「ファクタリング業者が多すぎて、どの業者を選んだらいいか分からない」

ファクタリングの利用を検討している方の中には業者選びに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

確かに、今やファクタリング会社は無数にあり、業者の比較が難しいと考えている方も多いようです。

ファクタリング業者は自社のファクタリングや資金繰りに対するニーズに合わせて絞り込んでいくことが重要です。

どのようなニーズにはどんな業者合っているのか、ファクタリング業者の選び方のフローとともに、オススメのファクタリング業者をご紹介していきます。

 

ファクタリング業者の選び方

ファクタリング業者の選び方

ファクタリング業者の選び方は基本的に以下の3つの比較軸に基づいて決定するのがよいでしょう。

  • いつまでに資金が必要か
  • 2社間か3社間か
  • 安全な業者か

自社が資金を必要とするタイミングに資金を供給することができる業者を選択するとともに、3社間でもファクタリングできるのか、2社間でなければだめなのかなどの基準で業者を絞り込んでいく必要があります。

もちろん、安全な業者かどうかの確認も怠ってはなりません。

ファクタリング業者を選ぶために重要になる3つの指針について詳しく解説していきます。

いつまでに資金が必要か

「資金がいつ必要になるのか」ということを明確にして、資金が必要なタイミングに間に合うファクタリング業者を選択するようにしましょう。

ファクタリング業者の中には、最短即日で資金化に応じてくれる業者もあれば、1週間以上の時間がかかってしまう業者も存在します。

資金は必要なタイミングに用意できなれければファクタリングを利用した意味がありません。

自社が必要なタイミングで資金を用意できるファクタリング業者を選びましょう。

2社間か3社間か

2社間ファクタリングを利用するのか、3社間ファクタリングを利用するのかという点もあらかじめ明確にする必要があります。

ファクタリングの形態 資金化までの最短時間 売掛先の同意 手数料
2社間ファクタリング 最短即日 不要 10%程度
3社間ファクタリング 3営業日程度 必要 5%以下

このように、取引先に知られたくない、もしくはすぐにお金が必要なのであれば2社間ファクタリングを選択しべきです。

一方、取引先に知られるのは問題なく、少しでも低い手数料でファクタリングを利用したいという人は3社間ファクタリングを利用すべきでしょう。

2社間がよいのか3社間がよいのかを事前に明確にすることによって、申し込みをすべきファクタリング業者は自ずと絞り込まれます。

安全な業者かどうか

取引を行なっても安全な業者かどうかも重要です。

ファクタリング業者の中には、売掛債権のリスクをはるかに超える高額な手数料を設定するような業者も存在するのが実情です。

ファクタリング業者を選択する際には、リスクに見合った公正な手数料を設定する優良な業者を選ぶ必要があります。

事前に口コミなどから安全な業者の絞り込みを行い、安全な業者とだけ取引をするようにしてください。

ファクタリング業者の選び方フロー

ファクタリング業者の選び方フロー

では実際にファクタリング業者を絞り込む順番を解説します。

ファクタリング業者は以下の順番で業者を少しずつ絞りこんでいきましょう。

  1. 2社間にするのか3社間にするのか
  2. 保有している売掛債権はどんな種類か
  3. いつまでに資金が必要なのか
  4. 口コミや評判を確認
  5. 手数料はどの程度か見積もりをとる
  6. 業者を決定する

それぞれの過程でどのように業者を絞り込んでいくのか、具体的見ていきましょう。

2社間にするのか3社間にするのか

まずは2社間ファクタリングにするのか、3社間ファクタリングにするのかを決めましょう。

  • すぐにお金が必要→2社間ファクタリング
  • 売掛先に秘密で資金調達したい→2社間ファクタリング
  • 手数料の低さを優先したい→3社間ファクタリング

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングは特徴が大きく異なります。

自社がファクタリングに求めるものを明確にし、2社間か3社間かをまずは決定すべきでしょう。

保有している売掛債権はどんな種類か

保有している売掛債権によって、申し込むべきファクタリング会社も異なります。

例えば、医療報酬債権を持っているのであれば、医療報酬ファクタリングに申し込みをすべきす。

建設会社の元請に対する売掛債権を保有しているのであれば、一般財団法人建設業振興基金によるファクタリング契約保証事業に対応しているファクタリング会社へ申し込みを行います。

保有している売掛債権に応じて、適切なファクタリング会社へ申し込みを行うことが重要です。

なお、一般的な売掛金であればどこのファクタリング会社でも対応することができます。

いつまでに資金が必要なのか

ファクタリング業者を選択する際には、「資金が必要なタイミングはいつまでなのか」という視点は非常に重要です。

業者によって資金化までの時間は大きく異なり、「最短即日」と謳っている業者でも、契約に面談が必要な場合は当日中にファクタリング業者のオフィスに訪問することができないと即日資金化は不可能です。

確実に当日中に資金が必要な人はクラウド型のファクタリング会社へ申し込みを行う必要がありますし、急ぎでないのであれば手数料の低い3社間ファクタリングの利用などを検討しましょう。

口コミや評判を確認

ファクタリング業者を選択する際には、口コミや評判を確認することが重要です。

ファクタリング業を営むには、国や自治体に対して登録や許認可などを得る必要がありません。

そのため、貸金業者における登録貸金業者のような客観的な安全性の指標がファクタリングにおいては存在しないことになります。

業者の中にはリスクに見合わないような法外な手数料を設定する問題にある会社も存在します。

取引しようとしている業者が安全かどうかという点は、ファクタリング業者を選択する上で最も重要なポイントの1つとなるので、ファクタリング業者を選択する際には、インターネットの口コミや評判から、当該ファクタリング業者を利用した人の口コミや評価を必ずチェックし、「安全だ」と客観的に判断できる会社とのみ取引をするようにしてください。

見積もりをとって手数料を比較する

ある程度申し込みを行うファクタリング業者が絞れたら、それらの業者へ見積もりを依頼しましょう。

ファクタリングの手数料は業者によって大きく異なりますし、業者の中にはリスクを超えるような法外な手数料を設定する会社も存在します。

より安全かつ低い手数料でファクタリングするためには複数の業者から見積もりをとって、最も自社に見合った条件を提示する業者と取引をするのがベストです。

借入金のように複数業者への申し込みが信用情報を傷つけるようなことはありません。

時間があるのであれば絞り込んだ全ての業者から見積もりをとってもよいでしょう。

業者を決定する

業者を絞り込み見積もりをとったら、申し込みをする業者を決定しましょう。

  • 最も手数料が低い業者
  • 手数料以外に何も費用を要求していない業者
  • 必要なタイミングに資金が間に合う業者

見積もりなどから業者の比較を行い、上記3つのポイントを押さえている業者へ申し込むとよいでしょう。

即日資金化にオススメの非対面契約のファクタリング業者

「とにかく急いで資金が必要」という人は非対面で契約することができる以下の3つのファクタリング会社がよいでしょう。

それぞれのファクタリング会社の特徴について詳しく解説します。

OLTA

olta(オルタ)

企業 独立系
種類 2社間
資金化までの期間 最短即日
最小利用可能額 表示なし
最大利用可能額 表示なし
手数料 2%〜9%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主
担保・保証人 不要

OLTAは申し込みから24時間以内に審査回答、審査通過後はWEB上で契約完結することができる完全非対面型のファクタリング業者です。

審査時間が早く、契約に時間がかからないので高い確率で当日中に資金調達することができます。

急いで資金が必要な事業者に対してOLTAは秀逸なファクタリング業者です。

anew

anew(アニュー)

企業 銀行系
種類 2社間
資金化までの期間 最短即日
最小利用可能額 表示なし
最大利用可能額 表示なし
手数料 2%〜9%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主 不可
担保・保証人 不要

anewはOLTAと新生銀行が共同で設立したファクタリング業者です。

anewの審査システムはOLTAのシステムを利用しているので、基本的にはanewはOLTAと同じく24時間以内に審査回答・非対面契約となっており、急ぎの資金ニーズには強いファクタリング業者です。

ただしanewは法人専用となっているので、個人事業主の方は利用できないという点に注意しましょう。

 

PMG

PMG(Proffesional Management Group)

企業 独立系
種類 2社間・3社間
資金化までの期間 最短即日
最小利用可能額 50万円
最大利用可能額 2億円
手数料 3%〜8%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主
担保・保証人 不要

PMGは店舗型のファクタリング会社で、ゼネラルリサーチの企業イメージ調査(ファクタリング会社部門)で3年連続3冠を獲得している優良企業です。

本来PMGは契約には面談が必要でしたが、今はZOOMなどのオンラインで面談を完結させることができます

つまり、当日中にPMGのオフィスへ訪問することができない人でも、当日中に契約手続を完了させることができるので、OLTAやanewと同様に、即日資金調達が可能なファクタリング業者です。

顧客対応もPMGは抜群ですので「安心できる業者とできる限り早くファクタリングしたい」という場合に有効な選択肢となるでしょう。

店頭型のオススメファクタリング業者

「不明点を店頭で説明を受けてからしっかりと契約したい」という人は以下の3社がオススメです。

  1. ビートレーディング
  2. ベストファクター
  3. トップマネジメント

これらのファクタリング会社は店頭型の優良業者です。

概要や特徴を詳しく解説していきます。

ビートレーディング

ビートレーディング

企業 独立系
種類 2社間・3社間
資金化までの期間 最短即日
最小利用可能額 30万円
最大利用可能額 3億円
手数料 2%〜20%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主
担保・保証人 不要

ビートレーディングは店舗型ファクタリング業者として代表的な会社です。

審査は最短即日回答で、当日中にビートレーディングのオフィスへ訪問することができれば、当日中に資金調達することが可能です。

また、ファクタリングだけでなく経営全般の相談にも乗ってくれるコンサルタントとしての側面も併せ持っています。

2社間ファクタリングだけでなく3社間ファクタリングも取り扱っているので、幅広い選択肢からベストな提案を受けることができるでしょう。

ベストファクター

ベストファクター

企業 独立系
種類 2社間・3社間
資金化までの期間 最短即日
最小利用可能額 30万円
最大利用可能額 1億円
手数料 2%〜20%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主
担保・保証人 不要

ベストファクターも店舗型のファクタリング会社として、顧客の満足度や口コミが高い会社です。

担当者が企業の資金繰りや財務に対して非常に深い知識を持っているので、様々な相談に丁寧に乗ってくれます。

契約には面談が必要ですが、遠方の場合には出張も行なってくれるので、「忙しくてファクタリング会社のオフィスへ訪問している時間がない」という会社でもベストファクターなら自社にいながら契約することが可能です。

トップマネジメント

トップマネジメント

企業 独立系
種類 2社間・3社間
資金化までの期間 最短即日
最小利用可能額 30万円
最大利用可能額 3億円
手数料 1%〜13%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主
担保・保証人 不要

トップマネジメントは東京商工会議所会員の由緒あるファクタリング会社です。

補助金と一緒にファクタリングをすると手数料が優遇される「ゼロファク」というファクタリングが有名で、ゼロファクを利用することでファクタリングの手数料と補助金の申請にかかる手数料を節約することができます。

行政相手に補助金や助成金の申請を行うのですから、安心できるファクタリング業者と考えて問題ないでしょう。

また、トップマネジメントは出張も行なってくれますが、この際の旅費をキャッシュバックしてくれるので、他のファクタリング業者のように「出張してもらうとコストが高くなってしまう」ということはありません。

3社間ファクタリングにオススメのファクタリング業者

「取引先に知られるのは問題ないので、少しでも低い手数料でファクタリングしたい」という方は3社間ファクタリングがオススメです。

3社間ファクタリングの優良業者として挙げられるのが以下の2社です。

  • ワダツミ
  • 三共サービス

3社間ファクタリング優良2社の特徴を詳しく解説していきます。

ワダツミ

ワダツミ

企業 独立系
種類 3社間
資金化までの期間 最短3営業日
最小利用可能額 5万円
最大利用可能額 2,000万円
手数料 1%〜8%
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主 不可
担保・保証人 不要

ワダツミは3社間ファクタリング専門の会社として、非常に歴史が長く信頼されている企業です。

手数料は1%〜3%と2社間ファクタリングと比較して圧倒的に低コストとなっており、時間がかかるイメージである3社間ファクタリングでありながらも、最短3営業日で資金化することができるのは大きなメリットだといえます。

また、信用金庫の提携も行なっていることから、ファクタリング会社というよりは金融機関というイメージで、対応は事務的かつ丁寧です。

売掛先に対する交渉も積極的に行なってくれるので「売掛先にバレてもできる限り低い手数料でファクタリングしたい」という方はワダツミの3社間ファクタリングはオススメです。

三共サービス

三共サービス

企業 独立系
種類 2社間・3社間
資金化までの期間 最短即日
(3社間は1週間程度)
最小利用可能額 50万円
最大利用可能額 1億円
手数料 2%〜30%
(3社間:2%〜)
赤字決算 対応可能
償還請求権 なし
個人事業主 不可
担保・保証人 不要

三共サービスは2社間ファクタリングも3社間ファクタリングも取り扱っていますが、特に3社間ファクタリングにメリットがあります。

3社間ファクタリングの手数料は1.5%〜となっており、基本的には非常に低い手数料設定です。

また、他社から乗り換えることで手数料が割引されるので「手数料の低いファクタリング会社へ換えたい」と考えている人へ三共サービスはメリットのあるファクタリング会社だと言えるでしょう。

国保連と取引を行う診療報酬ファクタリングにも対応しており、公的機関とやりとりを行う信頼度の高い会社だということもできます。

三共サービスは低い手数料で3社間ファクタリングを利用したいと考える人にへ最適なファクタリング会社です。

しかし、取り扱っているのは法人のみで、個人事業主は利用することができないので注意しましょう。

 

ファクタリング業者選びの3つの基準

ファクタリング業者は

  • いつまでに資金が必要か
  • 2社間か3社間か
  • 安全な業者か

という3つの基準で業者の絞り込みを行い、最終的には複数の業者から見積もりをとって最適な業者を選択するのがベストです。

業者によって特徴は異なるので、自社のニーズを最も満たすことができる業者を選びましょう。

なお、口コミや評判がよい業者を事前にリサーチすることも徹底しましょう。