企業経営者や個人事業主の方で、事業を営んでいる方の多くが、資金調達や資金繰りの悩みを抱えています。
とくに「今日中にお金が必要」というケースにおいては、審査に2週間~1ヶ月ほどの期間を要する銀行融資では、到底間に合いません。
そこで検討したいのが、「即日融資OK」のビジネスローンです。
銀行融資よりも金利は高めですが、一時的なつなぎ資金として短期間の借入であれば、資金繰りが悪化するほどの脅威とはなりません。
何より、申し込みをしたその日のうちに融資を受けられる可能性があるため、緊急性の高い事業性資金や仕入れ代金の支払いなどに充てることができます。
今回は即日融資が可能なビジネスローンに焦点を当て、サービスの特徴を踏まえたうえで、おすすめのビジネスローンをランキング形式でご紹介します。
ビジネスローンは大きく分けて4系統
即日融資のビジネスローンは、金利や融資額、融資までのスピードにより、大きく以下の4つの系統に分類されます。
- 銀行系ビジネスローン
- 信販系ビジネスローン
- 消費者金融系ビジネスローン
- オンライン系ビジネスローン
いずれも、中小企業や個人事業主の方が事業資金の借入に利用できますが、それぞれの特徴を踏まえて、自社の資金ニーズに合ったローンを選びましょう。
銀行系ビジネスローン
金利(年率)の相場 | 2~15% |
審査の難易度 | 厳しい |
融資額 | 10万円~5,000万円 |
融資スピード | 2週間~1ヶ月 |
保証 | あり |
従来の銀行は、中小企業や個人事業主に対しても、通常融資で対応していましたが、近年は中小企業を対象に、低金利かつ審査期間が比較的短い「ビジネスローン」を開発、融資先の間口を広げています。
保証会社の保証付きなので、銀行側にとっては、通常融資では貸付できない中小企業に対しても信用リスクが少なく、販売しやすいというメリットがあります。
ただし、通常融資よりも審査期間が短くなっているとはいえ、即日融資はできません。
信販系ビジネスローン
金利(年率)の相場 | 6~18% |
審査の難易度 | やや厳しい |
融資額 | 500万円~1,000万円 |
融資スピード | 即日~2週間 |
保証 | なし |
信販会社が提供するビジネスローンの多くは、審査期間が1~2週間ほどかかるのが一般的ですが、近年では「オリックスVIPローンカードBUSINESS」をはじめとして、最短即日で借入が可能な商品も登場しています。
大手信販会社の安心のブランド、比較的大口まで可能な融資額で人気があり、運転資金やつなぎ資金、仕入資金、納税資金などの事業性資金として、広く利用されています。
銀行ほどではありませんが、消費者金融系やオンライン系と比べ、審査はやや厳しめです。
消費者金融系ビジネスローン
金利(年率)の相場 | 6.5~18% |
審査の難易度 | 比較的緩い |
融資額 | 50万円~1,000万円 |
融資スピード | 即日~2週間 |
保証 | なし |
「最短即日融資のビジネスローン」の代名詞的存在が、消費者金融会社が提供するビジネスローンです。
コンピューターが審査を行うスコアリングシステムにより、最短即日融資が可能で、パソコンやスマホから申し込みができるため、来店も不要です。
大手から中小まで幅広いローン商品が提供されており、とくに大手のビジネスローンは、法人向けの融資実績が豊富で、安心して利用することができます。
ただし、銀行のビジネスローンに比べると金利は高め、初回利用であれば、融資額も100万円程度となっています。
オンライン系ビジネスローン
金利(年率)の相場 | 6.5~18% |
審査の難易度 | 比較的緩い |
融資額 | 10万円~500万円 |
融資スピード | 即日~1週間 |
保証 | なし |
「オンライン融資」という言葉でも呼ばれており、昨今のフィンテックの発展によって登場したサービスで、申込から融資開始まで一貫してオンラインで行える点が特徴です。
クラウド会計ソフトで知られる「freee」や「弥生会計」などが主に取り扱っていますが、現在はフィンテックのベンチャー企業だけではなく、メガバンクも参入し、注目を集めています。
オンライン系ビジネスローンは、申し込みから融資実行までが早く、会計データなど日々の取引を元にAIが与信判断をするため、銀行融資のように多くの提出書類を用意する必要がありません。
ただし、最短即日~1週間と融資までの時間が短い反面、金利はやや高めに設定されています。
「事業融資型」と「カードローン型」
ビジネスローンは借入・返済方法で「事業融資型」と「カードローン型」に分けられます。
「事業融資型」は、初めに必要な金額を借り入れ、後は返済するだけのカードローンで、最大融資額が高く設定されており、主に銀行系、信販系が取り扱っています。
一方のカードローン型は、利用枠の範囲内で出し入れ自由なカードローンで、主に銀行系以外のカードローンに多く見られます。コンビニのATMなどから24時間いつでも借入・返済ができるため、利便性が高くなっています。
どちらのタイプを選ぶかは、自社の経営状況や資金ニーズから判断しましょう。
【即日融資OK】ビジネスローンランキング
当サイトがおすすめする即日融資OKのビジネスローンを、ランキング形式でご紹介します。
オリックスVIPローンカード BUSINESS|第1位
系統 | 信販系 |
金利 | 6.0%~17.8% |
融資額 | 50万円~500万円 |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 新残高スライドリボルビング返済、元利込定額リボルビング返済 |
返済期間 | 最長10年2ヶ月・122回 |
「VIPローンカードBUSINESS」は、オリックス株式会社の完全子会社である「オリックス・クレジット」の法人・個人事業主向けローンカード型ビジネスローンです。
運転資金やつなぎ資金、仕入資金、納税資金などの事業性資金のみならず、プライベートでも利用できます。
来店不要のWEB契約で、平日14:30までに手続きが完了すれば、最短即日で借入が可能です。
また、返済方法には、借入残高に応じて毎月の返済額が変わる「新残高スライドリボルビング返済」、借入残高にかかわらず毎月一定額を返済する「元利込定額リボルビング返済」があります。
前者は返済によって借入残高が減ると、毎月の返済負担が少なくなあり、後者は完済までの期間が短く、利息負担が小さいことがメリットです。
アイフルビジネス・ファイナンスのビジネスローン|第2位
系統 | 消費者金融系 |
金利 | 3.1%~18.0% |
融資額 | 50万円~1,000万円 |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 元利均等返済、元金一括返済 |
返済期間 | 元利均等返済:最長5年(60回以内) 元金一括返済:最長1年(12回以内) |
アイフルビジネス・ファイナンス(旧ビジネクスト)のビジネスローンは、50万円から1,000万円まで、3.1~8.0%の金利で借入ができる事業融資型ローンです。
同社は大手消費者金融会社の完全子会社が提供するビジネスローンという安心感・信頼性の高さに加え、法人向けの融資の実績も豊富にあります。
契約は原則来店不要、オンラインで申し込みから融資までWEBで完結するため、あらかじめ提出資料を準備しておけば、最短即日で借入ができます。
プロミス自営者ローン【個人事業主のみ】|第3位
系統 | 消費者金融系 |
金利 | 6.3%~17.8% |
融資額 | 300万円まで |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 残高スライド元利定額返済方式 |
返済期間 | 最終借入後原則最長6年9ヶ月・1~80回 |
「プロミス自営者ローン」は、消費者金融会社大手プロミスの自営業者向けローンカード型ビジネスローンです。
最大300万円までの利用限度額、スピード審査で当日中の融資を可能としており、事業資金に限らず、生計費などプライベートな資金にも利用できます。
大手消費者金融会社の信頼性があり、利用実績も豊富にあるため、初めて事業資金を借り入れるという方でも安心して利用できるでしょう。
アコムのビジネスサポートカードローン【個人事業主のみ】|第4位
系統 | 消費者金融系 |
金利 | 12.0%~18.0% |
融資額 | 1万円~300万円 |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
返済期間 | 最終借入日から最長8年7ヵ月・1~89回 |
消費者金融会社大手のアコムが提供するビジネスサポートカードローンは、個人事業主を対象とした最高300万円までのカードローン型ビジネスローンです。
実質年率12.0%~18.0%(融資額100万円以上の場合は12.0%~15.0%)とやや高めですが、数万円~数十万円の小口融資可で、最長8年7ヶ月と返済期間に余裕があります。
ただし、契約の手続きは店頭窓口・自動契約機、もしくは郵送となっており、オンラインで完結はできません。
三鷹産業のビジネスローン|第5位
系統 | 消費者金融系 |
金利 | 6.0%~18.0% |
融資額 | 50万円~1,000万円 |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 元利均等返済、一括返済 |
返済期間 | 元利均等返済(3年以内、36回まで) 一括返済(6カ月以内) |
三鷹産業株式会社は、大阪・京都・兵庫を中心とした関西一円の事業者を対象に、不動産担保ローン・ビジネスローン・手形割引を取り扱う消費者金融会社です。
同社のビジネスローンは事業融資型で、法人、個人事業主問わず、運転資金、つなぎ資金、開業資金等に利用でき、即日審査・即日融資も可能です。
また、契約と同時にその場で現金受け取りとなりますが、来店での契約が難しい場合は、希望の時間・場所へ現金を配達してくれます。
審査によっては保証人・担保(不動産)が必要な場合もあるので、まずは無料の見積もり・相談を利用しましょう。
ニチデンの事業者ローン|第6位
系統 | 消費者金融系 |
金利 | 4.8%~17.52% |
融資額 | 1億円まで |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 元金一括払、元利均等払、ボーナス併用返済、元金据置自由返済 |
返済期間 | 20年以内(1ヶ月~240ヶ月)・1~240回 |
株式会社日電社(ニチデン)は、関西を中心にフリーローン、事業者ローン、不動産担保ローンなど、各種ローン商品を取り扱う、地域密着型の消費者金融会社です。
同社の事業者ローンは事業融資型なので、融資後は返済のみですが、返済期間が長めに設定されているので、返済計画が立てやすくなっています。
審査により、ニチデンが必要と認めた場合は、保証人(法人の場合は、代表者が原則連帯保証人)または不動産担保を求められる可能性があります。
オージェイの無担保融資(ビジネスローン)|第7位
系統 | 消費者金融系 |
金利 | 10.0%~18.0% |
融資額 | 30万円~2,000万円 |
融資スピード | 最短即日 |
返済方式 | 一括返済、元金均等、元利均等、自由返済 |
返済期間 | 1ヶ月~36ヶ月 |
株式会社オージェイは、日本貸金業協会の加盟業者で、個人向け融資・法人向け融資の実績が豊富な中小の消費者金融会社です。
同社の事業者向け無担保融資は、即日融資が可能な事業融資型ビジネスローンです。
「信用だけで即日ご融資が可能」としており、営業年数が短い事業者でも、30万円の小口から借入ができます。
ただし、金利は10.0%~18.0%とやや高め、審査の結果によっては、担保や第三者の保証人が求められる場合があります。
確実に当日中の融資を受けるポイント
即日融資が可能なビジネスローンをランキング形式でご紹介しました。
ここでは、申し込みをした当日中に確実に融資を受けるために、注意すべきポイントを解説します。
前日までに提出書類を準備する
即日で融資を受けるための最重要ポイントは、あらかじめ利用条件を確認しておくことと、提出書類を準備しておくことです。
ローン商品にもよりますが、申込時には以下の書類の提出が求められます。
- 身分証明書
- 登記簿謄本
- 決算書類 ※2期分必要な場合もある
- 印鑑証明
- 納税証明書
- その他、貸金業者が必要と判断した資料
申し込みから融資までは即日であったとしても、書類集めなどには1週間ほどの猶予が必要です。
現状は借入が必要ない状況でも、万が一の資金不足に備えて、申し込みに必要な書類を集めておくと良いでしょう。
午前中までに申し込みをする
最短即日可のビジネスローンであっても、書類確認や審査等の手続きに時間がかかるため、土日祝日や夜間など、業者の営業時間外の申し込みは、翌営業日以降の対応になってしまいます。
また、現金の受け取りが銀行振込の場合は、銀行の営業時間が終了する15時以降に申し込むと、その日のうちに融資を受けることができません。
当日中の融資を希望するのであれば、業者の営業日の午前中までに申し込みましょう。
2~3社のビジネスローンに申し込む
利用条件をクリアしていたとしても、申し込んだビジネスローンの審査に通るとは限りません。
なるべく2~3社のビジネスローンに申し込みをして、審査の可決率を上げることが大切です。
複数のビジネスローンの審査に通過したら、改めて金利が低いものや条件の良ぶと良いでしょう。
事業の将来性や経営者の熱意を伝える
最近ではWEBで申し込み、オンラインで手続きが完了するビジネスローンも増えています。
しかし、最短即日で融資を受ける確率を高めるなら、経営者自身が融資担当者と会って、事業の将来性や熱意を伝えることが大切です。
ビジネスローンの審査では、事業内容や業歴、決算書類等も大切ですが、ビジネスローン専門業者は、事業の将来性や経営者の人柄、仕事への熱意なども重視します。
したがって、できる限り融資担当者に会って話をすることをおすすめします。
対面で話すときはきちんとした服装で臨む、電話で話す場合でも真面目な人間だという印象が与えられるよう工夫しましょう。
即日融資OKのビジネスローンに関するQ&A
即日融資OKのビジネスローンに関して、よくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。
- Q.「元利均等返済」と「元金均等返済」は、どのように違うのですか?
- A.「元利均等返済」は、毎月の返済額が一定となる返済方法で、返済額が変動しないため返済計画が立てやすく、返済開始当初の返済額を少なくすることができます。一方の「元金均等返済」は、返済が進むにつれて返済額が少なくなっていく返済方式で、元金の減少が早いため完済までが早く、また借入期間が同じ場合、元利均等返済よりも総返済額は少なくなります。
- Q.資金に余裕があるとき、一括で返済することはできますか?
- A.ローンの契約内容によります。返済方式で「一括返済」を選択できる場合は、資金に余裕のある時に利用残高をまとめて支払う繰上返済が可能です。
- Q.「事業融資型」と「カードローン型」を選ぶ基準などはありますか?
- A.自社の資金ニーズから判断しましょう。事業融資型は一括でまとまった資金を借り入れて、後は返済するだけのビジネスローンで、「大口受注のための準備資金」や、「設備投資の資金」などの資金使途に有効です。一方のカードローン型は、個人向けカードローンのように、利用枠内で出し入れタイプのビジネスローンで、「毎月の売上入金と支払いのズレから、手元の資金が不足する期間がある」など、経常的に資金が必要になるケースで有効です。 >>「事業融資型とカードローン型」について詳しく見る
最短即日の資金調達なら「借りない」ファクタリングも有効
最短即日融資が可能なビジネスローンについて、ランキング形式でご紹介しました。
銀行融資に比べると遥かに借りやすいビジネスローンですが、必ずしも最短即日で融資が受けられるとは限りません。
審査の可決率を上げるためには、事前に利用条件を確認したうえで、書類を完璧に揃えてから申し込むようにしましょう。
万が一、ビジネスローンの借入も難しい場合は、売掛債権売買のファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか?
返済能力が乏しいためにビジネスローンに断られた事業者の方でも、信用力の高い未決済の売掛債権(請求書)があれば、最短即日で資金化が可能です。
銀行融資、ビジネスローン、さらにはファクタリングと、複数の資金調達先を持っておくことが、万が一の資金不足や資金ニーズへの備えとなるでしょう。