ファクタリングで資金調達をしたくても、審査基準がわからず利用がためらわれるとの声が多くの経営者から聞かれます。ファクタリングの審査基準でもっとも重視されるのは、売掛先の信用力・支払い能力です。

今回の記事では、ファクタリングの審査基準・クリアするコツ・審査の柔軟なファクタリング会社の選び方をまとめました。くわえて、審査通過率を公表している審査の柔軟なファクタリング会社5選を紹介します。

本記事を読めばファクタリング会社の審査基準が理解でき、どのような売掛債権なら審査に通過するかがわかります。ファクタリング会社の審査基準をクリアして、事業に必要な資金をスピーディーに調達しましょう。

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審査なしで安全に利用できるファクタリングはある?

審査なしで安全に利用できるファクタリングはありません

ファクタリングは、必ず利用者・売掛先の信用状況を審査する必要があります。審査によって買取の可否・手数料の設定・掛け目などを決定しなければならないからです。

ファクタリングは融資とは異なり、利用者の経営状態・財務状況が悪くても審査の通過が可能です。そのため、審査なしで利用できるという間違ったイメージが流布されたと考えられます。

審査なしのファクタリングサービスは、違法業者の可能性が高いです。違法業者と契約すると、執拗な取り立てや法外な利息の請求といったトラブルに巻き込まれる恐れがあります。審査なしのファクタリング業者とは、絶対に契約しないようにしましょう。

ファクタリングの審査基準10選!審査に通らないのはなぜ?

ファクタリングの審査基準を、売掛先・売掛債権・利用者の順に解説します。

  • 売掛先の信用状況
  • 売掛先との取引実績
  • 売掛先が法人かどうか
  • 支払いサイト
  • 売掛債権の種類・信頼性
  • 売掛債権額
  • 架空・二重譲渡が疑われる売掛債権
  • 売掛債権額と利用者の売上規模
  • 利用者の信用状況
  • 利用者の人柄

審査基準がわかれば、審査に通らない理由を自分で分析できます。審査基準をしっかりと把握して、ファクタリングの審査通過と資金調達を実現しましょう。

売掛先の信用状況

売掛先の信用状況は、ファクタリングでもっとも重視される審査基準です。

売掛先が上場企業・公的機関・地方自治体などで信用力が高いと、売掛債権の未回収リスクが低いと判断されます。一方、売掛先の経営状態・財務状況が悪いと未回収リスクが高いと判断されて審査通過の可能性が下がります。

審査通過を目指すなら、信用力の高い売掛先の売掛債権を優先的にファクタリングしましょう。

売掛先との取引実績

利用者と売掛先の継続的な取引の有無も、ファクタリングの審査基準で重要なポイントです。

2社間ファクタリングの場合、売掛先は書類上でしか確認が取れません。継続して取引しており入金が定期的にあれば、ファクタリング会社は架空の売掛先ではないと判断します。継続的な取引があるかどうかは、通帳のコピーによる取引履歴で確認されます。

新規取引先の売掛債権をファクタリングしたくても、取引実績がなく審査通過は簡単ではありません。ファクタリング会社で利用実績を作り、信頼関係を構築してから新規取引先の売掛債権がファクタリングできないか相談しましょう。

売掛先が法人かどうか

売掛先が法人か個人事業主かによって、審査基準をクリアできるかどうかが決まります

ファクタリング会社は原則として、個人事業主・個人が売掛先の売掛債権の買取はしていません。法人と比較して個人事業主は信用力が乏しく、未回収リスクが跳ね上がるからです。

また、株式会社は決算書の開示義務があり経営状態・財務状況の調査が可能です。しかし、個人事業主の場合は決算状況がわからず信用情報でしか判断ができません。そのため、事業が好調な個人事業主の売掛先であっても審査通過は困難です。

くわえて、法人の売掛債権しか債権譲渡登記ができないのも、個人の売掛先をファクタリング会社が取り扱わない理由の1つです。債権譲渡登記は二重譲渡を防ぐための登記制度で、2社間ファクタリングの場合は手続きが求められるケースがあります。しかし、昨今は債権譲渡登記が不要なファクタリングサービスが増加しています。

審査通過を目指すなら、売掛先が法人の売掛債権でファクタリングに申し込みましょう

支払いサイト

ファクタリング会社の審査基準として、支払いサイトも確認されるポイントです。

支払いサイトとは、商品・サービスの代金が支払われるまでの期間です。売掛債権の支払いサイトが長いほど、売掛先の経営状態が悪化するなどのトラブルが起きるリスクが高くなります。そのため、支払いサイトの長い売掛債権は審査に通過できなかったり手数料が上がったりします

支払いサイトは30日~60日が一般的ですが、180日の売掛債権に対応しているファクタリング会社もあります。売掛債権の支払いサイトが長くて不安があるなら、ファクタリング会社にあらかじめ問い合わせましょう。

売掛債権の種類・信頼性

売掛債権の種類・信頼性は、ファクタリングの審査基準として非常に重要です。信頼性が高いと判断されるのは、未回収リスクが低い大企業・公的機関・地方自治体などの売掛債権です。

一方、以下のような売掛債権はファクタリングの審査通過が困難です。

  • 個人事業主・個人相手の売掛債権
  • 利用者が売掛先に借入・買掛金がある場合
  • 支払いが遅延している売掛債権
  • 回収不能の不良債権
  • 譲渡禁止特約がついている売掛債権

ファクタリング会社の大半は、個人事業主・個人相手の売掛債権を買取しません。また、利用者が売掛先に借入や買掛金がある場合も審査落ちする可能性があります。なぜなら、利用者の保有する売掛債権と売掛先の債権が相殺されるリスクがあるからです。

ほかにも、未回収リスクの高い支払いが遅延している売掛債権や不良債権もファクタリングできません。

譲渡禁止特約がついている売掛債権は、2020年の民法改正でファクタリングが可能になりました。しかし、売掛債権を譲渡する場合に売掛先への通知が必要なため、3社間ファクタリングでしか取り扱えません

3社間ファクタリングを提供していても、ファクタリング会社ごとに対応が異なるため事前に問い合わせてください。

売掛債権額

売掛債権額によっては、ファクタリングの審査基準がクリアできないケースがあります

買取可能額の下限・上限を設定しているファクタリング会社の場合、範囲外の売掛債権は買取できません。たとえば、買取可能額の下限が30万円のファクタリング会社では、数万円の小口売掛債権の買取は断られます。

数千万円~数億円の大口売掛債権をファクタリングしたいなら、法人専門のファクタリング会社がおすすめです。一方、数万円の小口売掛債権をファクタリングするなら、個人事業主・フリーランス対応のファクタリングサービスの利用を検討してください。

審査に通過するために、ファクタリング会社の買取可能額をあらかじめ確認しておきましょう。

架空・二重譲渡が疑われる売掛債権

架空・二重譲渡が疑われる売掛債権は、ファクタリングの審査基準をクリアできません

請求書・決算書を偽造して、存在しない架空の売掛債権をファクタリングするのは犯罪です。架空の売掛債権をファクタリングした場合、以下のような罪に問われます。

  • 請求書・決算書の偽造:私文書偽造罪
  • 支払い期日に入金できない:横領罪・業務上横領罪
  • 架空債権と知りファクタリングに申し込む:詐欺罪

また、1つの売掛債権を複数のファクタリング会社でファクタリングする二重譲渡も詐欺罪にあたります。架空の売掛債権・二重譲渡は売掛金の回収段階で発覚しますので、絶対に行わないようにしましょう。

売掛債権額と利用者の売上規模

利用者の事業規模と利用金額のバランスも、ファクタリングの審査基準です。

利用者の前年度の年間売上高と売掛債権額が釣り合っていないと、架空の売掛債権を疑われて審査に通りづらくなります。たとえば、年間売上高3,000万円の企業が5,000万円の売掛債権を持ち込んでも審査の通過は困難です。

事業から発生した売掛債権なら、自然と釣り合った金額になるためそこまで気にする必要はありません。しかし、過去に例を見ない大型案件を受注し、前年度の売上規模と釣り合っていない売掛債権が発生したときは注意しましょう。

過去の売上高と釣り合わない売掛債権は、ファクタリング会社に事情を説明して相談しましょう。

利用者の信用状況

2社間ファクタリングの場合、利用者の信用状況も大切な審査基準の1つです。

2社間ファクタリングは、利用者が売掛金を回収してファクタリング会社に入金します。そのため、利用者の財務状況が悪いと使い込みリスクが高くなり審査通過の可能性は下がります

一方、3社間ファクタリングは利用者の信用状況をほぼ審査しません。なぜなら、売掛金は売掛先から直接ファクタリング会社に入金されるからです。

経営状態・財務状況が悪いなら審査通過率を上げるため、3社間ファクタリングの利用を検討しましょう。

利用者の人柄

ファクタリング会社によっては、利用者の人柄も審査基準に含まれるケースがあります

不誠実・横柄な態度で対応すると、ファクタリング審査に通過できない可能性が上がります。たとえば、ファクタリング会社からの質問への回答にいくつも矛盾があると、虚偽と判断されてされかねません。また、横柄な態度は担当者の心証を損ねて審査に影響する可能性が高いです。

面談や電話の機会がある場合は、ビジネスマナーを守って対応に気をつけましょう。

ファクタリングの審査基準をクリアするコツ

ファクタリングの審査基準をクリアするコツを解説します。

  • 2社間ファクタリングより3社間ファクタリングを利用
  • 上場企業・政府・自治体・公的機関の売掛債権を優先して売却
  • 支払いサイトの短い売掛債権を選択
  • 大型案件の売掛債権は事前にファクタリング会社に相談
  • 継続利用して信頼関係を構築
  • 譲渡禁止特約がついていない売掛債権を選ぶ
  • 売掛先との取引実績を明示
  • 正確な情報を伝え丁寧な対応をする
  • 審査が柔軟なファクタリング会社を探す
  • 複数社に相見積もりを取る

自分ができていないポイントがないかチェックし、ファクタリングの審査通過を目指しましょう。

2社間ファクタリングより3社間ファクタリングを利用

ファクタリングの審査通過を目指すなら、2社間ファクタリングより3社間ファクタリングを利用しましょう

ファクタリングには、2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの2種類があります。2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの特徴・メリット・デメリットは、以下の通りです。

ファクタリング形態 特徴 メリット デメリット
2社間ファクタリング
  • 利用者・ファクタリング会社で契約を締結
  • 売掛金を利用者が回収し、ファクタリング会社に入金
  • 最短即日で資金調達できる
  • 売掛先に利用を知られない
  • 3社間ファクタリングに比べて手数料が高い
3社間ファクタリング
  • 利用者・ファクタリング会社・売掛先で契約を締結
  • 売掛先が直接ファクタリング会社に入金
  • 2社間ファクタリングに比べて手数料が安い
  • 資金調達に1週間ほどかかる
  • 売掛先の承諾が必要

2社間ファクタリングは、ファクタリング会社から売掛先に利用が通知されない仕組みです。そのため、売掛先の実在の確認を利用者の提出書類だけに頼るケースもあり、リスクが大きくなるため審査基準は厳しくなります。

一方、3社間ファクタリングはファクタリング会社が売掛先とも契約するため、架空の売掛債権であるリスクはゼロです。したがって、3社間ファクタリングの方が審査基準は甘くなります

また、2社間ファクタリングでは利用者が売掛金を使い込むリスクがあります。一方、3社間ファクタリングなら売掛先から直接ファクタリング会社に入金されるため、使い込みの心配は不要です。3社間ファクタリングは利用者の信用状況が影響せず、2社間ファクタリングより審査に通過しやすくなります。

赤字決算・債務超過・税金滞納といった状態なら、信用状況が問われない3社間ファクタリングがおすすめです。

上場企業・政府・自治体・公的機関の売掛債権を優先して売却

信頼性が高い売掛債権なら、審査基準をクリアする可能性が大きいです。

上場企業・政府・自治体・公的機関などの売掛債権は、ほぼ倒産・未回収のリスクがなく審査の通過が容易です。たとえば、医療・介護で発生する診療報酬債権は売掛先が社保・国保で未回収リスクはほぼありません。

信頼性の高いの売掛債権は審査基準をクリアするだけでなく、手数料が安く設定される傾向が強いです。審査通過を目指すなら、信頼性の高い売掛債権を優先的にファクタリングしましょう。

支払いサイトの短い売掛債権を選択

支払いサイトが短期の売掛債権は、未回収リスクが低いと判断されて審査基準をクリアしやすいです。

支払いサイトが長いと、売掛金の支払い期日までに売掛先の経営状態が悪化するリスクがあります。そのため、支払いサイトが長いほど審査が厳しくなる傾向が強いです。

売掛額・売掛先の規模が同程度なら、支払いサイトの短い売掛債権からファクタリングを申し込みましょう。

大型案件の売掛債権は事前にファクタリング会社に相談

売掛債権額が事業規模に釣り合っていない場合、あらかじめファクタリング会社に相談しましょう。

ファクタリング審査では、売上規模と売掛債権額が釣り合っていないと架空債権の可能性を疑われます。そのため、前年度の年間売上高と見合っていない売掛債権は審査に通過できない可能性が高いです。

売上規模と釣り合っていない売掛債権が発生した場合、ファクタリング会社に事情を説明して相談しましょう。なお、3社間ファクタリングなら売掛債権の実在が証明できるため審査通過の可能性があります。

継続利用して信頼関係を構築

継続して同じファクタリング会社を利用し、実績を重ねて信頼関係を構築しましょう。

ファクタリング会社は、新規利用者よりリピーターの方が信頼性が高いと判断します。そのため、ファクタリング会社によっては利用実績で手数料が下がるケースもあります。また、利用実績を重ねれば信頼関係が構築できて審査に通過する可能性が高くなります。

くわえて、二度目以降のファクタリングの利用は必要書類が少なくてすむケースも多いです。必要書類が少ないと準備に手間がかからず、スピーディーに資金調達が行えます。

リピートする状況を想定し、自分が利用しやすいファクタリング会社を選ぶのが大切です。

譲渡禁止特約がついていない売掛債権を選ぶ

ファクタリングの審査落ちを回避したいなら、譲渡禁止特約がない売掛債権を選びましょう

譲渡禁止特約とは、売掛債権の第三者への譲渡を禁止する条項です。しかし、2020年の民法改正により譲渡禁止特約がついた売掛債権でも、売掛先に通知すれば譲渡できるようになりました。

譲渡禁止特約がついた売掛債権は、売掛先への通知が必要なため3社間ファクタリングでしか利用できません。そのため、2社間ファクタリング専門のファクタリング会社での審査通過は困難です。

なお、譲渡禁止特約つきの売掛債権の取り扱いはファクタリング会社によって異なります。あらかじめファクタリング会社に相談するか、譲渡禁止特約がついていない売掛債権をファクタリングしましょう

売掛先との取引実績を明示

ファクタリング会社の審査基準を満たすために、売掛先との取引実績が示せる書類を用意しましょう。多くのファクタリング会社では、売掛先との取引実績の確認に入出金が記録された通帳のコピーの提出を求めます。

しかし、通帳以外にも以下のような書類があれば取引実績をより確実に提示できます

  • 売掛先との基本契約書
  • 個別契約書
  • 請求書
  • 見積書
  • 受注書
  • 納品書

2社間ファクタリングでは特に、売掛先・取引契約・売掛債権の実在の証明が重要です。提出が求められる書類は、前もってファクタリング会社に確認しておきましょう。

正確な情報を伝え丁寧な対応をする

ファクタリングの審査落ちの可能性を下げるため、正確な情報を伝えて丁寧に対応しましょう

質問に対して矛盾のある回答を繰り返すと、ファクタリング会社から信頼できないと判断されます。ファクタリング会社からの質問には、正確な情報を丁寧に回答してください。

また、時間厳守・約束を守る・正確に回答する・身だしなみを整えるなど、基本的なビジネスマナーを守りましょう。

審査が柔軟なファクタリング会社を探す

審査通過を目指すなら、審査が柔軟なファクタリング会社を選びましょう

ファクタリング会社には、独立系・ノンバンク系・銀行系という3つの系統があります。3つの中でもっとも審査が柔軟なのは、ファクタリングを主な業務としている独立系ファクタリング会社です。

一般的なファクタリングの審査通過率は約70%ですが、90%以上の独立系ファクタリング会社もあります。
参照:ファクタリング(売掛債権譲渡)利用者への総合調査/2019年版リサーチ調査(ファクタリング比較コンシェル)

審査通過率以外にも、以下のポイントに注目して独立系ファクタリング会社を選びましょう。

  • 3社間ファクタリングを提供
  • 個人事業主・フリーランスに対応
  • 必要書類が3点ほどと少ない

審査が柔軟なファクタリング会社を見つけ、審査基準をクリアしてスムーズに資金調達しましょう。

複数社に相見積もりを取る

審査通過を目指すなら、最初から複数のファクタリング会社に相見積もりを取りましょう

ファクタリング会社は独自にノウハウを蓄積しており、審査基準も大きく異なります。複数のファクタリング会社に申し込めば、1社だけの場合より審査に通過する確率が大きく上がります。また、相見積もりを取ればもっとも手数料の安いファクタリング会社を選べる点もメリットです。

候補が多すぎると手間がかかるので、3社~4社を目安に絞り込んでから相見積もりを取りましょう

審査基準が緩いファクタリング会社の選び方

審査基準が緩いファクタリング会社は、以下のポイントで見極めましょう

  • 独立系ファクタリング会社を選択
  • 審査通過率が高い
  • 3社間ファクタリングを提供
  • 個人事業主・フリーランスに対応
  • 電話・店舗対応が可能
  • 必要書類が少ない

審査基準が柔軟なファクタリング会社を見つけ、審査に通過してスムーズな資金調達を実現しましょう。

独立系ファクタリング会社を選択

審査基準が甘く通過しやすい独立系ファクタリング会社を選択しましょう

ファクタリング会社には、独立系・ノンバンク系・銀行系という3つの系統があります。それぞれの系統の特徴・メリット・デメリットは、以下の表の通りです。

系統の種類 特徴 メリット デメリット
独立系ファクタリング会社
  • ファクタリングを専門としている企業
  • 専業のため規模は小さめな企業が多い
  • 買取ファクタリングがメイン
  • 最短即日と資金調達スピードが速い
  • 2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの両方を提供
  • 審査に通りやすい
  • 個人事業主・フリーランスでも利用できるサービスが多い
  • 手数料がほかの系統より高め
ノンバンク系ファクタリング会社
  • 信販・リース・消費者金融などが本業
  • 金融商品の1つとしてファクタリングを提供
  • 買取ファクタリング・診療報酬ファクタリングがメイン
  • ほぼ3社間ファクタリングしか提供していない
  • 手数料が独立系ファクタリング会社より低め
  • ファクタリング以外の金融商品も提供している
  • 3社間ファクタリングしか提供していない
  • 資金調達に数日~1週間ほどかかるサービスが多い
  • ノンバンク系ファクタリングより審査が厳しい
銀行系ファクタリング会社
  • 銀行が運営・出資しているファクタリングサービス
  • 保証ファクタリング・国際ファクタリング・一括ファクタリングなどがメイン
  • 信頼性が高い
  • 手数料が非常にリーズナブル
  • 買取ファクタリングを提供しているサービスは少ない
  • 資金調達スピードが遅い
  • ノンバンク系ファクタリングより審査が厳しい
  • ほぼ法人にしか対応していない

独立系ファクタリング会社は中小企業・個人事業主・フリーランスを対象に運営しており、審査がほかの系統に比べて甘く少額の売掛債権にも対応しています。

なお、診療報酬ファクタリングならノンバンク系ファクタリング会社の利用がおすすめです。

審査通過率が高い

審査に柔軟なファクタリング会社を選ぶには、審査通過率に注目しましょう

一般的なファクタリングの審査通過率は70%ほどですが、中には90%以上を誇るファクタリング会社もあります。
参照:ファクタリング(売掛債権譲渡)利用者への総合調査/2019年版リサーチ調査(ファクタリング比較コンシェル)

審査が柔軟なファクタリング会社を探すなら、90%以上の審査通過率を目安にしましょう。ただし、すべてのファクタリング会社が審査通過率を公表しているわけではありません。

なお、さらに審査通過率を高めたいなら3社間ファクタリングの利用を検討しましょう。

個人事業主・フリーランスに対応

個人事業主・フリーランス対応のファクタリング会社は、審査が柔軟な傾向があります

なぜなら、信用力が低い個人事業主・フリーランス対応のファクタリング会社は、審査基準を甘めに設定していると判断できるからです。

個人事業主・フリーランスへの対応は、公式サイトであらかじめ確認しておきましょう。

電話・店舗対応が可能

柔軟な対応を求めるなら、電話・店舗で対応してくれるファクタリング会社を選びましょう

オンラインファクタリングはスピーディーで手間がかからず便利ですが、柔軟な対応は期待できません。そのため、特殊な事情があっても相談できずに審査落ちするケースが見られます。

しかし、電話・店舗での対応をしてくれるファクタリング会社なら、事情を説明すれば柔軟な対応が期待できます。なお、相談する場合はあらかじめ事情を整理し、わかりやすく説明できるようにしておきましょう。

必要書類が少ない

審査基準が柔軟なファクタリング会社は、必要書類が少ないのが特徴です。

審査基準が厳しいファクタリング会社ほど、多角的に審査するため必要書類が多く手続きが煩雑です。一方、審査基準が柔軟なファクタリング会社は審査項目が少なく、必要書類も2点~3点しか求められません

ファクタリングで求められる書類は、以下の通りです。

  • 身分証明書
  • 通帳のコピー
  • 通帳のコピー
  • 売掛先企業との基本契約書
  • 登記簿謄本(法人)
  • 決算書(法人)・確定申告書(個人)
  • 印鑑証明書
  • 納税証明書

必要書類が少ないファクタリング会社は、身分証明書・通帳のコピー・請求書だけしか提出が求められないケースが多いです。事前に公式サイトを確認し、できるだけ必要書類の少ないファクタリング会社を選びましょう。

審査基準が甘く通過しやすいファクタリング会社5選

審査基準が甘く、審査通過率90%以上で通過しやすいおすすめのファクタリング会社5選を紹介します。

  • ベストファクター | 審査通過率92.25%!手数料2%からとリーズナブル!
  • アクセルファクター | 審査通過率93%!即日の資金調達を半数以上が達成!
  • ビートレーディング | 審査通過率が脅威の98%!最短2時間で審査も早い!
  • 日本中小企業金融サポート機構 | 審査通過率95%!最大10%と手数料が格安!
  • ZIST | 審査通過率93%!3社間ファクタリングなら1桁台の手数料!

自分に最適なファクタリング会社を見つけ、審査に通過してスピーディーな資金調達を実現しましょう。

ベストファクター | 審査通過率92.25%!手数料2%からとリーズナブル!

種類 ・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
・診療報酬ファクタリング
調達可能金額 30万円~
手数料 2%~20%
入金スピード 最短即日
手続き方法 オンライン・電話(面談が必要)
公式サイト https://bestfactor.jp/

ベストファクターは、審査通過率92.25%を誇り手数料が2%からとリーズナブルなファクタリング会社です。

申し込みから入金まで最短即日ですので、急ぎの資金調達が必要なときに心強いサービスです。公式サイトには簡易診断シミュレーターがあり、30秒で売掛債権の買取額がわかります。また、電話でも最短5分で見積もりが取れるため急な資金調達ニーズにも十分に対応が可能です。

年間利用者数1,000社以上と豊富な実績を誇り、信頼性が高く安心して利用できると高い評価を得ています。必要書類は身分証明書・請求書・通帳の3点のみで、法人だけでなく個人事業主・フリーランスも利用が可能です。

さらに、ベストファクターなら専門知識豊富なスタッフによる財務コンサルティングも受けられます。審査基準の柔軟なファクタリング会社を探しているなら、ベストファクターで見積もりを取るのがおすすめです。

アクセルファクター | 審査通過率93%!即日の資金調達を半数以上が達成!

種類 ・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
調達可能金額 30万円~1億円まで
手数料 2%~20%
入金スピード 最短即日
手続き方法 申し込みフォーム・メール・ファックス・LINE
公式サイト https://accelfacter.co.jp/

アクセルファクターは、審査通過率93%を誇り最大1億円の資金を即日調達できるファクタリング会社です。

アクセルファクターは即日入金をモットーとしており、利用者の資金繰り解消を第一に運営しています。ファクタリング利用者の50%以上が、即日資金調達を達成しているというスピード感がアクセルファクターの特徴です。

利用者の目線に立ち、事情・状況を聞き取り柔軟に対応するため高い審査通過率が実現しました。また、3社間ファクタリングを提供しているため、より審査に通過しやすいのがメリットです。

急ぎの資金調達が必要なら、50%以上が即日入金を実現しているアクセルファクターの利用を検討しましょう。

ビートレーディング | 審査通過率が脅威の98%!最短2時間で審査も早い!

種類 ・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
・注文書ファクタリング
調達可能金額 下限・上限なし
手数料 2社間ファクタリング:4%~12%
3社間ファクタリング:2%~9%
入金スピード 最短2時間
手続き方法 オンライン・LINE
公式サイトURL https://betrading.jp/

ビートレーディングは、審査通過率が98%と業界トップクラスを誇るファクタリング会社です。

累計取引5万2,000社以上・累計買取額1,170億円を達成し、豊富な実績とノウハウを誇る信頼性の高いサービスです。東京・仙台・名古屋・大阪・福岡に拠点を構えており、店舗でのファクタリング手続きも受け付けています

申し込みから入金まで最短2時間というスピード感は、急な資金調達が必要な状況では心強い味方です。注文書ファクタリングにも対応しており、受注時点で資金調達できるため機会損失を最小限に抑えられます。

ほかのファクタリング会社で買取が断られた人は、ビートレーディングで審査通過を目指しましょう。

日本中小企業金融サポート機構 | 審査通過率95%!最大10%と手数料が格安!

種類 ・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
調達可能金額 下限・上限なし
手数料 1.5%~10%
入金スピード 最短3時間
手続き方法 オンライン・電話・メール
公式サイト https://chushokigyo-support.or.jp/

日本中小企業金融サポート機構は審査通過率95%以上を誇り、手数料が1.5%からと非常にリーズナブルなファクタリング会社です。

日本中小企業金融サポート機構は、財務局と経済産業局が認定する経営革新等支援機関として中小企業をサポートしています。そのため、資金繰りの苦しい中小企業向けに最大10%という格安の手数料を実現しました。

最短3時間で資金調達ができ、必要書類も身分証明書・請求書・通帳の3点だけです。日本中小企業金融サポート機構はクラウドサインを導入しており、申し込みから契約まですべてオンラインで完結します。

リーズナブルな手数料でファクタリングを利用したいなら、日本中小企業金融サポート機構がイチオシです。

ZIST | 審査通過率93%!3社間ファクタリングなら1桁台の手数料!

種類 ・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
調達可能金額 30万円~
手数料 2社間ファクタリング:5%~15%
3社間ファクタリング:3%~7%
入金スピード 最短2時間
手続き方法 電話・ファックス・オンライン・出張訪問
公式サイト https://zist.co.jp/

ZISTは審査通過率が93%と非常に高く、個人事業主・フリーランスに対応したファクタリング会社です。

ZISTの提供する3社間ファクタリングは、手数料が最大7%と格安に設定されています。申し込みから入金まで最短2時間で完了するため、急な資金トラブルの心強い味方です。

また、資金調達・経営・財務コンサルティングを提供しており、経営課題を解決するためのアドバイスが受けられます。

ZISTの手数料がリーズナブルな3社間ファクタリングで、資金繰り改善を実現しましょう。

ファクタリングの審査基準をクリアして資金調達しよう!

審査基準はファクタリング会社ごとに異なりますが、審査のポイントは売掛先・売掛債権・利用者の3つです。特にファクタリングでは、売掛先の信用力や支払い能力が審査基準として重視される傾向が強いです。

今回の記事では、ファクタリング会社の審査基準・審査のポイント・クリアするコツなどを解説しました。くわえて、審査通過率を公表している審査の柔軟なファクタリング会社5選を紹介しました。

ファクタリングの審査通過が不安な場合は、本記事で紹介したファクタリング会社や3社間ファクタリングの利用がおすすめです。ファクタリング会社の審査基準を理解し、審査に通過して事業に必要な資金調達を実現しましょう。