「コロナの影響で売上が激減、銀行もこれ以上融資をしてくれない……」
「赤字決算でもOKな資金調達先を探している」
事業の運転資金が不足している岡山県の事業者の方に、「ファクタリング」という新たな資金調達方法をご紹介します。
ファクタリングは、通常1ヶ月~2ヶ月後に入金される売掛債権(=売掛金)をファクタリング会社が買い取り、入金日よりも前に買取代金を振り込むサービスです。売掛債権をファクタリングで早期に資金化すれば、事業の運転資金に充てられるキャッシュを銀行融資よりも早く確保することができます。
資金調達や資金繰りでお悩みの岡山県の中小企業・個人事業主の方は、ぜひ本記事をご参考になさってください。
岡山県のファクタリング事情
2020年10月分の『岡山県内経済情勢』によると、「県内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状
況にあるものの、持ち直しの動きがみられる」と報告されています。
しかし、同年12月から翌年1月にかけて全国的に感染者が急増、GoToトラベルの全国一斉一時停止が決定するなど、飲食業や旅行・宿泊業にとってはふたたび厳しい状況に戻った感があります。
新型コロナの影響を受けている県内の中小企業・事業者に対しては、引き続きの資金繰り支援が提供されていますが、いずれも入金まで時間のかかる融資や補助金など、リアルタイムで資金不足をカバーする支援とは言えません。2020年9月時点では、全国の過半数の中小業者が国・自治体の支援を「足りない」と答えています。
県内の事業者の方のなかには、公的支援だけでは足りず、これ以上は打つ手がないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、岡山県の事業者の方が当面の運転資金を確保する手段として、入金前の売掛権(売掛金)を最短即日で現金化する「ファクタリング」をおすすめします。
ファクタリングは銀行融資やビジネスローンのような「借金」ではなく、入金前の売掛債権(=資産)を売却して、その代金を受け取る「債権売買」です。売上入金までのつなぎ資金や、新型コロナ予防の備品購入、リモートワーク導入など、事業に関わるすべての資金に利用できます。
ファクタリングを利用するにあたっては、貴社の資金ニーズと資金繰り状況に即したサービスを提供するファクタリング会社を選ぶことが大切です。
次の章では、ファクタリング会社を選ぶときのポイントについて解説します。
岡山県でファクタリング会社を選ぶときのポイント
以下は、初めてファクタリングを利用される方からの問い合わせで聞かれることの多い内容です。これらの問い合わせに対する回答が、すなわちファクタリング会社を選ぶときのポイントとなります。
- 売掛先に知られないためには
- 手数料を下げるには
- 最短即日で資金調達するには
- 自社の経営課題を解決するには
- 悪質な業者に騙されないためには
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
売掛先に知られないためには
売掛先(取引先、元請け)に知られないためには、「2社間ファクタリング」を利用しましょう。
ファクタリングは借入に代わる新たな資金調達手段として、経産省も利用を推奨しています。しかし、日本での認知度は銀行融資やビジネスローンと比べると、まだまだ低いと言わざるを得ません。
ファクタリングを知らない売掛先の立場からすると、債権を他社に売却するという行為は、「あの会社は融資が受けられないほど、経営や資金繰りが苦しいのか」というネガティブな印象を受けます。
売掛先に債権売却の事実を知られ、将来の取引に不安を残したくない方には、貴社とファクタリング会社の2社間だけで契約を結ぶ2社間ファクタリングがおすすめです。
さらに、ファクタリング会社によっては、2社間ファクタリングで必須の「債権譲渡登記」という手続きも省略してもらえる可能性があります。
これに対して、売掛先への通知および同意が必須となるファクタリングを「3社間ファクタリング」と言います。
手数料を下げるには
ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社が負うリスクが高くなるか、低くなるかで決まります。
貴社の売掛先やファクタリング契約が以下の条件に当てはまる場合、ファクタリング会社の負うリスクが下がると考えられるため、手数料が下がる可能性があります。
- 売掛先の信用力が高い
- 3社間取引で契約する
- 非対面契約をする
- 債権譲渡登記を行う
それぞれの条件について詳しく見ていきましょう。
売掛先の信用力が高いと手数料が下がる
ファクタリング会社は、売掛先が期日どおりに売掛金を支払えなければ、貴社に先払いした代金を回収できません。
このことから、ファクタリングの審査では「売掛先の信用力」が重視されます。
たとえば、売掛先が上場企業や官公庁など、倒産の心配がなく、債権回収の確実性も高いと判断されれば、手数料が下がる傾向にあります。
また売掛先が中小企業であっても、貴社との長年にわたる良好な取引履歴があれば、これも債権回収の確実性が高いと判断され、手数料が下がる要素となります。
なお、ファクタリングでは個人や個人事業主あての売掛債権は買い取りできません。
3社間取引にすると手数料が下がる
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料相場は、以下のとおりです。
- 2社間取引・・・(債権の買取額面に対して)5%~20%
- 3社間取引・・・(債権の買取額面に対して)2%~9%
2社間と3社間で手数料が大きく異なる理由は、売掛先の関与と債権回収の手段の違いがあるからです。
2社間ファクタリングは、売掛先に秘密で契約を結ぶため、売掛金は貴社が回収し、ただちにファクタリング会社に弁済しなければなりません。しかし、貴社が回収した売掛金を自身の資金繰りに流用してしまう「使い込みリスク」に備え、ファクタリング会社は手数料を上げます。
一方の3社間ファクタリングは、売掛先の同意を得たうえで契約を結び、売掛金はファクタリング会社が売掛先から直接回収します。2社間のような使い込みリスクの懸念がないため、ファクタリング会社は手数料を下げます。
このように、2社間に比べて3社間のほうがファクタリング会社のリスクは低いと考えられるため、手数料を下げることができるのです。
非対面契約をすると手数料が下がる
ファクタリングには、貴社とファクタリング会社の担当者の面談(初回のみ)が必須の「対面契約」と、面談不要の「非対面契約」があります。
非対面契約の場合、2社間取引かつ債権譲渡登記不要にもかかわらず、10%以下の手数料でファクタリングが利用できます。
なぜなら、非対面契約はファクタリング会社の人件費や出張費などのコストをカットして、そのぶんを買取率に還元できる(手数料を下げられる)からです。
手数料の低さや資金調達までのスピードを重視する場合は、非対面契約のファクタリング会社をおすすめします。
債権譲渡登記を行うと手数料が下がる
ファクタリングで債権譲渡登記を行うと、手数料が下がります。
債権譲渡登記とは、債権がだれからだれに対し、いつ譲渡されたものかを公的に証明する手続きのことです。
売掛先の同意を得ずに契約を結ぶ2社間ファクタリングでは、すでに他の業者に売却されている売掛債権を買い取ってしまう「二重譲渡リスク」や、売掛金の使い込みリスクに備える「対抗要件の具備」のために、債権譲渡登記を行います。
ただし、手数料を引き上げて諸々のリスクに備える代わりに、債権譲渡登記を留保するファクタリング会社もあります。
債権譲渡登記は法務局で概要記録事項証明書の交付請求をすれば、誰でも閲覧ができてしまいます。ファクタリングの利用を徹底的に秘密にしたい場合は、債権譲渡登記を留保してくれるファクタリング会社を選びましょう。
自社の経営課題を解決するには
利用者向けに経営支援を提供しているファクタリング会社を選びましょう。
ファクタリング会社の中には、財務コンサルティングや新たな資金調達先の紹介など、利用者に無償で経営支援を提供しているところがあります。
「慢性的な資金不足に悩まされている」「借金に頼らないと経営ができない」といった課題を抱えている事業者の方は、ファクタリング会社の経営支援で課題を解決するヒントが得られるでしょう。
悪質な業者に騙されないためには
ファクタリング会社のホームページで、過去の買取実績や会社概要を確認しましょう。
ファクタリングサービスを提供する会社のなかには、悪質な業者も紛れ込んでいます。過去には、ファクタリングを装って違法な高利貸しを経営していたヤミ金業者が摘発された事例もあります。
悪質な業者と取引しないためにも、ファクタリング会社選びは手数料やスピードだけでなく、信頼性や利用者の口コミも参考にして選ぶことが大切です。
岡山県のおすすめファクタリング会社
現在のところ、岡山県内に店舗を構えるファクタリング会社はありません。そのため、全国出張対応のファクタリング会社を利用するか、非対面のファクタリングサービスを利用するかの二択となります。
ここでは、「リーズナブルな手数料」「代金振込までのスピード」「確かな信頼と実績」で選んだおすすめのファクタリング会社をご紹介します。
ビートレーディング|低い手数料・即日のスピード・丁寧な対応の三拍子揃う
契約方式 | 対面・初回要面談 |
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング 診療・介護報酬債権ファクタリング Beペイメント 経営コンサルティング |
ファクタリング手数料 | 【2社間】5%~20% 【3社間】2%~ |
入金スピード | 最短即日 |
買い取り限度額 | 10万円~7億円(過去の実績から) |
URL | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングは信頼と実績が業界トップクラスであり、ファクタリングの利用が初めての方にもおすすめできる会社です。
審査通過率98%という柔軟な審査に加え、最短30分のスピーディな審査と最短12時間での振り込み、業界最安水準の手数料で多くの利用者から支持されています。
それぞれの事情にあったサービスを提供しているため、赤字決算・債務超過・税金滞納などを理由に融資を断られた方でも、同社であれば資金調達の可能性があります。
ただし、初回契約は担当者との面談が必須です。岡山県の事業者の方は最寄りの大阪支店から出張対応します。
ベストファクター|2社間ファクタリング希望なら同社がおすすめ
契約方式 | 対面・初回要面談 |
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング 診療・介護報酬債権ファクタリング 財務コンサルティング |
ファクタリング手数料 | 2%~ |
入金スピード | 最短即日 |
買い取り限度額 | 25万円~2,500万円(過去の実績から) |
URL | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは2社間・3社間・医療報酬買取といった取り扱いがあるなかで、スピード重視で売掛先に絶対秘密の2社間に特化したファクタリング会社です。
スピーディかつ柔軟な審査が強みで、今日中に資金が必要な事業者の方に選ばれています。実際に、同社の2社間ファクタリングは即日振込実行率77.8%という実績があります。
ただし、初回利用に限り面談必須です。申込みの前に必要な書類を揃えておき、準備万端の状態で申し込めば、当日中に資金の振込がかなうでしょう。
同社はほかにも、ファクタリングの付帯サービスとして無償の財務コンサルティングを提供しています。資金繰り改善や新たな資金調達先さがしなど、貴社の経営課題に合った的確なサポートが得られるでしょう。
OLTA|スマホひとつでオンライン資金調達が可能
契約方式 | 非対面 |
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング |
ファクタリング手数料 | 2%~9% |
入金スピード | 最短即日~翌日 |
買い取り限度額 | 制限なし |
URL | https://www.olta.co.jp/ |
OLTAが提供する「クラウドファクタリング」は、非対面・オンライン完結型で、時間や場所を問わずスマホひとつで資金調達が可能なサービスです。
売掛先が一切関与しない2社間取引でありながら、3社間並に安い2%~9%の手数料に加え、債権譲渡登記なしで契約できます。
ただし、クラウドファクタリングを利用するにあたっては、事前審査およびアカウント登録が必要です。初回はアカウントの事前審査等で時間がかかるため、当日中の資金調達は難しいでしょう。
WIT(ウィット)|500万円以下の小口専門・非対面のスピード
契約方式 | 非対面 |
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング |
ファクタリング手数料 | 5%~ |
入金スピード | 最短即日 |
買い取り限度額 | 500万円以下 |
URL | https://witservice.co.jp/ |
ウィットは、中小企業や個人事業主の資金ニーズに合わせた、500万円以下の小口専門ファクタリング会社です。また非対面対応ですので、電話とメールだけで当日中の資金調達も可能としています。
小口利用は手数料が高いというイメージがありますが、過去には30万円の売掛債権を買取率95%(買取手数料5%)で資金化した実績もあります。
さらに、同社は事業再生を支援するコンサルティング事業も展開しています。
「資金調達がうまく行かない」「中期・長期的な経営計画を見直したい」といった悩みを抱える事業者の方は、同社のコンサルティングで課題解決のアドバイスが受けられるでしょう。
けんせつくん|建設業者の資金調達に特化
契約方式 | 非対面 |
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング |
ファクタリング手数料 | 5%~ |
入金スピード | 最短2時間 |
買い取り限度額 | 要確認 |
URL | http://www.xn--y8jd4aybzqd.jp/ |
けんせつくんは建設業の資金調達サポートに特化したファクタリング会社です。仕事開始から入金までの期間が長い建設業界においては、法人・個人にかかわらず重宝されています。
全国対応かつ最短2時間の資金調達をうたっており、すべての手続きがオンラインで完結するため、事務所や現場からスマホ1つで資金調達ができます。
建設業界専門とだけあって、建設業界経験のある専門スタッフが資金調達の相談を承っています。短時間のヒヤリングで業務や資金繰りの流れを把握してもらえるということで、安心して利用できると口コミでも高評価です。
岡山県のファクタリングに関するQ&A
岡山県のファクタリングに関して、よくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。
- Q.ファクタリング会社に売った売掛債権の相手先が倒産して資金回収できなくなったら、自社に責任が問われますか?
- A.問われません。ファクタリングは償還請求権がない「ノンリコース契約」です。償還請求権とは、ファクタリング会社が買い取った売掛債権が、売掛先の倒産等で回収不能となった場合に、ファクタリング会社が利用者(貴社)に責任を追求できる権利を指します。ファクタリングにはその償還請求権が無いため、利用者には一切責任が問われません。
- Q.すでに利用しているファクタリング会社から別の会社に乗り換えは可能ですか?
- A.基本的に、すべてのファクタリング会社は他社乗り換えOKとしています。乗り換えによって、以前利用していたファクタリング会社よりも好条件で契約できる可能性もあります。
岡山県で早期の資金調達は「ファクタリング」がおすすめ
今回は岡山県の中小企業や個人事業主の方に、融資に代わる「借りない」資金調達手段として、ファクタリングをご紹介しました。
本記事の内容を参考に、貴社の資金ニーズや経営課題の解決に即したファクタリング会社を選びましょう。
また、ここでは紹介しきれなかった他の優良ファクタリング会社は、以下の記事をご参照ください。
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