ファクタリングとは?図解で分かりやすく解説
ファクタリングは企業がもつ売掛債権をファクタリング会社に売却して、売掛金の入金日を待たずに現金化できる資金調達手段です。ファクタリングで資金を調達する流れを図にすると、以下のとおりとなります。

ファクタリングは入金スピードに強みがあり、ファクタリング会社によっては最短即日での資金調達が可能です。借入ではなく売掛債権の売買であるため、貸借対照表には負債として計上されず財務面での評価に悪影響を与えない点もメリットです。
また、売掛債権の回収義務もファクタリング会社へ移るため、未回収となって損失を被るリスクもなくなります。ただし、売掛金は所定の手数料を差し引いて現金化され、資金化できる額は売掛金全額より少なくなります。
ファクタリングの利用には所定の買取手数料がかかる
ファクタリングを利用するには買取手数料が発生し、売掛債権の金額に対する割合で設定されます。なお、ファクタリングの買取手数料の相場は以下のとおりです。
ファクタリングの種類 |
手数料の相場 |
2社間ファクタリング(面談) |
10%〜20% |
2社間ファクタリング(オンライン) |
2%〜12% |
3社間ファクタリング |
1%〜9% |
例えば、100万円分の売掛債権を売却する場合、2社間ファクタリングだと相場では80万〜98万円が実際に振込されるイメージです。
ファクタリング会社は主に3種類に分けられる
ファクタリング会社は、おおまかに以下の3つの種類に分けられます。
種類 |
銀行系ファクタリング会社 |
ノンバンク系ファクタリング会社 |
独立系ファクタリング会社 |
運営母体 |
銀行本体やグループ会社 |
信販会社・クレジット会社など銀行以外の金融会社 |
ファクタリングを専門に扱う事業者 |
主な特徴 |
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銀行および関連会社が運営する銀行系ファクタリング会社は、売掛債権の回収リスクを保証する保証ファクタリングが提供するサービスの中心です。一部の銀行では、ファクタリング会社と提携して売掛債権を売却して資金化する買取ファクタリングにも対応しています。
銀行系ファクタリング会社は自社の資金力を活かし、大口の売掛債権に対応している点が大きな特徴です。。一方、審査は自社や売掛先の財務状況を厳しく確認するためハードルが高く、審査・手続きには数日〜数週間かかります。
対してノンバンク系は、信販会社・クレジット会社など銀行以外の金融関連会社が運営するファクタリング会社です。買取ファクタリングの中でも、一般的な法人取引で発生する売掛債権だけでなく診療・介護報酬債権の買取に対応する会社が多くあります。
ファクタリングを専門に扱う独立系ファクタリング会社は買取ファクタリングをメインとしており、スピーディーな資金調達に強みがあります。オンラインで手続きが完結し、即日入金に対応するなどサービスの柔軟性が高く個人事業主・フリーランスに対応するケースが多い点も特徴です。
ファクタリングは主に買取型と保証型にわかれる
ファクタリングには大きく買取型と保証型の2形態があり、主な違いは以下のとおりです。
種類 |
買取型ファクタリング |
保証型ファクタリング |
目的 |
売掛債権を買取し、即時に現金化 |
売掛金の未回収リスクを保証し保険のように備える |
資金化のタイミング |
契約後、即時~数日以内に現金化可能 |
回収不能等のトラブル時にのみ保証金が支払われる |
契約形態 |
2社間・3社間ファクタリングあり |
基本的に2社間ファクタリング |
メリット |
即日資金化でき、キャッシュフロー改善に直結 |
貸倒リスクの軽減や信用調査として活用可 |
デメリット |
手数料が高く、取引先への通知が必要な場合がある |
資金調達目的では使えず、保証料の継続負担あり |
買取型ファクタリングは、利用者のもつ売掛債権をファクタリング会社が買取して現金化する方法です。一般的にファクタリングと呼ばれるサービスは、買取型ファクタリングを指すケースが多いです。売掛債権の回収リスクもファクタリング会社へ移り、最短即日〜数日で資金化可能で中小企業に多く利用されています。
一方、保証型ファクタリングは売掛債権の回収不能に備え、あらかじめ保証を契約する形のサービスです。実際の資金化は目的とせず、貸倒リスクだけをカバーするサービスで保証料は毎月・年単位などで支払われます。
契約方式は2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがある
ファクタリングには、契約方式の違いとして2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
種類 |
2 社間ファクタリング |
3 社間ファクタリング |
概要 |
利用者・ファクタリング会社の2者で契約する方式 |
利用者・取引先(売掛先)・ファクタリング会社の3者で契約する方式 |
売掛先への通知・同意 |
不要 |
必須 |
資金化スピード |
最短即日 |
数日〜数週間 |
主なメリット |
- 取引先に知られずファクタリングを利用できる
- 手続きが3社間ファクタリングより簡単
|
- 手数料が2社間ファクタリングより安い
- 売掛債権の回収業務負担がなくなる
|
主なデメリット |
手数料が3社間ファクタリングより高い |
- 売掛先への通知・承諾など手続きに時間がかかる
- 売掛先との関係によっては調整が難航
|
2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の2者間で完結し、売掛先への通知が不要で最短即日~数日で資金化が可能です。ただし、利用者が売掛金を着服する危険性により回収リスクが上がるため、手数料は3社間ファクタリングと比較して高めに設定されています。
一方、3社間ファクタリングは売掛先も契約に参加し、売掛金は直接ファクタリング会社に支払われます。売掛金の着服リスクがなく回収リスクが抑えられるため、手数料は相場で1%〜9%程度と低く抑えられるケースが多いです。ただし、売掛先への通知手続きが発生するため、資金化までには数日〜数週間かかるデメリットがあります。
ファクタリング会社を選ぶポイント
ファクタリング会社を選ぶポイントとして、以下の8つがあげられます。
- 審査方法・通過率
- 契約方式
- 入金までのスピード
- 手数料
- 買取可能金額
- 必要書類の種類・量
- ファクタリングの実績や口コミ評価
- サポートの充実度合い
手数料・買取可能金額など多くの違いがあるため、自社の希望条件にあったファクタリング会社を選びましょう。
審査方法・通過率
審査方法・通過率は、ファクタリング会社によって大きく異なります。まず、審査方法についてはAI審査と対面審査の2種類があり、主な違いは以下のとおりです。
審査種類 |
AI審査 |
対面審査 |
主な手続きの流れ |
必要書類をオンラインで提出し、AIがスコアリングして審査 |
必要書類をメール・郵送で提出し、担当者が面談・ヒアリング後に審査 |
所要時間の目安 |
最短10分〜30分 |
半日〜数日 |
利用可能時間 |
24時間対応が多い |
平日の営業時間内に限定されるケースが多い |
審査の特徴 |
請求書の発行履歴や売掛先の与信などの情報をAIが処理するため、審査スピードがはやい |
対面で質問しながら契約をすすめられ、手続きの不備を少なくすすめられる |
AI審査ではオンラインで手続きが完結するケースが多く、対面審査よりも移動などの手間も省けてはやく審査を完了できる点が大きな特徴です。一方で、対面審査は不明な点があれば質問しながらすすめられるため、手続き上の不備を少なくできます。
審査通過率に関しては公開していない企業も多いですが、ファクタリング業界の平均としてはおよそ70%程度です。審査通過率が90%を超えるファクタリング会社は、平均から見ても一般的に基準が高いと言えます。そのため、ファクタリングの資金調達を確実に成功させたい場合は、審査通過率90%以上の会社を選ぶのがおすすめです。
契約方式
契約方式には2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、向いている企業の特徴は以下の通りです。
2社間ファクタリングが向いている企業 |
3社間ファクタリングが向いている企業 |
- 急ぎで資金が必要
- 売掛先にファクタリングの利用を知られたくない
|
- 手数料を抑えてファクタリングを利用したい
- 売掛先とも良好な関係を築いている
|
2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の2者間で契約が完結し、売掛先に通知しない点が特徴です。そのため、売掛先にファクタリングの利用を知られて資金繰りの懸念を抱かれたくない企業におすすめです。
一方で、3社間ファクタリングでは売掛先からファクタリング会社が直接売掛債権を回収するため、利用企業が売掛金を着服する心配がありません。回収リスクが2社間ファクタリングと比べて低くなり、手数料も安くなるため、コストをなるべく抑えたい企業におすすめです。なお、2社間・3社間ファクタリングの手数料相場は以下のとおりです。
ファクタリングの種類 |
手数料の相場 |
2社間ファクタリング(面談) |
10%〜20% |
2社間ファクタリング(オンライン) |
2%〜12% |
3社間ファクタリング |
1%〜9% |
入金までのスピード
ファクタリング会社選びでは、申し込みから入金までのスピードも確認しておきたいポイントです。例えば、2社間ファクタリングで手続きをオンライン完結できるファクタリング会社を選べば、申し込みから最短数十分〜即日での入金が可能です。
一方で、対面契約が必要なファクタリング会社では手続きに時間がかかるため、急ぎの場合はオンラインで完結できる会社を選びましょう。なお、AIを導入しているファクタリング会社なら人による審査よりも作業効率が向上するため、審査時間を大幅に早められます。
ファクタリングで即日での入金を希望するなら、平日の午前中に申し込むと確実性が高まります。平日の夕方など受付時間ギリギリに申し込むと、審査が当日中に完了せず即日での入金に間に合わない可能性があるためです。また、土日祝日にも入金対応するファクタリング会社を選べば、「急に支払いが必要になった」など緊急の資金調達にも対応しやすくなります。
手数料
ファクタリング会社を選ぶ際には、必ず手数料をチェックしておきましょう。具体的には、手数料のなかでも上限の数値がいくらかを確認してください。
ファクタリングの手数料は「〇〇%〜〇〇%」など、一定の幅をもって設定されているケースがほとんどです。下限値の低さだけでファクタリング会社を選んでしまうと、契約内容によっては上限の数値が適用されて手数料が想定より高くなるケースがあります。そのため、相見積りをとって上限の手数料が低いファクタリング会社を選べば、結果的に資金調達にかかるコストを抑えやすいです。
また、ファクタリング会社によっては「〇〇%〜」と下限値だけが記載され、上限手数料が明記されていないケースも見受けられます。上限の手数料が設定されていない会社は、実際の提示額が予想外に高くなるリスクがあるため、利用しないようにしましょう。さらに、どうしても手数料を抑えたいなら2社間ファクタリングよりも手数料が安い3社間ファクタリングがおすすめです。
買取可能金額
ファクタリング会社を選ぶ際は買取可能金額も重要なチェック項目で、まず上限が明示されているかを必ず確認しましょう。大口の売掛債権を売却する場合、買取可能金額の上限が低いと対応できず、結果としてファクタリングだけで必要な資金を調達できないためです。
また、個人事業主・フリーランスで小口の売掛債権を売却したい場合は、買取可能金額の下限値を確認しましょう。ファクタリング会社は「100万円〜」など買取可能額の下限を定め、小口の売掛債権に対応していないケースもあるためです。ファクタリング会社を選ぶ際は、自社の事業規模で発生する売掛債権額にあわせた買取可能金額を設定している業者にしましょう。
必要書類の種類・量
ファクタリング契約には、業者ごとに求められる書類の種類と量に差があるため、注意が必要です。一般的にファクタリングで必要となる書類は、以下があげられます。
必要書類の例 |
目的 |
運転免許証・パスポート・マイナンバーカードの本人確認書類 |
申し込み者の本人確認のため |
請求書・納品書・発注書・契約書など |
売掛債権の存在と金額を証明するため |
銀行通帳のコピー |
入金実績の確認や売掛債権の裏付け |
商業登記簿謄本・履歴事項全部証明書 |
会社の実在性・代表者確認のため |
法人実印または代表者個人の印鑑証明 |
契約時の押印証明、対面契約に必要 |
決算書・確定申告書 |
事業の実態や財務状況を把握するため |
納税証明書・社会保険料納付証明書 |
税務・法令上の納付状況確認のため |
なお、必要書類の数が多いほど手続きの準備にかかる時間が増え、結果的に資金調達できるまで長くかかってしまいます。そのため、なるべくはやく資金を調達したい場合は、必要書類が少ないファクタリング会社を選びましょう。ファクタリング会社によっては、請求書や銀行通帳のコピーの2種類だけで契約できる場合もあります。
ファクタリングの実績や口コミ評価
ファクタリングの実績や口コミ評価も、ファクタリング会社を選ぶ際に確認しておきたいポイントです。特に、安全に利用できるファクタリング会社を選びたい場合、実績面では具体的に以下のポイントに着目しましょう。
ファクタリングで確認したい実績 |
概要 |
運営歴・年数 |
5年以上など長期間運営されている会社は、リスク管理や審査ノウハウが蓄積されている |
累計取引社数・買取額 |
数千社・数百億円など具体的な実績があれば、安定した業務運営が裏付けられる |
パートナー企業・上場企業運営 |
上場企業グループや金融機関の子会社が運営している場合、資金も豊富で安心して任せやすい |
また、インターネット上にはファクタリング会社の口コミも数多く掲載されていますが、具体的には以下のポイントを確認するのがおすすめです。
口コミで確認したいポイント |
概要 |
評価点・コメント数 |
コメント数が多く、満足度で4点以上の評価が並ぶファクタリング会社は信頼性が高い |
口コミの内容の具体性 |
「赤字でも買い取り対応してくれた」などサービスに関する具体的なコメントをみて判断すると良質なファクタリング会社を選びやすい |
ただし、口コミには主観に基づく意見も多いため、「口コミ評価が高い=ベストとは限らない」と割り切って活用しましょう。なお、ファクタリング会社の口コミに関しては日本最大級の比較サイトである「ファクタリング会社の口コミ」の利用がおすすめです。
サポートの充実度合い
ファクタリング会社を選ぶ際、サポート体制の充実度はサービスの利用しやすさを左右するため、チェックしておきたいポイントです。ファクタリング会社が提供するサポートの具体例として、以下のものがあげられます。
具体的なサポート例 |
メリット |
補助金申請や経営コンサルなどのサポート |
単発の資金調達に留まらず、長期的な経営改善に活かせる |
個人事業主向け補償 |
業務中の事故など個人事業主が抱えやすいリスクを補償してもらえ、安心感が増す |
土日祝日対応 |
平日以外の緊急調達にも対応できるため、突然の資金不足に強い |
24時間365日対応 |
時間を問わず申し込みができ、夜間対応が可能で即日入金が実現しやすい |
例えば、根本的な財務面の改善を行いたい場合は経営コンサルをサポートとして提供するファクタリング会社を選ぶのがおすすめです。自社の経営課題にあったサポートを提供するファクタリング会社を選ぶと、サービスの満足度は高くなります。
【目的別】ファクタリング会社の選び方
ここではファクタリング会社の選び方の例を、以下3つの目的別に紹介します。
- 入金スピード重視ならオンライン完結型のファクタリング会社を選ぶ
- ファクタリングが初めてで審査に不安がある場合は対面手続き可能な会社を選ぶ
- 多額の資金が必要な場合は買取可能額が高いファクタリング会社を選ぶ
自社の資金調達における目的を明確にし、適切な利用条件が備わっているファクタリング会社を選びましょう。
入金スピード重視ならオンライン完結型のファクタリング会社を選ぶ
資金がすぐに必要な場合、対面よりオンラインで完結するファクタリングがおすすめです。対面・郵送などオンライン以外の手続きでは来店や書類送付の手間がかかり、申し込みから入金できるまでに時間がかかってしまいます。
オンライン完結型は申し込みから審査・契約・振込までスマホ・PCだけで完結するため、来店の手間や交通費がかからない手軽さが魅力です。オンラインでの手続きでは請求書などの必要書類もアップロードするだけで済み、手間がかからず手続きが簡単に済みます。また、オンライン完結型のファクタリング会社は土日祝に対応するケースも多く、平日しか営業しない会社に比べてさらに利便性が高いです。
ファクタリングが初めてで審査に不安がある場合は対面手続き可能な会社を選ぶ
初めてのファクタリングの利用で審査に不安がある場合は、対面対応が可能な会社がおすすめです。実際に対面でヒアリングを受ければ、オンラインでは伝わりづらい細かい質疑にも即時対応してもらえるため、初めての契約でも安心できます。
さらに、担当者の表情・言葉からファクタリング会社の信頼性を判断できる点も大きなメリットです。また、初回利用時には通常より書類が多かったり、手数料が高めに設定されたりしますが対面であればその場で交渉できます。特に「初回で不安」「オンラインの入力が苦手」という方は対面契約可能なファクタリング会社を選びましょう。
多額の資金が必要な場合は買取可能額が高いファクタリング会社を選ぶ
大口の売掛金を資金化するには、買取可能金額の上限が高いファクタリング会社を選びましょう。買取可能額が低いファクタリング会社の場合、上限を上回る大口の売掛債権では受け付けてもらえません。なお、買取可能額を高く設定しているファクタリング会社の例として、以下があげられます。
ファクタリング会社名 |
買取可能額 |
PMG |
〜2億円 |
アクセルファクター |
30万円~1億円 |
No.1(ナンバーワン) |
20万円〜1億円 |
大口の売掛債権では即日振込に対応していないケースが多いため、資金を早く調達したい場合は余裕をもって申し込みしましょう。また、ファクタリングは売掛債権の範囲内までしか資金を調達できません。そのため、売掛債権以上の資金が必要な場合は銀行融資など高額の資金調達に対応できる他の方法を検討してください。
選ぶときに知っておきたいファクタリングを利用するメリット
ファクタリング会社を選ぶ際に、把握しておきたいメリットとして、以下の4点があげられます。
- 最短即日で資金を調達できる
- 融資より手続きが簡単で審査が柔軟である
- 負債として計上されない
- 少額から高額まで幅広い金額を調達できる
最短即日で入金ができるなど多くのメリットがあるため、資金調達では積極的にファクタリングを利用しましょう。
最短即日で資金を調達できる
ファクタリング最大の利点は、契約手続きから資金化までの圧倒的なスピード感です。銀行融資では審査から契約・入金まで最低でも数週間かかるところを、ファクタリングでは最短即日で手元に現金が手に入ります。
例えば、PAYTODAYでは即日入金を明示しており、契約から振込まで最短30分程度で完了するサービス設計です。急な支払いが重なる場面や緊急的な運転資金が必要な状況など銀行融資では間に合わない場合は、ファクタリングの利用がおすすめです。
融資より手続きが簡単で審査が柔軟である
ファクタリングは銀行融資と比べて手続きが圧倒的にシンプルで、審査の柔軟性も高い点が魅力です。ファクタリングの主な審査対象は売掛先・売掛債権の信用力で、融資のように利用企業の事業実績・経営状況は加味されません。そのため、赤字決算・債務超過であっても、売掛先の与信状況が良好であれば利用できる可能性があります。
ファクタリングでは、必要書類も請求書・通帳のコピー・身分証など最小限で済むケースが多いです。そのため、銀行のように事業計画書作成・担保設定・面談など多岐にわたる手続きが求められず、迅速かつストレスが少なく進められます。赤字状態のフリーランスや創業間もない企業でも資金調達を実現しやすく、融資の審査に落ちた場合の選択肢として非常に有効です。
負債として計上されない
ファクタリングの資金調達は売掛金の資金化であり借入ではないため、貸借対照表に負債として計上されません。売掛金という資産が現金に置き換わるだけであり、負債の増加を抑えながら資金調達が可能です。
負債として計上されないと、自己資本比率・ROA(総資産利益率)が改善されやすくなり、財務健全性を維持した状態で事業運営できます。金融機関の評価にもプラスに働き、新規融資を検討する際にも悪影響を与えません。
少額から高額まで幅広い金額を調達できる
ファクタリングは、少額から高額まで調達額の幅が非常に広いのも大きなメリットです。数万円からなど少額の売掛金に対応する業者もあれば、大企業向けに億単位の売掛債権を取り扱うファクタリング会社も存在します。
一方、銀行融資は主に法人を対象としてサービスを提供しており、少額の融資には対応していないケースがほとんどです。また、高額な資金を融資してもらう場合は金額の大きさから審査の基準も厳しくなります。
少額取引がメインな個人事業主から、多額のやり取りを行う大企業まで、幅広い資金需要に対応できる点がファクタリングの魅力です。
選ぶときに知っておきたいファクタリングを利用するデメリット
ファクタリング会社を選ぶときに知っておきたいデメリットとして、以下の2点があげられます。
- 過度に利用すると手数料がかさんで利益を圧迫する
- 取引先の信用力が低いと審査落ちする可能性がある
ファクタリングを利用する際は、上記のデメリットに対して事前に対策を講じておきましょう。
過度に利用すると手数料がかさんで利益を圧迫する
ファクタリングは、過度に利用すると手数料がかさんで利益を圧迫する点に注意が必要です。2社間ファクタリングでは2%〜20%、3社間ファクタリングでも1%〜9%程度が手数料の相場であり、それなりにコストがかかります。例えば、月に100万円の売掛債権をファクタリングで資金化して毎回10%の手数料がかかれば、総額は年間120万円にもなる計算です。
また、振込手数料・登記費用など他のコストも加わる場合が多く、総コストを把握しないと思わぬ赤字に陥るケースもあります。頻繁にファクタリングを使い続けるとコスト面で企業の利益を大きく削ってしまうため、計画的かつ節度ある活用が重要です。
取引先の信用力が低いと審査落ちする可能性がある
ファクタリングでは、取引先の信用力が低いと審査落ちする可能性がある点に注意が必要です。ファクタリングは売掛債権の譲渡・売買取引で、審査基準の中心は売掛先の信用力です。売掛債権が支払われなければファクタリング会社が損失を被るため、売掛先の経営状況・取引状況などを基に厳密な審査が行われます。
売掛先に過去の支払い遅延や税金滞納などがあると、ファクタリング会社はリスク回避として審査を否決または手数料を引き上げるケースがあります。また、創業間もない企業との取引では取引実績が短かったり、法的に信用を証明しづらかったりするため、審査で不利になるケースも多いです。信用力が低いと買取を断られる可能性があるため、大手企業など支払い能力の高い売掛債権を選んでサービスを利用しましょう。
ファクタリング会社を選ぶ際の注意点
ファクタリング会社を選ぶ際の注意点として、以下の4つがあげられます。
- 償還請求権が設定されていないか確認する
- 債権譲渡登記が必要ないか確認する
- 違法・悪徳業者を選ばないようにする
- 契約書の控えを必ずもらう
特に、悪徳業者と取引すると相場とかけ離れた高額な手数料を請求されるなどのリスクがあるため、十分に注意しましょう。
償還請求権が設定されていないか確認する
ファクタリングで契約する際は、償還請求権が設定されていないかを確認しましょう。ファクタリングでは売掛債権の回収リスクも移転するため、売掛先が未払いでもファクタリング会社がリスクを負うのが一般的です。しかし、償還請求権が付くと売掛先が支払わなかった際に利用企業へ債権の買戻しや弁済義務が生じます。
しかも、償還請求権ありのファクタリング契約は実質的に貸金業とみなされるため、貸金業登録のない業者による契約は違法となります。法的なトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、契約時に書面で償還請求権がないことを必ず確認してください。
債権譲渡登記が必要ないか確認する
ファクタリングでは、会社によって債権譲渡登記が求められるケースもあります。債権譲渡登記は譲渡された債権の存在を公的記録で証明する制度ですが、登記手続きには費用・手間がかかります。
また、登記内容は第三者が誰でも確認できるため、取引先にファクタリングの利用を知られてしまう可能性がある点も懸念点です。なるべく資金を早く確保したい場合や取引先に知られたくない場合は、債権譲渡登記がないファクタリング会社を選びましょう。
違法・悪徳業者を選ばないようにする
ファクタリングを利用する際は、違法・悪徳業者を選ばないようにしましょう。ファクタリング業界には残念ながら違法・悪徳業者が一定数存在し、契約後にトラブルに発展するケースが後を絶ちません。
代表的な手口には、相場をかけ離れた高額な手数料を設定されるケースやファクタリングを装って融資契約を結ばされる被害があります。特に、ファクタリング契約時に以下の特徴がみられる場合は、悪質な業者の可能性が高いです。
- 貸金業登録のない業者が償還請求権ありの契約をもちかける
- 契約書が極端に簡素で入金額・手数料などの重要な条項が欠けている
違法・悪徳業者と取引してしまうと、売掛先・経営者本人に対して威迫的な取り立てを実行される可能性もあります。以下の項目を確認して、信頼できる優良なファクタリング会社を利用しましょう。
- ホームページ等で会社名・住所・連絡先などの会社情報が開示されているか
- 契約者に手数料が明示されており、相場の範囲内であるか
- 金融庁が公表する「違法な金融業者に関する情報について」に会社名が記載されていないか
契約書の控えを必ずもらう
ファクタリング契約では、万が一のトラブルに備えるために契約書の原本または控えを必ず受け取りましょう。契約書には手数料率や債権譲渡登記の有無、売掛先への通知方法、解約条件などの重要事項が記載されています。利用条件に関わる項目が文書で残らない場合、「見積りと入金額と違う」など後でトラブルになるケースも多くみられます。
法律的な観点からも契約書は契約内容を証明する唯一の根拠となり、後日の紛争の際に活用できる重要な証拠です。契約の際は契約書の控えを受け取り、内容を理解した上で署名し、必要であれば弁護士・行政書士にも確認しておくと安心です。
ファクタリングを利用する一般的な流れ
ファクタリングを利用する流れは、一般的に5つのステップで進んでいきます。
ステップ |
内容 |
①相談・見積り |
複数のファクタリング会社に相談し、手数料などの条件面を比較する |
②申し込み |
Web・電話などから希望のファクタリング会社へ直接申し込みを行う |
③必要書類の提出 |
請求書・通帳のコピー・身分証明書などファクタリング会社から指定された必要書類を提出 |
④審査 |
提出された資料に基づき、売掛先の信用力と債権の正当性などをファクタリング会社が審査 |
⑤契約・入金 |
審査通過後にファクタリングの契約を締結し、指定口座に提示された金額が入金される |
入金スピードはファクタリング会社によりますが、申し込みから最短即日〜数営業日以内に完了します。
手数料の安いファクタリングサービスランキングトップ5
ここでは、手数料の安いファクタリングサービスランキングを5社に絞って紹介します。
ランキング |
会社名 |
手数料率 |
入金スピード |
買取可能額 |
公式サイト |
1位 |
日税ファクタリングサービス |
0.1%~5% |
最短即日 |
100万円~1億円 |
https://www.nbs-nk.com/service/factoring |
2位 |
ファストファクタリング |
2%~5% |
最短即日 |
最大1億円 |
https://factoring-f.com/aseo1/ |
3位 |
インボイスPay |
2.5%~6% |
最短即日 |
上限なし |
https://smart-hedge.co.jp/invoice-pay/ |
4位 |
OLTA(オルタ) |
2%~9% |
最短即日 |
制限なし |
https://www.olta.co.jp/ |
5位 |
PAYTODAY |
1%~9.5% |
最短30分 |
10万円~上限なし |
https://paytoday.jp/ |
最も手数料が安いのは日税ファクタリングサービスで、0.1%〜と非常に低水準でファクタリングを利用できます。ただし、入金スピード・買取可能額などが異なるため、総合的に自社の資金調達目的に合致したファクタリング会社を選ぶのが大切です。
オンライン完結型のおすすめ人気ファクタリング会社7選比較一覧
オンライン完結型でおすすめの人気があるファクタリング会社として、以下の7つを紹介します。
- ビートレーディング
- OLTA
- PAYTODAY
- GMOBtoB早払い
- 入金QUICK
- トップ・マネジメント
- 電子請求書早払い
来店・郵送などの手間が面倒な方は、オンラインで手続きが完結するファクタリング会社を選びましょう。
ビートレーディング

種類 |
- 2社間ファクタリング
- 3社間ファクタリング
- 診療報酬買取ファクタリング
- 注文書買取ファクタリング
|
買取可能額 |
下限・上限なし |
手数料 |
- 2社間ファクタリング:4%〜12%
- 3社間ファクタリング:2%〜9%
|
入金スピード |
最短2時間 |
手続き方法 |
オンライン・LINE |
公式サイト |
https://betrading.jp/ |
ビートレーディングはオンラインで手続きが完結できるファクタリング会社で、個人事業主から大企業まで対応する柔軟性が魅力です。申し込みから資金調達まで最短2時間というスピードが特徴であり、審査はオンラインで完了するため来店などの手間を省けます。
必要書類は請求書と通帳の2点のみで、累計取引企業数は7万1,000社、累計買取額は1,550億円と実績も豊富です。さらに、買取可能額に制限がなく数万円単位の小口取引から数億円規模の売掛債権まで幅広く対応可能なキャパシティももち合わせています。注文書の買取にも対応しており、建設業など請求書の発行までに時間がかかる業種でも迅速に必要な資金を確保できます。
OLTA

OLTA(オルタ)は、すべての手続きをオンライン上で完結するシンプル設計のファクタリングサービスです。OLTAでは面談不要で売掛債権の売却に対応し、契約方式は2社間ファクタリングのみを提供します。最短で即日資金化できるスピード感もメリットで、手数料は2%〜9%と業界でも低水準を維持しています。
AI審査で審査担当者による差異が発生せず公平性が高い点や、電話・オンラインサポートを含め透明性を重視した運営体制も魅力です。口コミでは「電話対応が丁寧」「継続利用しやすい」など好評ですが、法人での利用では決算書一式が求められるなど提出書類が多めです。審査に時間がかかるケースもあるため、法人の場合は余裕をもったスケジュールでの利用が推奨されます。
PAYTODAY

PAYTODAY(ペイトゥデイ)は、AI審査を活用した完全オンラインかつ非対面型のファクタリングサービスです。最短30分で審査から入金まで完了可能で手数料は1%〜9.5%と低く抑えられており、コストパフォーマンスが高いサービスです。
買取可能額は10万円から上限なしで対応できるため、中小規模から大口まで幅広い資金ニーズに対応しています。法人だけでなく個人事業主・フリーランスにも対応しており、「初めてでも安心できる丁寧な説明」などが評価されています。ただし、2社間のみで3社間は非対応であり、申し込みには直近の決算書が必要となる点を理解した上で利用しましょう。
GMOBtoB早払い

種類 |
|
手数料 |
1.0%〜 |
入金スピード |
最短2営業日 |
買取可能額 |
100万円〜1億円 |
手続き方法 |
オンライン・対面 |
公式サイト |
https://www.gmo-pg.com/lpc/hayabarai/ |
GMO BtoB早払いは、2社間ファクタリングで請求書だけでなく注文書の買取も可能なファクタリング会社です。注文書の買取に対応しているため、仕事を受注した時点で資金化がスタートでき、請求書発行を待たずに運転資金を確保できます。
入金までのスピードは最短2営業日で、買取手数料は1%〜と低水準で利用できる点がメリットです。2019年時点ではリピート率86%を誇っており、多くの利用者からサービスに関して高い評価を得ています。さらに、上場企業であるGMOグループ運営による運営で資金力があり、突然サービスが終了する心配がない点も魅力です。
入金QUICK

種類 |
2社間ファクタリング |
手数料 |
0.5%〜3.8% |
入金スピード |
最短2営業日 |
買取可能額 |
30万円〜 |
手続き方法 |
オンライン |
公式サイト |
https://seikyuquick.sbi-bs.co.jp/functions/invoice-purchase/ |
入金QUICKは、オンライン専用で経理のクラウドサービス「請求QUICK」の利用者向けに設計されたファクタリングサービスです。基本手数料は0.5 %〜3.8 %と低水準で、支払いサイトに応じてさらに0%~5 %の期間手数料がかかる仕組みです。なお、30日以内の請求書なら期間手数料ゼロで済み、基本手数料のみでファクタリングを利用できます。
初回利用では最短6営業日ですが2回目以降は最短2営業日で入金されるため、継続利用が前提であれば急ぎの資金調達も問題ありません。請求QUICK内で作成した請求書を提出するだけで申請できるため、手続きにほとんど時間がかからない点もメリットです。
トップ・マネジメント

種類 |
- 2社間ファクタリング
- 3社間ファクタリング
- 注文書ファクタリング
|
手数料 |
3.5%~12.5% |
入金スピード |
最短即日 |
買取可能額 |
3億円まで |
手続き方法 |
オンライン |
公式サイト |
https://top-management.co.jp/ |
トップ・マネジメントは法人・個人事業主双方に対応し、オンラインで手続きを完結できるファクタリング会社です。ファクタリングは2社間・3社間の両契約方式に対応しており、見積書・受注書・発注書の買取にも対応しています。
トップ・マネジメントのファクタリングでは買取可能額は最大3億円と幅広く、小口から大口の資金まで柔軟に調達が可能です。手数料は2社間ファクタリングで3.5%〜12.5 %、3社間ファクタリングなら0.5%〜3.5 %と良心的な設定となっています。トップ・マネジメントのファクタリングは、手続きから入金まで最短即日で売掛債権を資金化できるスピード感も魅力です。
電子請求書早払い

取引の種類 |
2社間ファクタリング |
手数料 |
1%〜6% |
入金スピード |
最短2営業日 |
買取可能額 |
10万円〜1億円 |
申し込み方法 |
メール・電話 |
公式サイト |
https://www.infomart.co.jp/hayabarai/ |
インフォマートとGMOペイメントゲートウェイの共同提供による電子請求書早払いは、法人向けのファクタリングサービスです。東証プライム上場企業である2社が運営し、審査から契約、買取まですべてオンラインで完了する安心感と使いやすさが特徴です。
電子請求書早払いの手数料は1%〜6 %と低水準で、買取可能額は10万円〜1億円となっています。最短の入金は2営業日で事前に資金化可能な取引枠を設定できるため、枠内であれば手続きなしですぐ使える点が大きなメリットです。電子請求書早払いを実際に利用したユーザーからは「安心して使える」「サポートも手厚い」と高評価が並びます。
対面手続き可能なおすすめ人気ファクタリング会社3選比較一覧
対面手続きが可能なおすすめのファクタリング会社として、以下の3つを紹介します。
- ベストファクター
- 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
- PMG
ファクタリングが初めてで疑問点を随時聞きながら手続きを進めたい場合は、対面手続きが可能なファクタリング会社を選びましょう。
ベストファクター

種類 |
・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
・注文書ファクタリング |
手数料 |
2%〜20% |
入金スピード |
最短即日 |
買取可能額 |
30万円〜1億円 |
手続き方法 |
オンライン・電話・メール・出張 |
公式サイト |
https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは、対面での契約を重視する利用者向けに最適なファクタリング会社です。契約は担当者が出張対応してくれるため、直接会って相談したい方や初回利用で不安な方にも安心感があります。
対面契約が可能でありながら、契約から入金まで最短即日でスピーディーに資金化できる体制を整えている点も魅力です。手数料は2%〜と低水準である一方、最大20%と幅があるため、見積りの際には金額をしっかり確認する必要があります。
また、ベストファクターでは債権譲渡登記が不要な2社間ファクタリングを選べる点から取引先に知られず利用したい企業に好評です。建設業など支払いサイトが長く現金化が必要な業界から支持率が高く、30万円〜1億円以上の買取にも対応可能となっています。
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構は、オンラインと郵送に加えて対面相談・契約が可能なファクタリング会社です。国から認定された経営革新等支援機関で信頼性も兼ね備え、資金繰りに対するアドバイスを提供してくれる点も高い評価を得ています。手数料は1.5%〜と低水準で、最短即日入金に対応するなどファクタリングの利用条件に関しても充実しています。
多数の資金調達サービスを提供しており、融資や補助金・助成金の申請など幅広い資金調達の利用をサポートしている点も大きな特徴です。また、受注者と発注者をつなぐ事業マッチングサービスも展開し、一時的な資金補填だけでなく中長期的な経営の安定化も支援しています。
PMG

取引の種類 |
・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング |
手数料 |
2%〜 |
入金スピード |
最短即日 |
買取可能額 |
~2億円(それ以上は要相談) |
手続き方法 |
オンライン・FAX・郵送 |
公式サイト |
https://p-m-g.tokyo/ |
PMGは全国に複数拠点をもち、対面対応とオンライン対応の両方を提供するファクタリング会社です。東京・大阪・福岡など主要都市に支店があり、必要に応じて来店・出張・オンライン・郵送など柔軟に対応が可能です。
審査は最短30分かつ入金は最短即日と業界内でも迅速で、最大2億円の買取実績があるなど高額案件にも対応できます。手数料は2%〜と低水準で2社間・3社間ファクタリングの両契約方式を扱い、債権譲渡登記も不要です。
さらに、経営コンサルティングも提供しており、資金調達だけでなくキャッシュフロー改善・補助金相談などにも対応します。口コミでは「丁寧な対応」や「個人事業主でも安心」と高評価が多く、対面契約の安心感とワンストップ支援を重視する企業に最適です。
買取可能額が高いおすすめ人気ファクタリング会社5選比較一覧
買取可能額が高いおすすめのファクタリング会社として、以下の5社を紹介します。
- アクセルファクター
- マネーフォワードアーリーペイメント
- ファクタリングプロ
- No.1(ナンバーワン)
- onfact
新規事業への投資など高額な資金が必要な場合は、買取可能額が高いファクタリング会社を選びましょう。
アクセルファクター

アクセルファクターは買取可能額の上限が高く、最大1億円の大口債権にも対応可能なファクタリング会社です。審査通過率93%以上と安定しており、最短2時間で入金のスピード感もあり、大口でも短期間で資金化したい企業に適しています。
手数料は2社間で1%〜12%、3社間で0.5%〜10.5%と幅広く設定されており、債権額・回収期間などに応じて決定されます。また、契約方法は対面・郵送・オンラインに対応するなど利用者のニーズによって自由に選択できる柔軟性が高評価です。
マネーフォワードアーリーペイメント

種類 |
2社間ファクタリング |
手数料 |
1%〜10% |
入金スピード |
最短2営業日 |
買取可能額 |
数万円〜数億円 |
手続き方法 |
オンライン・電話・メール |
公式サイト |
https://mfkessai.co.jp/ep/top |
法人向けファクタリング「マネーフォワードアーリーペイメント」は、買取可能額は数万円〜数億円と幅広く設計されています。マネーフォワードアーリーペイメントの手数料は初回2%〜10%、2回目以降は1%〜10%と上限が明確で安心感がある仕組みです。
また、累計取扱高2,000億円超の実績を誇り、数億円規模の大口案件への対応実績も豊富な信頼性が強みです。手続きはオンライン完結で最短2営業日となっており、入金スピードは他社と比較するとやや遅くなります。
ファクタリングプロ

種類 |
|
手数料 |
1%~10% |
入金スピード |
最短翌日 |
買取可能額 |
100万円~5,000万円 |
手続き方法 |
電話・メール・対面 |
公式サイト |
https://medsjapan.jp/factoringpro.html |
ファクタリングプロは、最低買取額が100万円〜と大口利用者向けに特化したファクタリング会社です。買取可能な上限額は5,000万円までで、診療報酬債権にも対応するため、医療機関の資金繰り改善にも活用できます。
契約時に対面対応が必要ですが基本的な手続きはメール・電話で進められるため、安心感と利便性を両立しています。最短翌日での入金とスピードも秀でており、手数料の安さと合わせてコストパフォーマンスに優れたファクタリング会社です。
No.1(ナンバーワン)

種類 |
- 2社間ファクタリング
- 3社間ファクタリング
- 診療報酬ファクタリング
- 介護報酬ファクタリング
|
手数料 |
1%〜15% |
入金スピード |
最短30分 |
買取可能額 |
20万円〜1億円 |
手続き方法 |
オンライン・電話・メール |
公式サイト |
https://no1service.co.jp/ |
株式会社No.1が提供するファクタリングサービスは、最高1億円まで対応可能な点が特徴です。法人・個人事業主どちらでも申し込みが可能で、審査通過率は90%以上という高い実績を誇ります。
手数料は1%〜15%と低水準を実現しており、買取可能額とコストパフォーマンスの両立が期待できます。さらに、最短30分で審査が完了し、即日入金が可能というスピード感も大きな魅力です。
また、乗り換え支援にも注力しており、初回手数料50%割引や他社より高額買取保証などのキャンペーンが行われている点も特徴です。さらに、建設業特化型サービスやオンライン完結対応など幅広いニーズに応えるファクタリングのラインナップも揃っています。
onfact

種類 |
- 2社間ファクタリング
- 診療報酬・介護報酬ファクタリング
|
手数料 |
2%~20% |
入金スピード |
最短即日 |
買取可能額 |
30万円~1億円 |
手続き方法 |
オンライン・電話・メール |
公式サイト |
https://onfact.jp/ |
onfactはオンライン完結の2社間ファクタリングに特化し、30万円〜1億円という柔軟な買取対応が可能です。審査から契約・振込まですべてオンラインで完結し、最短即日での入金対応を公式に明示しています。手数料は2%〜とファクタリングサービスの中でも低水準であり、業界不問で幅広い業種に対応可能な点も魅力です。
また、診療報酬・介護報酬の買取にも対応しているため、医療・介護施設での資金繰り改善にも利用できます。さらに、実際に利用したユーザーからは「手軽で安心」「費用対効果が高い」という評価があり、高評価を得ています。
ファクタリングに関するよくある質問
ファクタリングに関するよくある質問として、以下の8つがあげられます。
- 個人事業主で審査が緩い・甘い誰でも100%通るおすすめのファクタリングはある?
- 審査なしのファクタリング会社はある?
- ファクタリング会社がやばいって本当?
- ファクタリングの手数料相場は?
- ファクタリングは2社目を申し込んでも大丈夫?
- 他社利用中にファクタリングを申し込んでもOK?
- 大手上場企業が運営するファクタリング会社はある?
- ファクタリングに取り立てはある?
ファクタリングに関して疑問点がある場合は、上記質問への回答を参考にしてください。
個人事業主で審査が緩い・甘い誰でも100%通るおすすめのファクタリングはある?
結論から言うと、誰でも100%審査に通るファクタリング会社は存在しません。どの業者でも回収リスクを回避するために、必ず売掛債権の信用力や売掛先の支払い能力をチェックする審査が行われます。
ただし、オンラインで手続きが完結して必要書類が少ないなど、審査のハードルが比較的低い業者は存在します。例えば、No.1・ベストファクターなどは審査通過率が90%以上と高く、多くの企業がファクタリングを利用できている状況です。とは言え、100%審査に通過できる保証はないため、信用力の高い売掛債権や必要書類を整える準備が重要です。
審査なしのファクタリング会社はある?
審査なしを謳うファクタリング会社は、残念ながら存在しません。ファクタリングでは必ず利用企業と売掛先の信用調査を実施し、債権の正当性や支払い能力を確認します。
審査なしと謳う業者は実態として高金利の融資契約をファクタリングと偽っている可能性が高く、違法行為やヤミ金融の恐れがあります。もし、審査なしを謳う業者があれば、違法業者の可能性を強く疑い、安全性・信頼性を重視する観点から利用は避けるべきです。
ファクタリング会社がやばいって本当?
ファクタリング自体は日本の民法第466条に基づく正当な債権を譲渡する取引で、中小企業庁も推奨する正式な資金調達手段です。
(債権の譲渡性)
第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
引用:民法|e-Gov法令検索 |
ファクタリングがやばいと言われる背景には、相場を大きく超えた手数料を請求するなどの違法・悪質業者の存在があるためです。したがって、正当な業者を選んで契約内容をしっかり確認した上で利用すれば、有効で安全な資金調達手段となります。
参考:売掛債権の利用促進について|中小企業庁
ファクタリングの手数料相場は?
2社間ファクタリングの手数料相場は2%〜20%で、売掛金を着服される懸念から回収リスク補填のために高くなります。一方、3社間ファクタリングでは売掛先が直接業者へ支払うため回収リスクが減り、相場で1%~9%と比較的低く設定されています。なお、実際には売掛先の信用力や売掛金額・利用回数などによって手数料は変動するため、複数業者の見積り比較が重要です。
ファクタリングは2社目を申し込んでも大丈夫?
見積もりのために、同じ売掛債権で2社目に申し込みをするのは法的に問題ありません。ただし、同じ売掛債権を複数社に売却する二重譲渡は違法行為で、民法・刑法に抵触して詐欺罪・横領罪に問われるリスクがあります。なお、複数社で別々の売掛債権を売却する場合は、特段法的な問題はありません。
他社利用中にファクタリングを申し込んでもOK?
結論から言うと、現在他社で利用中でも新たに別のファクタリング会社へ申し込みは可能です。ファクタリング契約は売掛債権単位の単発契約であり、継続的な契約とは異なるため、継続利用の縛りはありません。ただし、同一債権の二重譲渡は違法なので既に売却済みの売掛金ではなく新たな売掛債権で申し込む必要があります。
大手上場企業が運営するファクタリング会社はある?
上場企業が運営するファクタリングサービスは複数存在し、安心感や信頼性の面で優れています。例えば、以下のサービスが大手上場企業が運営するファクタリング会社に該当します。
- GMOペイメントゲートウェイ提供の「GMO BtoB早払い」
- マネーフォワード提供の「マネーフォワード アーリーペイメント」
上記サービスは東証プライム上場企業グループの運営で資金力もあるため、突然サービスが終了する心配もありません。
ファクタリングに取り立てはある?
ファクタリングは貸金ではありませんが、貸金業法や社会通念として許容される範囲の取り立てが実施されます。そのため、期限を過ぎても貸金業法で違法とされる取り立ては実施されず、売掛債権の支払い状況の確認や書面・電話での督促にとどまるのが一般的です。
ただし、ファクタリングを装った違法融資では、威圧的な取り立てや脅迫まがいの行為が発生するケースも報告されています。何らかの脅迫的な取り立てがあった場合は警察や消費者センター、弁護士に相談しましょう。
実績・口コミなどを確認して自社に適した条件のファクタリング会社を選ぼう
ファクタリングは、売掛金を売却して最短即日で現金化できる柔軟な資金調達手段です。銀行融資に比べ審査がスピーディーで、赤字や創業間もない個人事業主でも利用しやすい点が大きな魅力です。
ただし、手数料は2社間なら2%〜20%、3社間でも1%〜9%が目安で頻繁に利用すると利益を圧迫するリスクもあります。また、違法業者の利用はトラブルの原因になるため、信頼できる業者選びと契約内容の確認が必須です。
相見積りによる複数社の比較で条件を見極め、信頼できる安全性の高いファクタリング会社を選ぶのが成功のポイントです。実績・口コミなどを確認して自社に適した条件のファクタリング会社を選びましょう。