ファクタリングと電子記録債権(でんさい)には、どのような違いがあるのでしょうか?

ファクタリングは企業が保有する売掛金(売掛債権)を早期に現金化するサービスです。一方、電子記録債権は電子化された手形や売掛債権のことで、電子債権記録機関(でんさいネット)を通じて譲渡や割引ができます。

両者の違いを簡単にまとめると、以下の表のとおりです。

ファクタリング 電子記録債権(譲渡)
ネットワーク 不要 でんさいネット
デフォルトリスク ファクタリング会社が負う 自社が負う
手数料 譲渡債権額面の2~20% 1件あたり440円~880円
(譲渡・分割譲渡手数料)
取引先への通知 2社間契約は不要 必須
取り扱い業者 銀行、ノンバンク、専門業者 でんさいネット加入の金融機関

ファクタリングと電子記録債権のどちらが資金繰り改善に役立つかは、それぞれのサービスの特徴を知り、シーンに応じて使い分けることが重要です。

今回は、電子記録債権の基礎知識を解説しつつ、ファクタリングとの違いや使い分けについても言及します。