注文書買取サービスとは?
注文書買取サービスとは、注文書をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、素早い資金化・現金化を実現させるファクタリングサービスです。
通常のファクタリングは買取対象が請求書であり、これは受注・作成・納品を経て、売掛金を約2ヶ月後に現金化できる流れになっています。
一方、注文書買取サービスは受注の段階で想定売掛金を現金化できるので、資金調達の期間を圧倒的に短縮できます。
これにより、資金繰りの改善や大きなビジネスチャンスの成約などが期待でき、会社の財務課題も解決に進むでしょう。
ちなみに、注文書は仕事を注文・依頼するときに発行する帳票であり、類似している「発注書」と法律的な違いはありません。
注文書買取サービスのおすすめ4社
本記事で紹介する注文書買取サービスのおすすめ4社は、以下の通りです。
- ネクストスタイル
- ビートレーディング
- ベストペイ
- GMOペイメントゲートウェイ
各社の特徴や強みを理解しておくと、注文書買取サービスを提供するファクタリング会社を納得したうえで選べます。
ネクストスタイル|幅広い買取金額に対応
入金スピード |
最短即日 |
買取額の幅 |
20万円~5000万円 |
ファクタリング手数料 |
2%〜 |
申込方法 |
電話・メール |
必要書類 |
契約書・注文書・発注書・受注書など |
中小企業に向けた手厚いサポートを提供している「ネクストスタイル」。申込・契約・入金まで最短即日で完了し、急いで資金調達したいときに役立ちます。
店舗に出向く必要もないので、多忙スケジュールに追われて時間を作れない会社にとっては心強いサービスでしょう。
ファクタリング手数料は2%と、業界最安水準に設定されているのも嬉しいポイントです。
必要書類がない場合でも、メールやLINEなどによる契約の流れが確認できれば利用可能。「注文書が手元にないから…」と諦めているなら、利用しない手はありません。
また、対象債権が法人であれば個人事業主も利用できます。
少額からの買取や2社間・3社間ファクタリングに対応しているため、会社の希望や方針にあわせて、まずは見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。
ビートレーディング|最短30分のスピード審査
入金スピード |
最短即日 |
買取額の幅 |
無制限 |
ファクタリング手数料 |
最低2%〜 |
申込方法 |
WEB・電話 |
必要書類 |
注文書
通帳2ヶ月分(表紙付き) |
ビートレーディングは会社の設立以降、3.7万社もの企業に対してファクタリングを行っており、確固たる実績を積み上げてきました。
経営者のニーズに応えるべく、取引先に知られない2社間ファクタリングで、スピーディーな資金調達を叶えてくれます。ちなみに、審査時間は最短30分、通過率は98%です。
15時までに契約の手続きが完了すれば、最短でその日のうちに想定売掛金が振り込まれます。
そして、買取額の間口が広く、手数料も低めに設定されているのがおすすめポイントです。
赤字決算や税金滞納で困っている会社にも対応しているので、ぜひファクタリング業10年の老舗・ビートレーディングに相談してみてください。
ベストペイ|実績多数!ノンリコースで安心
入金スピード |
最短翌日 |
買取額の幅(約) |
100万円〜3億円 |
ファクタリング手数料 |
5%〜 |
申込方法 |
メールフォーム・電話 |
必要書類 |
注文書(発注書)
通帳3ヶ月分(表紙付き)
本査定申込書 |
ベストペイはノンリコースなので、もし売掛金を回収できなくても、一切リスクを負いません。取引先が倒産したり経営が悪化したりしても、保証する必要がないのです。
このように、安心安全に資金調達できることから、すでにさまざまな会社がベストペイを利用しています。
業界 |
買取額 |
フリーランスエンジニア |
100万円 |
アパレル事業 |
300万円 |
サービス業 |
600万円 |
広告代理業 |
1,000万円 |
製造業 |
3,000万円 |
※一例
オンライン受付なら24時間対応しているため「今すぐ手元に資金が欲しい」と思ったときに申込が可能です。
また、取引形態が2社間ファクタリングなので、取引先の承諾が必要なく、信用情報にも影響がありません。
なお、契約時は面談を行うために店舗へ赴く必要があります。
GMOペイメントゲートウェイ|業界最低水準の手数料!
入金スピード |
最短2営業日 |
買取額の幅 |
100万円〜1億円 |
ファクタリング手数料 |
2〜12% |
申込方法 |
WEB・電話 |
必要書類 |
決算書(2期分)
審査依頼書
見積書・発注書など |
GMOペイメントゲートウェイが提供するファクタリングサービス「GMO BtoB早払い」。業界最低水準の手数料が魅力で、注文書買取サービスに関しては2%〜です。
また、東証プライム上場企業であり信頼性・安全性が高く、ファイナンス業務専任の担当者からサポートを受けられるのもポイントです。
利用者からは「対応がスピーディーかつ丁寧だった」という声も挙がっています。
GMO BtoB早払いでは継続タイプの商品も提供しており、この場合は決済書や審査依頼書の提出が必要ありません。
都度利用よりも資金調達が効率化されるので、86%以上もの利用者が継続しています。会社の財務問題や経営コストを考慮して、ぜひ利用を検討してみてください。
ちなみに、GMO BtoB早払いのみ、個人事業主の利用が不可とされています。
注文書買取サービスと請求書買取サービスの違い
注文書買取サービスにおける買取対象は、以下のような書類が一般的です。
一方で「請求書」は注文書と異なり、それぞれのサービス内容も分かれます。
以下に、注文書買取サービスと請求書買取サービスの違いをまとめているので、まずはご覧ください。
|
注文書買取ファクタリング |
請求書買取ファクタリング |
買取対象 |
注文書(発注書) |
請求書 |
資金調達のタイミング |
仕事の受注時点 |
商品・サービスの納品完了後 |
支払サイト
(最大) |
180日 |
30~60日 |
買取手数料
(目安) |
2〜30%
(請求書買取より約2〜5%高い) |
【2社間】10〜30%
【3社間】1~9% |
取引先への通知 |
通知されない |
【2社間】通知されない
【3社間】通知される |
おすすめの利用場面 |
仕事を受注した段階で資金調達したいとき
支払サイトを短縮したいとき
人件費・資材費・設備費などを自己資産で補えないとき |
納品後の段階で資金調達したいとき
次の仕事の準備金を調達したいとき |
記事冒頭で説明したように、注文書買取サービスは仕事を請け負った時点(業務未遂行)で、ファクタリング会社から資金をもらえます。
請求書買取サービスだと受注しただけでは資金調達できず、商品の納品やサービスの提供まで終えなければなりません。
このため、一刻も早く事業資金を賄いたいときには、注文書買取サービスの利用がおすすめです。
そして、支払サイトの長さ・買取手数料などにも違いがあります。請求書買取と異なり、注文書買取サービスなら最大で約半年も支払サイトを短縮することが可能です。
手数料に関しては、基本的に注文書買取サービスの方が高い傾向にあります。
2社間取引である注文書買取は、取引先からの債権譲渡の承諾が必要なく、通知も届きません。
手間がかからずスムーズに資金調達できるので、3社間の請求書買取ファクタリングよりも相場が高くなります。
また、注文書買取は仕事の受注段階で売買されることから、請求書買取よりも売掛金の回収サイトが空きます。
回収サイトが長い分、取引先が倒産するなどの貸倒れリスクが高まるため、ファクタリング会社は請求書買取よりも2〜5%ほど相場を高く設定しているのです。
前章で紹介した注文書買取サービスのおすすめ会社には、2%や5%〜とお得な手数料が記載されていましたが、実際は約10〜30%はかかるので注意しましょう。
注文書買取サービスのメリット
注文書買取サービスには、以下5つのメリットがあります。
- 資金繰りを改善できる
- 目の前の大型案件を受注できる
- 金融機関の審査落ちがネックにならない
- 取引先に知られず信用に影響を及ぼさない
- 償還請求権がない「ノンリコース」である
それぞれのメリットを詳しく解説するので、ぜひ目を通してみてください。
資金繰りを改善できる
家賃や人件費の維持・必要以上の設備投資など、赤字が続いているときに資金繰りを改善できるのが大きなメリットです。
というのも、注文書買取サービスは本来の支払サイトより180日(約半年)も短縮できるので、その分手元資金を潤沢にできます。
これにより、社用車の自動車保険料・広告代・雑費など、請求書買取だけではカバーできない支払いが一時的に重なってしまっても、問題ありません。
ただし、注文書買取サービスは短期的な資金難の解決方法なので、あわせて長期的な資金繰り改善計画を練ることが重要です。
目の前の大型案件を受注できる
注文書買取サービスを利用すれば、目の前の大型案件を受注できます。
なぜなら、たとえ手元に請求書買取できる請求書がなくても、新しい案件の注文書さえあれば、すぐに着手金が手に入るからです。
目の前に大きなビジネスチャンスが転がっているにもかかわらず、資金がないことで見逃すのは会社にとって損失であり、後悔に繋がるでしょう。
とはいえ、注文書買取サービスの利用には高い手数料がかかるので、確実な売り上げが見込めない場合はあまりおすすめできません。
メリットとデメリットを天秤にかけ、賢く利用しましょう。
金融機関の審査落ちがネックにならない
銀行や信用金庫から、会社経営における融資を断られたり審査に落とされたりしても、心配ありません。
注文書買取サービスでは、過去の信用情報や会社の業績は関係なく、取引先の企業さえ安定していれば、ほとんどの場合利用できます。
つまり、ファクタリング会社は利用者の会社ではなく、取引先の信用度に着目しているわけです。
「うちは経営が悪化しているから、審査に通らないかも」という場合でも、取引先の業績が安定しており、倒産リスクを抱えていなければ、問題なく利用可能です。
取引先に知られず信用に影響を及ぼさない
注文書買取サービスは契約形態が2社間ファクタリングのため、取引先に知られず、信用や取引に影響を及ぼしません。
利用者とファクタリング会社との契約になるので、取引先からの債権譲渡の承諾も不要です。
また、3社間ファクタリングと比べ、手続きの手間も省けることから、スムーズな資金調達を実現できます。
業績悪化が知られたり、契約を解除されたりするのに不安を抱えている経営者にこそ、注文書買取サービスはおすすめです。
償還請求権がない「ノンリコース」である
注文書買取サービスには、償還請求権がありません(=ノンリコース)。
償還請求権とは、取引先の経営悪化・倒産などにより売掛金を回収できなかった場合、利用者に対して金銭の返還を求められる権利です。
注文書買取サービスはノンリコースなので、取引先から売掛金を支払ってもらえなくても、ファクタリング会社から費用を請求されずに済みます。
このように、コストを負担するのはファクタリング会社であり、利用者にとってはリスクを回避できるのが安心できるメリットと言えるでしょう。
注文書買取サービスのデメリット
メリットが多い注文書買取サービスですが、反対にデメリットもあります。
- 通常のファクタリングよりも手数料が高い
- 注文書買取サービスを取り扱うファクタリング会社が少ない
利用前にマイナス要素をしっかりと理解することで、注文書買取サービスを賢く使えます。
通常のファクタリングよりも手数料が高い
注文書買取サービスは、通常のファクタリングよりも手数料が高い点がデメリットです。
回収サイトが長くなると、ファクタリング会社は「そもそも仕事を完了できるのだろうか」「きちんと資金を返してくれるだろうか」と、不安要素が増えます。
つまり、ファクタリング会社にとって遂行していない仕事の売掛金を先に現金化するのは、未回収のリスクが高まるわけです。
このような背景から、注文書買取サービスの手数料は10〜30%ほどが目安とされています。請求書買取サービスよりも2〜5%ほど手数料が高くなると把握しておきましょう。
注文書買取サービスを取り扱うファクタリング会社が少ない
注文書買取サービス自体が新しいサービスであるため、取扱会社が少ない傾向にあります。まだまだ利用者もごくわずかであり、口コミ・評判も十分に集まっていません。
有力な情報である口コミ・評判をもとに比較するのが難しいので、利用に踏み込みづらくなるのがデメリットと言えるでしょう。
以下に当てはまる方は、ファクタリング会社の口コミを参考にしてみてください。
- 注文書買取サービスを取り扱っている会社を探している
- ファクタリング会社の口コミ・評判を知りたい
ファクタリング会社の口コミでは、205件の会社を掲載しており、2,000件以上もの口コミをまとめています(2022年8月時点)。
おすすめの注文書買取サービスを活用して資金繰りの悩みを解消しよう
注文書買取サービスのおすすめ活用シーンは、以下の通りです。
- 1日でも遅く支払いを伸ばし、1日でも早く資金を手にしたいとき
- 請求書買取ファクタリングでは補えない資金難に陥っているとき
- 単発的に目の前の大きな財務トラブルを解決したいとき
- 事業拡大や新規大型案件の受注など、ビジネスチャンスを掴みたいとき
- 赤字決算・税金滞納により銀行や信用金庫から融資を受けられないとき
- 未回収による返済リスクを回避したいとき
上記に該当したなら、本記事で紹介した注文書買取サービスのおすすめ4社を利用してみましょう。
- 買取金額の間口が広いネクストスタイル
- 最短30分審査で即日入金が期待できるビートレーディング
- ノンリコースで安心安全なベストペイ
- 良心的な手数料が嬉しいGMOペイメントゲートウェイ
ただし、手数料が高く、長期的な利用には向いていないことを覚えておいてください。
従来のファクタリングと異なり、仕事の受注時点で素早く資金調達できる注文書買取サービスを活用して、資金繰りの悩みを解決してみてはいかがでしょうか。