大手ファクタリング会社の口コミや評判について解説します。
ファクタリング会社は今や無数にあります。
そのため「どのファクターと取引していいか分からない」という人も多いのではないでしょうか?
どこと取引したらよいか分からない時には、大手ファクターと取引するのが最善です。
ファクタリング会社の中には、相場よりもかなり高い手数料を設定する悪徳業者も多いですが、大手ファクターは手数料も低く、資金化も早いためです。
大手ファクターの口コミや評判、また注意点について詳しく解説します。
安心できる優良ファクターとスムーズに取引できるようになりましょう。
大手ファクター5選
ファクタリング会社は無数にありますが、安心して取引ができる大手ファクターとしては以下の5社を挙げることができます。
- OLTA
- ビートレーディング
- 資金調達ペイ(GMO)
- ベストファクター
- ワダツミ
おすすめの5つのファクターの口コミや評判、特徴について詳しく解説していきます。
OLTA
OLTAは申し込みから契約までを全て非対面で行い、AIが審査をするクラウド型のファクタリング会社です。
メガバンクが出資しているという点も信頼度が高いファクターです。
OLTAの口コミ・評判
OLTAの口コミや評判をご紹介します。
近畿圏で使えるところを探していました。他では20%の手数料に加えて、大阪までの出張費も払いました。出張だと30万円くらいでは断られるので、 少額OKなところも良いですね。
個人事業主のため、審査に通るか不安でしたが無事に現金化できました。 他の方の情報によると審査は甘くないとのことでしたが、幸い経営の数値自体は悪くなかったので2社間の審査を無事に通過することができました。 このサービスの良いところは、オンラインで審査から入金までが完結し、また入金までがすごくスピーディーであったためすごく感謝しています。
東京の知り合いから教えてもらいました。その人は メガバンクの担当者から勧められたそうで、変なところではなさそうなので申込みました。
ファクタリング自体は利用したことがありましたが、クラウドで利用できることは知りませんでした。 申し込みから入金までがすべてオンラインで完結する点はかなり画期的で便利でした。 実際に私も店舗まで行くことなく現金化することができました。
OLTAは銀行が出資しているという安心感と、クラウド型ゆえの手続きの簡素さや速さで評価を得ていることが口コミから分かります。
OLTAの特徴
OLTAの特徴は以下の5つです。
- 非対面でファクタリングできるので近くにファクターがない人もファクタリング可能
- 手数料が2%〜9%と、非常に低い
- 24時間以内に審査の回答がある
- 2社間ファクタリングのみ
- 譲渡禁止特約付きの債権も買取可能
OLTAは2社間ファクタリングだけを取り扱う会社です。
また、AIが審査をするので、申し込みから資金化までが非常に早く最短1営業日後には振込をしてくれます。
さらに、契約まで完全非対面で行うことができるので、近くにファクターがなくてファクタリングを諦めていた人や、わざわざ遠方のファクターまで足を運んでいた人でもOLTAであればオンライン上でファクタリングを完結させることができます。
ビートレーディング
ビートレーディングはとにかく対応の速さと丁寧さの評価が圧倒的に高いファクタリング会社です。
口コミ・評判や特徴について詳しく解説していきます。
ビートレーディングの口コミ・評判
ビートレーディングの口コミには以下のようなものがあります。
ビートレーディングはとても対応スピードが早く、なるべく早めの資金調達を希望していたこともあって助かりました。 手数料も相場より低めで利用しやすかったので、また何かあれば利用したいと思いました。
とても親身になって対応してくれたので安心して利用することができました。 無事に資金調達も完了して困難を乗り越えることができたので、ビートレーディングにはとても満足しています。
私のような零細業者でも利用できましたし、仙台に店舗があったため、実際に顔を合わせてお話を聞いてもらえました。 入金は二日後。素早い対応、ありがとうございます。
大型受注により、現場の材料、設置機器が先行仕入れの為、運転資金がショートしてしまいました。銀行融資では時間的に間に合わないため、良い方法がないかとインターネットで調べていたところ、ファクタリングの広告が目に入り、急いで問い合わせをしました。初めての利用で不安だったのですが、担当の方がスピーディーに対応してくれたおかげで無事2日後に、100万円の資金調達をすることができました。その後継続して3回利用させていただき、今では安定した資金繰りができています。
倉庫やドライバーなど物流に特化した人材派遣業を行っているのですが、今まで月払いの給料だったのが、週払いの社員が出てきたので、その給料の支払いのために資金が必要になりました。社会保険の滞納があり、ビジネスローンで100万円ほど借り入れがあるため、追加の融資が難しく困っていたところ、ネットで借りない資金調達方法があるということを知りました。正直ネットで調べてもよくわからなかったので、とりあえず電話をかけてみると、税金滞納中や他社の借り入れ状況に関係なく利用ができ、融資よりも提出する資料が少なかったので、そのままお申込みさせていただきました。ただ、手数料が高いのが難点なので、会社の立て直すことを前提に本当にどうにもならない時だけ利用しようと思います
ビートレーディング は対応の速さと担当者の丁寧さが口コミで評価を受けています。
初めてのファクタリングで不安を感じている人でもビートレーディングなら、対応が丁寧で説明も分かりやすいので安心して取引をしているようです。
ビートレーディングの特徴
ビートレーディングの特徴は以下の通りです。
- 資金化まで最短12時間
- 対応のよさに定評がある
- 手数料は5%〜20%
- 契約方法が選択できる
- 遠方でも出張して来てくれる
ビートレーディングはOLTAとは異なり、必ず担当者がつき、担当者が親身になって説明をしてくれる会社です。
その分、手数料は10%を超えるようなことも珍しくありませんが、「不明点などを確認して安心して取引をしたい」という人にはビートレーディングはおすすめのファクターです。
また、契約方法を対面・出張・郵送の中から選択することができるので、忙しい時に必ずしもファクターのオフィスに訪問する必要がありません。
資金調達ペイ
資金調達ペイは大手ファクタリング会社のPMGが運営するファクタリングサービスです。
資金調達ペイの口コミや評判、特徴などについて詳しく解説していきます。
資金調達ペイの口コミ・評判
資金調達ペイには以下のような口コミがあります。
営業の方の説明が丁寧で、信頼できると思えたことが使ってみようと思えたきっかけです。
外注との支払いサイトが合わずに資金ショートしたり、現金買付が発生したため、突発的にお金が必要になったため使ってみようと思えました。
担当者がメリット・デメリットの両方を説明してくれて相談しやすく的確なアドバイスをもらうことができた。
柔軟で親切でした。金額も満足で対応がよく満足な取引ができました。
資金調達ペイを運営するPMGには担当者の対応を評価する口コミが多数です。
対応で評価を得ている会社ですので、ファクタリング会社に対して「怪しい」「怖い」というイメージを持っている人でも資金調達ペイであれば安心して取引をすることができるでしょう。
資金調達ペイの特徴
資金調達ペイの特徴は以下の通りです。
- 請求書をスマホで撮影して仮審査回答
- 最短即日本審査回答
- 郵送か来店で契約完了
- 手数料3.0%~8.0%
大手ファクターのPMGは手数料8.0%以下でファクタリングをしています。
資金調達ペイの手数料も同程度であると思われ、資金調達ペイは非常に低いコストでファクタリングできます。
口コミからも分かるように、PMGは対応の良さでは評価が高いファクターです。
資金調達ペイでも気持ちよく取引をすることができるでしょう。
ベストファクター
ベストファクターも常にファクタリングランキングサイトなどで上位に位置する人気のファクタリング会社です。
手数料の低さ・対応の速さ・担当者の親切さと三拍子揃った優良ファクターです。
ベストファクターの口コミや評判や特徴を確認していきましょう。
ベストファクターの口コミ・評判
ベストファクターの口コミや評判には以下のようなものがあります。
担当の方は介護事業に詳しい人で、事業所の増店に必要な資金などを相談させてもらいました。 とても気さくな方で、突っ込んだ話ができたのは良かったです。その節はお世話になりました。 ファクタリングについてですが、売掛金が450万円で調達金額が410万円でした。 手数料は安い方じゃないでしょうか。
従業員の給料支払いと資材の購入で資金難に陥っている状態でした。 2社間ファクタリングは手数料が高いと聞いていたのですが、今回かかった手数料は9%。しかも諸経費が込み。追加料金をあれこれ取られることもなかったです。 前もって書類の準備をしていた事もあり、翌日には資金調達が完了しました。このスピード感は助かります。
資金調達の方法として手形割引を検討していた所、税理士から不渡りのリスクを指摘されたため、ファクタリングに切り替えることにしました。 大規模な公共工事で資金繰りに苦労している最中だったので、万一入金が滞るような事があれば、かなりの痛手になると思ったからです。 ファクタリング後も資金繰りについて様々なアドバイスを提案いただき、案件は無事終了。 審査や手続きは簡単でしたし、何より入金スピードが速かった。非常時の解決策としてファクタリングというのも悪くないですね。
銀行の審査中でしたので、信用保証協会にバレないか心配でしたが、2社間ファクタリングを利用させていただき、何とか支払いを済ますことができました。今回のようなケースにおいてファクタリングはとても有効な資金調達手段だと改めて実感いたしました。
ベストファクターは手数料の低さと対応の速さが口コミで評価を得ています。
また、リスクが高い会社に対しても20%の手数料で買取に対応していることもあるようで、幅広いリスクの事業者をリスクに見合った手数料設定で審査に通しています。
審査に不安を感じている人もベストファクターなら安心して取引をすることができるでしょう。
ベストファクターの特徴
ベストファクターの特徴は以下の通りです。
- 最短即日で資金化
- 契約には必ず面談が必要
- 手数料は5%~20%
- 担当者の対応が良い
ベストファクターは20%以上を超える手数料を設定することはなく、多くの人が10%以下の手数料で売掛債権の売却をしています。
契約には面談が必ず必要ですが、スムーズに手続きをすれば最短即日で資金化することもできます。
幅広い知識を持った担当者が対応してくれるので、ファクタリングだけでなく資金繰り全般の相談に乗ってくれるでしょう。
ワダツミ
クリーンなファクタリングを利用したいならワダツミがおすすめです。
ワダツミは西武信用金庫と業務提携をしており、どちらか言えばメガバンク傘下の大手ファクターに近いイメージです。
ワダツミの口コミや評判や特徴を詳しく解説していきます。
ワダツミの口コミ・評判
ワダツミの口コミや評判には以下のようなものがあります。
相談から三日後に入金、というのは銀行融資からは考えられないスピードですね。 調達した資金で税金を支払い、証明書を提出。その後は銀行から事業資金を融資してもらえました。
金利10%のビジネスローンではなく、ファクタリングを利用して正解でした。 ネット広告が主流の昨今、成果型報酬の案件が増えているのですが、成果型報酬は入金に数ヶ月かかることも珍しくありません。 結果、資金が回らなくなってしまい、資金の不足分を補うためにファクタリングの利用を決断。 ファクタリング業界で、ワダツミさんは15年以上の実績があることから安心して売掛先との交渉をお任せできました。 この度はありがとうございます。
新規に介護タクシー事業を立ち上げるため、創業融資制度を利用して500万円を調達しようとしたのですが、その際に3分の1の自己資金割合がネックになりました。 「不足分をファクタリングで捻出してはどうか」と税理士からアドバイスを受けたのが、ワダツミさんに依頼したきっかけです。 面談不要で地方でも利用可能、というのも助かりました。電話上の取引には不安を覚えたのですが、スタッフさんの対応はきめ細やかでした。
ワダツミは3社間ファクタリング専門の会社ですが、3社間ファクタリングでありながら入金スピードが早いというのが特徴です。
業歴が長く担当者の知識も深いことから、ファクタリングに不安を感じている人でも安心して利用することができるでしょう。
ワダツミの特徴
ワダツミの特徴は以下の通りです。
- 1%~3%/月
- 最短3日で資金化
- 取り扱いは3社間ファクタリングのみ
- 担当者の対応がよい
ワダツミは3社間ファクタリング専門のファクタリング会社です。
そのため、売掛先に秘密でファクタリングすることはできません。
ただし、売掛先の同意取得に関してはワダツミも一緒に説明を行ってくれます。
手数料が非常に安く、サイト1ヶ月の売掛債権であれば1%程度の手数料で買い取ってももらうことも可能です。
また、担当者の知識が深く対応が良いこと、銀行と提携しているので安心かがあることもワダツミの特徴と言えるでしょう。
大手のファクターと取引する場合の注意点
大手のファクタリング会社と取引する場合には以下のような注意点があります。
- 大きなファクターほど審査が厳しい
- 審査に柔軟性や融通が利かない
- 申し込みの書類や手間がかかる
大手のファクタリングと取引する際の3つの注意点について詳しく解説します。
大きなファクターほど審査が厳しい
大きなファクターほど審査が厳しい傾向にあります。
大きなファクタリング会社は審査の基準が社内でしっかりと決まっており、申し込み件数も多いので、リスクが高い顧客に対して無理にファクタリングするようなことはありません。
例えば「ワダツミ」では税金を滞納している業者は審査に通過できないとホームページに明記されており、大きなファクターはリスクの高い顧客に対して無理にファクタリングすることはしていません。
小さなファクターは顧客の数もそれほど多くはないので、税金を対応しているような企業でも審査に通過できることもあります。
大きなファクターは無理をしなくてもファクタリングをする顧客はたくさんいるので、ある程度厳しい審査を行います。
審査に柔軟性や融通が利かない
大手ファクターは審査に融通や柔軟性がないという特徴もあります。
大手ファクターの多くが契約時には面談が必須とされていることが多く、前述したように基準に合致していないと簡単に審査落ちにされてしまいます。
小規模のファクターは少しくらいの書類の不備があっても審査に通過できることもありますが、審査システムや社内ルールがシステム化されている大手ファクターは審査に柔軟性や融通が効かないというデメリットがあります。
申し込みの際には必ず必要書類を完全に用意した上で不備のないように申し込みをするようにしましょう。
申し込みの書類や手間がかかる
大手ファクターは用意しなければならない書類が多かったり、契約手続きに面談が必須などの手間がかかることがあります。
最短即日資金化と明記されているファクターでも契約には面談が必須の場合には、資金化までに1週間程度の時間がかかってしまうこともあります。
小規模のファクターになるほど、必要書類が少なく手続きも簡素化されていることが多いので、手続き的には素早く資金化することが可能です。
なお、最近の大手ファクターは手続きもかなり簡素化されており、必要なタイミングで資金が間に合うように設計されています。
中小企業にオススメのファクターの特徴
中小企業がファクタリング会社を選ぶのであれば、以下の特徴を持っているファクターを選択しましょう。
- 最短即日資金化
- 手数料が低い
- 2社間ファクタリングの取り扱いがある
- 審査が緩い
- WEBで申し込みができる
先ほどご紹介したファクターの多くがこの特徴を備えています。
中小企業が選ぶべきファクターの特徴を詳しく見ていきましょう。
最短即日資金化
中小企業がファクタリングを利用する状況の多くが「取引先からの入金がなくなった」「手形の決済期日にお金がない」「銀行融資が必要なタイミングに間に合わない」などのなどの急に資金が必要になる状況です。
そのため、できれば最短即日資金化、もしくは2日程度では資金調達することができるファクターを選択した方がよいでしょう。
手数料が低い
ファクタリング会社を選ぶ際には手数料が低いということも重要です。
高い場合には20%を超えるような手数料が設定されるファクタリングですが、ファクタリングの手数料は営業外費用として確実に中小企業の収益を圧迫します。
期日まで待つことができれば1円もコストを支払う必要がないものですので、できれば10%を切る程度の手数料を設定しているファクターと取引をした方がよいでしょう。
上記でご紹介したファクターはほとんどのケースでこの条件に当てはまります。
2社間ファクタリングの取り扱いがある
2社間ファクタリングの取り扱いがあるファクターを選択することも重要です。
中小企業の多くが大手企業の下請けや孫請けで仕事をしているので、「取引先にファクタリングを秘密にしたい」と考える経営者がほとんどです。
実際に取引先にファクタリングをしたことがバレてしまったことによって、取引先からの心象が悪くなったり、関係が悪化してしまうということは珍しい話ではありません。
取引先に秘密でファクタリングをすることができる2社間ファクタリングを行なっているファクターと取引をした方がよいでしょう。
審査が緩い
審査難易度が緩いというのもファクターを選択するにあたっては重要なポイントです。
ファクタリングを希望する中小企業の中には「銀行融資の審査を断られてしまった」というケースが少なくありません。
審査が厳しいファクターでは銀行融資の審査に落ちた中小企業が利用できない場合も多いので、税金を滞納している企業や、赤字が続いている企業、債務超過の企業に対しても審査に通してくれるファクターを選択するようにしましょう。
WEBで申し込みができる
WEBで申し込みができるという点も重要です。
申し込みのために面談が必要なのであれば、近くにファクターの店舗がない企業経営者はわざわざ遠方のファクターの窓口まで出向かなければなりません。
時間もお金もかかるので、できれば申し込みはWEBで行うことができ、契約手続きも郵送やWEBで行うことができる手続きが簡素なファクターを選択するようにしましょう。
メガバンク傘下の銀行系ファクターのメリット・デメリット
大手ファクターと言えば銀行系のファクターも存在します。
メガバンクをはじめとして多くの銀行は、傘下にファクタリング会社を保有していますが、銀行系のファクターは信用力と低い手数料というメリットがある一方、デメリットもあるので注意が必要です。
銀行系の大手ファクターのメリット、デメリットを詳しく解説していきます。
銀行系ファクターのメリット
銀行系大手ファクターには以下のようなメリットがあります。
- 手数料が低い
- 圧倒的な安心感
- 国際ファクタリングにも対応
- 買取金額が大きい
銀行系のファクタリング会社は3社間ファクタリングのみの取り扱いとなり、そもそも銀行系ファクターの手数料設定が低いので5%を切るような手数料で買い取りをしてもらうことができます。
また、海外のファクターとも連携しているので国際ファクタリングにも対応しています。
買取金額は数十億円程度までとほぼ無制限に対応しているので、海外との取引も多い輸出関連の大企業には重宝する存在です。
銀行系ファクターのデメリット
銀行系の大手ファクターには以下のようなデメリットもあります。
- 資金化までには2週間以上かかることもある
- 少額の買取には応じない
- 契約には面談が必要
- 審査が厳しい
- 2社間ファクタリングの取り扱いはない
銀行系ファクターは数千万円単位の取引をメインとしているので、数十万円、数百万円程度の売掛債権の買取には対応していません。
売上規模の小さな中小事業者が大手ファクターへ相談に行ったとしても資金化に応じてもらうことは難しいと考えた方がよいでしょう。
また、銀行系大手ファクターは審査も時間をかけて行うので、申し込みから資金化まで2週間程度かかることもあります。
さらに、銀行系の大手ファクターが取り扱いをするのは3社間ファクタリングのみですので、取引先に秘密でファクタリングすることは不可能です。
銀行系ファクターは一般的にファクタリングの特徴とされている「最短即日資金化」「取引先に秘密にできる」「審査が甘い」という特徴とかけ離れたとことろにいるのが銀行系のファクターの特徴ということができます。
大企業専門のファクターが銀行系のファクタリング会社ということができるかもしれません。
中小企業が銀行系を避けるべき理由
銀行系ファクタリング会社は中小企業にとってはメリットが少ないと言えます。
その理由として、以下の4点をあげることができます。
- 2社間の取り扱いがない
- 少額だと相手にされない
- 面談が必須
- 審査が厳しい
中小企業はなぜ銀行系を避けるべきなのか、その理由を詳しく解説していきます。
2社間の取り扱いがない
前述したように、銀行系の大手ファクターが取り扱っているのは3社間ファクタリングのみです。
「2社間ファクタリングは実質的に融資なのではないか?」という声があります。
銀行系のファクターはコンプライアンスを重視します。
そのため、3社間ファクタリングしか取り扱わずに手数料設定も利息制限法の範囲内の低い設定です。
銀行系ファクターは手数料が低く安心ですが、「取引先に秘密でファクタリングしたい」というニーズには3社間ファクタリングでは答えることはできません。
取引先に同意を得ることができる場合しか銀行系のファクターは活用することが場面がないでしょう。
少額だと相手にされない
銀行系ファクターは基本的にメガバンクをメインバンクとして取引をしている大企業や、貿易が多いために国際ファクタリングを利用する企業を顧客としています。
また、買取価格も数億円以上というのは当たり前ですので、数百万円程度の売掛債権をいきなり銀行系のファクターに申し込んだとしても相手にしてもらえないこともあります。
中小企業にとってはかなりハードルが高い存在ですので、中小企業が気軽に利用できる存在とはいません。
売掛債権が大きい場合のみ利用するようにしましょう。
面談が必須
銀行系ファクターは面談が必須です。
また、ご紹介したような大手ファクターのようにWEBから申し込むということもできません。
基本的にはファクターの窓口へ申し込みに行き、審査通過後に窓口で契約しなければなりません。
銀行系ファクターの窓口は日本全国どこにでもあるわけではないので、近くにファクターの店舗がない場合には、申し込みをすることができないでしょう。
また、申し込みから契約まで面談が必須になるので、申し込み手続きと契約手続きだけでも時間がかかってしまいます。
- 面談で申し込み
- 売掛先の同意を取得
- 面談で契約
という流れの中で、申し込みから資金化までには平均的には2週間程度、長い場合には3週間程度の時間がかかってしまいます。
審査が厳しい
銀行系ファクターの審査は厳しいというのも中小企業にはデメリットです。
銀行が運営しているファクタリング会社ですので、申込を行う納入企業の業況についてもしっかりと審査されます。
- 税金の滞納がある
- 債務超過
- 赤字が続いている
- 資金ショート寸前
これらの問題を抱えている企業は審査に通過することが非常に厳しくなってしまいます。
銀行は「融資によって取引先の資金繰りを円滑化させ、より業況を向上させる」という社会的な使命を負っています。
そのため、ファクタリングによって一時的に延命できるだけのような業況の悪い企業に対してはファクタリングしないこともあります。
時間をかけて、納入企業と支払企業を厳しく審査を行います。
銀行系のファクターは資金繰りが厳しい中小企業では簡単に通過することはできません。
人気の大手ファクタリング会社についてのよくある質問
- 個人事業主はファクタリングを利用することができませんか?
- 原則的には不可能です。2社間ファクタリングには債権譲渡登記が必要で、債権譲渡登記は法人しかできないためです。
しかし、ご紹介したような大手ファクターは債権譲渡登記なしでも2社間ファクタリングに対応してくれる場合も多いのでまずは相談してみましょう。以前は、法人しか2社間ファクタリングができないというのが当然のようになっていましたが、債権は個人事業主でも2社間ファクタリングに対応してくれる業者も増えています。
- 書類の提出方法教えてください。
- WEBが充実した大手ファクターは書類はネットから提出することができるのが一般的です。WEBから提出することができないファクターでもFAXで提出することができるので、基本的に書類の提出のためにファクターの窓口を訪問したり、時間をかけて郵送する必要はありません。
書類の提出方法はファクターによって異なるので、まずはファクターへ確認するようにしましょう。
- 大手以外のファクターと取引する際の注意点について教えて下さい。
- 名前の聞いたことがない小さなファクターと取引する場合には、とにかく悪徳業者に注意する必要があります。
悪徳業者と取引してしまうと、20%を超えるような高額な手数料を要求されてしまいます。
そのため、複数の業者から相見積もりを取り、見積もりであまりにも手数料が高い業者とは取引をしないようにしましょう。また、インターネット上の口コミなどを調べることも忘れないようにしてください。
- 手数料は交渉によって下がりますか?
- 初回から手数料の大幅な引き下げ交渉をすることは難しいですが、他社の見積もりを取り「他社よりも手数料は下がりませんか?」と交渉することによって手数料が下がる可能性はあります。
また、2回目以降の取引ではファクターからの信頼度が増すので手数料が下がる可能性は十分にあります。
- 急いでお金が必要な時の注意点について教えてください。
- 急いでお金が必要な時には「審査回答が早いファクターを選択する」「営業日時に注意する」「必要書類をあらかじめ用意しておく」「申込内容に不備がないようにする」という4点が非常に重要です。
特に申込内容に不備があると審査が最初からやり直しになることもあるので、急いでいる時でも申込時には間違いがないように慎重に申込内容を見直すことが重要です。
- 銀行系の大手ファクターは中小企業には活用方法はありませんか?
- 銀行系の大手ファクターは中小企業にとって利用しにくいというだけで全く活用できないというわけではありません。
手数料が低いので、時間的に急いでお金が必要でないのであればむしろ十分に活用できます。
「金額が大きな売掛債権を持っている場合」「取引先が3社間ファクタリングに同意してくれる場合」「2週間以上の時間的余裕がある場合」などは銀行系のファクターに申し込みを検討してもよいでしょう。
また、海外企業の売掛債権を保証してくれる国際ファクタリングを利用したい場合には銀行系ファクター一択になります。
まとめ
初めてファクタリングを利用するのであれば、ご紹介したような大手ファクターがおすすめです。
大手ファクターには以下の特徴があるためです。
- 審査が早い
- 手数料が低い
- WEBから申し込みができる
- 対応が良い
初めてファクタリングをするのであれば、これらの特徴を兼ね備えた大手ファクターを選んだ方がよいでしょう。
また、同じう大手ファクターとして銀行傘下のファクタリング会社がありますが、銀行系ファクターは3社間ファクタリングしか対応しておらず、資金化までの時間も長くなります。
規模の小さな中小事業者では相手にされない場合もあるので、中小企業は銀行系ファクターを避けた方が無難です。
ファクタリング会社の中には闇金に近い悪徳業者も混じっており、業者選びは非常に重要です。
取引の前には口コミや評判などを参考にして、安心できる優良ファクターへ申し込みをするようにしましょう。