セイノーフィナンシャルの会社情報
セイノーフィナンシャル株式会社は2014年に設立されたセイノーホールディングス株式会社100%出資による完全子会社です。企業向けに金融業を営んでおり、サービス内容は決済・保証・資金提供と多岐に渡っています。会社所在地は東京都港区高輪です。
セイノーホールディングスは西濃運輸の持ち株会社として知られています。2005年の会社分割によって西濃運輸を子会社化したことに伴い、西濃運輸(当時)から現在のセイノーホールディングスに社名が変更されました。
グループの歴史は古く、創業は1930年に遡ります(当時の社名は田口自動車)。1950年には西濃運輸へと社名を変更し、本業である運輸サービスを軸に事業を拡大してきました。この運輸サービスは現在「カンガルー便」の愛称で広く認知されています。戦後の早い時期に長距離トラックを使って輸送を始めた会社としても知られており、路線トラックでは業界最大手です。
セイノーフィナンシャルはこの「カンガルー便」を利用している顧客を中心に、金融サービスを提供しています。ファクタリング事業が始まったのは2015年のことです。それ以前にも代金引換や売掛金回収といった商品はありましたが、「金融サービスのパッケージ化」への取り組みの一環としてサービスを開始しました。この「パッケージ化」により、商品の出荷から資金調達までを一度に行うことが可能になっています。
現在においてもセイノーフィナンシャルは輸送サービスの付加価値向上に取り組んでおり、グループ内で金融業を担う企業として重要な位置を占めています。
セイノーフィナンシャルのファクタリングの特徴
売掛先への事前通知が不要なファクタリングを行っています。売掛金の回収に使う口座はファクタリングの利用企業の名義となるので、スムーズな資金化が可能です。
申込み対象は日本国内の法人企業です。個人事業主は対象としていません。
また通常のファクタリングとは異なり、単発での利用はできません。仕組みとしては売掛先に対して将来(1年間)発生する売掛債権を、セイノーフィナンシャルがまとめて資金化する、という流れになっています。契約期間は最長2年で、契約終了後は更新が可能です。ただし更新毎に審査が必要になります。
将来債権のファクタリングを行うことになるため、売掛先は定期的取引がある得意先に限ります。また、売掛先は原則として3社以上であることも条件です。
手数料は非公表ですが、公式ホームページでは年率1.2%でファクタリングを行った利用事例が紹介されています。
利用限度額は300万円~8000万円で、設定された限度額の1.0%が契約事務手数料として必要です。
セイノーフィナンシャルは自社のファクタリングサービスを「物流業界初」と呼んでおり、売掛金のオフバランス化や与信管理のコスト削減といった点を長所として挙げています。
「一括ファクタリングサービス」も提供しています。これは納入企業、支払企業、セイノーフィナンシャルが3社間契約を結んで行う一括決済システムです。
納入企業は低利で資金調達が可能、支払企業は信用力の向上につながる、といったように両社ともに導入メリットのあるサービスです。その他にも手形に関わる事務作業の軽減といった利点もあります。
売掛先ごとに取引状況が精査されます。当社はアパレル輸送を行っているのですが、スポット便やチャーター便の、不定期に依頼が来る取引先は無理でした。 よって、審査を通過できたのは定期便の荷主が中心となります。支払いサイトはだいたい3ヶ月くらいまでなら大丈夫なようです。 買取手数料は年率で見ても割安感がありました。