緊急の資金調達方法について解説していきます。

「取引先から予定していた入金が入らない」「手形の期日を忘れていた」「従業員にお金を持ち逃げされた」長い間経営していればこのような事情によって緊急でお金が必要になることも珍しくないのではないでしょうか?

緊急時には「今日、明日」でお金が必要になることがあります。

このような時には銀行に融資を依頼しても間に合わないことが一般的です。

緊急時には緊急時に合った資金調達方法があります。

緊急の資金調達方法や緊急の資金調達の注意点などについて解説していきます。

緊急でお金が必要になった時にも資金調達方法は存在します。

いざという時のためにすぐに資金調達することができる方法を理解しておきましょう。

緊急に銀行借入が活用できない3つの理由

ファクタリング業界の「大手」とは緊急に銀行借入が活用できない3つの理由

「銀行は緊急時には活用できない」とよく言われます。

それには、銀行融資には以下の3つのデメリットがあるためです。

  • 審査に時間がかかる
  • 新規取引先はさらに時間がかかる
  • 緊急時こそ審査は厳しくなる

銀行融資が緊急時に活用することができない3つの理由について詳しく解説していきます。

審査に時間がかかる

銀行の審査には時間がかかります。

一般的に銀行は信用保証協会の保証をつけるため、信用保証協会の審査に3営業日程度、銀行内部の審査に3営業日程度かかります。

さらに、最初に銀行に融資を相談した後、銀行内部で「信用保証協会に保証を上げて通過できる案件かどうか」ということを吟味しますので、ここでも2営業日程度、つまり最短でも8営業日程度は必要になってしまいます。

ここに契約手続きで1日は必要になるので、銀行融資は平均的に申し込みから融資まで2週間程度、いくら早くても1週間程度の時間がかかります。

「緊急で資金調達したい」という場合に、2週間も時間がかかってしまってはお金が必要なタイミングで資金が間に合いません。

新規取引先はさらに時間がかかる

すでに取引をしたことがある銀行からお金を借りる場合で2週間程度の時間がかかりますが、初めて銀行から融資を受ける場合にはさらに時間がかかります。

新規取引先の金融機関から融資を受ける場合には、プラス1週間程度時間がかかってしまうものと考えておきましょう。

新規で取引する金融機関は「この企業と融資取引をしても問題ないかどうか」という審査を行います。

決算書や定款などから企業そのものの審査を行うため、この審査に1週間程度要し、ここで問題がないと分かったら融資案件の審査に入ります。

つまり、新規で銀行と取引する場合には申し込みから融資まで3週間程度の時間が必要です。

ただでさえ融資までに時間がかかる銀行借入ですが、新規で取引する金融機関はさらに時間がかかってしまうものと理解しておきましょう。

緊急時こそ審査は厳しくなる

さらに銀行は緊急時こそ審査が厳しくなる傾向にあります。

「緊急で資金が必要になった」ということは、急激に業況が悪化したという証拠だからです。

例えば、「取引先が突然倒産して多額の不渡りが発生した」などの理由が考えられます。

このような会社に融資をしてしまったら銀行も回収が危うくなります。

緊急で資金が必要なタイミングというのは、企業の存続そのものが危ういタイミングであることが多く、そのようなタイミングでお金を貸しても銀行の回収が危うくなるので簡単にお金を借りることはできません。

「本当に困った時に銀行はお金を貸してくれない」などと言われますが、緊急で資金が必要な時ほど厳しい目線で審査が行われるので融資を受けることができないケースも多々あります。

緊急時に活用できる3つの資金調達方法

緊急時に活用できる3つの資金調達方法

緊急時に活用することができるのは以下の3つの資金調達方法です。

  • ビジネスローン
  • 消費者金融で個人借入
  • ファクタリング

それぞれの資金調達方法のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

ビジネスローン

ビジネスローンとは消費者金融などのノンバンクが提供する事業資金専用のローンです。

金利は15%〜18%程度と高いですが、最短即日で融資に応じてもらえるので緊急の資金調達には有効に活用することができます。

メリット・デメリットは以下の通りです。

メリット 最短即日融資
非対面で契約可能
赤字や債務超過でも審査に通過できる可能性がある
デメリット 金利が高い
代表者の個人信用情報に問題があると審査に通過できない
借入内容が決算書に残る

審査が甘く、非対面で即日融資ができるというのがメリットですが、銀行融資と比較して圧倒的に金利が高く、借入内容も決算書に残るのでそれを見た銀行からの評価が下がる可能性があります。

さらに、会社の内容と同時に代表者の信用情報も確認するので、代表者の信用情報に問題がある場合には審査に通過することはできません

消費者金融で個人借入

消費者金融で社長が個人で借入を行い、そのお金を会社に貸し付けるという方法でも緊急の資金調達に活用することができます。

ビジネスローンと同じく金利は15%〜18%程度と高金利ですが、ビジネスローンよりも高確率で即日資金調達をすることが可能です。

消費者金融から個人借入することもメリット・デメリットは以下のようになります。

メリット 高確率で即日融資可能
非対面で契約可能
会社の業況とは無関係に社長個人の信用で借りることができる
デメリット 金利が高い
総量規制対象で高額借入は不可能
事業資金に利用したことがバレると一括返済を迫られることもある
社長個人の信用情報に問題があると借りられない

ビジネスローンよりも高い確率で即日融資は可能ですが、個人ローンは総量規制の対象になるので年収の3分の1を超える借入をすることはできません。

また、社長個人の信用情報に問題がある場合には審査に通過することは不可能です。

個人ローンは事業資金にだけは使うことができません。

そのため、借りたお金を事業資金に利用したことがバレてしまうと、消費者金融から一括返済を迫られてしまう可能性もあると考えておきましょう。

ファクタリング

ファクタリングとは、売掛金などの売掛債権をファクターへ売却して資金化する方法です。

即日で資金化することができ、自社の業況が悪くても資金調達可能という点が最大の特徴です。

ファクタリングのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット 最短即日資金化
赤字や債務超過でも審査に通過できる可能性がある
売掛先に秘密で資金化できる
デメリット 手数料が高い
悪徳業者の存在

ファクタリングは売掛先の信用で審査を受けることができるので、自社の業況に問題があっても最短即日で資金調達可能です。

ただし、手数料はローンよりも圧倒的に高くなり、2社間ファクタリングでは20%程度の手数料が発生します。

たった1ヶ月の利用で20%もの手数料が取られてしまうことがあり、この場合は年利で240%ということになるので消費者金融などよりも圧倒的に高利率になります。

また、20%よりもさらに高い手数料を設定する悪徳業者も多数存在していますので、業者選びにも十分注意を払わなければなりあせん。

緊急の資金調達にファクタリングが向いている4つの理由

緊急の資金調達にファクタリングが向いている4つの理由

緊急の資金調達にはファクタリングが最適です。

特にほんの数日程度の利用であればファクタリングが最も効率的に緊急の資金調達をすることができます。

その理由としては以下の4つをあげることができます。

  • 最短即日資金化
  • 自社の業況が悪くても資金調達できる
  • 売掛先にバレない
  • 銀行にもバレない

たった数日お金を調達するだけなのに、銀行や取引先から悪い目線で見られたくないという人がほとんどです。

2社間ファクタリングであれば、このような心配はありません。

また「業況が悪い」という理由で銀行やビジネスローンの審査に落ちてしまった人でもファクタリングなら資金調達に成功する可能性があります。

ファクタリングが緊急の資金調達に最適だと言われる4つの理由について詳しく解説していきます。

最短即日資金化

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがありますが、2社間ファクタリングであれば最短即日で資金化することができます。

申込日当日に売掛債権を買い取ってもらうことができるので、2社間ファクタリングは緊急時の資金繰りに最適なファクタリングだと言えるでしょう。

自社の業況が悪くても資金調達できる

ファクタリングは売掛債権の売却です。

そのため審査の基準は「売掛債権が期日通りに入金になるか」という点が焦点になり、売掛先が「期日通りに資金を払うことができる企業かどうか」が審査で最も重視されます。

売掛先が優良企業であれば、自社の業況が悪くても十分に審査に通過できる可能性があり、売掛先企業の与信で審査を受けることができるというのが、ファクタリング審査が融資審査と最も異なる点です。

自分の会社の内容が悪くても、売掛先企業が優良企業であれば十分に審査に通過できる可能性があります。

売掛先にバレない

2社間ファクタリングは自社とファクターの2社間だけの契約で、売掛債権期日に売掛先は自社の口座へ代金を支払い、自社がファクターへ送金します。

そのため売掛先にはファクタリングをしたことがバレる心配がありません。

売掛先にファクタリングをしたことがバレてしまうと「この会社は経営が苦しい」などのネガティブな評価をされてしまい、売掛先との今後の取引に悪影響してしまう可能性があります。

しかし、2社間ファクタリングであれば売掛先にファクタリングをしたことを秘密にすることができるので、ファクタリングがバレて自社がネガティブに評価されるリスクなどを防止することができます。

銀行にもバレない

ファクタリングを利用したことは銀行にもバレません。

ファクタリングは借入ではないので、その内容が決算書に記録されることがないからです。

ビジネスローンなどを利用すると決算書に「どこからいくら借りたのか」ということが記録されてしまいます。

銀行はビジネスローンなどの金利の高い商品を借りている企業を著しくネガティブに評価する傾向があり、銀行にビジネスローンの借入があることを知られてしまうと格付けが下落してしまうこともあります。

しかし、ファクタリングであれば、そのような記録は決算書に残らないので銀行からの評価を落とす心配はありません

緊急時にファクタリングで資金調達する際の注意点

緊急時にファクタリングで資金調達する際の注意点

緊急時にファクタリングで資金調達するのであれば以下の3つの注意点を頭にいれておきましょう。

  • 「いつまで」と「いくら」を明確に
  • 必要書類を集めておく
  • 業者の比較は慎重に

金額と期日を明確にすることによって可能な限り手数料を下げることができます。

また、書類が整わなければ急ぎの資金調達には対応することができません。

さらに悪徳業者には急ぎの時こそ注意する必要があります。

ファクタリングで緊急の資金調達する際の3つの注意点について詳しく解説していきます。

「いつまで」と「いくら」を明確に

できる限り手数料を下げるためには「いつまで資金が手元に必要なのか」「いくら手元に資金が必要なのか」ということを明確にして、最も低い手数料でファクタリングすることができる売掛債権を売却するようにしましょう。

ファクタリングの手数料は売掛先の与信状態によって決定しますが以下の要素によっても変化します。

  • 期間の短い売掛債権は手数料が低くなる
  • 金額が大きな売掛債権は手数料が低くなる

期日までの期間が短い売掛債権であればファクターがお金を立て替える期間も短くなるので、期間の長い売掛債権よりも手数料は低くなる傾向があります。

また、金額が大きな売掛債権は手数料率を低くしたとしてもファクターに入ってくる金額が大きくなるので手数料率は低くなる傾向があります。

このように、「いつまで」「いくら」必要なのかということを明確にして、最も低い手数料でファクタリングができる売掛債権を売却するようにしましょう。

必要書類を集めておく

ファクタリングに必要な書類を事前に漏れなく集めておくようにしましょう。

ファクターによって異なるもののファクタリングで必要な主な書類は以下の通りです。

  • 決算書・確定申告書
  • 印鑑証明書
  • 商業登記簿謄本
  • 納税証明書(ファクターによる)
  • 請求書
  • 売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(これまでも当該売掛先と取引があれば)
  • 売掛先との基本契約書(あれば)

ファクタリングに必要なこれらの書類の中には役所に行かなければ取得できないものもあります。

ファクターの中には土日に対応してくれる会社もありますが、この場合には平日のうちに書類を取得しておかなければなりません。

緊急の資金繰りに備えれて、印鑑証明書、商業登記簿謄本、納税証明書などの融資やファクタリングに必要な公的書類(3ヶ月以内のもの)は常に手元に1セット用意しておいた方がよいかもしれません。

業者の比較は慎重に

ファクタリングには登録も許認可も必要ないので、どんな業者もファクタリング事業を営むことができます。

そのため、ファクターの中には悪徳業者も多数混じっており、そのような業者は30%以上の高い手数料を設定することも珍しくありません。

また、緊急で資金調達が必要な時ほどそのような業者に引っかかってしまうものです。

悪徳業者に引っかからないように業者の比較は慎重に行うようにしてください。

できれば口コミなどで評価が高い業者と取引をするのと同時に、業者が提示してきた手数料について少しでも「高い」と感じたら別のファクターにも見積もりを依頼して、複数の業者の手数料を比較するようにしましょう。

ファクタリングは業務の詳細が法律で決められていないので、自分の身は基本的に自分で守るしかありません。

業者の比較と選定はしっかりと行いましょう。

緊急の資金調達についてよくある質問

銀行の融資には最短でどのくらいの時間がかかりますか?
銀行に新規で申し込む場合にはいくら早くても2週間程度の時間がかかってしまいます。
しかし銀行に極度内貸付枠を持っている場合には最短即日で融資を受けることもできます。緊急時に備えて極度内当座貸越枠や極度内手形貸付枠などを持っておいた方がよいかもしれません。
緊急時のほんの短い時間なら闇金に手を出しても問題ないでしょうか?
どんなに期間が短くても、確実に返済できる見込みがあったとしても闇金だけは絶対に手を出してはなりません。
闇金は完済しようとしても完済すらさせようとはしてくれません。
完済しようとすると脅迫されるようなこともあり、一度付き合ってしまうと簡単には手を切る事が出来なくなってしまうので、短期間だけだとしても闇金からお金を借りてはいけません。
緊急時は審査が厳しくなりますか?
銀行融資は緊急で資金繰りが悪化している時にはその原因によっては審査が厳しくなります。
しかし、ビジネスローンやファクタリングは緊急時だからと言って審査が特別に厳しくなるようなことはありません。
ビジネスローンは昨年度までの決算書で審査を行い、ファクタリングは売掛先の与信で審査を行うので、緊急で経営が悪化して資金調達が必要になったとしても、その事情はあまり審査に加味されません。
消費者金融から個人で借入をしました。事業目的に使うことを知られたらまずいでしょうか?
消費者金融のカードローンは何に使っても自由ですが、唯一事業資金だけには利用することはできません。
そのため、原則的には事業目的に使ったことをバレてしまうと一括返済を求められます。
ただし、消費者金融が資金の行方を追うことはほとんどありえないので、しっかりと期日通りに返済さえすれば実際のところ何に使用したのかについてはバレる事がないというのが実情です。
3社間ファクタリングでは緊急時に間に合いませんか?
平均的に3社間ファクタリングで資金化までにかかる時間は1週間程度ですが、早いところでは3社間ファクタリンでも3営業日程度で資金化してくれる場合もあります。
3社間ファクタリングが時間がかかる原因は売掛先の同意を得る作業ですので、仲のいい取引先の社長などにファクリングの同意をするように依頼して、すぐに同意を得られるのであれば3社間ファクタリングでも早く資金化することができます。
取引先の中にファクタリングに協力的な社長がいるのであれば、3社間ファクタリングでも緊急の資金調達に活用できる可能性はあるでしょう。
普段から緊急時に備える方法を教えてください。
銀行に極度内貸付枠を作成しておくのが最も簡単で確実な方法でしょう。
極度内貸付枠は希望さえすれば枠の範囲内でほぼ審査なしで借入をすることが可能です。
いざという時のために枠を作成しておけば銀行の低金利で即日融資を受けることが可能ですので、業況がよい間に作成しておくとよいでしょう。

まとめ

緊急で資金調達が必要になった時には審査に時間のかかる銀行融資では間に合いません。

緊急時にはビジネスローンやファクタリングなどの方法がありますが、優良企業の売掛債権さえ持っているのであればファクタリングが最も確実な方法でしょう。

ファクタリングは最短即日で資金化する事ができ、さらに自社の業況が悪くても売掛先の業況さえよければ審査に通過することが可能です。

ただし手数料が高いので、できる限り低い手数料で買い取ってもらうことができる売掛債権を売却するとともに、悪徳業者には十分に注意するようにしてください。