JA三井リースの会社情報
JA三井リース株式会社は日本の大手総合リース会社です。JA系列の協同リース株式会社、三井系列の三井リース事業株式会社の共同持ち株会社として2008年に設立されました。現在では主にJAMLという略称で認知されています。
農業に精通したJA、商業に精通した三井、それぞれの専門性を活かした金融・物流ネットワークを持ち合わせているのがJAMLの最大の強みです。
大手総合リース会社として、利用者のニーズに合わせた幅広いサービスを提供しています。JA系組織との繋がりは未だに強く、農業分野でのリース・ファイナンス取扱高は業界トップクラスを誇り、その他にもクリニック開業支援や再生可能エネルギーのトータルサポートなど、様々な分野へ参入を行っています。ファイナンスリースとオペレーティングリース以外にも、融資や商品の分割購入、ファクタリングなど、多様性を最大限活かしたビジネスモデルが特徴です。経営コンサルティングや不動産賃貸なども手がけており、支援内容の拡充に取り組んでいます。
2020年現在、国内支店は北海道から高知県まで合わせて14店舗、営業拠点は24箇所とサービスの利便性を高めています。さらにアメリカやインドネシア、シンガポールに現地法人を置き、海外拠点においても国内と変わらぬファイナンスサービスを受けることができます。
これら国内外の広範囲に渡るネットワークが、現在に至るJAMLのユニークなビジネスモデルの創出に貢献してきた要因の一つと言えるでしょう。
JA三井リースのファクタリングの特徴
売掛債権と手形債権の3社間ファクタリングに対応しています。
JAMLにおいてファクタリングは基幹事業でこそありませんが、大手業者の強みを活かした手厚いサポートが特徴です。
ファクタリングを通じて利用者企業と協業を行い、出資に至ったケースがあることからわかるように、大口の案件にも長期にわたって対応できる体力を持ち合わせています。
JAMLの強みの一つに、ブランド力が挙げられます。3社間ファクタリングの最大のデメリットは「売掛先企業の承諾を得るハードルが高い」という点です。承諾を断られることはないにしても、経営状況の悪化を懸念されて後々の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。
その点JAMLなら売掛先企業に安心感を持たれやすい傾向があり、あらゆる場面で専門スタッフがサポートしてくれるので、売掛先への不安感を払拭できるというメリットがあります。
買取後は売掛債権と手形債権の管理はJAMLが行うため、管理に関わる事務手続きを大幅に軽減することが可能です。
ファクタリングは手形割引と違って買戻請求権はないので売掛先の倒産リスク回避の観点からも、非常に有効なサービスとなっています。
利用の際には、金融知識の豊富なスタッフが担当に付きます。社内の各部署が横断的に連携しているので、新たなニーズが発生したらすぐに対応に当たることができる体制が整っているのも、総合リース会社ならではでしょう。
三井とJAによる幅広いネットワークを活かしたビジネス・マッチングサービスも行っており、抜本的なキャッシュフローの改善を可能にしています。
リース分野では知名度のある会社ですし、3社間取引の承諾を得る過程においてそれが有利に働くことがあるかもしれません。しかしファクタリングを扱う部署はリースほど大きくないらしく、サービスの質は平均的です。担当者は金融業務の経験が豊富で助言も的確でしたが、それ以上のサポートとなると十分とは言えませんでした。JA三井と取引のない企業が新規で利用するのだとしたら、あまり勧められません。