ファクタリングの必要書類と、その書類から審査されている内容について解説します。

ファクタリングでは申込時や審査の際に様々な書類を提出する必要があります。

それらの書類を提出する意味は「ただ必要だから」というわけではありません。

審査で様々な点をチェックするために提出が必要になるものです。

そのため、提出する書類によってはファクタリング審査に不利になることもありますし、逆に有利になることもあります。

ファクタリングではどんな書類が必要で、審査では何を見ているのか、審査通過率をあげるためのポイントなどについて詳しく解説していきます。

ファクタリングの必要書類

ファクタリングに必要な6つの書類

まずは、ファクタリングの申込から契約までに必要な書類の一覧です。

ファクターによって必要書類の差異はあるものの、主に必要になるのは以下のような書類になります。

  • 商業登記簿謄本と印鑑証明書
  • 決算書や確定申告書
  • 売掛先企業との基本契約書
  • 個別契約書、納品書、請求書など
  • 過去の入金の確認ができる通帳

印鑑証明書は契約時に必要になる書類ですので審査とは無関係ですが、その他の書類は全て審査段階でチェックされる書類です。

では、これらの書類からファクタリングではどんなことをチェックされているのか、詳しく解説していきます。

商業登記簿謄本の審査内容

商業登記簿謄本の審査内容

商業登記簿謄本や、法務局で取得する書類です。

商業登記簿謄本には会社の基本的な情報が記載されており、ファクタリング審査では、主に以下の4点を審査しています。

  • 会社の実在
  • 会社の目的
  • 資本金
  • 創業年数

商業登記簿謄本ではどのような内容を審査しているのか、詳しく解説していきます。

会社の実在

商業登記簿謄本は会社が登記されていなければ取得することはできません。

そのため、商業登記簿謄本を提出することによって「確かに会社が実在し、法的に登記を完了した会社」という証明になります。

実在しない会社と取引することはファクターのリスクが高いので、必ず商業登記簿謄本から会社の実在を確認します。

また、商業登記簿謄本から会社の所在地や代表者氏名なども確認できます。

会社にとっての本人確認書類的な意味合いが商業登記簿謄本にはあります。

会社の目的

商業登記簿謄本には会社の目的も記載されています。

どんなことを営む会社なのかを確認し、その会社のおおよその事業内容もチェックします。

資本金

資本金の額も商業登記簿謄本から知ることが可能です。

ファクタリングに申し込みを行なっている会社の資本金を調べ、当該企業の規模はどの程度なのかを審査しています。

資本金は大きければ有利というわけではありませんが、資本金が非常に小さな会社が高額のファクタリングを希望しているようなケースでは、「取引しても大丈夫か?」と疑問をもたれる可能性はあります。

ファクタリングを希望する金額と、会社の規模のバランスなどはチェックされることがあると考えた方がよいでしょう。

創業年数

企業の信頼を審査するためには創業年数も重要です。

創業年数が長い方が、売掛先との信頼も強固である可能性が高いと判断される傾向にあります。

逆に創業したばかりなのにファクタリングで資金調達を必要としている会社は「この会社は大丈夫か?」というネガティブな評価になる可能性があります。

このように、創業年数は審査でそれなりに重要な要素でたるため、登記簿謄本からしっかりと確認されています。

決算書や確定申告書の審査内容

決算書や確定申告書の審査内容

決算書や確定申告書も申込の際にには必ず必要になります。

いうまでもなく、決算書や確定申告書は会社の業績を表す書類ですが、会社の業績の中でもファクタリングでは以下の3つを重視して審査しています。

決算書や確定申告書から審査する3つの内容について詳しく解説します。

会社の業況

決算書からチェックされるのは会社の財務状態、収益状態などの会社の業況です。

ファクタリングにおいては、ファクターへ支払いをするのは売掛先企業ですが、2社間ファクタリングでは売掛債権期日に資金が自社を経由するため、あまりにも業況が悪い企業は「資金流用するかもしれない」と危惧され、審査に落ちてしまうこともあります。

3社間ファクタリングにおいては、売掛先が直接ファクタリング会社へ支払い行うので、申込企業の業況が悪くても審査に通過できる可能性が高いでしょう。

ただし、2社間でも3社間でも、ファクタリングでは申込企業が今日明日にでも資金ショートしてしまうほどに状態が悪くない限りは審査に通過できる可能性が高いと言えます。

資金繰り

決算書やキャッシュ・フロー計算書から会社の資金繰りも確認しています。

ファクタリング審査においてはこの点が最も重視されると言っても過言ではないでしょう。

ファクタリングではファクターに支払うのは売掛先企業ですが、今日にも明日にも資金ショートしてしまうような企業では、2社間ファクタリングで「資金流用のリスクがある」と判断されるので、審査で落とされてしまいます。

信頼に足るだけの一定以上のキャッシュフローがあるかどうかを企業の資金繰りを確認し、審査を行なっています。

借入金の状況等

決算書には借入金の金額と、どこからいくら借りているのかという借入金の明細が表示されています。

ここから、借入状況をチェックし、事業の継続が可能な事業者かどうかという点が審査されます。

あまりにも借入金の金額が大きく、「ファクタリングで資金調達できてもいずれは倒産してしまう」としか判断できなような企業は審査に通過することが難しいでしょう。

売掛先企業との基本契約書の審査内容

売掛先企業との基本契約書の審査内容

ファクタリングに申込を行うと、売掛先企業との基本契約書の提出を求められることがあります。
「請求書や個別の契約書を送っているのに、なぜ基本契約書が必要になるのか?」と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか?

基本契約書からは以下の3点をチェックしているため、個別契約書とは別に必要になります。

  • 取引の継続性
  • 取引のボリューム
  • 入金サイト等

基本契約書からチェックする3つのポイントを解説していきます。

取引の継続性

基本契約書があるということは「今後も継続して取引をしていきましょう」という証拠です。

一過性の取引ではなく、継続的に取引を行なっているということが分かるので、基本契約書があるということは、これまでも継続的に取引を行っている支払いには問題がないであろう、ある程度信頼できる企業ということを確認することができます。

反対に初めて取引するような企業からの売掛債権をファクタリングする場合には、審査に通過できる可能性があると言えるでしょう。

取引のボリューム

基本契約書には「毎月〇〇kg納品する」などの取引のボリュームが記録されていることもあります。

毎月どの程度の取引があり、売掛債権がいくらあるのかということを基本契約書から知ることができます。

この情報もファクターが債権の中身を知るためには重要な情報ですので、審査で確認を行っています。

売掛債権の金額が大きい方がファクタリング会社の手数料収入が大きくなるので審査でプラスになります。

一方、売掛債権の金額が小さい場合にはファクタリング会社のリスクは少ないものの、手数料収入が少なくなるので審査で不利になることがありますし、そもそも数十万円程度の売掛債権の場合、買取を行っていないファクタリング会社もあります。

入金サイト等

基本契約書には「毎月〇〇日締め、翌月〇〇日支払い」という支払いに関する情報が記録されています。

これによって、当該取引先との入金サイトを知ることができるので、ファクタリングをするにあたって、何日後に支払いなのかというリスク判定に欠かすことができない情報を知ることが可能になります。

入金サイトが長い場合には、支払期日になるまでに売掛債権がデフォルトする可能性があるので審査で不利になります。

一方、入金サイトが短いと売掛債権がデフォルトする可能性は非常に少ないので審査で不利になります。

個別契約書・納品書・請求書の審査内容

個別契約書・納品書・請求書の審査内容

個別契約書や納品書や請求書からは、債権の実在性をチェックします。

例えば、100万円の売掛債権があるということは基本契約書だけでは確認することはできません。

基本契約書はあくまでも、企業と企業の取引に関する基本的な事項を定めただけですので、「いつ、いくらの売掛債権が発生した」という個別の売掛債権の実在性については個別契約書や請求書や納品書を確認しなければ知ることはできません。

取引先によっては基本契約書を締結せずに取引をスタートさせていることはよくあります。

したがって、基本契約書がなくても個別契約書や請求書さえあればファクタリングを利用することは可能です。

しかし、個別契約書や請求書や納品書がなければ債権の実在性を確認することができないので、ファクタリングを行うことは不可能です。

個別契約書や納品書や請求書は必ず必要になる書類であると、しっかりと理解しておきましょう。

過去の入金の確認ができる通帳

入出金通帳の

過去の入金の確認ができる通帳から売掛先の支払能力や信用がチェックされます。

これは、過去に当該取引先から入金があった場合に限って提出することによって「この取引先は期日通りに代金を払うことができるかどうか」ということの証明になるためです。

ファクタリングを希望する取引先がこれまで自社に振込をした記録があるのであれば、その通帳のコピーを提出しましょう。

ただし、その記録が期日に遅れた記録であれば審査でマイナスになりますし、期日通りであれば審査ではプラスになります。

これまでの入金状況から提出した方がプラスになるのか、マイナスになるのかはしっかりと確認した上で提出することをおすすめします。

ネットバンクの利用している場合は通帳が無いケースがあります。その場合は、銀行インターネットサービスにて、銀行口座情報と入出金情報が含まれた物をを印刷して提出することができます。

請求書がない時にファクタリングを利用する方法

手元に請求書がなくても、他の書類を提出することによってファクタリングを利用できる可能性があります。

手元に請求書がない場合には、次のような書類を提出しましょう。

  • 基本契約書
  • 納品書
  • 銀行口座の通帳

これらの書類を提出することによって、ファクタリング会社が「売掛債権が実在している」と判断し、買取に応じてくれる可能性があります。

これらの書類がなぜ、請求書の代わりとなるのか、書類からどのような点を確認しているのか、詳しく解説していきます。

基本契約書を提出する

取引先との基本契約書があるのであれば、それを提出しましょう。

請求書がなくても、基本契約書があれば、当該取引先と継続的に取引をしていることが分かるためです。

もちろん基本契約書だけでは売掛債権の実在性を証明することはできませんが、取引先との関係性を証明することができるので、請求書が基本契約書がある場合にはファクタリング会社へ提出しましょう。

基本契約書を締結しているということは、当該企業と継続的な取引を前提として付き合っているということです。

取引期間が長い取引先の方がファクタリング審査では有利になるので、基本契約書を締結している取引先との売掛債権をファクタリングした方が審査に通りやすく、手数料も低くなるでしょう。

納品書を提出する

請求書がない場合には、納品書の提出も必要になります。

納品書は商品やサービスを顧客に対して提供した証明になるので、請求書の代わりとして認めてもらえる可能性が高いためです。

請求書が手元にない場合には商品やサービスを納品した際の納品書を提出するようにしてください。

銀行口座の通帳を提出する

銀行口座の通帳を提出することも重要です。

取引先からの入金履歴のある銀行口座の通帳を提出することによって、これまでの入金実績で期日通りに支払ったかどうかということを確認することができます。

実際に期日通りに支払っている売掛先であれば、ファクタリングの審査で有利になりますし、期日に遅れた履歴がある場合には審査で不利になってしまいます。

銀行口座の通常のコピーは請求書が用意できている場合でも、提出を求めるファクタリング会社も少なくありません。

銀行口座の通帳のコピーや請求書がある場合も、ない場合もしっかりと用意しておきましょう。

請求書以外の書類を複数提出する

請求書がない場合には、これらの基本契約書や納品書や銀行の通帳のコピーなどを提出することで代用できる場合があります。

請求書がない場合に具体的にどんな書類の提出が必要になるのかについて、対応はファクタリング会社によって異なります。

請求書がないからと言って、必ずしもファクタリングを利用できないわけではありません。

請求書がない時には、これらの書類を複数用意して「本当に売掛債権がある」ということを証明できるようにしましょう。

請求書なしでファクタリングを利用する際の3つの注意点

請求書なしでファクタリングを利用する際には次の3つの点に注意してください。

  • 提出すべき書類が多い
  • オンラインでの書類提出ができない場合がある
  • 期日通りに提出できないケースもある

書類の数が多くなり、提出までに時間を要することがあります。

また、提出方法も異なるケースがあるので、入金までに時間がかかってしまうことも珍しくありません。

請求書なしでファクタリングを利用する際の3つの注意点を詳しく解説していきます。

提出すべき書類が多い

請求書なしでファクタリングを利用したい場合には、提出しなければならならい書類がどうしても多くなってしまいます。

本来であれば請求書だけの提出で済むのに、納品書や基本契約書を提出しなければならないので、書類の用意も面倒になります。

手元の請求書と本人確認書類などを提出するだけでスムーズに利用できるのがファクタタリングの大きなメリットですが、請求書がないと用意しなければならない書類が多くなるのはデメリットです。

オンラインでの書類提出ができない場合がある

請求書が手元になく、他の書類で代用する場合には、オンラインでの書類提出が不可能な場合があります。

例えば、取引先との基本契約書は複数ページの冊子になっているケースも多く、このような冊子をオンランで送ることは簡単ではありません。

また、オンライン完結型のファクタリング会社では、提出した書類をAIやシステムが確認するケースも多いので、この場合は郵送などで別途提出するしかありません。

請求書がない場合には、オンラインでスムーズに書類を提出できないケースもあるので提出方法に注意しましょう。

期日通りに提出できないケースもある

請求書が手元にないと、用意しなければならない代用書類も多く、郵送や持参などの方法で提出しなければならないので、提出完了まで時間がかかることがあります。

ファクタリングの審査は書類を提出して、ファクタリング会社が書類の内容を確認するまで進まないので、請求書がないと審査完了までに時間がかかることも少なくありません。

いくら「最短即日」と謳っているファクタリング会社でも、請求書がない場合には最短即日でファクタリングを利用できるとは限らないので、時間に余裕を持って申し込みを行いましょう。

必要書類が少ないファクタリング会社12選

次のファクタリング会社であれば提出する書類が3つ〜4つ程度でファクタリングを利用できます。

  • ペイトナーファクタリング
  • PAYTODAY
  • ラボル
  • アクセルファクター
  • QuQuMo(ククモ)
  • FREENANCE(フリーナンス)
  • GMO BtoB早払い
  • OLTA
  • ビートレーディング
  • ベストファクター
  • インフォマート(電子請求書早払い)
  • ファクタリングZERO
  • 日本中小企業金融サポート機構

それぞれのファクタリング会社の特徴や、必要な書類の種類について具体的に解説していきます。

ペイトナーファクタリング

ペイトナー

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 100万円まで(初回は25万円)
手数料 10%
入金スピード 最短10分
 必要書類 ・請求書
・本人確認書類
・実態確認資料(売掛先からの入金履歴がある通帳の写し
サイトのURLやポートフォリオ等)
手続き方法 オンライン

ペイトナーファクタリングで必要になる書類は3つだけです。

請求書と本人確認書類と通帳のコピーを用意できれば、スムーズにファクタリングを利用できます。

また、ペイトナーファクタリングは最短10分で入金になるというのが圧倒的な強みです。

この速度はファクタリング会社の中で最も早く、「急いでお金が必要」という方には最適です。

手数料も10%と低めに固定されているので、少ない負担でファクタリングを利用することができます。

利用限度額は初回が25万円まで、上限で100万円までと少ないので、個人事業主やフリーランスに向いているファクタリング会社だと言えるでしょう。

PAYTODAY

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 10万円〜上限なし
手数料 1%〜9.5%
入金スピード 最短30分
  【法人の場合】
・直近の決算書一式
・全ての法人名義口座の直近6か月分以上の入出金明細
・買取を希望する請求書
・代表者の本人確認書類【個人事業主の場合】
・直近の確定申告書B一式
・全ての事業用個人名義口座の直近6か月分以上の入出金明細
・買取を希望する請求書
・申込人の本人確認書類
手続き方法 オンライン

PAYTODAYの申し込みに必要な書類は4つです。

本人確認書類と請求書と通帳の写しに加えて、決算書と確定申告書が必要になります。

手数料の上限は9.5%と業界最低水準で、申込から入金まで最短30分と、買取速度も非常に早くなっており、買取額に上限もありません。

手元に決算書や確定申告書をスムーズに用意できるのであれば、非常にメリットのあるファクタリング会社ですので、利用を検討しましょう。

ラボル

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 1万円〜上限なし
手数料 10%
入金スピード 最短60分
 必要書類 ・免許証などの本人確認書類
・請求書
・取引を示すエビデンス(取引先とのメール等)
手続き方法 オンライン

ラボルの必要書類は、免許証などの本人確認と請求書だけです。

この他、取引先と確かに取引をしているという証拠になるメールなどを添付するだけでファクタリングを行うことができます。

入金までは最短60分、手数料は10%で、1万円からファクタリングを利用できるので、小規模の個人事業主でも利用できます。

なおラボルを運営している会社の親会社は、東証プライム上場の株式会社セレスです。

運営会社がしっかりしているので「ファクタリングは怖い」などと心配している方も安心して利用できます。

アクセルファクター

種類 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
調達可能額 30万円〜1億円
手数料 2%〜
入金スピード 最短即日
必要書類 ・売掛金が確認できる書類(請求書等)
・入金が確認できる預金通帳
・直近の確定申告書(所得税又は法人税)
・代表者の身分証明書
手続き方法 対面(オンラインも可)

アクセルファクターも、請求書、通帳、身分証明書に加えて確定申告書や決算書の4つの書類だけで簡単にファクタリングを利用できます。

店舗型のファクタリング会社として非常に評価の高い会社で、オンライン契約にも力を入れています。

申し込むファクタリングの半分程度が即日対応しているので、急いでいる時にも迅速に資金調達することが可能です。

QuQuMo(ククモ)

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 下限・上限なし
手数料 1%~14.8%
入金スピード 最短2時間
必要書類 ・請求書
・通帳のコピー
・代表者の本人確認書類
手続き方法 オンライン

QuQuMoの必要書類は代表者の本人確認書類の他は、請求書と入金が確認できる通帳の写しのみと、必要書類が非常に少ないのが大きな特徴です。

QuQuMoの契約はクラウドサインというクラウド側の契約システムで行うので、情報が外部に漏れる心配なく、安心して非対面契約することができます。

最短2時間で入金できるので、急いでお金が必要な場合も活用できるでしょう。

FREENANCE(フリーナンス)

フリーナンスfreenance

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 1,000万円(初回は25万円)
手数料 3%〜10%
入金スピード 最短30分
 必要書類 ・本人確認書類
・請求書
手続き方法 オンライン

フリーナンスは最初にフリーナンス口座を作成し、口座を作成した人が請求書をマイページからアップロードすることでファクタリングを利用することができる仕組みです。

そのため、必要な書類は口座作成時に必要な本人確認書類と、ファクタリングを利用する際に必要な請求書だけとなっており、フリーナンスは必要書類が最も少ないファクタリング会社の1つです。

手数料も3%〜10%と非常に低く、資金化まで最短30分で完了します。

運営会社は大手インターネット企業のGMOですので、安心して利用できるのフリーナンスの大きなメリットです。

GMO BtoB早払い

種類 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
調達可能額 100万円〜1億円
手数料 1%〜10%
入金スピード 最短2営業日
必要書類 ・売主の決算書2期分と試算表
・取引基本契約書
・見積書
・発注書
・請求書
・納品確認書
手続き方法 面談(オンラインも可能)

GMO BtoB早払いはGMOグループが提供する、専任の担当者がつく本格的なファクタリングです。

契約や申込は基本は面談となりますが、必要書類はそれほど多くありません。

数は多いですが、基本は本人確認書類と決算書と売掛債権を証明する書類を用意するだけですので、それほど書類を用意する手間はかかりません。

2社間ファクタリングだけでなく、3社間ファクタリングも取り扱っており、1億円までの買取にも対応しているので、ファクタリングを利用したい大手企業にもおすすめです。

OLTA

OLTA

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 下限・上限なし
手数料 2%~9%
入金スピード 最短即日
必要書類 ・昨年度の決算書一式(貸借対照表・損益計算書・勘定科目明細)
・直近4か月分の入出金明細
・売掛債権の請求書
・代表者の本人確認書類
手続き方法 オンライン

OLTAで必要な書類は4つです。

OLTAはクラウド型のファクタリング会社の先駆けで、全ての手続きがオンライン上で完結します。

手数料の上限は9%と、ファクタリング会社の中でも最安値水準ですので、低コストで資金調達したい方にもおすすめです。

地方銀行と連携し、多くの大手企業とも提携しているファクタリング会社の中で最も信用があり大きな企業ですので、安心してファクタリングを利用することができます。

ビートレーディング

種類 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
注文書ファクタリング
調達可能金額 制限なし
手数料 2社間ファクタリング:4%~12%
3社間ファクタリング:2%~9%
入金スピード 最短2時間
必要書類 ・本人確認書類
・請求書
・通帳のコピー(表紙つき2か月分)
手続き方法 オンライン

ビートレーディングは店舗型のファクタリング会社として最も大きな企業の1つで、たびたびメディアにも登場している大手企業です。

取引実績は4.6万社、1,060億円以上となっており、圧倒的な取引実績を誇ります。

必要書類は本人確認書類、請求書と通帳2ヶ月分のみですので、店舗型のファクタリング会社としては非常に書類が少ないのも大きな特徴です。

担当者の知識も非常に豊富ですので、信頼できるファクタリング会社と担当者に相談したいという方はビートレーディングがおすすめです。

ベストファクター

ベストファクター

種類 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
調達可能金額 30万円〜1億円
手数料 2%〜20%
入金スピード 最短1日
必要書類 ・本人確認書類
・入金が確認できる通帳
・売掛債権成因資料(請求書等)
手続き方法 面談

ベストファクターで必要な書類は基本的には3つだけです。

決算書や確定申告書の提出が必要ないので、本人確認書類と、入金確認ができる通帳、そのほか請求書などの売掛債権の実在が確認できる書類だけで、ファクタリングを利用できます。

ベストファクターは対面式のファクタリング会社ですので、当日中にベストファクターのオフィスへ訪問できる人でないと即日入金を受けられません。

しかし専門的な知識を持った担当者がしっかりとケアしてくれるので、安心して利用できますし

ファクタリング以外にも経営全般の相談に乗ってもらうこともできるでしょう。

インフォマート(電子請求書早払い)

インフォマート(電子請求書早払い)

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 10万円〜1億円
手数料 1.0%〜6.0%
入金スピード 最短2営業日(初回は5営業日)
必要書類  ・決算書2期分
・売掛債権成因資料(請求書、発注書等)
・直近の試算表
手続き方法 オンライン

インフォマートは東証プライム上場の株式会社インフォマートとGMOペイメントゲートウェイ株式会社が共同で運営する法人専用の新しいファクタリングサービスです。

必要書類は3つだけで、全てオンラインで提出することができます。

最大のメリットは2社間ファクタリングでありながら手数料の上限は6.0%という点です。

2社間ファクタリングとしては圧倒的な低コストで資金調達することができます。

ただし、入金までの時間は最短2営業日ですし、初回は5営業日かかります。

急いでお金が必要という方には不向きですので、時間に余裕を持って利用しましょう。

なお、法人専用サービスですので、個人事業主は利用できないので注意してください。

ファクタリングZERO

ファクタリングZERO

種類 2社間ファクタリング
調達可能金額 20万円〜5,000万円
手数料 1.5%〜
入金スピード 最短即日
  ・本人確認書類
・入金が確認できる通帳
・請求書
手続き方法 オンライン

ファクタリングZEROで必要な書類は本人確認書類と通帳と請求書の3つだけで、数あるファクタリング会社の中でも必要書類の種類が少ないファクタリング業者の1つです。

審査時間は最短30分で完了し、入金も即日対応することができます。

診療報酬や介護消臭ファクタリングなども取り扱っているので、2社間だけでなく幅広くファクタリングを実施しています。

手数料の上限明記されていませんが、「手数料5%割引キャンペーン」なども実施しているので、ファクタリングとしては低いコストで資金調達できるでしょう。

日本中小企業金融サポート機構

種類 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
調達可能金額 制限なし
手数料 1.5%~10%
入金スピード 最短即日
必要書類 ・売掛債権成因資料(請求書等)
・通帳3ヶ月分
・本人確認書類
手続き方法 オンライン・電話・郵送

日本中有小企業金融サポート機構でファクタリングを利用する際に必要になる書類は3つだけです。

請求書などの売掛債権の実在性を証明できる書類と、売掛先からの入金が確認できる通帳の写しを3ヶ月分、代表者の本人確認書類だけです。

用意しなければならない書類が非常に少ないという点が日本中小企業金融サポート機構のメリットだと言えます。

なお、日本中小企業金融サポート機構は営利企業ではなく一般社団法人ですので、手数料がリーズナブルになっています。

上限は10%で、審査によっては5%程度の低い手数料が適用されることもあるようですので、低コストで資金調達したい人にはおすすめです。

ファクタリングだけでなく、補助金やM&Aのサポートなども行っているので、経営全般について相談したいという人は日本中小企業金融サポート機構へ相談してみましょう。

ファクタリングの審査書類に関するよくある質問

審査の途中で他の書類の提出を求められました。悪徳業者ですか?
審査の途中で他の書類の提出を求められることは決して珍しいことではありません。
ファクターはなんとか審査に通過させるために、追加で様々な書類の提出を求めることがあります。
そのため、追加で書類を求められることは悪徳業者でも何でもなく、厳正に審査を行うための正しい措置であると解釈した方がよいでしょう。
むしろ、悪徳業者はろくな審査をせずに審査に通過させますので、追加の書類を求めるということはしっかりとした業者の証拠であると考えてもよいかもしれません。
書類を偽造したらバレますか?
ファクターは決算書や請求書など無数の書類をこれまで確認してきた実績と経験があるので、基本的には書類を偽造したらバレると考えた方がよいでしょう。
請求書などを偽造してもバレずに審査に通過できる可能性もゼロではありませんが、実在しない請求書を偽造してファクタリングを行なったとしても、売掛債権期日になればバレるのはほぼ確実です。
自社が期日通りにファクターに支払うことができない場合には、請求書の宛名にファクターが請求しますので、売掛先に対しても偽造請求書でファクタリングしたことがバレることになってしまいます。
また、ファクターから詐欺罪で告発される可能性も十二分にありますので、絶対に書類の偽造はしてはいけません。
売掛先との基本契約書がありません。ファクタリング不可能でしょうか?
基本契約書なしで取引している取引先との売掛債権でもファクタリングすることは可能です。
そのため、基本契約書なしでもファクタリングを利用することは可能です。
ただし、基本契約書があるということは、当該取引先と継続的に取引を行なっている安定している取引先という証拠になるので、基本契約書があった方が審査で有利になる可能性が高いとは言えるでしょう。
過去に入金に遅れたことがある売掛先の債権は売却不可能でしょうか?
ファクターが審査でどう判断するかによってファクタリングの可否は異なります。
毎月のように支払期日に遅れている取引先の売掛債権をファクタリングすることは難しいでしょうが、過去に1回だけ遅れたことがあるだけで、他には遅れたことがないというような場合にはファクタリング審査に通過できることもあります。
最終的な判断はファクターが審査で決めることですが、遅れができる少ない取引先の売掛債権の方が審査で有利になることだけでは間違いありません。

まとめ

ファクタリング審査には様々な書類が必要です。

そして、その書類は審査でチェックされ、あまりにもファクターにとってリスクが高い場合には審査に通過できないこともあります。

基本的には自社に資金流用のリスクがなく、売掛先が期日通りに支払うことができると判断されれば審査に通過できる可能性は高いと言えるでしょう。

また、必要書類を迅速に速やかに提出することができれば、入金までの時間は早くなります。

急いでいる時ほど必要書類を事前に確認し、漏れのないように書類を用意しましょう。

なお、もしも請求書がない場合は、他の書類を提出することで請求書なしでもファクタリングに応じてくれる場合があります。

請求書がないからと言って、必ずしもファクタリングを利用できないわけではないので、まずはファクタリング会社へ相談してください。

審査に通過したいあまりに書類を偽造してしまう人も中には存在しますが、書類の偽造は売掛先にバレるだけでなく、刑事罰に処される可能性もあるので絶対にやめるようにしましょう。