売掛金の買取サービスを利用すれば、最短即日で数十万円〜数百万円の調達が可能です。

「すぐにお金が必要なのに、銀行融資は時間がかかってしまう」と困っている方も、売掛金買取サービスであれば資金調達が間に合う可能性があります。

しかし、即日資金調達するためには買取サービスを利用する際の注意点を理解しておかないと、必要なタイミングに資金が間に合わないことや、膨大な金銭的な損をしてしまうこと、取引先からの信頼を失ってしまう可能性もあります。

売掛金の買取サービスで即日資金化する際の注意点について解説します。

銀行融資が間に合わない時にも、売掛金買取サービスで資金調達ができるようになりましょう。

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売掛金を買い取ってもらうことのメリットは?

売掛金を専門の業者に買い取ってもらうことのメリットは、以下の5点です。

  • 売掛債権を早期に現金化できる
  • 信用情報に傷がつかない
  • 柔軟に資金調達ができる
  • 資金繰りが改善する
  • 売掛債権のリスクを排除できる

借入とは異なる資金調達方法であるため、柔軟かつ早期に資金到達でき、自社の財務状態や資金繰りやリスク管理まで改善する可能性があります。

売掛債権買取サービスの5つのメリットについて詳しく解説していきます。

売掛債権を早期に現金化できる

売掛金買取サービスを利用すれば、売掛金を早期に資金化できます。

一般的に、売掛先から売掛金が振り込まれるのは30~60日程度といわれていますが、具体的な入金タイミングは取引先によって異なるため、なかなかこちらの希望通りに振り込まれないのが実情です。

そこで起こりうるのが、売掛金の入金と支払いタイミングのズレによる資金不足です。

たとえば、売掛金入金を待っている間に別な取引先への支払いが重なってしまうと、資金繰りが苦しくなってしまうケースが考えられます。

このように急にお金が必要な場面で、売掛金の買取サービスを利用すると30~60日程度かかる入金サイクルが最短即日で資金化できるのです。

信用情報に傷がつかない

そして売掛金の買取は、銀行融資とは違い売掛債権の売買であるため信用情報に一切傷がつきません。

そのため、すでに銀行から融資を受けていたり、担保や保証人がいなかったりしても資金化できるのは、売掛金買取サービスを利用するメリットといえるでしょう。

柔軟に資金調達ができる

売掛金買取サービスの審査は売掛先企業に対して行われます。

売掛先企業が期日通りの売掛金支払いに問題がないのであれば、審査に通過できる可能性は極めて高くなるでしょう。

そのため、申込企業が赤字や債務超過など、融資に不利な状況でも審査に通過できる可能性があります。

赤字や債務超過で銀行から融資を断られた企業でも、売掛金買取サービスなら柔軟に資金調達することが可能です。

銀行融資と売掛金買取サービスの違い

銀行融資と売掛金買取サービスは次の4点で異なります。

銀行融資 売掛金買取サービス
審査の対象 申込企業 売掛先企業
資金化までの日数 2週間程度 最短即日
借入か否か 借入 借入ではない
コスト 1%〜5%程度 10%〜20%程度(2社間
担保・保証人 必要な場合がある 不要

売掛金買取サービスは手数料が高いですが、自社は審査されないので問題のない企業の売掛債権さえ保有していれば、最短即日で資金化できる可能性があります。

担保も保証人も必要ありません。

資金繰りが改善する

売掛金を現金化すれば資金繰りは改善します。

売掛金は期日になり入金されるまで、支払手段などには何も使用できない資産です。

そのため、いくら多額の売掛金を保有していたとしても、資金繰りには何も寄与しません。

しかし、売掛金買取サービスを利用すれば、支払手段として活用できない売掛金が支払手段として活用できるようになるので、資金繰りは改善します。

売掛債権のリスクを排除できる

売掛金買取サービスは償還請求権なし(ノンリコース)で行われます。

償還請求権とは、万が一売掛債権を売却した後に、売掛債権が支払われなかった場合、売掛債権の代金を業者が売主に対して請求できる権利です。

売掛金買取サービスは償還請求権なし(ノンリコース)で行われるので、万が一売掛金が支払われなくてもリスクはありません。

売掛金には期日になっても支払われずに不良債権化するリスクがつきものですが、売掛金買取サービスを利用すれば、売掛金のリスクも一緒に売却でき、不良債権が発生する心配はありません。

売掛金の買取を行う2つの業者

売掛金の買取を行う2つの業者

売掛金の買取をしてくれる業者には「サービサー」と「ファクタリング会社」という2つの業者が存在します。

「どちらも買取してくれる点では同じでは?」と思ってしまいますが、2つの業者が買い取る売掛金は全くの別物で、基本的に即日資金化したい時にはファクタリング会社一択になります。

サービサーとファクタリング会社の違い、どの会社がどんな債権を買い取るのかについて説明していきます。

サービサー

サービサーとは債権回収会社のことで、法務省の管轄のもと特定金銭債権だけを回収する業者です。

特定金銭債権とは主に不良債権を指し、サービサーは企業などが抱える不良債権を買い取ることで、経済を円滑化する役割を国の許可を取って行う業種です。

サービサーは法務省の許可がない限り営むことはできません。

このため、サービサーは国に認められた安心した業者ということができます。

ファクタリング会社

サービサーが安心できる業者だからといって「売掛金はすべてサービサーに買い取ってもらおう」と考えても、サービサーには普通の売掛金を買い取ってもらうことはできません。

サービサーが買い取るのは不良債権などの特定金銭債権だけだからです。

普通の売掛金の買取を行ってくれるのはファクタリング会社だけです。

むしろ、ファクタリング会社はリスクの高い不良債権の買取には応じてくれない可能性が高いと考えた方がよいでしょう。

  • サービサーが買い取るのは、すでに支払い期日の過ぎた不良債権等の特定金銭債権
  • ファクタリング会社が買い取るのは、まだ支払日の到来しない売掛金(債権)

企業が売掛金の買取サービスを利用して資金調達を考えるなら、ファクタリング一択の選択になります。

ここからはファクタリング会社を利用して資金調達する注意点を解説していきます。

売掛金の買取を利用する際の4つの注意点

売掛金の買取を利用する際の4つの注意点

売掛金の買取を利用する前には、以下のような点を事前に熟慮してからファクタリング会社を選択する必要があります。

  • いつまでに現金が必要か
  • 取引先に知られてもよいか
  • 高額な手数料を負担できるか
  • 悪徳業者ではないか

急いでお金が必要な時ほど、ネットで検索して一番上に出てきた「即日買取可能」などの文言に乗せられて、安易に買取業者を選択してしまうことが多いですが、熟慮せずファクタリングを決めてしまうと後から後悔することにもなりかねません。

買取業者を選択するにあたって注意すべき4つのポイントを理解しておきましょう。

いつまでに現金が必要か?

売掛金買取サービスを利用するに当たって、最初に明確にしなければならないことは「いつまでに資金が必要なのか」ということです。

売掛金の買取サービスは業者によって現金化するまでの時間が大きく異なり、即日資金化してくれる業者もあれば、資金化までに1週間程度の時間がかかる業者もあるからです。

また、ファクタリングの形によっても資金化までの時間は異なります。

資金が必要になるタイミングまで時間的余裕があれば、手数料の低い3社間ファクタリングを選択できますし、銀行融資の選択肢もあります。

時間がないのであれば最短即日に対応している2社間ファクタリングを扱う業者に申し込むしかありません。

売掛金買取サービスに申し込む前に「いつまでに資金が必要なのか」を明確にして、必要なタイミングに資金が間に合う業者を選択するようにしましょう。

取引先に知られてもよいか?

取引先に知られてもよいかどうかでファクタリングの形態を選択しましょう。

売掛金買取サービスの形によって、売掛先に知られる場合と知られない場合があります。

  • 2社間ファクタリング:売掛先に秘密にできるが、手数料は高い
  • 3社間ファクタリング:売掛先の同意が必要となり売掛先に知られるが、手数料は低い

このように、取引先にバレてもよいかどうかで選択すべきファクタリングの形は変わり、手数料も異なります。

企業の中には取引先が売掛金買取サービスを利用していることを知ると「業況が悪いかもしれない」と判断して、取引を停止する企業もあります。

取引先企業との関係性を考慮して、2社間、3社間どちらの売掛金買取サービスを利用するのか明確にしておきましょう。

どの程度の手数料を負担できるか?

手数料はファクタリング会社を選択する際の重要なポイントです。

ファクタリングには手数料が発生します。

2社間ファクタリングであれば手数料は高くなり、3社間は2社間よりも手数料が低くなります。

それぞれメリットとデメリットはありますが、期日通りに売掛先から支払われる売掛金額に対して、売掛金買取サービスを利用すると手元に入る金額は確実に少なくなります。

また、手数料の相場は2社間と3社間で以下のようになっています。

2社間ファクタリング 10%〜20%程度
3社間ファクタリング 1%〜5%程度

上記の相場を超える手数料を設定する業者とは取引すべ木ではありません。

見積もりを取れば手数料を知れるので「手数料をどの程度なら負担できるかどうか」を熟慮して、売掛金買取サービスの利用を検討しましょう。

違法な業者ではないか?

取引しようとしている業者が健全な業者かどうかを確認することも大切です。

どんな業者でも参入できる売掛金買取サービスは、残念ながら違法な業者も相当混じっているためです。

違法な業者は30%を超えるような高額な手数料を設定するのは当たり前で、中には売掛金の買取サービスのフリをして無登録の貸付業者であることも珍しくありません。

急いで資金が必要な時ほど、違法な業者の誘いに乗ってしまうことがあります。

聞いたことがない名前の業者と取引をする前には、必ず複数の業者から同一債権の買取の見積もりを取り、手数料が異常に高い業者とは取引をしないようにしてください。

売掛金の買取でいくら資金調達できる?

売掛金の買取でいくら資金調達できる?

売掛金の買取サービスを利用することでどのくらいの現金を調達できるのでしょうか?

手数料は審査によって変動しますが、基本的には2社間では手数料が高く、3社間では手数料が低くなります。

売掛金の手数料相場と自社への入金額について詳しく見ていきましょう。

2社間は売掛債権の80%程度

2社間ファクタリングで売掛金の買取サービスを利用する場合には10%〜20%程度の手数料が発生します。

2社間ファクタリングは、売掛金期日に売掛先企業が自社に代金を振り込み、自社がファクタリング会社に代金を支払う方法です。

取引先に秘密にできる分、自社が代金を持ち逃げするリスクがあるので手数料は高くなります。

100万円を売掛金買取サービスで売却した場合は、80万円程度の入金になると考えておきましょう。

2社間ファクタリングは取引先に秘密にでき、即日資金化が可能ですが、入金額は少なくなり大きな手数料負担を覚悟しなければなりません。

3社間は売掛債権の90%以上

3社間ファクタリングは売掛金代金の90%程度が入金になると考えておきましょう。

3社間ファクタリングの手数料相場は5%〜10%程度と2社間と比較して安価で、場合によってはさらに低い2%程度の手数料が設定されることもあります。

3社間ファクタリングは売掛先が期日になると直接ファクタリング会社へ入金を行うので手数料は非常に低くなります。

できる限り多くの入金が必要という場合には、3社間ファクタリングを扱う売掛金買取サービスを利用しましょう。

手数料の内訳

売掛金買取サービスにかかる手数料の内訳は以下の通りです。

  • 買取手数料
  • 債権譲渡登記費用:売掛債権の譲渡を証明する手続き費用。登記しない場合もある。
  • 印紙税:契約書に貼る印紙代
  • 振込手数料:買取代金を入金する際の手数料で、ファクタリング会社が負担をする場合もある
  • 交通費:利用企業と面談時にかかる交通費

なお、ファクタリングは売掛債権の譲渡取引に該当するため消費税は課税対象外となります。

また、着手金も本来なくてもよい項目です。

違法な業者の中には、消費税やあまりに高額な着手金を請求しようとするところもあるため、注意が必要です。

売掛金を即日買取する2つのポイント

売掛金を即日買取する2つのポイント

売掛金の即日買取を希望するのであれば、審査が早く終了するように利用者側も以下の2点に配慮する必要があります。

  • 申込事項は正確に申告する
  • リスクの低い債権から売却する

「即日買取」と表記している業者でも、審査に時間がかかってしまえば即日買取に応じることはできません。

上記2つのポイントを抑えると審査が早く終了することが多いので、しっかりとポイントを理解しておきましょう。

申込事項は正確に申告する

申込事項に間違いや虚偽があると審査に時間がかかってしまうので申込内容は正確に申告して審査がスムーズに進むよう配慮する必要があります。

社名や住所を正確に申告することはもちろん、決算内容なども正しく申告します。

そのため、事前に手元に決算書類を用意して、正確な数字を申告するようにして下さい。

申込内容に不備や不明点があると、審査は最初からやり直しになりますし、最悪の場合は虚偽申込と判断されて審査落ちになってしまいます。

早期買取を希望するなら、スムーズに審査を進めるためにも正確に申告するようにしてください。

リスクの低い債権を売却する

売掛金買取サービスの審査をスムーズに終えるためには、ファクタリング会社にとってリスクの低い債権から資金化することも重要です。

リスクの低い債権は審査に時間がかからないので、ファクタリング会社がすぐに資金化に応じて、即日資金化できる可能性が高まります。

リスクの低い債権とは以下のような債権です。

期間の短い売掛金

支払期日までの期間の短い売掛金は、期間の長い売掛金よりもファクタリング会社にとってはリスクが低い債権です。

期間が長ければ長いほど、期日までに売掛先企業の業況が悪化する可能性が高くなることが理由です。

また、売掛金の支払期間が長いことは、売掛先企業の資金力が弱いため長い期間を設定している可能性が高いと判断できます。

複数の売掛金を所有しているのであれば、支払期日までの期間の短い売掛金から先にファクタリングした方がスムーズに審査を終えられるでしょう。

大手企業の売掛金

大手企業や官公庁など、一般的に考えて「まずデフォルトはしないだろう」と考えられる売掛金を売掛金買取サービスに出せば、審査はスムーズに進みます。

ファクタリング審査で重視されるのは、売掛先企業の業況です。

大手企業や官公庁のように信頼ある売掛先の審査は「問題なし」と判断されて、審査はすぐに完了します

即日資金化を希望するのであれば、できるだけ規模が大きく信頼できる売掛先の売掛金からファクタリングすることで、即日で審査に通過でき、買い取ってもらえる可能性が高くなるでしょう。

違法な業者に買い取らせないための4つのポイント

悪徳業者に買い取らせないための4つのポイント

ファクタリングには国や地方自治体への登録が不要で参入障壁がないため、違法な業者が多く存在します。

急いでお金が必要な時ほど、「即日買取」という甘い言葉に乗せられて違法な業者と取引してしまう危険性が高まります。

違法な業者と取引してしまうと高額な手数料を負担しなければならないばかりか、結果的に無登録の貸付業者からお金を借りてしまっているという事態にもなりかねません。

違法な業者の買取サービスを利用しないため、以下の3つの注意点を必ず理解しておくようにしてください。

  • 契約書があるファクターと取引する
  • 複数業者から相見積をとる
  • 手数料以外の費用を要求する業者は違法な業者
  • 借入なのか買取なのかを明確にする

違法な業者を回避する4つのポイントについて詳しく解説します。

契約書があるファクターと取引する

ファクタリングは法律のルールが特に存在しないため、契約書の内容が非常に重要となります。

しかし違法な業者は、法外な手数料の設定や、一括での支払いをしない等の行為をするため、あえて契約書を作成しません。

つまり、契約書を作成しない業者は違法な業者の可能性が非常に高いと言えます。

審査に通過した後、契約書を締結せず、売掛金の買取に入ろうとする業者とは取引をしないようにしましょう。

また契約書がある場合も、契約書の内容をよく読むようにしてください。

複数業者から相見積をとる

見積もりを取った結果、20%を超えるなどのあまりにも高額な手数料が提示された場合には違法な業者の可能性が高いと言えます。

このような時は同じ売掛金で別の売掛金買取サービスの見積もりを取るようにしてください。

別の会社で取得した見積もりと比較してあまりにも手数料が高かったり、内訳項目が明記されていなかったりと不明な点が多い場合は、最初に取った業者は違法な業者である可能性が高いため、取引をすべきではありません。

不安な場合には最初から複数の業者の見積もりを取るとよいでしょう。

手数料以外の費用を要求する業者は違法な業者

ファクタリングは消費税が発生しない非課税取引です。

しかし違法な業者は不要な費用を上乗せして利益をあげるために、消費税など本来必要のない費用を請求することが多くあります。

優良業者であれば消費税などを上乗せすることはまずありません。

売掛金買取サービスを利用するにあたって、消費税などの本来不要な費用を請求する業者とは取引しないようにしましょう。

借入なのか買取なのかを明確にする

違法な業者の中にはファクタリングと称して高額な手数料を設定しながら、実は貸付契約を締結させて悪質な督促を行う無登録の貸付業者も存在します。

どのような形であれ無登録の貸付業者からお金を借りてしまったら、悪質で脅迫的な取り立てに苦しむことになってしまいます。

このため、事前に買取なのか借入なのかを明確にしなければなりません

借入であれば利息制限法を守った金利設定をしなければなりませんし、そもそも貸付を行うためには貸金業者としての登録が必要になります。

国や都道府県に登録せずに、貸付行為を行う業者は無登録の貸付業者です。

ファクタリング」と名乗ってお金を貸し付ける無登録の貸付業者には十分に注意してください。

売掛金買取サービスの選び方

さまざまな売掛金買取サービスの中から、自社にピッタリの業者を選ぶのは簡単ではありません。

ここまで解説した通り、売掛金買取サービスを提供する業者の中には、悪質なやり方で違法な取引を進めてくる業者も混じっています。

売掛金買取サービスを安全に利用するには以下のポイントに注意して選びましょう。

  • 契約条件が明記されている
  • 担保や保証人を要求しないか
  • 買取額の上限・下限は妥当か

違法な業者に惑わされずに売掛金買取サービスを選ぶ3つのポイントを詳しく解説します。

契約条件が明記されている

健全なファクタリング会社であれば、ホームページに手数料率の目安や利用の流れ、契約条件等が明記されています。

違法な業者は、高額な手数料を請求したり、不条理な契約条件を出したりするために、あえて契約条件を明記していないことがあります。

また、優良業者であれば契約時に内容を読み上げて説明をしてくれることもありますが、違法な業者の場合には説明をせずに押印のみを促される場合もあります。

利用方法や契約条件があいまいなまま契約を押し進めようとする業者とは取引をしないようにしましょう。

担保や保証人を要求しないか

ファクタリングは担保や保証人が不要で利用できるため、要求された場合は違法な業者であるといえます。

ファクタリングは融資ではなく売掛債権の売買であるため、担保や保証人を用意できない人でも利用できるメリットがあります。

しかし、違法な業者はもっともらしい理由をつけて担保や保証人を要求しようとするのです。

担保や保証人を要求された場合や、それらしい話を持ち掛けられた場合は絶対に契約しないようにしましょう。

買取額の上限・下限は妥当か

自社が希望する買取額は、利用するファクタリング会社が設定する買取額の上限・下限に当てはまっているかを確認しましょう。

通常、売掛債権の買取可能額には上限と下限が設けられています。

たとえば以下のような例です。

  • ファクタリング会社A:買取最小金額は100万円、買取最大金額は5000万円まで対応
  • ファクタリング会社B:買取最小金額は1000万円、買取最大金額は1億円まで対応

このようにファクタリング会社によって買取額の上限・下限が設定されているため、自社が希望する買取額が当てはまっているかを確認して選ぶ必要があります。

特に下限に満たしていない売掛債権では、高額な取引を要求される場合もあるため、最初から選ばないことがポイントです。

何度も高額な取引を何度も要求してくるような会社は、違法な業者である可能性もあるため注意しましょう。

売掛金買取におすすめのファクタリング業者5選

売掛金の買取におすすめのファクタリング業者として次の5社をあげることができます。

  • アクセルファクター
  • 事業資金エージェント
  • ペイトナーファクタリング
  • PayToday
  • OLTA

これらの業者は最短即日買取にも対応しており、口コミなどの評判もよい業者です。

取引しても安心なおすすめのファクタリング会社について詳しく解説していきます。

アクセルファクター

ファクタリングの種類 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
上限額 30万円〜1億円
手数料 2%〜
入金スピード 最短即日
個人事業主の利用可否 可能
財務状況 赤字・債務超過・税金滞納OK
面談の有無 非対面可能

アクセルファクターは店舗型のファクタリング会社として、1億円までの高額買取を行っています。

店舗で契約するのが基本ですが、今は取り扱うファクタリングの多くがオンラインでの契約となっており、実に半数を即日買取しているとのことです。

店舗型で安心できるファクタリング会社に売掛債権を買取を依頼したい方はアクセルファクターがおすすめです。

事業資金エージェント

ファクタリングの種類 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
上限額 20万円〜2億円
手数料 1.5%〜
入金スピード 最短3時間
個人事業主の利用可否 可能
財務状況 赤字・債務超過・税金滞納OK
面談の有無 少額なら非対面可能

事業資金エージェントは「500万円までであれば最短3時間で買い取りに対応」というスピードが魅力です。

少額なら非対面契約にも対応しているので、500万円未満の売掛金を買い取って欲しい方は事業資金エージェントを利用することも検討しましょう。

また、20万円という少額からの買い取りにも対応しているので、売上規模が小さくても安心して利用できます。

ペイトナーファクタリング

ファクタリングの種類 2社間ファクタリング
上限額 1万円〜
手数料 10%
入金スピード 最短10分
個人事業主の利用可否 可能
財務状況 赤字・債務超過・税金滞納OK
面談の有無 不要

ペイトナーファクタリングは「申込から資金化まで最短10分」という業界の中でも最速クラスのスピードが特徴です。

AIが審査を行うので、審査に時間がかかりません。

また、1万円からの買い取りに応じているので、事業規模が非常に小さな、個人事業主やフリーランスにもおすすめです。

PAYTODAY

ファクタリングの種類 2社間ファクタリング
上限額 10万円〜
手数料 2〜9.5%
入金スピード 最短30分
個人事業主の利用可否 可能
財務状況 赤字・債務超過・税金滞納OK
面談の有無 無し

PAYTODAYも少額買い取りとスピードが特徴のファクタリング会社です。

10万円から買い取りに対応しており、上限手数料は9.5%ですので、高額な手数料を要求される心配はありません。

また、買い取りまでは最短30分という非常に短い時間で対応してくれるので、急いで資金が必要な方も誰にも会わずに安心して資金調達ができます。

OLTA

ファクタリングの種類 2社間ファクタリング
上限額 -
手数料 2%〜9%
入金スピード 最短即日
個人事業主の利用可否 可能
財務状況 赤字・債務超過・税金滞納OK
面談の有無 無し

OLTAはオンライン完結型のクラウドファクタリングとして最も有名な企業です。

名だたる有名企業と提携しており、銀行とも提携している信頼できるファクタリング会社です。

最短即日買取で、上限手数料は9%ですので、「安心できるファクタリング会社に低い手数料で売掛金を売却したい」という方におすすめです。

売掛金買取サービスに関するよくある質問

売掛債権にはどのようなものがありますか?
売掛金や受取手形などが該当します。
請求書を無くしてしまいました。ファクタリングできますか?
請求書を再発行すればファクタリングできます。くれぐれも架空請求書を作らないようにしてください。
売掛金を利用した銀行融資はありますか?
売掛債権を担保にしたABLという融資制度があります。審査に時間はかかりますが、金利が低いのがメリットです。ファクタリングの利用と併せて検討するとよいでしょう。

まとめ

売掛金買取サービスを利用して早期に資金化するためにはファクタリング会社を利用しましょう。

売掛金を買い取ってもらう前には以下のことを事前に明確化しておくことが大切です。

  • いつまでに資金が必要なのか
  • 手数料はどの程度負担できるのか
  • 取引先に秘密にするかバレても問題ないかどうか
  • 取引を希望する業者が違法な業者か否か

これらを事前に決めておくことで、どの業者に売掛金の買取を依頼すべきなのかは異なります。

自社に最も合った形で売掛金の買取をしてもらえるよう、自社の希望と売掛金買取会社の特徴がマッチする業者を選択しましょう。

また、違法な業者にはくれぐれも注意してください。