「本業の給与だけだと余裕がない」「自由に使えるお金を増やしたい」そんな時に気になるのが最近流行りの副業ではないでしょうか。

しかしどんな副業があるのかわからないという人も多いはず。

本記事ではスキルがない人でも始められるおすすめの副業をタイプ別に12個紹介します。

あわせて副業のメリット・デメリット、自分にあった副業の選び方、始める前に知っておくべき3つのポイントについて解説します。

副業を始めて収入を増やしたい、好きなものを買えるようになりたい人はぜひ最後までお読みください。

ノースキルで今すぐ始められる簡単作業のおすすめ副業

「副業を始めたいけど、特にスキルがない」そんな人におすすめの副業が次の3つです。

  • ポイ活
  • アンケートモニター
  • データ入力・文字起こし

扱う案件の多くがスマホ1つで完了でき特にスキルを必要としないため、とりあえず副業を始めたい人に向いています。

ポイ活

ポイ活はポイントサイトを利用してポイントを貯め、そのポイントを換金することで現金を得る副業です。

アプリのインストールや広告視聴、資料請求など1つの作業が5分以内で終わることが多いため、すきま時間で稼ぐことができます。

ただし1つの作業あたりで得られるので数円〜数十円程度と少なく、月に稼げるのは数千円〜1万円程度というのがデメリットです。

最近ではポイント以外にもビットコインを獲得できるポイントサイトもあります。

アンケートモニター

アンケートモニターの仕事には大きく次の2つがあります。

  • Webアンケート
  • 商品・店舗のモニター調査

Webアンケートは仕組みはポイ活と同様です。

アンケートの内容は仕事や趣味、生活のことなどさまざまなジャンルがあるため回答しやすいものに絞って参加できます。

1ヶ月に稼げる金額は数千円〜1万円が目安です。

商品・店舗のモニター調査は、新発売の化粧品や街中の飲食店などを利用し評価をすることで謝礼金がもらえる仕事です。

報酬は内容によってさまざまで1万円を超える案件もあります。

商品やサービスを利用しつつお金を稼げるモニター調査ですが、人気の案件はすぐに募集を締め切られてしまいます。

参加したい案件に必ず参加できるとは限らないのがデメリットです。

データ入力・文字起こし

データ入力は数値データなどをワードやエクセルに打ち込む作業で報酬の相場は1文字あたり0.1〜1円です。

扱うデータには商品の売上や経理関連などがあり、単純作業に黙々と打ち込める人に向いています。

文字起こしは講演会やスピーチなどで録音された音声データをテキストとして打ち直す作業です。

音声を聞いて文字にする、というと大変な作業にも思えますが音声認識ツールを使うことで比較的スムーズに作業を進められます。

ただしデータの音質や録音状態によっては聞き取りが難しいこともあります。

報酬の相場は音声1時間あたり5,000円です。

データ入力と文字起こしはどちらも納期までに間に合えばいいので、スケジュールに組み込みやすいのが特徴です。

毎日コツコツと作業を進めることで、月に3〜5万円を狙えます。

スキルの向上につながるおすすめ副業

「稼ぎながら新しいスキルを獲得したい」という人におすすめの副業が次の3つです。

  • Webライター
  • 動画編集
  • プログラミング

完全未経験から案件を獲得するのは難しいため、始める前に勉強が必要になります。

スキルを身に付け経験を積んでいくことで単価アップが期待できます。

Webライター

Webライターは法人や個人が運営するホームページや、Webコンテンツの文章を執筆する仕事です。

ほとんどの場合Webライターの報酬は1文字〜円という文字単価によって決まります。

未経験から始めた際の文字単価の相場は0.5円〜1円ですが経験を積むことで2円、3円と単価を上げていけます。

また案件のジャンルが豊富なため、本業や得意なことに関連するジャンルに絞ることでいきなり高単価を狙うことも可能です。

Webライターをして案件をこなしていくことで検索エンジンに対する理解、リサーチ能力、ライティングスキルなどが身に付きます。

動画編集

動画編集は撮影された動画のテロップやBGMなどの編集を行う仕事です。

動画編集というと、YouTubeの裏方というイメージを持っている人もいるかもしれません。

確かにYouTubeの案件もありますが、その他にも結婚式などのイベントや企業のPR動画など案件の種類はさまざまです。

動画編集1本あたりの相場は案件によって下記のようになっています。

  • YouTube:5,000円
  • イベント:1〜3万円
  • 企業PR:数十〜数百万円

未経験でも簡単な案件から始め、経験を積むことで大型の案件を獲得できるようになります。

ただし動画編集で使うパソコンには、ある程度のスペックが求められるため初期費用がかかります。

プログラミング

プログラミングはプログラミング言語を用いてWebサイトの構築や修正、アプリの開発などを行う仕事です。

未経験でいきなり案件を獲得するのはかなり厳しく、すでに紹介したWebライターや動画編集より始めるハードルは高めです。

そのためプログラミング未経験の場合、最低でも半年は勉強のために稼げない期間があることを理解しておきましょう。

ただし1つの言語を身につければ他の言語にも活かせることも多いため、幅のある仕事と言えます。

副業でプログラミングをする場合、案件によって幅がありますが月に10万円程度が目安です。

IT化が進む中でプログラミングができる人材の需要はどんどん高まっています。

副業から始め経験を積むことでフリーランスとしての独立も十分に狙えます。

コンテンツ資産が貯まるおすすめ副業

「コンテンツ資産」とは作ったコンテンツがネット上に残り続け、収益を生む資産となることです。

コンテンツ資産の代表例が次の2つです。

  • ブログ運営
  • 動画投稿

どちらも初期費用をおさえて簡単に始められ、リスクが少ないとして人気の副業です。

また全ての作業が1人で完結するため、納期に追われることなく自分のペースで進められます。

ブログ運営

ブログ運営はWordPress(ワードプレス)などを用いてWebサイトを運営し、広告を掲載することで収益を得る副業です。

収益は掲載する商品・扱う広告によってさまざまですが、中にはブログだけで数百万円を稼ぐ人もいます。

ブログ運営に必要なものと初期費用の目安は下記の通りです。

  • パソコン:5万円〜
  • サーバー:月1,000円〜

パソコンがない人はスマホでも取り組めますが、作業効率を考えるとパソコンがおすすめです。

ブログ最大のデメリットは稼げる保証がないところです。

ブログに挑戦する人の多くが1年続けても収入が0円であることも珍しくなく、モチベーションを保つのに苦労します。

動画投稿

動画投稿はYouTubeなどのプラットフォームに撮影・編集した動画を投稿し、広告を掲載することで収益を得る副業です。

最初のうちは機材にこだわらず、撮影・編集の全てをスマホで撮影することで初期費用をかなりおさえて始められます。

動画投稿のデメリットはブログと同様にすぐに稼げない、稼げる保証がない点です。

物販系のおすすめ副業

商品を売って利益を得る物販系の副業でおすすめなのが次の2つです。

  • せどり(転売)
  • 写真・イラスト販売

どちらもBASEなどのプラットフォームが整っているため、小売の経験がなくても始めやすいのが特徴です。

せどり(転売)

せどり(転売)は商品を仕入れ、仕入れ値より高く売ることで利益を得る仕事です。

ノースキルでも始められ、スマホ1台で完結できるため人気のある副業の1つです。

数をこなしていくことで仕入れルートの構築、価格設定、市場調査など商売の基本を身につけられます。

また仕入れ値の安い商品に絞ることで初期費用もおさえられます。

せどりを行う上で難点となるのが、仕入れた商品が売れなかった場合の在庫リスクです。

また「転売」という言葉に対して悪いイメージを持つ人もいるため、世間体が悪くなることが考えられます。

転売の仕組み自体は簡単であり、仕入れから販売までの仕組み化ができれば初心者でも月に10万円を狙うことができます。

写真・イラスト販売

写真撮影やイラスト作成が得意な人はそれらを作品として販売し稼ぐことができます。

趣味や好きなことがそのまま収入になるため、ストレスを感じずに取り組めるのが魅力です。

また作品に需要があれば、NFTなどと絡めることでロイヤリティによる権利収入を得ることができます。

デメリットとしては「好きでしていたことがビジネスになり純粋に楽しめなくなる」ということが考えられます。

NFT
日本語で「非代替性トークン」と呼ばれる。ブロックチェーン技術により、複製されたデジタルデータであってもオリジナルとコピーを識別できる。

需要拡大中のおすすめ副業

外出自粛や巣ごもりといった影響を受け、需要が増加している副業に次の2つがあります。

  • フードデリバリー
  • オンラインレッスン

上記の需要はこれからも増加することが予想されます。

早いうちに取り組み始めておくことで、収入源の1つとして確立することができます。

フードデリバリー

フードデリバリーの代表例がUberEatsや出前館です。

デリバリー企業から配達員として登録をすることで、いつでも好きな時間に好きなだけ働くことができます。

服装や髪型は自由、人間関係に悩まされることもないため、マイペースに働きたい人にはぴったりの副業です。

また街中の美味しい飲食店にも詳しくなるため、美味しいお店を巡るのが好きな人に向いています。

ただし1日に稼げる金額を増やし続けるのは難しく、副業の場合は月に10万円程度が限界と言われています。

また始めやすい副業でもあるためライバルが多く、時間帯や場所によっては稼げないことも少なくありません。

オンラインレッスン

オンラインレッスンはストアカなどのプラットフォームを利用して、自分が講師となり知識や技術を教える仕事です。

スマホ1台で始められるため、自分の経験や知識を活かして稼ごうと取り組む人は増えています。

従来の講師業・レッスンと異なり教室や会場を押さえるコストがかかりません。

そのため初期費用をほとんど必要とせずスタートできるのが特徴です。

オンラインレッスンで得られる収入の相場は教える内容などでも異なりますが、時給換算で1,000〜1,500円程度です。

人に教えられるだけの専門性を前提に、わかりやすい内容でリピーターを獲得できなければ稼ぐことはできません。

オンラインレッスンは副業の中では難易度の高い部類と言えるでしょう。

副業をするメリット

「本業だけでも大変なのに副業を始める意味がいまいちわからない」という人も中にはいるのではないでしょうか。

確かに今以上に忙しくなるのはできれば避けたいですよね。

ですが副業には将来的にためになる次の3つのメリットがあります。

  1. 収入が増える
  2. 新しいスキルが身に付く
  3. リスクヘッジになる

1.収入が増える

当然ではありますが、副業をすることで収入を増やせます。

収入が増えればその分好きなものを買うことができ、精神的な余裕も生まれます。

また副業で稼ぐことはそれほど難しいことではありません。

例えば1本5,000円の動画編集を月に4本で行えば月収が2万円、年収で24万円アップします。

本業だけで年収を24万円上げようと思うとかなり大変ですよね。

慣れるまでに時間はかかるかもしれませんが、普段の生活に少しの副業を加えるだけで年収の大幅アップが期待できます。

2.新しいスキルが身に付く

副業を始めることで本業とは別の専門性やスキルを身につけることができます。

すでに紹介したWebライター・動画編集・プログラミングがその代表例です。

スキルを身につけることで転職や独立といった新しい選択ができるようになります。

また副業の職種が本業に関連するものであれば相乗効果を生むことも期待できます。

副業をすることで、会社にいて安定した給料をもらいながら新たなスキルを身につけることが可能です。

3.リスクヘッジになる

副業により収入源が増えることで、本業で稼げなくなった時のリスクヘッジになります。

現在の日本社会はITの発展や働き方の多様化により、終身雇用の崩壊や成果主義への移行が懸念されています。

これまでは当たり前に働けていた会社でも、早期退職の促進や人員整理による解雇により突然仕事がなくなる可能性もあります。

副業により複数の収入源を確保することは、会社への依存度を下げるためにも重要です。

副業をするデメリット

副業で得られるのはメリットばかりではありません。

副業をすることで起こりうるデメリットには次の2つがあります。

  1. ワークライフバランスの乱れ
  2. 初期費用がかかる

1.ワークライフバランスの乱れ

副業を始めることで今まで以上に時間的な拘束が増え、休息や趣味に充てる時間が減少します。

仕事の時間と趣味の時間などの両立を大切にしている人にとっては、副業による拘束がストレスになりえます。

特に本業が忙しい人は、働いている時間が長くなることで健康に影響を及ぼすこともあるでしょう。

お金以上に時間を大切にする人にとっては、副業が精神的な負担になることがあります。

ワークライフバランスを乱さないためには、1日の行動を書き出し副業に使える時間がどれだけ残っているかを把握するようにしましょう。

2.初期費用がかかる

副業の種類によっては初期費用がかかることがあります。

特に初期費用の大きな割合を占めることが多いのがパソコンです。

動画編集やプログラミングを行う場合、パソコンだけで10万円を超えることも少なくありません。

またすぐに稼げるとは限らないため、初期費用の回収に時間がかかるケースも多いです。

取り組む副業によって必要な初期費用が大きく、収支がマイナスの期間が長くなる可能性があります。

初期費用の用意が難しい人は、まずはお金をかけずに始められる副業に取り組みましょう。

本記事で紹介した中では下記の副業が初期費用をかけずにスマホ1台で始められます。

  • ポイ活
  • アンケートモニター

副業を始める前に知っておくべき3つのこと

副業を始める前におさえておくべきポイントをいくつか紹介します。

紹介するポイントを知らずに副業に取り組み始めてしまうと、後になって会社とトラブルになることもあります。

具体的には次の3つについて理解をしておきましょう。

  1. 副業を禁止している企業もある
  2. 副業を始めてもすぐには稼げない
  3. 稼いだ金額によっては確定申告が必要

1.副業を禁止している企業もある

政府による副業への後押しや時代の流れを受け、副業を容認する企業は増加しています。

しかしまだまだ副業を禁止とする企業が多いのも事実です。

パーソル総合研究所により発表された副業に関する調査結果(企業編)によると、45.1%の企業が副業を全面禁止としています。

禁止されているのにも関わらず、副業をしてしまうと懲戒処分になることもあります。

副業を始める前に就業規則などを確認しておきましょう。

2.副業を始めてもすぐには稼げない

副業を始めてすぐに稼げる人は多くありません。

不慣れな作業やクライアントとのやりとり、仕事の獲得にかける時間を考慮すると、最初のうちは時給がかなり低くなることがあります。

本業と近い副業に取り組むことですぐに稼げる場合もありますが、新しいことにチャレンジしたい人も多いのではないでしょうか。

「副業を始めればすぐにお金に余裕ができる」と安易に考え、出費を増やしたりしないように注意しましょう。

3.稼いだ金額によっては確定申告が必要

副業で得た利益(副業の収入-副業の経費)が1年で20万円を超えた場合は、所得税の確定申告が必要です。

確定申告の手続き自体は難しくありませんが、忘れてしまうと追徴課税などの対象になります。

また副業のために経費がかかった場合は領収書の保管を忘れないようにしましょう。

ただし副業の利益20万円以下であっても住民税の申告は必要になる場合があるので注意してください。

自分に合った副業を見つけるのにおすすめの方法

「いろいろな副業があることはわかったけど、自分にはどの副業がいいのかわからない」という人もいるのではないでしょうか。

自分にあった副業を見つけるためには、次の3つのポイントについて考えることが重要です。

  1. 副業の目的を明確にする
  2. 得意・趣味・好きなことを洗い出す
  3. スキルアップにつながるかを考える

1.副業の目的を明確にする

まずは副業に取り組む目的を明確にしましょう。

明確にする目的とは具体的には下記です。

  • なぜ副業をするのか
  • 月にいくら稼ぎたいのか

副業に取り組む理由と稼ぎたい金額がはっきりすることで、副業選びの軸ができます。

例えば「とりあえず月に1万円稼げればいい」という人であれば、ポイ活やWebアンケートが向いています。

また「スキルアップを重視したい」という人であれば、すぐには稼げませんが長期的に役立つプログラミングがおすすめです。

さまざまな職種がある副業ですが、目的を明確にすることで自然と職種を絞れるようになります。

2.得意・趣味・好きなことを洗い出す

副業に取り組む上で障害となる1つが「不慣れな作業に対するストレス」です。

特にお金のためだけに副業を始めてしまうと、稼げなかった場合に大きなストレスになります。

そこで重要なのが副業に自分の得意なことなどを絡め、少しでも楽しく副業に取り組むことです。

単純作業が得意ならデータ入力、マイペースな生活が好きならフードデリバリーなどが向いているでしょう。

副業で長く稼ぎ続けるためには、自分の性格や価値観にあった副業を選ぶことが重要です。

3.スキルアップにつながるかを考える

副業を選ぶ上で最も大切なのは「目的を明確にし、自分の性格に合ったものを選ぶこと」です。

しかし中には目的もいまいち決まらない得意なことなどもないという人もいるのではないでしょうか。

その場合はスキルアップにつながる副業を選ぶのがおすすめです。

得意・好きなことがない人でも、新しいスキルを身につけることで、キャリアアップや独立などの選択を増やせます。

副業に関するQ&A

確定申告が必要ない利益でも副業をしていることが会社にバレることはありますか?
住民税の通知により会社にバレることがありますが、対策もできます。
副業で得た利益が20万円以下の場合は確定申告が不要です。
ただしこの規定は所得税のみが対象で、住民税は含まれません。
通常、住民税は給与からの天引きのため、給与に対する住民税と実際の住民税の金額に差があれば、副業を疑われることになります。
ただし住民税を自分でおさめる「普通徴収」に切り替えることで、会社に住民税が通知されず副業を隠すことができます。
副業からフリーランスを目指せますか?
スキルアップできる副業であれば、経験を積むことでフリーランスを目指せます。
ただし副業だけで生活費をまかなえるようになるにはかなりの時間がかかります。
独立のタイミングは下記を目安にするといいでしょう。
・副業だけで月に10万円を稼げる
・半年~1年分の生活費を確保

月3万円を目標に副業を始めよう!

一口に「副業」と言ってもさまざな職種があります。

作業のストレスを減らし長く稼ぎ続けるには、目的や性格にあった副業を選ぶことが重要です。

副業は収入を増加させるだけではなく、キャリアアップや会社への依存度を下げることができます。

また経験を積み副業で稼げる金額が増えることで、失業時のリスクヘッジにもなります。

とはいえ副業を始めてもすぐには稼げないことがほとんどです。

まずは月3万円を目標に副業を始めてみましょう。