「銀行は肝心なときに融通が効かない……何か別の方法で資金調達はできないか」
そんなときは、売掛債権(請求書)売買のファクタリングを検討してみませんか。
ファクタリングとは、回収前の売掛債権(請求書)をファクタリング会社が買い取り、早期に資金化することにより、つなぎ資金の調達や資金繰り改善に活用できるサービスです。
銀行などから融資を断られている場合でも、信頼性の高い売掛債権があれば、ファクタリングで資金調達ができます。
今回は、茨城県の中小企業、個人事業主の方に利用をおすすめするファクタリング会社をご紹介します。
記事の後半ではファクタリング会社の選び方のポイントについても解説しています。
「売掛先の同意は必要?」「ファクタリングの手数料ってどれくらい?」といったファクタリングの基礎知識については、以下の記事をご参考になさってください。
茨城県のファクタリング事情
水戸財務事務所が取りまとめた2020年4月の県内経済動向によると、茨城県内の経済は、総合判断で「新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動が抑制されるなか、足下で大きく下押しされており、極めて厳しい状況にある」としています。
同じく、個別判断では、前回調査の2020年1月は「個人消費」「生産活動」「雇用情勢」のいずれも、緩やかな改善や持ち直しが見られていたものの、今般のコロナショックにより弱含みや減産などの下振れとなっています。
茨城県は「緊急事態措置等の強化・緩和に関する判断指標」として、現在は感染が抑制されている状態のステージ1に緩和されていますが、今後も新型コロナウイルスの影響による景況感の落ち込みは続くことが予想されます。
県内の小規模事業者が受けた影響は業種を問わず大きく、県は中小企業支援策として、給付金や補助金・助成金、融資制度などを実施しています。
しかし、いずれも申請から交付・融資実行まで時間がかかってしまうため、「今月の売上入金までのつなぎ資金を何とか工面したい!」といった早期の資金需要には対応できません。
そんななか、借りない資金調達方法であるファクタリングは、茨城県の中小企業・個人事業主を中心にニーズの高まりが見込まれます。
茨城県の事業者の方がファクタリングを利用する場合、どのような会社を選べば良いのでしょうか?
当サイトが独自に選んだ、おすすめのファクタリング会社(対面式・非対面式)をご紹介します。
茨城県のおすすめファクタリング会社|対面式編
対面式は、ファクタリングを利用する事業者と、ファクタリング会社の担当者が、面談を行った上で契約を結ぶ方式です。
面談は、事業者がファクタリング会社に来店するか、ファクタリング会社の担当者が利用者の会社に出張するかのいずれかで行われます。
対面式のメリット・デメリットは以下のとおりです。
対面式のメリット
- 面談で利用金額や手数料について交渉したうえで、より有利な条件で取引ができる
- 財務コンサルティングなど付帯サービスを無償で提供しているファクタリング会社が多い
- 高額な売掛債権の売買では対面のほうが安心感がある
対面式のデメリット
- 面談の時間を確保する必要がある
- ファクタリング会社への来店および担当者の出張にかかる交通費は利用者負担
県内にはファクタリング会社の店舗がないため、基本的には東京に拠点を置く業者を利用することになります。
ここでは、茨城県の事業者の方におすすめする対面式のファクタリング会社をご紹介します。
ビートレーディング
取扱いサービス | 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング、診療・介護債権買取、Beトレペイメント |
ファクタリング手数料 | 【2社間】5%~
【3社間】2%~ |
入金スピード | 最短即日(2社間) |
買取限度額 | 10万~7億円(過去の実績から) |
所在地 | 東京都港区芝大門一丁目2-18 野依ビル 3F(東京本店) |
ビートレーディングは東京、仙台、大阪、福岡に拠点を構え、取引件数・債権買取額ともにトップクラス、業界を代表する大手ファクタリング会社です。
スピード重視・売掛先の同意が不要な「2社間ファクタリング」の実績が豊富にあり、全国の中小企業や個人事業主に支持されています。
ファクタリング手数料も業界最安水準で、なおかつ「なぜこの手数料で買い取るのか」を丁寧に説明してくれるため、納得感のある取引ができるでしょう。
さらに、同社のスタッフはきめ細やかな対応に定評があり、初めてファクタリングを利用する方も安心です。
東京本店から水戸までは新幹線で2時間程度ですので、最短即日の入金を希望するのであれば、あらかじめ必要書類を揃えたうえで、当日の午前中は申し込むようにしましょう。
ベストファクター
取扱いサービス | 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング、医療報酬債権買取 |
ファクタリング手数料 | 【2社間】5%~
【3社間】2%~ |
入金スピード | 最短即日(当日12時までの申し込み要) |
買取限度額 | 50万~2億円(即日は5,000万円まで) |
所在地 | 東京都新宿区山吹町261トリオタワーノース4F(東京本社) |
ベストファクターは少額買取を得意とし、中小事業者向けの「2社間ファクタリング」の実績が豊富なファクタリング会社です。
同社は毎月具体的な数字で実績を公開しており、2020年5月の実績では、平均買取率92.2%、うち即日振込実行率は77.8%と、スピーディかつ柔軟な対応を強みとしています。
さらに、ファクタリング利用者には無償の財務コンサルティングも提供、キャッシュフロー改善率69.7%、企業価値改善率59.2%の実績があります。
ファクタリングによる資金調達だけでなく、「資金繰りや財務体質を根本的に改善したい」という場合は、コンサルの利用もおすすめです。
アクセルファクター
取扱いサービス | 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング、医療報酬債権買取 |
ファクタリング手数料 | 【2社間】5%~
【3社間】2%~ |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 最大1億円 |
所在地 | 東京都新宿区高田馬場2丁目14−9 アティレビル 6F(東京本社) |
アクセルファクターは、リーズナブルな手数料設定、数千円の少額債権から買取可のファクタリングサービスを提供しています。
ファクタリングは「銀行から融資を断られ、別の資金調達方法を模索している事業者が行き着く」ケースが多いのですが、それでも少額債権を理由に断られる事業者は少なくありません。
同社はスピード・手数料・柔軟性のいずれも高い水準にあり、他社で断れた利用者にも対応する顧客目線のファクタリングサービスに定評があります。
さらに、緊急性の高い資金調達ニーズに対しては、書類の提出をメールやFAXでも可とし、必要であれば代替書類を案内しているため、急ぎの場合は同社を頼ってみてはいかがでしょうか。
茨城県のおすすめファクタリング会社|非対面式編
本業が忙しくて面談の時間を確保できない、対面式では即日で資金調達が難しいといった場合は、非対面で契約ができるファクタリング会社がおすすめです。
非対面式のメリット・デメリットは以下のとおりです。
非対面式のメリット
- 申し込みから契約まで、すべてネットや郵送で完結するため、簡単かつ即日対応
- 2社間ファクタリングの手数料が2~10%と非常に安い
非対面式のデメリット
- 基本的に交渉の余地がない
- 対面式よりも提出書類が多くなる場合がある
- 財務コンサルティングなどの付帯サービスがない
ネットにつながった環境であれば、いつでも・どこでも申し込みができるため、一刻も早い資金調達が必要な場合は、非対面式で即日資金調達ができるでしょう。
ここでは、茨城県の事業者の方におすすめの非対面式ファクタリング会社をご紹介します。
OLTA(オルタ)
取扱いサービス | 2社間ファクタリング |
ファクタリング手数料 | 2〜9% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 無制限 |
URL | https://www.olta.co.jp/ |
OLTAは、オンライン完結型の「クラウドファクタリング」で実績を重ね、創業2年で早くも申し込み金額100億円を突破したいま最も勢いに乗る請求書買取サービスです。
同社のクラウドファクタリングは2社間での取引ですが、3社間並みに安い2~9%という手数料でありながら、非対面で最短即日の資金調達ができます。
さらに、同社のファクタリングを継続して利用することにより、利用金額や手数料などの優待内容がグレードアップする優待システムもあります。
非対面のファクタリングに不安がある方も、実績豊富で大手企業とパートナーシップも結んでいる同社であれば、安心して請求書を売買できるでしょう。
電子請求書早払い
取扱いサービス | 2社間ファクタリング |
ファクタリング手数料 | 1.0~6.0% |
入金スピード | 最短2営業日 |
買取限度額 | 要確認 |
URL | https://go.infomart.co.jp/btobfinance.hayabarai.html |
「電子請求書早払い」は、BtoBプラットフォームを運営するインフォマートと、決済インフラの大手GMOペイメントゲートウェイが、2020年1月30日に協同リリースしたばかりの請求書買取サービスです。
サービス開始から間もないものの、売掛先の同意が不要なオンライン完結型ファクタリングで、右肩上がりに実績を伸ばしています。
何と言っても、非対面式のファクタリングの中でも最安水準の手数料1.0~6.0%が目を見張ります。
上場企業2社が運営をサポートしている請求書買取サービスなので、信頼性や安全性は言うまでもありません。
ただし、入金までは最短2営業日ですので、即日の資金調達でないと間に合わない場合は、別の請求書買取サービスを利用しましょう。
FREENANCE(フリーナンス)
取扱いサービス | 2社間ファクタリング |
ファクタリング手数料 | 3~10% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 制限なし |
URL |
フリーナンスは、個人事業主やフリーランスに特化した、オンライン完結型の「即日払い」を提供しています。
ファクタリングにおいて、2社間取引の手数料が3社間よりも高い理由のひとつに、「売掛先から入金された売上代金を、利用者がいったん預かり、ファクタリング会社に支払う」というプロセスが必要で、利用者が預かった売上代金を別の用途に使ってしまうリスクがあるからです。
フリーナンスの即日払いサービスでは、事前に「振込専用口座」を作成し、売掛先からの売上代金はその専用口座へ入金されることになります。
これにより、利用者の「使い込みリスク」の心配がなくなり、フリーナンス側は確実に代金を回収できるため、3社間取引並みの低い手数料を実現できるのです。
東邦銀行の融資orファクタリングはどちらがお得?
茨城県内の事業者の企業約2万9,000社のうち、47.87%にあたる1万3,746 社が、常陽銀行をメインバンクとしています。
常陽銀行には、スピード重視のビジネスローン「クイックJ」や、厳しい経営環境下にある事業者を支援する「中小企業パワーアップ融資」など、さまざまなローン商品があります。
実際に、同行をメインバンクとして、ローン商品を利用している事業者の方も多いのではないでしょうか。
融資は、事業の数ヶ月~数年分の利益に相当するキャッシュ(現金)を、年利4~12%の低金利で調達できるというメリットがあります。
ただし、銀行融資の審査は信用状況や経営状況、返済計画などが厳しくチェックされ、融資可否がわかるまでに数週間かかってしまうことも少なくありません。
長期的な運転資金や設備資金には銀行融資が向いていますが、緊急性の高いつなぎ資金の調達には、最短即日の資金調達も可能なファクタリングを検討しましょう。
ファクタリングは融資とは異なる「借りない」サービスですので、銀行で借りられなかった事業者の方でも、信用性の高い売掛債権(請求書)があれば、資金調達が可能です。
一方で、ファクタリングの「手数料」は慎重に検討する必要があります。
最短即日で資金調達ができる2社間ファクタリングは、債権額面の10~20%が手数料相場で、ビジネスローンの金利に比べると遥かに高コストです。
ファクタリングで100万円の売掛債権(請求書)を手数料10%で売却した場合、調達できる資金は90万円、手数料として差し引かれる金額は10万円となります。
一方、ビジネスローンで100万円を、年利10%・12回の元利均等返済で借りた場合、月々の返済額は8万8,000 円(最終86,939円)、金利分の返済額は54,939円です。
ファクタリングで何とかつなぎ資金を調達できても、手数料が高ければそれだけ資金繰りに悪影響を及ぼします。
手数料を抑えたい場合は、3社間ファクタリングを選ぶか、非対面式の2社間ファクタリングを選びましょう。
融資とファクタリングは、「どちらが優れた資金調達方法か」ということではなく、自社の経営状況に応じて使い分けることが重要なのです。
茨城県のファクタリングに関するQ&A
茨城県のファクタリングに関して、よくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。
- Q.ファクタリング会社が買取対象とする売掛債権を教えて下さい。
- A.ファクタリング会社が買い取る債権は、法人向けであり、なおかつ支払期日と金額が確定している「確定債権」です。将来的に支払われる予定はあっても、期日と金額が確定していない「将来債権」や、すでに支払期日を超過した「不良債権」、個人向けの債権は、原則買取の対象外です。
- Q.対面式と非対面式では、どちらのファクタリングがお得ですか?
- A.「手数料の安さ」では、2~10%という3社間取引並みの手数料で資金調達ができる「非対面式」がお得です。一方で、対面式は利用金額や手数料についてファクタリング会社と交渉ができ、財務コンサルティングで資金繰りや経営改善のサポートが受けられますので、長い目で見ると「対面式」が手厚いサービスを受けられるでしょう。
- Q.自社に合ったファクタリング会社の選び方がわかりません。
- A.ファクタリング会社の実績を確認しましょう。その際、自社の業種や事業規模が同等の企業との取引実績があれば、利用金額や手数料、資金繰り改善の確実性についてシミュレーションができます。
茨城県で緊急性の高い資金調達は「ファクタリング」がおすすめ
ファクタリングは、「売上入金までのつなぎ資金を何とかしたい!」といった緊急性の高い資金需要に最適なサービスです。
緊急性の高い資金調達には、ビジネスローンという方法もありますが、ファクタリングであれば、金融機関からの融資を断られ事業者の方であっても、信頼性の高い売掛債権(請求書)があれば、資金調達が可能です。
ファクタリングの「非対面式」と「対面式」を選ぶ基準は、以下をご参考になさってください。
- スピードや手数料を重視するなら、入金までのプロセスの無駄を省いた「非対面式」
- 手数料や利用金額に交渉の余地があり、資金繰りと経営改善のサポートも受けたいなら「対面式」
手数料やスピード、財務コンサルティングなど、自社がもっとも重視するポイントを明確にして、できれば複数のファクタリング会社に見積もりを依頼しましょう。