長野県のファクタリング事情
企業の資金調達と言えば、銀行や日本政策金融公庫などからの融資が一般的です。
しかし、新型コロナ以降の先行き不透明な中で、高額の融資を受けることに不安を覚える事業者の方も少なくありません。
総務省統計局の令和２年労働力調査年報によれば、コロナ発生時期を境に長野県の完全失業率は上昇傾向にあります。
事業の行き詰まりを感じるなかで銀行の融資を受けようにも、担保や保証人が必要で時間がかかったり、年1～3％程度の金利が痛手になったりすることも。
そんなときにおすすめなのが、手持ちの売掛債権（請求書）をファクタリング会社に売却することで、本来の入金日よりも前に代金を受け取ることができるファクタリングサービスです。
融資実行まで約1ヶ月かかる銀行融資と異なり、ファクタリングは申込から入金まで、最短即日に資金調達できます。さらに、ファクタリングは申込や相談のために店舗へ来店する必要がありません。
長野県内にファクタリング会社の店舗はありませんが、名古屋や東京の店舗からの出張対応、あるいはオンラインで早期に資金調達できます。
長野県のおすすめファクタリング会社
長野県内にはファクタリング会社の店舗がありません。
長野県内の事業者の方がファクタリングを利用する場合は、近隣のファクタリング会社に出張してもらうか、オンラインで手続きが完結する非対面のサービスを利用するかの二択となります。
ここでは、資金調達のスピード・手数料の安さ・実績・信頼性で選んだおすすめのファクタリング会社をご紹介します。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- OLTA（オルタ）
- 日本中小企業金融サポート機構
- WIT（ウィット）
ベストファクター｜2社間ファクタリングの取引実績が豊富
ベストファクターは、中小企業や個人事業主を対象とする2社間ファクタリングに特化したファクタリング会社です。
過去の実績から審査通過率は9割以上としており、創業間もない法人や個人事業主であっても、同社のファクタリングであれば利用できる可能性があります。
さらに、個人事業主に対しては5％～の手数料でファクタリングを行える特別枠が設けられており、さまざまなビジネスサポートプランが用意されています。
ただし、初めて利用する場合は出張面談が必要な点に注意しましょう。長野県の事業者の方は、東京から担当者が出張してくる時間も考慮して、なるべく午前中までに申し込むことをおすすめします。
| 契約方式 |
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング |
| 買取限度額 |
30万円～1億円 |
| 手数料 |
2％～（個人事業主は5%〜） |
| 入金スピード |
最短即日 |
| 対面or非対面 |
対面（初回のみ） |
| 近隣の支店 |
東京本社・出張 |
ビートレーディング｜ファクタリング業界のリーディングカンパニー
ビートレーディングは業界のリーディングカンパニー的な存在で、利用者からの評価も高いファクタリング会社です。
過去の買取実績3万円～7億円という数字からも、同社が小規模事業者から大手企業まで幅広くサービスを展開していることがうかがえます。
ただ、契約を結ぶにあたっては初回のみ担当者との面談が必要です。
長野県の事業者の方が同社で当日中の振込を希望する場合は、あらかじめ必要書類を揃えておいたうえで、なるべく午前中までに申し込みましょう。
| 契約方式 |
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング |
| 買取限度額 |
無制限（過去実績：3万円～7億円） |
| 手数料 |
【2社間】4〜12％
【3社間】2～9% |
| 入金スピード |
最短5時間 |
| 対面or非対面 |
対面 |
| 近隣の支店 |
東京本社・出張・オンライン |
OLTA（オルタ）｜手数料2～9％で非対面の2社間ファクタリング
OLTA（オルタ）はスマホやパソコンから簡単に手続きができ、最短即日の現金化が可能なオンライン完結型のクラウドファクタリングを提供しています。
同社のファクタリングを利用するにあたっては、あらかじめ会員登録が必要です。会員登録後、公式ページから見積もりを依頼すれば、24時間以内に審査結果がメールで送られてきます。
ファクタリング契約を結んだら、即日または翌日までには買取代金の振込が確認できるでしょう。
さらに、クラウドファクタリングは面談も債権譲渡登記も不要、業界最安水準の2～9％の手数料で請求書を現金化できます。
以上の特性から、売掛先の信用不安を招きたくない方や簡単な手続きでスピーディーに請求書を現金化したい方におすすめです。
ちなみに、オルタは2021年2月から「八十二銀行」と共同事業を開始しています。長野県で主要の八十二銀行をメインに利用している経営者・個人事業主の方は、ぜひ詳細を確認してみてください。
| 契約方式 |
2社間ファクタリング |
| 買取限度額 |
制限なし |
| 手数料 |
2～9％ |
| 入金スピード |
最短即日 |
| 対面or非対面 |
非対面 |
| 近隣の支店 |
オンライン |
日本中小企業金融サポート機構｜審査通過率95％以上・非対面契約OK
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人だからこそ実現できる低手数料のファクタリングを強みとしています。
同機構のファクタリングは印紙代や郵送代が一切発生せず、全ての手続きがオンラインで完了するため、最短即日の振込が可能です。
さらに、同機構ではファクタリング以外にも事業再生サポートとして、資金力・信用力があるスポンサーの紹介や金融機関に返済の条件・予定を変更してもらうリスケ支援など、多様な形で経営支援を行っています。
ファクタリングによる資金調達に加え、自社の経営課題の改善を目指す事業者の方におすすめです。
| 契約方式 |
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング |
| 買取限度額 |
上限なし |
| 手数料 |
1.5％～ |
| 入金スピード |
最短即日 |
| 対面or非対面 |
非対面（2社間） |
| 近隣の支店 |
オンライン |
WIT（ウィット）｜500万円以下の小口専門で中小企業・個人事業主向け
非対面契約に対応しているWIT（ウィット）は、500万円以下の小口を専門とした請求書買取が得意です。
会社から電話1本でファクタリングの申込・審査・契約・振込までの手続きが完了するため、時間的・金銭的なコストがかかりません。
過去に30万円の請求書を95％の買取率（手数料5％）で買い取ったという実績から、低手数料での取引にも期待できるでしょう。
さらに、同社はコンサルティング事業を手がけており、ファクタリング以外の資金調達の提案や長期的な資金繰りの安定化、経営課題の改善等のサポートを受けることも可能です。
| 契約方式 |
2社間ファクタリング |
| 買取限度額 |
制限なし |
| 手数料 |
5％～ |
| 入金スピード |
最短即日 |
| 対面or非対面 |
非対面 |
| 近隣の支店 |
オンライン |
長野県でファクタリング会社を選ぶときのポイント
長野県で中小企業を営む事業者や個人事業主の方は、以下の5つのポイントを参考にして優良ファクタリング会社を選びましょう。
- ２社間ファクタリングなら売掛先に知られない
- ファクタリング会社のリスクを抑えると手数料が下がる
- 最短即日の資金調達は2社間ファクタリング・非対面契約を選ぶ
- 資金繰り問題の解決には財務コンサルティングサービスが効果的
- ファクタリング会社の口コミ・評価や実績をもとに安全性を確認する
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
①2社間ファクタリングなら売掛先に知られない
売掛先にファクタリングの利用を知られたくないなら、売掛先（取引先・元請け）の承諾なしで契約できる「2社間ファクタリング」がおすすめです。
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2社間のみで契約します。売掛先に債権売却の事実を知られることがないため、利用者の資金不足を知られる心配がありません。
ただし、2社間ファクタリングは売掛先の承諾が不要な代わりに、法務局で債権譲渡登記という公的な手続きが必要となります。
債権譲渡登記は申請すれば誰でも閲覧できますが、ファクタリング会社によってはその債権譲渡登記も省略可能です。
この2社間ファクタリングに対して、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社間で契約するファクタリングを「3社間ファクタリング」と言います。こちらは売掛先の承諾が必須です。
②ファクタリング会社のリスクを抑えると手数料が下がる
ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社のリスクに応じて上がったり下がったりします。
以下の表は、ファクタリングの手数料が変動する要因をまとめたものです。
| 手数料が＜上がる＞要因 |
手数料が＜下がる＞要因 |
| 2社間ファクタリングで契約する |
3社間ファクタリングで契約する |
| 面談必須の対面式ファクタリングを利用する |
面談不要の非対面式ファクタリングを利用する |
| 売掛先の信用力が低い |
売掛先の信用力が高い |
| 売掛先との取引履歴が浅い |
売掛先と長期の取引履歴がある |
| 入金サイトが45日超 |
入金サイトが短い |
| 赤字・債務超過・税金滞納がある |
不利な条件がなく、業績も好調である |
| 債権譲渡登記を留保する（2社間の場合） |
債権譲渡登記を行う（2社間の場合） |
| 初回契約である |
継続利用（2回以上）である |
ファクタリングの手数料を下げたい場合は、上表の「手数料が＜下がる＞要因」に挙げた条件で契約しましょう。
ファクタリング会社によっては「債権のうち何％を買い取るのか」の掛け目が設定されている場合もあります。
たとえば掛け目90％の場合は、売却した債権のうち90％を買い取り、残りの10％はファクタリング会社が売掛金を回収できた時点で利用者に支払われます。
売掛先の信用力が高ければ掛け目は高く、逆に信用力が低ければ掛け目も低く設定されます。
③最短即日の資金調達は2社間ファクタリング・非対面契約を選ぶ
即日で資金調達するための最低条件は以下の通りです。
- 2社間ファクタリングに申し込む
- 対面契約の場合は近隣のファクタリング会社に申し込む
- 事前に提出書類を全て揃え、午前中までに申し込む
即日の資金調達は、2社間ファクタリングを利用することが第一条件です。
2社間ファクタリングは即日の資金調達も可能ですが、対面契約の場合は出張の時間がかかります。当日中に代金を受け取るためにも、なるべく近隣のファクタリング会社に申し込みましょう。
近隣にファクタリング会社がない場合は、非対面契約で即日振込のファクタリングサービスがおすすめです。非対面契約は全ての手続きがオンラインで完結するため、即日の資金調達の確実性が高まります。
いずれにせよ、即日の資金調達を実現するには、事前に提出書類を全て揃えておき、午前中までに申し込みを済ませておきましょう。
なお、3社間ファクタリングは「売掛先の承諾を得る」というプロセスがある以上、早くても2～3日はかかってしまいます。
④資金繰り問題の解決には財務コンサルティングサービスが効果的
事業の資金繰り問題を改善したいときは、ファクタリングによる早期の資金調達とあわせて、ファクタリング会社の経営支援を受けましょう。
対面契約方式のファクタリング会社の多くは、利用者に対して無償で経営支援サービスを提供しています。
具体的な経営支援には、財務コンサルティングや新たな資金調達先の紹介、銀行リスケの交渉などがあります。
⑤ファクタリング会社の口コミ・評価や実績をもとに安全性を確認する
「債権を売買する」というファクタリングの取引そのものに、違法性は一切ありません。しかし、過去にはファクタリング業者を装った違法業者が摘発された事例もあります。
違法業者に騙されないためにも、ファクタリング会社のホームページで会社概要や過去の買取実績、口コミサイトで利用者の評価を必ず確認しましょう。
事前にファクタリング会社に問い合わせ、スタッフの対応で信頼できるかどうかを確認することも大切です。
長野県のファクタリングに関するQ&A
長野県のファクタリングに関して、よくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。
- Q.個人事業主ということを理由にファクタリングの申込を断られることはありますか？
- A.個人事業主OKのファクタリング会社に申し込めば、申込の段階で断られることはないでしょう。ただし、個人事業主は債権譲渡登記ができない（法人のみ可能）という理由から、3社間ファクタリングのみ利用可というファクタリング会社もあります。今回ご紹介した5社は個人事業主でも2社間取引が利用可能です。
- Q.ファクタリング会社は支払期日を過ぎた請求書も買い取ってくれますか？
- A.支払期日を過ぎた請求書は不良債権となるため、ファクタリング会社では買い取りできません。ファクタリング会社が買取対象とする請求書は、入金前（支払期日前）で金額が確定しているものに限ります。
- Q.ファクタリングの審査では信用状況や借入状況が見られますか？
- A.ファクタリングでは申込者の信用状況や借入状況よりも、売掛先の信用力が重視されます。たとえ申込者が銀行リスケ中や債務超過、税金滞納中であっても、継続取引のある優良企業の請求書があればファクタリングで資金調達が可能です。
長野県で早期の資金調達は「ファクタリング」がおすすめ
今回は長野県で中小企業を営む事業者や個人事業主の方を対象に、ファクタリング会社の選び方、およびおすすめのファクタリング会社をご紹介しました。
本記事の内容を参考に、自社の資金ニーズや経営課題の解決にマッチするファクタリング会社を選びましょう。
また、ここでは紹介しきれなかったほかの優良ファクタリング会社は、以下の記事をご参照ください。
優良ファクタリング会社はこちら
