので、急にお金が必要になった時にも十分に活用することができます。

銀行と当座貸越契約する場合には、非常に厳しい審査を通過しなければなりませんが、ビジネスローンであれば比較的簡単に枠を作成することができるので、いざという時に備えて簡単に枠を保有することができるのもメリットです。

個人事業主がビジネスローンを借りるデメリット

個人事業主がビジネスローンを借りるデメリット

個人事業主がビジネスローンを借りることには多くのメリットがありますが、「金利が高い」という点と「外部にバレると評価が下落する」という点はデメリットです。

これらのデメリットがあるため、ビジネスローンの利用は計画的に行う必要があります。

ビジネスローンを個人事業主が利用するデメリットについて詳しく解説していきます。

金利が高い

便利なビジネスローンですが、最大のデメリットは金利の高さです。

ビジネスローンの金利は15%〜18%というのが一般的で、これは利息制限法で定められた上限金利ギリギリの金利になります。

審査が甘い分、そのリスクをカバーするために高い金利を設定しているのがビジネスローンですので、この点は止むを得ないと言えるかもしれません。

しかし、銀行融資が2%〜5%程度の金利で借りることができることを思えば、利息負担は膨大なものになってしまうことは覚悟する必要があります。

例えば、銀行から2%で100万円を1年間借りた場合の利息負担は2万円ですが、ビジネスローンの場合には15万円です。

あまりにも借りすぎてしまうと、利息負担だけで経常赤字に転落してしまうこともあり得るため、ビジネスローンは本当に必要な金額だけを短期間だけ利用し、絶対に借りすぎないようにしましょう。

銀行などにバレると格付けが低下する

ビジネスローンを借りていることが銀行などの外部の機関にバレてしまうと、自社の格付けが低下してしまう可能性があります。

銀行はビジネスローンを借りている企業のことを「ノンバンクから借入を行うのは、資金繰りがよほど苦しい証拠」などと判断し、当該企業の格付けを引き下げることも珍しくありません。

個人事業主は借入金の明細まで必ずしも決算書の計上する必要はないので、銀行にバレない可能性もあります。

しかし、もしも銀行にバレてしまったら銀行からの借入ができなくなるなどの可能性があるので、やはり長期的に利用するのではなく本当に必要なタイミングだけ活用するようにしましょう。

個人事業主のビジネスローン選びの7つのポイント

v個人事業主のビジネスローン選びの7つのポイント

個人事業主がビジネスローンを安全に便利に利用するためには、いくつか注意点を念頭に置いて業者を選択する必要があります。

ビジネスローン選びの主なポイントは以下の7つです。

  • 即日借入できるか
  • 非対面で契約できるか
  • 安心できる会社か
  • 消費資金にも利用できるか
  • 赤字や債務超過でも利用できるか
  • 担保を要求されないか
  • 連帯保証人を要求されないか

安心できる会社なのかという点とともに、自社でも安心安全に必要なタイミングで借りることができるのかという点が大きなポイントです。

個人事業主の方がビジネスローンを選ぶ際の重要な7つのポイントについて詳しく解説していきます。

即日借入できるか

ビジネスローンを選択するに当たって即日融資に対応しているかどうかという点は非常に重要です。

ビジネスローンに申込をする個人事業主の多くが「本日中にお金が必要」など、急いでお金を必要としている人が多いためです。

ビジネスローンの中には、申し込みから融資までに1週間以上かかってしまう商品もありますが、それでは急ぎの資金繰りには間に合いませんし、そこまで時間がかかるのであれば金利の低い銀行融資の方がメリットがあります。

早く資金調達することができなければビジネスローンはあまり意味はありません。

素早く資金調達することができるかどうかを知る意味で「即日融資可能かどうか」という点は非常に重要なポイントです。

非対面で契約できるか

申し込みを検討しているビジネスローンが非対面で契約することができるかどうかも重要ポイントです。

対面契約が必要な場合には、当日中に審査に通過しても当日中にノンバンクのオフィスに行くことができなければ当日中に借入ができないからです。

また、郵送契約の場合にも書類のやり取りで契約完了までに1週間以上の時間がかかってしまいます。

早く融資を受けるためには、WEB上や無人契約機などの非対面で契約するのがベストです。

ビジネスローンの契約方法についても事前に確認を怠らないようにしておきましょう。

安心できる会社か

融資を受けようとする会社が安心な会社かどうかという確認も非常に重要になります。

ビジネスローンを扱っている業者の中には、実際には貸金業者登録のない闇金も混じっているためです。

そのため、名前を聞いたことがある大手企業を選択するか、金融庁ホームページの「登録貸金業者検索サービス」で当該業者が間違いなく貸金業者登録されているかどうかを確認し、貸金業者登録がされている業者とだけ取引するようにしましょう。

闇金はお金に困っている個人事業主を狙って「必ず融資可能」「審査なしで即日融資」などと広告していますが、このような業者は闇金ですので絶対に取引してはいけません。

消費資金にも利用できるか

ビジネスローンで借りたお金の使い道が消費資金(プライベートな使い道)にも利用できるかどうかという点も非常に重要です。

個人事業主は個人向けカードローンの審査に通過することが最も難しい属性の1つですので、「個人向けの使い道にビジネスローンを利用したい」と考えている人が実はかなり多数存在します。

ビジネスローンの中には事業資金にも消費資金にも利用できるという商品が存在します。

このようなビジネスローンは総量規制対象外でありながらも個人事業主がプライベートな使い道にも利用することができます。

ビジネスローンで借りたお金をプライベートでも利用したいという人は事業資金にも消費資金にも利用することができるビジネスローンを選択するようにしましょう。

赤字や債務超過でも利用できるか

赤字や債務超過など業況が悪い企業でも利用できるかという点も重要です。

ビジネスローンを「銀行融資に落ちた」という理由で申し込む人は多いですが、その多くが赤字や債務超過などの業況に問題があるケースになります。

赤字や債務超過でも融資した実績があるかどうかということを当該ビジネスローンのホームページで確認するようにしましょう。

担保を要求されないか

担保を要求されないかどうかという点も非常に重要です。

悪徳業者は少額の融資に担保を要求し、結果的に借金のカタとしてその不動産を取ってしまうというケースが多々あります。

2000年代はこのような融資を「商工ローン」と呼び、大きな社会問題となりました。

「無担保ローン」という名称なのに後から担保を要求するような業者とは取引しないようにしましょう。

連帯保証人を要求されないか

担保と同じく連帯保証人も後から要求されるようなことがないか、口コミからしっかりとチェックするようにしましょう。

以前「商工ローン問題」では、会社や個人事業主とは無関係な第3者の保証人をつけ、結果的にその連帯保証人に対して莫大な借金の支払義務が生じて自己破産してしまうというのも社会問題となりました。

法人であれば代表者は連帯保証人となりますが、個人事業主の場合には連帯保証人を誰も設定しないのが基本です。

申し込みの際には連帯保証人を要求されないかどうかもしっかりと確認するようにしましょう。

個人事業主のおすすめビジネスローン3選

個人事業主が安心して早く融資を受けることができるビジネスローンは以下の3つです。

  • プロミス自営者カードローン
  • オリックスVIPローンカードBUISESS
  • アコムビジネスサポートカードローン

個人事業主におすすめビジネスローン3社を徹底解説していきます。

プロミス自営者カードローン

プロミス自営者カードローン

金利 6.3%~17.8%
融資額 300万円まで
融資スピード 最短即日
返済方式 残高スライド元利定額返済方式
返済期間 元利均等返済:最長5年(60回以内)
元金一括返済:最長1年(12回以内)

大手消費者金融のプロミスの自営者カードローンには以下の特徴があるので個人事業主におすすめです。

  • 個人事業主専用カードローン
  • 最短30分審査回答
  • プライベートな資金に利用できる
  • 無人契約機で即日カード発行

資金使途は完全自由で私的な使い道にも利用することができます。

また、審査が早いだけでなく、全国に設置されているプロミスの無人契約機で即日契約・即日カード発行をすることができるので、即日融資の可能性が非常に高いカードローンです。

三井住友グループの安心企業でもあるプロミスの自営者カードローンは個人事業主が借りるビジネスローンとしておすすめできる商品です。

オリックスVIPローンカードBUSINESS

オリックスVIPローンカードBUSINESS

金利 6.0%~17.8%
融資額 50万円~500万円
融資スピード 最短即日
返済方式 新残高スライドリボルビング返済、元利込定額リボルビング返済
返済期間 最長10年2ヶ月・122回

オリックスクレジットのVIPローンカードBUSINESSも個人事業主にはかなりおすすめのカードローンです。

オリックスクレジットのVIPローンカードBUSINESSの特徴は以下の通りで、個人事業主にも法人代表者の方にもメリットがあります。

  • 個人事業主と法人代表者専用カードローン
  • 最短60分審査回答
  • プライベートな使い道にも利用可能
  • カード到着前に振込で融資に対応してくれる

オリックスクレジットのVIPローンカードBUSINESS個人事業主だけでなく、法人代表者も利用することができるビジネスローンです。

法人代表者は個人事業主と同じく個人向けローンの審査に通過することが困難な属性である上、個人事業主でもないので事業資金も借りることができません。

つまり、あらゆる方法で借入手段が非常に少ない属性ですが、オリックスクレジットのVIPローンカードBUSINESSであれば法人代表者も借入可能です。

個人事業主や法人代表者にオリックスクレジットのVIPローンカードBUSINESSはおすすめです。

アコムビジネスサポートカードローン

アコムのビジネスサポートカードローン

金利 12.0%~18.0%
融資額 300万円まで
融資スピード 最短即日
返済方式 残高スライド元利定額返済方式
返済期間 最終借入日から最長8年7ヵ月・1~89回

消費者金融最大手のアコムのビジネスローンも個人事業主にはおすすめです。

アコムのビジネスサポートカードローンには以下のような特徴があります。

  • 無人契約機で契約・カード発行可能
  • 審査回答が早い
  • プライベート資金にも利用可能

アコムのビジネスサポートカードローンもプロミスの自営者カードローンと基本的には商品性は同じです。

自営業者専用カードローンで使い道は自由、さらには無人契約機で即日資金調達することできます。

個人事業主の方はアコムでも即日資金化することができます。

ビジネスローンの審査に通らないならファクタリングの利用も

ビジネスローンの審査がいくら甘いと言っても、審査がある以上は落ちてしまうこともあります。

このような時にはファクタリングの利用も検討しましょう。

ファクタリングとは売掛金などの売掛債権の売却です。

売掛債権をファクタリング会社へ売却することで資金化するので、自社に信用がなくても売掛先企業の業況が良好であれば十分に審査に通過することができます。

また、最短即日資金化に対応しているため、ビジネスローンと同様に急いでいる時には最適です。

さらに、ファクタリングによって調達したお金は何に使っても基本的には問題ありません。

ビジネスローンよりもさらに審査通過の可能性が高いファクタリングも、急ぎの資金調達には最適ですので、ビジネスローンと併せて利用を検討しましょう。

個人事業主のビジネスローンについてよくある質問

総量規制対象外なのはなぜですか?
総量規制とは、個人の借りすぎを予防する法律上のルールです。
ビジネスローンは例え個人事業主向けのものであっても、事業のために借りたお金を使うというのが名目であるため、個人向けのローンとは異なります。
そのため、個人の借りすぎを予防する総量規制の対象外となっています。
ブラックでも借入できますか?
ビジネスローンは事業の内容に対して審査を行うものですので、ブラックでも借入することは理論上は可能です。
ただし、多くの個人事業主向けのビジネスローンでは、審査で個人信用情報を確認するためブラックの場合には審査に通過することは困難です。
ブラックで借入を希望する個人事業主の方は確定申告書の内容から審査を行うビジネスローンに申し込みをするようにしましょう。
初めての確定申告前でも利用できますか?
基本的にほとんどのビジネスローンでは最初の確定申告を終えていない状態で融資を受けることは困難です。
確定申告前にお金を借りることは創業融資の管轄になるので、銀行や日本政策金融公庫の創業融資へ申し込みをするようにしましょう。
全てのビジネスローンが税金を滞納していても借入できるのでしょうか?
全てではありません。
ビジネスローンの中には納税証明書の提出を求める場合もありますので、このようなローンでは税金の滞納があると審査に通過することができません。
ただし、ほとんどのビジネスローンで納税証明書の提出が必要ないので基本的にはビジネスローンは税金の滞納があっても審査に通過することができると考えた方がよいでしょう。
ビジネスローンの借入金額の目安はどの程度でしょうか?
借入金額の目安は申告所得と同程度だと考えておけばよいでしょう。
赤字になっている場合には個人信用情報に問題がなければ数十万円程度は借りることができる可能性があります。

まとめ

個人事業主はビジネスローンであれば総量規制を超える金額まで借りることができるのでメリットがあります。

個人事業主がビジネスローンを選ぶ時には以下の7つのポイントで商品を確認しましょう。

  • 即日借入できるか
  • 非対面で契約できるか
  • 安心できる会社か
  • 消費資金にも利用できるか
  • 赤字や債務超過でも利用できるか
  • 担保を要求されないか
  • 連帯保証人を要求されないか

安心できて、必要なタイミングに必要な資金を借りることができるかどうかということをメインにビジネスローンを選択するようにしましょう。

また、ファクタリングもビジネスローンの特徴である「使い道自由」「銀行審査に落ちても利用できる」「最短即日資金化」という特徴を持っているため、ビジネスローンと併せて利用を検討してみてはいかがでしょう?