ファクタリング会社は今や無数に存在し、ファクタリング会社の数だけ手数料や上限が異なります。

1社とだけ付き合い続けるのもよいかもしれませんが、さらなる好条件を求めて他のファクタリング会社へ乗り換えてしまうのも1つの方法です。

しかし、ファクタリングの乗り換えにはいくつか注意点があり、乗り換える際にはこれらの注意点をしっかりと把握した上で申し込みをした方がよいでしょう。

ファクタリング乗り換えのメリットと、乗り換えによってお得になるファクタリング会社を詳しくご紹介していきます。

 

ファクタリング乗り換え時の注意点

ファクタリング乗り換え時の注意点

ファクタリング会社を乗り換える際には以下の5つの点に注意するようにしましょう。

  • 手数料が下がるかどうか
  • 審査にどの程度の時間がかかるか
  • 契約方式
  • 安全な会社かどうか
  • 担当者の対応はどうか

せっかく乗り換えたとしても、これらのポイントが備わっていなければ乗り換えるメリットはありません。

乗り換え時に注意すべき5つのポイントについて詳しく解説していきます。

手数料が下がるかどうか

ファクタリング会社を乗り換えるのであれば、手数料が下がるかどうかをまずは確認しましょう。

せっかくファクタリング会社を乗り換えるのですから、これまで支払っていた手数料よりも低い手数料が適用された方がよいことは間違いありません。

むしろ、「少しでも低い手数料にしたい」と考えて乗り換える人がほとんどですので、ファクタリング会社の乗り換えを行う場合には、「手数料がどの程度下がるのか」ということに着目して乗り換えを検討すべきでしょう。

審査にどの程度の時間がかかるか

ファクタリング会社の乗り換えを行うということは、これまで取引がなかった新規のファクタリング会社へ申し込みを行うということです。

一般的に取引の長いファクタリング会社は自社のことをある程度把握していたため、素早い審査回答を出すことができます。

しかし、乗り換えをすることによって、自社のことを全く理解していないファクタリング会社が審査を初めて行うことになるので、従来よりも審査回答までに時間がかかってしまう可能性が高くなります。

これまでと同じスケジュール感で入金になる予定を考えていたとしても、乗り換えたことによって予定よりも入金までにかなり時間がかかってしまうことも考えられます。

「乗り換え後のファクタリング会社はどの程度の審査時間がかかるのか」ということも事前に確認するようにしてください。

契約方式

乗り換え後のファクタリング会社はどのように契約するのかも確認した方がよいでしょう。

契約方式が来店契約のみの場合、ファクタリング会社へ来店することができなければいつまでたっても必要な資金を手にすることができません。

「契約のために来店が必要かどうか」、「オンライン上で契約手続きを完結することができるかどうか」ということを事前にチェックし、必要なタイミングに入金を受けることができるかを確認するようにしてください。

安全な会社かどうか

そもそも乗り換えようとしている会社が安全なファクタリング会社かどうかという確認も非常に重要です。

ファクタリング会社の中には闇金に近いグレーな会社も混じっていますので、そのような会社と取引してしまったらファクタリングのつもりが闇金からお金を借りてしまうような事態になってしまう可能性もあります。

インターネット上のファクタリング会社の口コミサイトなどで、乗り換えようとしているファクタリング会社が安全な会社かどうかを事前にチェックすることを徹底してください。

これは乗り換えでなくとも、新規のファクタリング会社と取引する上では非常に重要です。

担当者の対応はどうか

乗り換え先の担当者の対応も非常に重要です。

  • 丁寧か
  • 知識があるか
  • 時間や約束を守る人か

などの基本的な事項を確認することはもちろん、自分にとって相性が合うかどうかの確認も非常に重要です。

自分にとって相性が合わない担当者と長らく付き合うのは大変ですし、そのような担当者と資金繰りが大変なタイミングでやりとりすることはそれだけでイライラし、ストレスになってしまいます。

乗り換え先の担当者が客観的・主観的に見て自社に合った担当者かどうかも申込の段階でしっかりと確認するようにしてください。

ファクタリング会社乗り換えのデメリット

ファクタリング会社乗り換えのデメリット

ファクタリング会社を乗り換えるのは必ずしもいいことばかりではありません。

主には以下の3点をデメリットとしてあげることができます。

  • 信頼関係を1から構築しなければならない
  • 公的書類を再度提出しなければならない
  • 乗り換え前より審査に時間がかかってしまう

信頼関係の構築は最初からやり直しで、商業登記簿藤本などの書類も再度提出しなければならないので、乗り換えることによって面倒になってしまうことが多いでしょう。

ファクタリング会社を乗り換える3つのデメリットについて詳しく解説していきます。

信頼関係を1から構築しなければならない

ファクタリング会社を乗り換えることによって、これまで培ってきたファクタリング会社の担当者との信頼関係を捨てて1から信頼関係を構築しなければなりません。

ファクタリング会社の担当者は顧客の企業の資金繰りや業況等や取引先について把握しており、ファクタリング会社によっては適切な経営アドバイスをくれる場合もあります。

毎月同じ取引先に対する売掛債権をファクタリングする場合には、「本当に審査をしているの?」と思われるような早いスピードで対応してくれることもあり、信頼関係が構築されているファクタリング会社とはとにかく早く話が進みます

乗り換えることによって新しいファクタリング会社の担当者と関係構築をしなければならないので「前の担当者はもっと話が早かったのにな」と苛立ってしまうこともあるかもしれません。

ファクタリング会社との信頼関係構築はスムーズに資金調達するために非常に重要です。

乗り換えによって、この関係構築がリセットしてしまうのはデメリットです。

公的書類を再度提出しなければならない

ファクタリング会社と最初に取引する際には商業登記簿謄本などの公的な書類をいくつか提出しなければなりません。

これまで取引のあったファクタリング会社であれば、すでに一度提出している書類であるため、改めて提出する必要はありません。

しかし乗り換えて新しいファクタリング会社と取引する場合には、公的書類の提出が必要になります。

法務局などに行き、お金を払ってわざわざ必要書類を取得しなければならないという点もやはり乗り換えのデメリットだと言えるでしょう。

乗り換え前より審査に時間がかかってしまう

ファクタリン会社の乗り換えは、乗り換え前より乗り換え後の方が審査に時間がかかってしまうことがある点にも注意しましょう。

乗り換え前のファクタリング会社であれば自社のことも自社の取引先のことも相当把握しているため、すぐに審査を終えて買取に応じてくれます。

しかし、乗り換えたファクタリング会社は、自社のことも売掛先のこともよく分かっていないので、少なくとも初回は審査に時間がかかってしまいます

乗り換えをしたことによって、乗り換え前よりもスムーズに資金調達することができないケースが多いのはデメリットでしょう。

乗り換えによって手数料が下がるファクタリング会社

ファクタリング会社の中には乗り換えを積極的に加入している会社があり、これらの会社は乗り換えることによって手数料の割引を受けることができる場合があります。

上記3社は乗り換えに対して非常に積極的な会社です。

乗り換えによってお得になるファクタリング会社3社をご紹介していきます。

三共サービス

三共サービス

三共サービスは他社から乗り換えることで手数料が10%割引になります。

三共サービスは診療報酬ファクタリングも取り扱う、かなりしっかりとしたファクタリング会社ですので、乗り換えたとしても「前のファクタリング会社よりも専門性が低い」などと思うことはないでしょう。

担当者の知識レベルも信頼できます。

ただし三共サービスは他の店舗型のファクタリング会社よりも手数料が低くなっており、その分審査が厳しい傾向があります。

前のファクタリング会社では審査に通過していた売掛債権が、三共サービスではファクタリングできないということになる可能性があるので注意しましょう。

No.1

ナンバーワン

No.1は「他社からの乗り換え実績」を強くアピールしているファクタリング会社です。

乗り換えることによって特別な手数料の割引があるわけではありませんが、そもそもの手数料が低いためNo.1へ乗り換える顧客が多い理由のようです。

  • 2社間ファクタリング:5%~15%
  • 3社間ファクタリング:1%~5%

店舗型のファクタリング会社の中では手数料が低いため、No.1はファクタリングの乗り換えを強く推しています。

MSFJ

MSFJ

MSFJ株式会社は「乗り換えキャンペーン」などを定期的に行なっています。

他社からMSFJに乗り換えることで手数料大幅割引を受けることができます

ネットで申し込むことができるクイックファクタリングの上限手数料は9.8%と非常に低くなっており、キャンペーン期間中に乗り換えることによってさらに手数料の割引を受けることができます。

ただし、最短1営業日後の資金化で、MSFJは即日資金化には対応していないため、急ぎの人は注意しましょう。

ファクタリングの乗り換えについてよくある質問

これまでのファクタリング会社とのトラブルは乗り換えの審査で影響がありますか?
乗り換え前と乗り換え後のファクタリング会社が関連会社であるような場合以外はほとんど審査で影響はありません。
ファクタリングは個人ローンにおける個人信用情報のように皆が共有できる情報データなどはないため、基本的にトラブってしまったファクタリングと無関係のファクタリング会社であれば、問題なく乗り換えることができるでしょう。
複数のファクタリング会社と最初から付き合っておいた方がよいのでしょうか?
できれば複数のファクタリング会社と最初から付き合っておいた方がよいでしょう。
ファクタリング会社は会社によって審査基準が大きく異なります。
A社ではダメでもB社の審査には通過したということは決して珍しい話ではありません。
様々な資金調達チャネルを用意しておくためにも、複数のファクタリング会社と付き合っておいた方がいざという時は頼もしいでしょう。
執拗に乗り換えを勧誘してくるファクタリング会社は怪しいでしょうか?
必ずしも怪しいとは限りません。ファクタリング会社も顧客獲得に必死だからです。
しかし「勧誘をやめて」と言っているのにも関わらずしつこく勧誘してくる会社は優良企業だとは言えません。
不快に感じたのであればそのような会社とは取引をしない方が無難です。

まとめ

ファクタリングは他のファクタリング会社へ乗り換えることによって手数料が下がるなどのメリットがあります。

ただし、乗り換えることで、これまでは自社のことをよく分かっていた担当者との関係がリセットされてしまうなどのデメリットも少なくありません。

ご紹介したような乗り換えに積極的なファクタリング会社を活用することで非常に低い手数料で乗り換えることができます。

また、OLTAなどのそもそも手数料が低く設定されている会社へ乗り換えてしまうのもよいでしょう。

乗り換えはメリットとデメリットをよく理解した上で行うようにしてください。