anewの会社情報
anewは新生銀行とOLTA株式会社によって共同運営されている法人向けファクタリングサービスです。2社による合同会社という形で2020年1月にanewが設立され、同年2月にサービスを開始しました。なお「anew(新たに)」という名称の由来は、「新生銀行とOLTAの強みを活かし、金融イノベーションを起こしていく」という理念によるものです。
OLTA株式会社は現在でもファクタリングサービスOLTAを提供していますが、こちらは個人事業主でも利用可能な一方で、取扱金額が比較的少ないという側面がありました。anewでは新生銀行とタッグを組み、さらに利用対象を法人に絞ることで1000万円以上の売掛債権の買取に対応しています。このため、より幅広い中小企業のキャッシュフロー改善が可能です。
運営会社としてのOLTAは中小企業の資金繰り支援を目的として2017年に設立されました。メイン事業であるクラウドファクタリングOLTAは2019年時点で累計申込金額が150億円を突破するなど、今日に至るまで成長を続けています。ファクタリング以外には与信モデルの企画・開発などを行っています。
もう一つの運営会社である新生銀行は、1952年に設立された日本長期銀行(長銀)を前身に持ちます。長銀の破綻に伴い2000年に現在の行名に変更され、現在では6兆円を超える預金を保有しています。
anewはOLTAが持つクラウドファクタリングと新生銀行が持つ資金力、双方の強みを活かしたサービスになっています。
anewのファクタリングの特徴
anewの主な特徴は、完全オンラインで行える2社間ファクタリングという点です。申込みから入金まで全てネットで完結し、紙のやり取りや面談などは基本的に不要です。このため対応エリアは日本全国となっています。なお利用は法人企業に限っており、個人事業主はanewの運営会社が提供しているもう一つのファクタリングサービスOLTAで資金化が可能です。
完全オンラインによって簡素化された手続きが、「早さ」というもう一つの特徴に繋がっています。必要な書類は本人確認書類や請求書など数点に抑えられているため、書類提出から24時間以内に審査結果を受け取ることが可能です。入金は契約当日、または契約から翌営業日に完了します。
中小企業や小規模事業者向けのサービスであるため、利用対象は「法人ならどなたでも」となっています。買取金額には上限や下限が設けられていません。希望調達額にかかわらず利用可能です。
OLTAでは数十万円~数百万円の買取実績が多くを占めますが、anewでは数百万円から1000万円前後を中心にファクタリングを行っています。
手数料は2%~9%です。別途で事務手数料などが発生することはありません。一般的な2社間ファクタリングの手数料である5%~20%と比べると、最大利率が比較的低めに設定されています。
手数料を始めとする審査結果はOLTAが算出するAIスコアによって決定されます。この独自の審査モデルを用いることで2社間ファクタリングの回収リスクが減少し、2%~9%という手数料を実現させています。
anewは診療報酬ファクタリングにも対応しています。こちらはオンラインではなく郵送を介して契約を結ぶことになりますが、0.8%の手数料と2000円の月額手数料で約2ヶ月後の入金日を大きく前倒しすることができます。
anewさんの他に3社に対してファクタリングを打診しました。anewさんの決め手になったのは安い手数料ですね。2社間ファクタリングは手数料が高額なイメージがあったのですが、提示された手数料には満足しています。手続きは簡単で、非対面による弊害などは感じませんでした。むしろその分早めに資金を調達できてこちらとしては助かりました。また何かあったら利用を検討したいと思います。