ファクタリングを利用する人の多くが、「すぐに資金が必要」と、急いでお金を必要としており、手元の資金にも不安を抱えている人が多いのではないでしょうか?

ファクタリングで入金までにかかる日数がどれくらいなのかという点は、ファクタリングの利用を検討する人にとっては、非常に気になるポイントです。

全てのファクタリングで入金までにかかる日数が一定ということはありません。

入金までにかかる日数はファクタリングの形やファクターによって異なるので、違いを理解しておかないと「資金が必要なタイミングに間に合わない」ということもよくあります。

ファクタリングで入金までにかかる日数について解説します。

必要な資金を必要なタイミングに調達することができるようになりましょう。

 

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2社間ファクタリングは最短即日で入金になる

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは資金化までの時間が短く、ファクターによっては最短即日で資金化してくれる所もあります。

2社間ファクタリングには3社間ファクタリングにはない特徴があるためです。

  • 売掛先の同意が不要
  • 来店や面談が不要
  • Web完結に対応している

これらの特徴によって、2社間ファクタリングでは素早い資金化へ対応することができるのです。

2社間ファクタリングが資金化までに時間がかからない理由について、すこし深掘りして考えていきましょう。

2社間ファクタリングの入金までの流れ

2社間ファクタリングは入金日数が非常に短く最短即日で入金できます。

2社間ファクタリングの基本的な流れは次の通りです。

  1. 売掛債権発生
  2. ファクタリング会社へ2社間ファクタリングの申し込み
  3. 審査通過
  4. 申込企業とファクタリング会社が契約
  5. 売掛債権の売却代金をファクタリング会社が申込企業へ送金(ここまで最短即日)
  6. 売掛債権期日になり売掛先企業から申込企業へ売掛債権代金を入金
  7. 申込企業がファクタリング会社へ売掛債権代金を支払い

審査の速いファクタリング会社は申し込みから数時間以内では審査が終了します。

当日中に契約手続きが完結すれば、最短即日で売掛債権の代金から手数料を控除した金額が入金になります。

また、売掛債権の期日になると、売掛先企業は通常通りに申込企業の口座へ入金を行います。

2社間ファクタリングでは、売掛先企業は売掛債権がファクタリング会社へ譲渡されたことを知らないので、いつもと同じように申込企業へ支払いを行うためです。

支払いを受けた申込企業は、その代金をファクタリング会社へ送金することで、支払いが完了します。

売掛先の同意が必要ない

2社間ファクタリングは、売掛先への同意が必要ありません。

ファクターと納入企業(ファクタリングを申し込んだ会社)だけで契約をすることができます。

そのため、申込みを完了し、審査に通過できればすぐに契約をすることができ、早いファクターは最短即日で資金化することが可能です。

売掛先の同意が必要な場合には、売掛先の同意を得て、契約内容を書面で確認するなど、契約手続きにどうしても時間がかかってしまいますが、2社間ファクタリングではこのような時間は必要ありません。

当日の昼頃までに申し込みをすれば、すぐに審査が完了し、当日中には売却代金を入金してくれるファクターは多数存在します。

売掛先が契約に関与しない、2社間ファクタリングの方が入金までかかる日数は圧倒的に短くなります。

来店や面談が不要

2社間ファクタリングでは、面談や来店が不要となっているファクターが数多く存在します。

来店が面談が必要な場合には、ファクターのオフィスまで行くのに時間がかかってしまいますし、審査にも「納入企業経営者の人間性」などの要素も加わるので、どうしても審査に時間がかかってしまいます。

2社間ファクタリングを取り扱う、多くのファクターはこのような面談での審査が不要となっているので審査に時間がかかりません。

2社間ファクタリングは、面談や来店が不要となっていることが多いことも入金までの時間がかからない理由の1つです。

Web完結に対応している

2社間ファクタリングの多くがWeb完結など、手続きが簡素化されているというのも入金までの時間がかからない理由の1つです。

ファクターの事務所へ来店する必要もありませんし、契約書の郵送でのやりとりなども必要なく、契約手続はWeb上で完結するかFAXで可能です。

来店によって契約すれば店頭へ行く時間が必要になりますし、郵送の場合には書類が自社に到着する時間、契約書類をファクターへ返送する時間などが必要になりますが、2社間ファクタリングの多くがこのような時間のかかる契約方法を採用していません。

契約手続きに時間がかからないように設計されているというのも2社間ファクタリングが入金までの時間がかからない理由の1つです。

2社間ファクタリングは基本的に「急いで資金が必要」という人のために商品設計がなされているので、審査に時間がかからないようになっています。

3社間ファクタリングは入金までに1週間程度の時間がかかる

3社間ファクタリング

一方、3社間ファクタリングは資金化までに1週間程度の時間がかかり、即日資金化は不可能です。

  • 売掛先の同意が必要
  • 大手の取扱いが多い
  • Web完結は難しい

これらの理由によって、3社間ファクタリングはどうしても売掛債権の買取までには1週間程度の時間がかかり、即日での資金化はまず不可能です。

3社間ファクタリングが入金までにかかる時間について詳しく解説していきます

3社間ファクタリングの入金までの流れ

3社間ファクタリングとは、あらかじめ売掛先企業の同意を得て、申込企業、ファクタリング会社、売掛先企業の3社で契約するファクタリングです。

契約当事者の数が多いので資金化までには時間がかかりますが、2社間ファクタリングよりも低い手数料で利用できます。

3社間ファクタリングが資金化され、売掛債権が回収されるまでの流れは次の通りです。

  1. 売掛債権発生
  2. ファクタリング会社へ3社間ファクタリングの申し込み
  3. 審査通過
  4. 売掛先企業の同意を得て、申込企業、ファクタリング会社、売掛先企業の3社で契約
  5. 売掛債権の売却代金をファクタリング会社が申込企業へ送金
  6. 売掛債権期日になり売掛先企業からファクタリング会社へ売掛債権代金を入金

3社間ファクタリングはあらかじめ売掛先企業が売掛債権をファクタリング会社へ売却することに同意をした上で、申込企業、ファクタリング会社、売掛先企業の3社で契約します。

売掛先企業への説明と契約手続きに時間がかかるので、一般的には申込から入金までの1週間〜2週間程度の時間がかかります。

ただし、3社間ファクタリングでは2社間ファクタリングのように、売掛債権の代金が申込企業を経由しないので、ファクタリング会社は3社間ファクタリングの方が確実に回収できます。

そのため、2社間ファクタリングよりもかなり手数料が低くなるのがポイントです。

売掛先の同意が必要

3社間ファクタリングは売掛先の同意が必ず必要なファクタリングです。

3社間ファクタリングの契約当事者はファクター納入企業(ファクタリングに申し込んだ会社)・支払企業(売掛先企業)の3社です。

そして、売掛債権の期日には、売掛先企業がファクターへ直接支払いをするので、事前に売掛先に対して「債権をファクターへ譲渡すること」「期日になったらファクターの口座へ振り込むこと」などを同意してもらわなければなりません。

まず、同意を得るのにそれなりに時間がかかりますし、同意を得たら書面にて確認しなければなりません。

これらの手続きに1週間程度の時間がかかってしまうので、3社間ファクタリングは申し込みから資金化までに1週間程度の時間が必要になります。

3社間ファクタリングでは即日資金化はまず不可能です。

審査に時間のかかる大手の取り扱いが多い

3社間ファクタリングを取り扱っているのは、主にメガバンク傘下の大手ファクターです。

このような大手ファクターは審査のプロセスが複雑で、基本的には面談での契約になります。

中小ファクターのように審査が簡素化しておらず、担当者→上席者→本部などと審査が回覧されるので、審査プロセスそのものに時間がかかります。

また、契約は担当者の面前で重要事項の説明とともに行うのが原則ですので、どうしても資金化までに時間がかかってしまうのです。

3社間ファクタリングは大手ファクター取り扱っていることが多く、大手ファクターは審査のプロセスも契約手続きも時間がかかるので、入金になるまでの時間がかかってしまいます。

Web完結は難しい

3社間ファクタリングは売掛先の同意が必要なファクタリングですので、Web完結のような簡素な契約方法は不可能です。

「売掛先の同意を得る」という人間が必ず関与しなければならない手続きが必要になるので、契約には書面のやりとりが伴います。

時にはファクターが売掛先の同意を得るために売掛先への交渉を手伝うこともあります。

このように、3社間ファクタリングは納入企業と売掛先企業間の関係性というアナログな部分が大きく関係するので、Web完結でスムーズに契約することは不可能です。

3社間ファクタリングは契約手続きが複雑になるので、入金までにかかる時間も長くなります。

ファクタリング利用時に必要な書類

ファクタリングにかかる入金日数を短くするために、あらかじめ必要書類を準備しておくことが非常に重要です。

いくら審査が速くWEB完結できるファクタリング会社へ申込をしたとしても、書類が揃っていなければ審査はそれ以上進みません。

ファクタリング会社によって異なるのの、ファクタリングの申し込みや契約で必要になる書類は次の通りです。

  • 本人確認書類
  • 入金が確認できる通帳の写し
  • 請求書などの売掛債権成因資料
  • 基本契約書・売買契約書
  • 確定申告書・決算書
  • 商業登記簿謄本
  • 印鑑証明書

即日入金を受けたいのであれば、これらの書類をメールや提出フォームを介してWEB上からアップロードできるファクタリング会社を選択しましょう。

本人確認書類

法人代表者や個人事業主本人の本人確認書類が必要です。

氏名、住所、生年月日が確認できる顔写真付きの本人確認書類を用意しておきましょう。

代表的な書類は次の通りです。

  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • パスポート

本人確認書類はどのようなファクタリング会社でも必ず提出が求められる資料です。

入金が確認できる通帳の写し

ファクタリングする売掛先企業からの過去の入金が確認できる通帳の写しを提出します。

当該売掛先企業が本当に期日通りに代金を支払っているかどうかの確認のために使用されます。

通帳の写しもほとんどのファクタリング会社が提出を求める書類だと考えておいた方がよいでしょう。

請求書などの売掛債権成因資料

請求書などの売掛債権成因資料の提出は必ず必要になります。

ファクタリングとは、売掛債権を売却するものですので、請求書がなければ売掛債権の実在性を証明できません。

また、ファクタリング会社も請求書などの成因資料から金額や期日などの確認しています。

売掛先企業へ送付した請求書の控えなどはファクタリングの申込前に必ず用意しておきましょう。

基本契約書・売買契約書

売掛先企業との契約書関係も提出が求められることがあります。

契約内容を確認することで、取引の深さや取引規模などを把握して、売掛先企業のリスクを判定するためです。

もちろん、取引先によっては基本契約書などを締結していないケースもあるので、契約書関係の書類は「あれば提出を求める」と決められているファクタリング会社が多いようです。

確定申告書・決算書

申込企業の業況を把握するために決算書や確定申告書の提出を求めるファクタリング会社も多くなっています。

あまりにも業績の悪い企業は、ファクタリング後の売掛債権の代金が入金になった時に「使い込み」や「持ち逃げ」のリスクがあるためです。

商業登記簿謄本

法人は商業登記簿謄本の提出を求められる場合があります。

法人の実在性の確認と、役員や資本金の確認を行うためです。

商業登記簿謄本は法務局や法務局の「登記情報提供サービス」でオンラインで取得することも可能です。

印鑑証明書

契約時には印鑑証明書の提出を求めるファクタリング会社も存在します。

紙ベースの契約書に実印を押印するタイプの店舗型のファクタリング会社では必要になる可能性が高いと考えた方がよいでしょう。

印鑑証明書は個人であればお住まいの市区町村役場、法人であれば所轄の法務局で取得します。

診療報酬ファクタリングは診療から1ヶ月半程度で資金化

診療報酬の支払いは最大3ヶ月後

ファクタリングは様々な売掛債権を売却することができますが、その中でも診療報酬は資金化までに時間がかかる売掛債権です。

  • 診療報酬はすぐに請求できない
  • 売掛先の同意が必要

診療報酬は診療行為を行った後、すぐに国保や社保へ請求ができず、売掛先の同意も必要になるためです。

診療報酬ファクタリングは診療から行為を行ってから入金までに1ヶ月半程度の時間がかかってしまいます。

その理由について詳しく見ていきましょう。

診療報酬はすぐに請求できない

診療報酬はすぐに請求することが不可能な債権です。

通常診療行為を行うと、その請求は翌月10日頃までに国保や社保へまとめて請求を行います。

そして、請求した翌月末頃に入金になります。

例えば1月5日に診療した保険料は、2月10日までに請求し、入金になるのは3月末ということになります。

つまり、診療報酬は診療行為を行なってから資金化されるまでには最大3ヶ月程度の時間を要します。

ファクターへ診療報酬を売却することができるのは、国保や社保へ診療報酬を請求した後になります。

上記の事例で言えば2月10日以降ということになり、資金化されるのは2月15日くらいになります。

診療報酬ファクタリングは、ファクタリングを利用しても診療行為を行なってから入金までにかかる時間が1ヶ月半程度必要になってしまうのです。

売掛先の同意が必要

診療報酬ファクタリングは国保や社保などの売掛先の同意が必要な3社間ファクタリングです。

国保や社保や同意を断るということはほとんどありませんが、それでも同意を得るのに数日間の時間がかかってしまいます

やはり2社間ファクタリングと比較して、手続きが面倒になるという点も診療報酬ファクタリングが入金までにかかる時間が長くなる理由の1つと言えるでしょう。

入金までの時間と手数料の関係

手数料の違い

また入金までに要する時間と手数料にも関係性があります。

一般的には入金までの時間が早いと手数料が高くなり、入金までに時間がかかると手数料は低くなります。

なぜこのような関係になるのでしょうか?

詳しく解説していきます。

入金までに時間がかからないと手数料は高い

入金までに時間がかからないと手数料は高くなる傾向にあります。

入金までに時間がかからないファクタリングは2社間ファクタリングで行われます。

2社間ファクタリングは支払期日になると、売掛先→自社→ファクターという流れで自社を経由して資金をファクターへ支払います。

この時に、自社が売掛債権代金を他の支払いへ流用したり、持ち逃げするリスクがあります。

2社間ファクタリングの手数料には、自社に対するこれらのリスクまで加味されるリスクプレミアムとして設定されるので、自社に対するリスクが加わる分だけ手数料が高くなってしまうのです。

入金までに時間がかからないファクタリングは2社間ファクタリングで行われ、2社間ファクタリングは売掛債権期日に自社を経由するので、手数料は高くなります

最近では審査をAI化して契約手続きもオンライン上で完結できるWEB完結型のファクタリング会社も増えています。

このようなファクタリング会社は人件費や店舗管理コストがかからないので、スピーディーかつ低コスで資金調達できるように設計されています。

あまり高額な資金調達はでき

入金までに時間がかかると手数料は低い傾向がある

入金までに時間がかかるファクタリングは手数料が低くなる傾向があります。

入金までに時間がかかるファクタリングは3社間ファクタリングで行われます。

3社間ファクタリングは売掛債権期日になると、売掛先が直接ファクターへ支払いをするのでファクターのリスクは2社間よりも低くなります。

3社間ファクタリングでは、自社の資金流用や持ち逃げなどのリスクがないのでリスクプレミアムが低くなり手数料を低くすることができるのです。

また、入金までに時間がかかるファクターは慎重に審査を行なっているので、詳細にリスクを把握することができる分手数料が低くなることもあります。

入金までの時間がかかる3社間ファクタリングは、ファクターのリスクが低く、審査も慎重に行われることが多いので手数料は低くなる傾向にあります。

申し込むファクターによって入金までの時間は異なる

入金までの時間と「どのファクターへ申し込むか」ということも関係があります。

大手に申し込みをすれば入金までに時間はかかりませんし、小規模ファクターへ申し込みをすると2社間なのに入金までに時間がかかってしまうことがあります。

最後に入金までの時間とファクターの規模の関係についても解説していきます。

小規模ファクターは2社間でも時間がかかる

小規模なファクターに申し込みをすると、2社間ファクタリングだったとしても入金までの時間が数日間かかってしまうこともあります。

小規模なファクターは審査のシステムが確立しておらず、人出も足りないので、少ない人数で審査に不慣れな人間が審査をしていることが多いためです。

大手のように審査システムが確立し、コンピューター化されているわけではないので、どうしても審査には時間がかかってしまいます。

ファクタリング業務を営業するためには、国や都道府県の許可は必要ないので、どんな業者も営業できます。

中には、審査に不慣れな小規模企業が「お金がある」というだけの理由で営業していることも多いので、このような業者に申し込みをしてしまうと、例え2社間ファクタリングであったとしても、入金までに時間がかかってしまうこともあります。

大規模ファクターは即日対応も多い

大規模なファクターは審査をスピーディーに行い、即日資金化してくれる業者も多数存在します。

  • 審査に慣れた人員が充実している
  • 審査システムが確立している
  • コンピューター化されている

大手は審査体制を上記のように整えているので、短期間で正確な審査を行うことができるのです。

また、ファクターは数多く存在し、顧客を奪い合っている状況です。

このような状況下では「どれだけ早く資金化することができるのか」ということがファクターの付加価値としては非常に重要なので、競争力のある大手ファクターに申し込むことで、入金までにかかる時間を大幅に短縮することができます

最近では契約手続きがオンライン上で完全に完結するファクタリング会社も増えています。

このようなファクタリング会社では最短1時間以下で資金調達できるケースもあるので、急いでいるのであれば申込を検討してください。

ファクタリングの入金日数を短くするポイント

ファクタリングの入金日数を短くするためには次の4点を意識して申込をすることが重要です。

  • 2社間ファクタリングを利用する
  • 必要書類を速やかにもれなく用意する
  • 優良企業の売掛債権をファクタリングする
  • 同じファクタリング会社を利用する

逆に言えば、これらのポイントを押さえておかなければ、ファクタリングの入金までには時間がかかってしまいます。

ファクタリングの入金日数を短くするための4つのポイントについて詳しく解説していきます。

2社間ファクタリングを利用する

急いでお金を必要としているのであれば2社間ファクタリングへ申し込みましょう。

3社間ファクタリングは契約当事者に売掛先企業が加わるので、入金までに1週間〜2週間程度の時間がかかってしまうためです。

できる限り短い入金日数でファクタリングを利用したいのであれば、3社間ファクタリングではなく2社間ファクタリングを利用してください。

必要書類を速やかにもれなく用意する

ファクタリング会社から提出を求められた必要書類は、漏れなく速やかに用意してください。

必要な書類に不備があると、審査がストップするので入金までに時間がかかります。

あらかじめファクタリング会社に必要書類を確認し、手元に揃えた上で申し込みをしてください。

優良企業の売掛債権をファクタリングする

複数の売掛債権を保有しているのであれば、その中でも最も優良な売掛債権をファクタリングするようにしてください。

優良な売掛債権とは次のようなものです。

  • 規模の大きな企業に対する売掛債権
  • 業績が良好な企業に対する売掛債権
  • 官公庁に対する売掛債権

これらの売掛債権はファクタリング会社にとってリスクが低いので、スムーズに審査が完了する傾向があります。

リスクの高い売掛債権よりも審査時間もかからないため、複数の売掛債権を保有しているのであれば、その中で最も優良な売掛債権を売却しましょう。

同じファクタリング会社を利用する

すでにファクタリングを利用したことがあるのであれば、前回と同じファクタリング会社を利用してください。

これまでの利用実績があるので、申込企業に対する審査は完了しているため、審査時間がかかりません。

また、本人確認書類や商業登記簿謄本などの書類の提出をカットできます。

これまで利用したことがあるファクタリング会社を利用した方が、新規のファクタリング会社よりも入金日数を短くできるでしょう。

ファクタリングの入金についての注意点

ファクタリングの入金や代金の支払いの際には次のような注意点も頭に入れておきましょう。

  • 決済代行や口座振替は利用不可
  • 分割返済は不可、一括払いのみ
  • 入金期日に遅れると売掛先企業にバレる

決済代行や口座振替は利用不可

2社間ファクタリングの場合、売掛先企業から入金があったら申込企業がその代金をファクタリング会社へ送金しなければなりません。

「わざわざ入金を確認して、送金するのが面倒だから、ファクタリング会社の方から引き落としてほしい」と考える人もいるのではないでしょうか?

しかし、ファクタリング会社への代金支払いで決済代行や口座振替を利用することはできません。

申込企業が「売掛先企業からの入金があった」ということを目で確認し、申込企業がファクタリング会社へ送金しなければなりません。

ローンの返済のように口座振替を使用したり、決済会社に引き落としてもらうことは不可能です。

分割返済は不可、一括払いのみ

ファクタリングの代金の支払いは一括のみです。

分割は全く認められていません。

代金の支払いを分割してしらうことはローンと同じですので、銀行や貸金業の領域になります。

つまり、貸金業者登録をしていないファクタリング会社が分割での支払いを認めてしまったら、それは「貸金業の無登録営業」ということになり、大きな罪になってしまいます。

法律遵守のファクタリング会社は、分割での支払いを求めることはあり得ません。

分割での支払いを許可するファクタリング会社は違法業者だと判断して、絶対の取引しないようにしてください。

入金期日に遅れると売掛先企業にバレる

2社間ファクタリングで、売掛債権の入金期日を過ぎてもファクタリング会社へ支払いをしないと、ファクタリングを利用したことや代金を支払っていないことが売掛先企業に知られてしまいます。

期日を過ぎても入金がない場合には、ファクタリング会社へ直接売掛先企業へ請求を行うためです。

売掛先企業とすれば申込企業へすでに支払った代金について、ファクタリング会社から請求されるのでよい思いをするはずがありません。

売掛先企業からの信用を失い、確実に後々トラブルになります。

2社間ファクタリングで取引先にファクタリングの利用が知られないのは「期日通りにファクタリング会社へ支払いをした時」に限られます。

期日を過ぎると売掛先企業へ知られる可能性が非常に高いので、必ず支払期日は守ってください。

その他の資金調達手段の入金までの日数

ファクタリングは最短即日で資金調達できる方法です。

しかし事業者が資金調達する方法は次のようにいくつもあります。

  • 銀行融資
  • ビジネスローン・消費者金融
  • 日本政策金融公庫
  • 募集株式、社債

それぞれの方法で申込から入金までの日数はどの程度かかるのか、詳しく見ていきましょう。

銀行融資

銀行融資は申込から融資までおよそ2週間程度です。

銀行や信用金庫などの民間金融機関が中小企業へ融資する場合、信用保証協会の補償を付けるのが一般的です。

信用保証協会の審査は3日〜1週間程度、銀行の審査も3日〜1週間程度、契約手続きに1日〜3日程度かかりますので、平均的には申込から融資まで2週間程度かかります。

すぐにお金を借りることはできないので、必要が必要になるのであれば、時間的な余裕をもって銀行へ相談してください。

ビジネスローン・消費者金融

ビジネスローンとは民間の貸金業者が事業資金を融資するローンです。

消費者金融がビジネスローンを融資しているものもあり、融資までの時間が最短即日です。

ただし、個人向けのカードローンよりは急いで融資を実施していないので数日程度の時間がかかることもあります。

中小の事業者がお金を借りる方法としては最も資金化までの時間が短い方法です。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫とは中小企業の資金繰りを円滑にするために国が出資している国の金融機関です。

融資までの時間は2週間〜3週間程度かかります。

日本政策金融公庫は信用保証協会を付けないので、審査を行うのは日本政策金融公庫だけです。

しかし、審査は時間をかけてじっくりと行い、場合によっては審査担当者が申込企業まで訪問して会社の状態をチェックすることもあります。

契約には必ず来店が必要ですが、銀行のように至る所に店舗があるわけではないので、場所によっては何時間もかけて訪問しなければならないことも珍しくありません。

また、郵送で書類のやり取りを行うことも多いので、その場合には書類の郵送にさらに時間がかかります。

いずれにせよ、民間金融機関よりも融資までに時間がかかるので、入金までの日数は2週間〜3週間程度と理解しておきましょう。

募集株式、社債

新株を発行したり、社債を発行し、広く投資家から資金を調達する方法です。

新株も社債の発行も発行までの事務手続きが膨大なので、発行までに数ヶ月程度の時間がかかるでしょう。

また新株発行は株主総会で承認を得なければ発行できないのでさらに時間がかかります。

最も資金調達コストが低い方法で、新株発行に至っては出資を受けた代金の返還義務のない方法ですが、資金調達までの日数は最も時間がかかる方法の1つであると理解しておきましょう。

ファクタリングの入金についてのよくある質問

即日資金化と記載されているファクターは必ず即日で資金化可能ですか?
申し込みから審査まで不備なくスムーズに行けば即日資金化してもらうことは可能です。ただし、申込内容に不備や虚偽があった場合や、ファクターの審査が繁忙の場合には即日資金化ができないこともありますので、即日資金化した場合にはできる限り午前中の早い時間に申し込み、申込内容に間違いがないように申込手続きをしてください。
会社の近くのファクターの方が、入金までの時間はかかりませんか?
ファクターは基本的に日本全国の会社を対象としているので、ファクターの所在地はあまり関係ありません。ただし、審査に面談が必要な場合には近くのファクターである必要がありますし、ファクターも会社所在地の近くの会社の方が安心ですので、近い方が審査に通過しやすいということは言えるかもしれません。
できる限り審査を早く完了させるコツを教えてください。
提出書類を不備なく提出し、申込内容に間違いや虚偽がないことが大切になります。申込内容に虚偽が発覚した場合には、審査落ちになってしまいますし、間違いや不備があった場合にも審査は最初からやり直しになってしまう可能性が高くなります。不備や間違いがないかどうかしっかりと確認し、完璧な状態で申し込むことで早期に審査に通過することができます。
入金期日を遅らせてもらうことはできますか?
入金期日を遅らせてもらうことは可能です。「最短即日資金化」という会社に申し込んだとしても、「入金は〇〇日にしてほしい」と事前に伝えておけば、希望する日に入金手続きを行なってくれます。「手元の資金があったら使ってしまう」という人は、希望日を伝えておきましょう。

まとめ

ファクタリングで入金までにかかる時間は

  • 2社間ファクタリング:最短即日
  • 3社間ファクタリング:1週間〜2週間程度

というのが相場です。

入金日数を短くするためには次の4つのポイントを意識しましょう。

  • 2社間ファクタリングを利用する
  • 必要書類を速やかにもれなく用意する
  • 優良企業の売掛債権をファクタリングする
  • 同じファクタリング会社を利用する

という要素によって決定し、基本的には2社間ファクタリングを大手ファクターへ申し込むのが最も入金までの時間がかからない方法となっています。

また、最近では契約手続きが完全にオンライン上で完結するファクタリング会社も登場しているので、そのようなファクタリング会社を利用することでよりスムーズにファクタリング手続きを完結できます。

ただし、入金までの時間がかからないファクタリングの方が、手数料が高くなってしまうという点には注意が必要になります。

売掛債権の早期資金化ができるファクタリングは便利ですが、必要なタイミングに資金が間に合わなければ意味がありません。

「この会社はいつまでに入金になるのか」ということをしっかりと把握し、資金が必要なタイミングに入金になるファクターを選択するようにしましょう

また、ファクタリング以外にも企業が資金調達できる方法はいくつもあり、中にはファクタリングよりもかなり低いコストで資金調達できるものもあります。

「どのくらいのコストを負担できるのか」ということも加味して、ファクタリングとその他の資金調達方法の中から最適な方法を選びましょう。